2021.10.12

女性がキャリアプランを立てる6ステップ!理想通りのキャリアとは

キャリアプランは、今後の働き方や仕事へのマインドを左右する大きな要素です。理想とする働き方と今の姿にズレが生じている場合、働くこと自体が大きなストレスとなってしまうため注意しましょう。今回は、女性はキャリアプランを立てるときの具体的なステップについて解説します。

女性がキャリアプランに悩む4つの理由


まずは、なぜキャリアプランに悩む女性が多いのか、代表的な理由をチェックしていきましょう。
課題となる部分が分かれば、解決策が見つかるかもしれません。

1.結婚や出産などの影響が大きい


結婚や出産を理由に、キャリア前線から離れる女性は多いものです。
結婚と同時に配偶者の地元に引っ越す場合や、自分が専業主婦になることを希望されている場合などは、一旦仕事を辞める可能性もあるでしょう。

また、継続して就業する意思があったとしても、出産期間中だけは休職する必要があります。
体を第一に考える時期であると分かっていても、理想的なキャリアとのギャップに悩む人も少なくありません。

2.子育てに集中するシーンが多い


子どもの年齢が低いうちは、子育てに集中するシーンが多くなります。
保育園に空きが出るまで育休から復職できない「待機児童問題」もあり、思うようにキャリアを積めず焦ってしまう人もいるでしょう。

また、子どもの病気や怪我を看病する機会も多くなり、欠勤・遅刻・早退が増えやすい時期でもあります。
そのため、短い時間でも高いパフォーマンスを出さなければと気構え、ストレスに感じてしまう女性が増えるのです。

3.親族の介護などが必要になる


高齢家族の介護が必要になり、人手が足りず、やむを得ず働き方を変えなければいけないシーンも出てくるでしょう。
配偶者や他の親族と協力しながら乗り切ろうにも、介護で疲れて仕事に集中できなくなる人は男女問わず多いものです。

仕事だけでなくプライベートの時間も削られ、キャリアを考える余裕がなくなってしまうことも考えられます。

4.女性よりも男性が認められやすい会社もあるから


男女共同参画社会が叫ばれるようになって等しく、女性管理職を置くことに積極的な企業が年々増えるようになりました。

しかし、業種や職種もしくは社風によっては、女性がまだまだ認められにくいケースもあるでしょう。
「このまま頑張ってもきちんと評価されないかもしれない」という不満を抱えやすくなり、仕事へのモチベーションや前向きな姿勢を削ってしまいかねないのです。

女性がキャリアプランを立てるときの6ステップ


キャリプランを立てるには、自分のプロフィールやスキルを整理したうえで、理想と照らし合わせていくことが大切です。

ここでは、それぞれに合ったキャリアの見つけ方を探るために、1つずつステップを分けて解説していきます。

1.学歴や職歴など基本的な経歴を見直す


まずは学歴や職歴など、自分の基本的な経歴を見直しましょう。
業界や職種によっては大卒であることが必須であったり、実務経験保有者が優遇されたりする場合もあります。

また、保育士など資格が必要な仕事や、弁護士・税理士など専門領域に関する知識が必要な仕事もあるでしょう。
自分の市場価値を正しく知ることは、自分が活きる道を模索していくためにも欠かせないステップです。

2.身につけているスキル・経験を棚卸しする


これまでのキャリアで身につけたスキルや経験を棚卸ししましょう。
まずは以下のように、過去の項目について見直すことが近道です。

  1. 勤務した会社のプロフィールを整理する(企業規模・業種・職種・従業員人数など)
  2. 担当したプロジェクトや仕事内容
  3. 仕事で上げた成果
  4. 苦労したポイントや乗り越えるために行ってきた努力

どんな仕事を担当し、どんな経験を身につけてきたかが分かるようにしていきましょう。
また、下記のように性格上の強みや特徴をリスト化しておくのもおすすめです。

  • どんな強みや弱みがあるか
  • どんな仕事に喜び(もしくはストレス)を感じるか
  • コミュニケーション上の得意分野があるか

上記のようなことを考えながら、キャリアの始まりから現在に至るまでの自分を客観視することがポイントです。

3.今後のライフプランを考える


一度仕事の場を離れ、自分自身のライフプランについて考えることも必要です。
具体的には、下記のような「人生の転機となるポイント」について考えていくのがよいでしょう。

  • 結婚や出産を望んでいるか(臨んでいる場合の時期はいつ頃か)
  • 専業主婦がいいか、働いていたいか
  • 介護の予定があるか
  • マイホームがほしいか、賃貸がいいか
  • 40代50代になったときの働きかたをどうしたいか

ぼんやりとでも、いわゆる「定年退職」に当たる60~65歳までの姿を想像しておくと分かりやすくなります。
そのひとつひとつがキャリアを左右するため、必須の項目だけでも書き出しておくことをおすすめします。

4.理想とする年収を算出する


最低限自分だけ食べていける金額があればいいのか、子どもの教育や家に十分なお金をかけたいかによって、理想年収の額が変わります。

理想として掲げたライフプランと比較しながら探っていきましょう。
必要があれば、ファイナンシャルプランナーなど金銭的な角度からアドバイスしてくれるプロの力を借りることも効果的です。

住宅ローン・保険・教育資金・老後資金に関する知識を授けてくれるため、興味が出た段階で相談してみましょう。

5.身につけるべきスキル・経験を探る


理想とする年収と現在の年収に乖離がある場合、どんなスキル・経験を身につければキャリアアップしやすいか、考えてみましょう。

資格があれば有利になるのか、実務経験こそが重視されるのかによって、努力の方向性は大きく変わってきます。
また、ブランクがないことが強みとなる業種・職種であれば、働くペースを落としてでもキャリアは継続しておいた方がよいと分かるでしょう。

今あるスキルを強みとして補強していくのか、全く違う道に飛び込んでキャリアチェンジするのか、改めて考えてみることが大切です。

6.今後のキャリアプランを立てる


全ての要素が整い次第、具体的なキャリアプランを考えるステップに移ります。
具体的には、以下のようなプラン立てをするとよいでしょう。

  • 今の会社で昇進昇格を目指す
  • 理想に合う企業に転職する
  • 起業する
  • フリーランスとして独立する
  • 資格を取得してアピールポイントを増やす

また、「退職して専業主婦になる」「正社員からパートに切り替えて無理のない範囲で働く」というのも立派なキャリアプランのひとつです。

自分の理想と理想とする生活の間で着地点を見つけ、自分に合った努力の方向性を見つけていきましょう。

理想通りの働き方をするには、キャリアプランが大切


人生をより豊かにするためには、キャリアプラン立てが欠かせません。
仕事を通してどう自己実現していくかの方向性が定まれば、働くことそのものへのモチベーションになったり、より効率よくスキルや経験を身につけたりできるでしょう。

自分のキャリアプランについてしっかり考えたことがなかった人は、これを機に一度見直してみることをおすすめします。

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渡辺 瞳(ライター)
渡辺 瞳

大手転職エージェントのキャリアコンサルタント兼フリーライター。女性ビジネスマンサポートに強く、各種オウンドメディアの記事作成・SEO対策を手掛けている。

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