2021.09.22

退職を切り出せない?怖くて言いづらい?切り出し方を解説◎

退職しようと決めても、すぐに切り出せないという方は多いのではないでしょうか。自分の中で決意しきれず切り出せないケースや、周囲が怖くて切り出せないケースも。「個室がなくて切り出せない」「精神的に限界」などの対処法についてもご紹介します!

退職で罪悪感を感じる必要はない


退職を切り出すときは「気まずいな」「申し訳ないな」などと不安に思うかもしれません。
しかし、退職は労働者に認められた権利です。

悪く思う必要はありません。

終身雇用が崩壊しつつある現在、退職は特別なことではなくなりました。
これからの人生で何回かは退職を経験するかもしれないと思えば、慣れておいて損はありません。

日本全体で見れば毎年たくさんの人が会社を辞めています。
その人数はなんと数百万人以上!

退職に罪悪感を感じず、前向きに考えてきましょう。

退職が切り出せない理由


なかなか退職を切り出せない場合は、まず原因を考えてみましょう。
原因を認識すると具体的な対処法が見つかることも。

ここでは退職を切り出せない理由についてご紹介します。
当てはまるものがないかチェックしてみましょう!

非難されることが怖い


退職をすれば、会社は引き継ぎや新たな配置などについて考える必要があります。
会社の状況によっては下記のような非難を受けることも…。

  • 人手不足で忙しいのになんで辞めるの?
  • 引き継ぎの手間を増やすの?
  • 今辞めるなんて無責任だ

悲しいことですが、そのような雰囲気の会社であればいつ辞めても非難される可能性はあるはず。
「退職=悪」ではありませんので、堂々としていましょう。

反面、どんな状況でも味方になってくれる人がいるかもしれません。
退職を申し出ることで共感し、応援してくれる人が現れることも!

あまり重く捉えすぎず、単なる退職の報告と考えるようにするといいでしょう。

後悔しないかどうか不安


退職においては、本当にこの選択でいいのかな?と考えてしまうことがあるでしょう。
特に初めての退職ではなかなか踏ん切りがつかないものです。

「辞めなければよかったと思うのでは?」「前の会社の方がよかったと思うのではないか?」など、いざ辞めるとなると不安になることも。
現在の会社で安定した生活を送っていればなおさらです。

退職を考えたからにはそれなりの理由があるはず。
その理由を思い出し一度整理してみましょう。

退職するメリットがあるなら、不安になりすぎず前向きに行動してみるといいでしょう。

早期退職になり申し訳ない


従業員が退職をすると会社はさまざまな対処が必要になります。
入社してからあまり時間が立っていない場合、特に申し訳なさを感じることがあります。

具体的には、下記のような申し訳なさを感じる可能性があるでしょう。

  • せっかく業務を教えてもらったのに申し訳ない
  • また新しい人を探してもらうことになる
  • 配置の見直しをさせてしまう

周りの人が普段から優しく接してくれた場合などは、より申し訳ないと感じるかもしれませんね。
業務に支障が出ないよう退職まで1ヶ月程度の期間があれば、問題はありません。

配置の見直しや人材育成、後任の雇用などは会社がやるべきこと。
労働者側が申し訳なさを感じる必要はありません。

退職の際は自分の気持ちを優先するようにしましょう。

安定した生活を失うのが怖い


会社を辞めるときに訪れるのが、生活の大きな変化です。
次の仕事が決まっていないまま退職をすると、安定した収入を失います。

「貯金がどんどん減っていく…」とドキドキすることに。
転職先を決めてから退職を申し出るのがいいでしょう。

転職先が決まっていても、やはり新しい環境や業務に慣れるまでは苦労するものです。

退職によって、金銭的にも心理的にも安定感を失うかもしれません。
そのような気持ちが出てくるのは普通のことなので、不安に思いすぎることはないでしょう。

将来がなんとなく不安


退職を決める前後の時期は、今後のキャリアや人生について考える機会が多くなります。
「次の会社でもやっていけるのだろうか」「自分の人生はどうなるのだろう」など、さまざまな感情が生まれることでしょう。

漠然とした不安に襲われてしまうことも。
退職によりその不安が大きくなってしまうという方もいるのではないでしょうか。

退職に対しての不安と、人生に対しての不安は別物。
しっかりと切り離して今できることに取り組んでいきましょう。

退職するまでの残りの期間が気まずい


退職を伝えてから実際に退職するまで、1ヶ月から3ヶ月程度かかります。
その期間は気まずいと感じてしまうケースがあります。

「逃げたって思われないかな?」「仕事が増えたって思われていたら嫌だな」などと考えてしまうことがあるかもしれません。

しかし、会社の同僚や上司ともあと少しの付き合いと思えば気になりません。

業務をしっかり行なっていれば、周囲の目を気にする必要もないでしょう。
退職までの期間を引け目に感じることなく堂々としていましょう。

仕事を辞めるメリットとは


いざ退職を切り出そうとすると「今の会社にもメリットはあるし…」など迷い始めてしまうもの。
仕事を辞めるメリットも考えてみることが大切です。

どちらの方がメリットが大きいのか、落ち着いて検討してみましょう。
ここでは仕事を辞めるメリットをご紹介します。

自由な時間が増える


退職をすると、今まで仕事に費やしてきた時間から解放されます。
有休消化期間や、次の仕事までの空白期間を設けるケースも。

社会人としてずっと働いてきた方であれば、貴重な時間となるでしょう。
思い切り好きなことをしたり、新たな仕事に向けて勉強をしたり…。

「忙しくて自分のキャリアについて考える暇がなかった」という方は、しばらくゆっくりと考えてみてもいいかもしれませんね。

会社で働いてきたときにはなかった新しい気づきが生まれるかもしれません。

新たな経験ができる


転職先では、新しい業務や同僚・上司との出会いがあります。
そこから学べることはたくさん。

現在の会社でストレスを感じていたとしても、新しい場所では新鮮さを持って働けるのもうれしいですよね。

ひとつの会社に留まると、いつの間にかひとつの視点に固定されてしまうことも。
新しい環境で視野を広げることは大きなメリットになるのです。

また単なる転職だけではなく、空いた時間を使ってさまざまなことにトライする方もいるでしょう。

  • 海外へ留学する
  • 起業する
  • 資格取得に向けて勉強する

退職すれば「週5日」「1日8時間」などの縛りはなく、自分がやりたいことにじっくりと挑戦できるのです。
退職を機に新しいことに積極的にチャレンジできるかも!

退職を言い出せなくて怖い人ができる準備とは


退職すると決めたら、どんな準備をすればいいのでしょうか。

上司に切り出す前に自分でできる準備についてご紹介します。

いつまでに退職したいか期限を決める


退職までの大体のスケジュールを考えておきましょう。
下記について明確にしておくことをおすすめします。

  • 最低でもいつまでに辞めたいか
  • 有給が何日残っているか
  • 最終出勤日はいつにしたいか
  • いつから転職先で働けるのか

スケジュールを明確にすれば、現在の会社と次の会社のどちらにも配慮できる上、自分でも安心できますよね。
上司に退職の意思を伝えるときでも具体的に伝えられ、話がスムーズになります。

引き止められたり、もう少し会社に残ってほしいと言われたりしても大丈夫。
期限を決めておけばズルズルと後ろ倒しになることがありません。

「この日までに辞めたい」としっかり決めてから退職の意思を伝えるようにしましょう。

引き継ぎの準備をしておく


スムーズに退職するためには、環境を整えておくことが大切です。

自分の業務についてマニュアルを作り、後任者がやりやすいような環境を作りましょう。

「わからないときは○○さんに相談する」など、実際の業務に携わっていたからこそのコツも記載しておくといいでしょう。

マニュアルがあれば自分の引き継ぎも楽になり、退職に関する負担も軽減できます。
いつでも引き継ぎができるという状況であれば、会社も退職に納得しやすいというメリットがあります。

生活費を確保しておく


退職で心配なのがお金のこと。
会社を辞めることで収入がない期間が生まれることも…。

具体的には、下記のようなリスクが考えられます。

  • 次の仕事を始めるまで空白期間ができてしまう
  • 転職先と労働条件の交渉中に決裂してしまう
  • 転職先で仕事を始めたが、合わずにすぐ辞めてしまう

貯金や失業手当を活用すればいいものの、会社勤めをしているよりも不安定な状況になりますよね。
一人暮らしでは生活費の不安も増すでしょう。

退職前にある程度の生活費を用意できれば安心です。
今の会社でボーナスを受け取ってから辞めるのもいいでしょう。

退職金のチェックなど、お金回りの確認を忘れずに行いましょう。
また、失業保険など公的な制度を確認しておくこともおすすめです。

辞めた後の会社は心配しなくてOK


「忙しいときに辞めて大丈夫かな」など考えて、気が引けてしまうかもしれません。
優しい人や責任感のある人に多い考え方です。

会社を辞めるときは、自分の担当していた業務に関することの引き継ぎや片付けをしっかりすれば、それで大丈夫。

今後の配置や売り上げについて考えるのは会社の仕事であり、必要以上に重く考える必要はありません。

また「自分は会社にとって重要な人物だ」と無意識に思っていると、自分の退職を大きく捉えてしまうことも…。
自分にとっては人生の大イベントかもしれませんが、会社にとって退職者が出るのは普通のこと。

退職を切り出すのは、ただの報告だということを理解しましょう。

キャリアプランについて考える


自分の中に迷いがあれば、退職を切り出すまで時間がかかってしまいます。
そんな状態で退職を切り出しても、意思が弱いと思われて上司から引き止められてしまうことも…。

キッパリと退職するためにも、自分のキャリアプランや気持ちについてあらためて考えてみましょう。

理想とするキャリアプランがあればそれを退職の理由にするのもおすすめです。

「キャリアアップのため」などポジティブな理由を伝えれば、上司や同僚としても受け入れやすいでしょう。

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家族へどう報告するか考えておく


家族にどう伝えるのか悩むケースもあります。
退職すると知った両親から過剰に心配されたり、言い合いになったりする場合もあるでしょう。

両親と価値観が合わず、なかなか話がまとまらない場合もあるかもしれません。
「せっかくいい会社に入れたのにもったいない」「退職せずひとつの会社に長く勤めるべき」など…。

両親の反応に不安があれば、転職先が決まってから言うのがおすすめ。
転職先に入社し慣れたころに伝えるのもいいでしょう。

次の会社で問題なく働けると知れば、案外すぐ納得してくれるかも?
どう伝えれば穏便に済むのかを考えておくことをおすすめします。

具体的な退職の切り出し方


いつどこで、どんな風に退職を切り出せばいいのでしょうか。
切り出し方にはいくつかのコツやマナーが存在するのです。

切り出すときの状況を工夫することで、上司が納得しやすくなるということも。
退職を思い立ってすぐに切り出すのではなく、ある程度の準備をしてから臨むようにしましょう。

退職を切り出すときの具体的な方法についてご紹介します。

基本的には辞める1ヶ月以上前に切り出す


退職を決めたら、いつまでに切り出せばいいのでしょうか。

2週間前という見方もありますが、実際には1ヶ月以上の余裕を持って伝えることが多いでしょう。
従業員の退職により次の配置を考えたり、後任を雇ったりと、会社は対応する時間を必要とします。

自分の担当している業務や社内規定など、さまざまな事情によって適切な期間は異なります。
重要な業務を担当していて引き継ぎに時間がかかる場合などは、2ヶ月〜3ヶ月以上と、早めに伝えるケースも。

反面、転職先から「早く入社してほしい」などと言われ、長い期間はとれないという人もいます。
退職までの期間には必ずしも正解があるわけではないので、上司と相談して決定すればいいでしょう。

決定事項として伝える


退職を切り出すときは、決定事項として伝えましょう。
「退職しようと思っていて…」「相談したいのですが…」など、曖昧な伝え方は避けましょう。

ただ単に悩みごとがあるのかな?と思われたり、意思が弱くて引き止められたりと、話がスムーズに進みません。
まずは「退職することに決めました」とキッパリ伝えましょう。

このとき話すのは退職するかしないかではありません。
退職時期を相談したり、引き継ぎについて確認したりと、具体的な内容について話します。

退職を切り出すときは、すでに決意が固まっていることとして伝えることが大切です!

忙しい時期を避ける


繁忙期は避けるようにしましょう。
忙しい中で退職を申し出ると、引き止めにあって揉めるなどのトラブルになる可能性があります。

上司としてもじっくり話をする時間がとれず、うやむやになってしまうことも。
また、一緒に仕事をする同僚とも気まずい雰囲気になりかねません。

そのような理由から、退職を申し出るのは忙しい時期を避けるように意識しておきましょう。

しかし、できるだけ早く辞めたいなどの事情があれば無理せず、自分の意思を大切にするといいでしょう。

退職を伝える曜日は金曜日がおすすめ


上司に退職を切り出すときは、金曜日もしくは休日前にするといいでしょう。
部下の退職に驚いたり動揺したりしても、ゆっくり気持ちを落ち着けることができます。

気まずい雰囲気も休日でリセット。
万が一揉めてしまっても翌日顔を合わせなくていいので、多少は気が楽でしょう。

事前にアポイントをとる


「上司が忙しそうで結局切り出せなかった」などということを防ぐために、アポイントをとることが大切です。
上司としても、いきなり切り出されるより心の準備ができるはず。

「ご相談があります」など、真面目なトーンで伝えてみるといいでしょう。

また、退職に関することを他の社員の前で話すわけにはいきません。
上司と2人になれる状況で切り出すことが一般的です。

そのため、以下のポイントはクリアしておくようにしましょう。

  • 上司のアポイントをとる
  • 会議室などの個室をおさえておく
  • 自分の業務も目処をつけておく

そのほかにも、不確実な要素があれば事前に対処しておくようにします。
確実に退職を切り出せるような状況をセッティングしておくことが大切です!

どうしても上司と会えないときは電話もOK


上司が外回りが多かったり、同じ建物内にいなかったりと、さまざまな事情が考えられます。
どうしても捕まらない場合は電話でも構わないでしょう。

しかし電話中、上司の周囲に他の社員がいた場合は「何かあったのかな?」と悟られてしまうことも。

退職の噂が流れるかもしれないと理解しておきましょう。
上司のスケジュールを確認し、1人のときや、落ち着いて電話できそうなタイミングを狙って電話してもいいでしょう。

退職を切り出した証拠を残す


場合によっては上司が退職を認めず保留にされる場合があります。
自分は退職するつもりが、上司は人事や管理職に話を通していない…なんていうことも。

人手不足などを理由に、退職の申し出を受理したがらないケースです。
このようなトラブルを防ぐためには、退職に関する記録を残しておきましょう。

希望する退職日や退職を申し出た日を文書で残します。
後で見返せるよう、メールで話したことの確認をするのもいいでしょう。

一筋縄でいかない可能性のある退職では、このように慎重になることが重要です。

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それでも言いづらい場合は?状況別の退職の切り出し方


退職の切り出し方やコツについてご紹介してきました。

しかし退職が初めてだったり特殊な状況だったりすると、なかなか切り出せないもの。
「こんなときどうすればいいのかな?」という悩みの参考になれば幸いです!

退職するまでの期間をどう決めればいい?


2週間〜1ヶ月以上前に退職を申し出ると前述しました。

しかし会社の状況や雰囲気によってもその期間は異なります。
場合によっては3ヶ月前に申し出ることもあるなど、その期間はバラバラです。

業務にゆとりがあり後任がすぐ用意できるのであれば、すぐ退職しても業務に支障がないこともありますよね。
反対に、重要な業務を任されていて引き継ぎに時間がかかるといったケースであれば、長めに考えることも。

絶対という正解がないからこそ迷う退職日。
まずは以下のポイントを確認しましょう。

  • 会社の就業規則を見て、申し出の規定についてチェックする
  • 有給休暇の残り日数を確認する
  • 有休がある場合は「最終出勤日→有休消化→退職日」で考える

また、下記のポイントに留意する人もいます。

  • ボーナスの支給日まで我慢する
  • 引き止めに合いそうならあらかじ期間を短めに伝える
  • 転職先が決まっている場合は、社会保険の空白期間ができないよう入社前日に退職する

以上の点を踏まえて、最終的には上司や人事と決定していきましょう。

社内に個室がない時はどうすればいい?


同僚に退職を知られずじっくり話せるよう、個室で話すことをおすすめしました。

しかし狭いオフィスで個室がなかったり、なかなか使用できなかったりというケースもあるでしょう。

その際は、上司をランチに誘って退職を切り出してもいいでしょう。
リラックスした雰囲気で話せる可能性も高まります。

もちろん喫茶店でもOK!
「ご相談があります」「1対1でお話ししたいです」など、毅然とした態度で誘ってみましょう。

また、上司の席に赴いて直接切り出してしまうのもひとつの手です。
他の社員は驚くかもしれませんが、いずれ退職は知られるもの。

話す内容や社風、オフィスの環境にもよりますので、慎重に検討しましょう。

テレワークでの退職の切り出し方は?


テレワーク中に退職を決意した場合、どのように切り出せばいいのか戸惑うかもしれません。
基本的な流れは以下の通りで、通常と同じです。

  • 退職の意思を伝える
  • 退職時期を決定し、引き継ぎを行う
  • 物品を返却して退職

退職を切り出すのにあえて出社するのが難しいことも多いでしょう。
その場合は電話やビデオ通話でも大丈夫です。

話が長引く可能性があるので、忘れずアポイントをとります。
時間がとりやすい夕方〜夜がおすすめです。

また最終日はパソコンやスマホなどの端末をはじめ、健康保険証などの返却物があります。
最終日のみ出社して返却するのか、郵送で行うのか、会社によって異なります。

どのように返却すればいいのかチェックしておきましょう。

どうしても怖くて退職を切り出せないときは?


退職の方法を頭でわかっていても、いざ切り出そうと思うと怖いものです。
「本当に辞めていいのかな」「上司から何か言われないかな」と頭をよぎるという方も多いでしょう。

ここでは怖くて退職を切り出せない方に向けて、大切な心構えを説明します。

未来の自分を想像する


未来の自分を想像してみるというのもひとつの手です。

半年後や1年後になっても今の会社で前向きに働いているイメージがつくでしょうか。
悪いイメージしか出てこないなら、我慢して働くことはないですよね。

退職を先延ばしにしても仕方ありません。
なかなか切り出せないと、辛い時間が伸びてしまうだけ。

スキルアップなど前向きな退職の場合、現在の会社にいる期間が長くなっても自分にメリットはありません。
悩んで時間を無駄にしてしまうよりも、勇気を出して退職を切り出すほうが得策です。

いくら切り出しにくくても、言うのは一瞬。
そう思うと、退職を申し出るのも気が楽になるのではないでしょうか。

退職には勢いも大切


最終的には「よし、言うぞ!」という覚悟も重要です。
上司にアポイントをとったり、引き継ぎのイメージをしたりして、自分をその気にさせていきましょう。

迷いがあれば上司も「引き止めたほうがいいのかな?」などと考えてしまいます。
不安があっても、退職を切り出すときは毅然とした態度を心がけるといいでしょう。

スムーズに話を進めるためにも、退職を切り出すときには多少の勢いも大切にしましょう。

退職理由が「精神的に限界」はあり?


何かとストレスのかかる現代。
精神的に限界という理由で退職する人もたくさんいるのが現状です。

そのようなときは「精神的に限界」とそのまま伝えてしまうのもOK!

休職期間を設けてくれたり、働きやすい環境を作ってくれたりと、会社側が動いてくれることも。
コンプライアンスのしっかりしている会社であれば、その可能性が高いでしょう。

また、休職の扱いにして傷病手当を受け取ることも可能です。

しかし上司がパワハラ気質など、ブラック企業であればうまく話が進まないケースがあります。
威圧的に批判されるなど、有意義なコミュニケーションにならないことも…。

そういう場合は「精神的に限界なので辞めたい」ととにかくアピールしましょう。
詳しいことを話す必要はありません。

もう働けないということを前面に押し出して乗り切ることが大切です。

引き止められたときの対処法


退職を切り出すときはある程度の準備をしておくことが大切です。

会社に残ってほしいと思われている場合、上司があの手この手で引き留めようとしてくることも。
「こう言われたらこう返す」と、対応を事前に考えておきましょう!

別の部署への異動を検討してほしい


退職を切り出すと、他部署や他のオフィスへの異動を勧められることがあります。
興味があればその話に乗ってみるのもひとつの手。

しかし年度末以外などのタイミングであれば、新しい部署で「この時期に異動?」「何か事情があるのかな」などと思われる可能性も。

そもそも本当に異動できるかどうかわからないというケースも多いのです。

中には異動先が結局見つからず、退職が引き伸ばされただけだったという人も…。
「考えさせてください」と時間をもらい、熟考するようにしましょう。

異動に興味がなければ、はっきりと断りましょう。
「もう転職先が決まっている」など、確実に退職できる理由で伝えます。

年度末など人事異動があるタイミングの退職では、異動を提案される可能性が高くなる場合もあります。
提案されたときはどうするか、念のため考えておきましょう!

人がいないので待ってほしい


人員に余裕がないことを理由に、退職日の後ろ倒しを頼まれるケースです。

後任を採用してから引き継ぎをしてもらうので、それまで待ってほしいという上司も。
しかし採用活動が思うようにいくとは限りません。

なんだかんだ理由をつけて、ズルズルと退職が伸びてしまうことも…。
こうした会社側の要求をすべて飲み込み、退職を先延ばしにする必要はありません。

「最低でもこの日までに辞めます」とハッキリ伝えましょう。
また、就業規則を確認し「○ヶ月前に申し出たので問題ないはずです」と言うのも有効です。

待遇を改善するから残ってほしい


「待遇をよくする」と言われるのもよくあるケースです。
以下のような対応が考えられます。

  • 年収を上げる
  • 役職を上げる
  • 希望の業務に配置換えする

「人事や管理職にも掛け合ってみる」など言われ、ズルズルと交渉が長引くことも…。
しかも、本当に待遇がよくなるとは限らないのです。

検討するそぶりを見せてしまうと、退職が長引く原因に。
「ありがたいお話ですが、すでに退職を決めています」と、明確に伝えるといいでしょう。

情に訴えかけてくる


引き止めの際よくあるのが、情に訴えかけてくること。

  • この会社にはあなたが必要だ
  • あなたに辞められたら困る
  • 辞めるなんてもったいない

このように言われると、ついついうれしくなってしまいますよね。
しかしこれらの言葉をかけるのはよくあること。

上司が「ただ単に人手不足」「部下に辞められると自分の評価が下がる」など、自分のメリットを考えて言っているだけのことも…。

上司の言葉を受け止め感謝した上で、それでも気持ちは変わらないことを伝えるといいでしょう。

しかし、本当に部下を考えて発言してくれる上司もいます。
そのような上司から引き止められた場合は、一度考えてみてもいいでしょう。

辞める責任をとってほしい


「辞めるなんて迷惑」「責任をとれるのか?」など、上司が威圧的になるパターンも存在します。
前述した通り、従業員には辞める権利があるもの。

こう言った言葉にも動揺せず、堂々としていましょう。
また、残念ながら下記のような脅しをする会社も…。

  • 賠償請求する
  • 辞めるなら給料は払わない
  • 退職金は出さない

このような脅しはルール違反。
どんな言葉で脅しを受けたかなど、上司との話し合いの履歴を残すようにしましょう。

また、証拠となる給与明細や退職金規定などの書類を集めておくことも大切。

給与や退職金を支払わないと言われた場合でも、後から請求することも可能です。
自分の味方となるかもしれない書類は、在職中からコツコツと集めておきましょう。

まとめ


退職が切り出せないという方に向けて、切り出し方や対処法などをご紹介しました。

退職を上司に伝えれば、その職場で過ごす時間は残りわずか。
スッキリと退職し次のキャリアへ進んでいきましょう。

退職を切り出すきっかけになれば幸いです!

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a_fuji(ライター)
a_fuji

Webライター、経営者サポート、社会福祉士のパラレルワーカー。穏やかに楽しく生きていく方法を模索中です。

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