太陽の周りに虹が見えるのはどんなとき?
太陽の周りに虹が見える現象は「ハロ(暈)」と呼ばれます。
これは上空の薄い雲(巻層雲など)に含まれる氷の結晶が太陽光を屈折・反射することで起こる光学現象です。
虹と似ていますが、雨が降った後にできる通常の虹とは仕組みが異なります。
ハロ(暈)とは?発生するメカニズムを解説
ハロは、氷の結晶がプリズムのように光を分けることで生じます。
特に太陽の周囲22度の位置に現れる「22度ハロ」が最も一般的です。
時には、より外側に大きなハロが現れたり、内側に別の光の輪が見えることもあります。
この現象は昼間だけでなく、夜にも月の周りに現れることがあり、それは「月暈(げつうん)」と呼ばれ、夜に見えると幻想的な雰囲気になりますよ。
太陽の周りに虹ができる天候の特徴
ハロが見えるのは、空に薄い雲が広がっているときです。
特に高層に広がる巻層雲があるときに発生しやすくなります。
巻層雲は、雨が降る前兆となることも多く、ハロが見えた翌日に天気が崩れることもあるので天気には気をつけましょう。
ハロが発生する条件としては、このような天候が関係します。
・空に薄い白い雲(巻層雲)が広がっている
・高層の湿度が高く、氷の結晶が形成されやすい状態
・太陽が明るく照っている(雲が厚すぎると見えない)
特に、天気が下り坂になる前に見えることが多いので、ハロを見かけたら天気の変化に注意していきましょうね!
季節によるハロ現象の違い
ハロは一年を通して発生しますが、特に春や秋に見られることが多いとされています。
これは、気温の変化が激しく、湿った空気が上空に流れ込みやすいためです。
冬場もハロは発生しますが、寒冷地では雪雲が厚くなりすぎて見えないことも。
一方、夏は大気が不安定で積乱雲が発生しやすく、ハロが見える機会は比較的少ない傾向にあります。