2025.03.04

太陽の周りに虹が出たら不吉?太陽の周りに虹が見えたら地震の前兆か

太陽の周りに虹のような光の輪が見えたことはありませんか?この現象は「ハロ」と呼ばれますが、一部では「不吉な前兆」や「地震の前触れ」として語られることも。太陽の周りに虹ができる理由や、不吉だと言われる理由、地震との関係について解説します。

太陽の周りに虹ができる現象とは?

空を見上げたとき、太陽の周りに大きな虹の輪が見えたことはありませんか?
この現象は「日暈(ひがさ)」または「ハロ現象」と呼ばれるもので、大気中の氷の粒が光を屈折・反射することで発生します。

特に天気が崩れる前に見られることが多く、「天気の変わり目のサイン」としても知られています。
日暈は決して珍しい現象ではなく、条件がそろえばどこでも見ることができます。

しかし、一部では「不吉な兆候」や「災害の前兆」として語られることもあり、不安を感じる人もいるかもしれません。

太陽の周りに虹が不吉と言われる理由

太陽の周りに虹が見えると「何か悪いことが起こるのでは?」と感じる人が多いようです。
その理由には、以下のようなものがあります。

天気が崩れる前兆だから


日暈は、高い空にある「巻層雲(けんそううん)」と呼ばれる雲によって発生します。
この雲は、天気が崩れる前兆として現れることが多く、日暈が見えた翌日に雨が降ることも珍しくありません。

昔の人々は、日暈が見えると「嵐が来る」と考え、不吉なサインと捉えていたようです。

過去の災害と結びついているから

日暈は、地震や台風などの自然災害と関連付けられることがあります。
特に、大きな地震が発生する前に日暈が観測されたケースが報告されているため、「地震の前兆では?」と考える人もいるのです。

神話や迷信の影響


古くから「異常な自然現象は神の怒り」などと考えられてきました。
そのため、普段見慣れない日暈のような現象が起こると、「何か悪いことが起こるかもしれない」と不安に感じる人が多かったのかもしれません。

では、実際に「太陽の周りに虹ができると地震が起こる」可能性はあるのでしょうか?

関連記事

太陽の周りに虹と地震の関係は本当にあるのか?

太陽の周りに虹が見えた後、大きな地震が発生したという話を聞いたことがあるかもしれません。
実際に、過去の地震の前に日暈が観測されたケースがいくつか報告されています。

しかし、科学的に「日暈と地震が直接関係している」という証拠は今のところありません。
では、なぜ「太陽の周りに虹が見えると地震が起こる」と言われるのでしょうか?

地震前の大気の変化との関連性


一部の研究では、大きな地震の前に大気の状態が変化する可能性が指摘されています。
例えば、地震の前には地殻の変動によって大気中の水蒸気が増え、それが雲の発生に影響を与えることがあると考えられています。

その結果、日暈が発生しやすくなることもあるかもしれません。

偶然の一致

日暈は比較的よく見られる現象です。
つまり、地震が発生する前に偶然日暈が見られたとしても、それが必ずしも地震の前兆とは限らないのです。

過去の記録の影響


「日暈が見えた後に地震が起きた」という記録が残ることで、あたかも両者が関係しているかのように思われることがあります。
しかし、実際には日暈が見えても何も起こらないことの方が圧倒的に多いのです。

このように、日暈と地震の関係については科学的な根拠が乏しいのが現状です。
とはいえ、「太陽の周りに虹が見えたら注意しよう」と考えること自体は悪いことではありません。

関連記事

過去に地震の前に観測された事例

実際に、地震の前に太陽の周りに虹が見えたという報告は複数あります。
ここでは、過去の大地震の際に日暈が観測された事例を紹介します。

① 2011年 東日本大震災(M9.0)

東日本大震災の前日や数日前に、各地で日暈が見えたという報告がありました。
SNSなどでも「地震の前に太陽の周りに虹が出ていた」という声が多く上がり、「日暈は地震の前兆では?」と話題になりました。

② 2008年 中国・四川大地震(M7.9)

中国の四川省で発生した大地震の前にも、日暈が観測されたといわれています。
地震の数日前に「太陽の周りに虹が見えた」という目撃情報があり、不安を感じた人も多かったようです。

③ 1995年 阪神・淡路大震災(M7.3)

阪神・淡路大震災の前にも、日暈が見られたという記録があります。
ただし、日暈は全国各地で頻繁に発生するため、必ずしも「地震の予兆だった」とは言い切れません。

このように、大きな地震の前に日暈が観測された事例はあります。
しかし、これは単なる偶然なのか、それとも何らかの関連があるのか、科学的にはまだはっきりしていません。

関連記事

科学的に見る!太陽の周りに虹ができる仕組み

太陽の周りに虹のような光の輪ができるのは、どのような仕組みなのでしょうか?

大気中の氷の粒が光を屈折させる


日暈は、太陽の光が高層の雲(巻層雲)に含まれる氷の粒によって屈折・反射することで発生します。
氷の粒がプリズムのように働き、光を屈折させることで虹色の光の輪ができるのです。

特定の気象条件がそろうと発生する

日暈が見られるのは、主に「薄い雲が太陽を覆っている時」です。
天気が崩れる前に発生しやすいのは、このような雲が低気圧の接近とともに現れるためです。

地震とは直接関係がない


地震が起こる前には、大気の状態が変化することもあります。
しかし、日暈の発生自体は通常の気象現象であり、地震の前兆とは科学的には認められていません。

日暈は地震の予兆ではなく、天候の変化を示すサインと考えた方が良いでしょう。

関連記事

太陽の周りに虹が見えた時に注意すべきこと

日暈が見えたからといって、必ずしも不吉なことが起こるわけではありません。
しかし、いくつか注意すべきポイントがあります。

紫外線に気をつける


日暈が見える時は、雲が薄くても太陽の光が強いことが多いです。
長時間外にいる場合は、サングラスや帽子などで紫外線対策をしましょう。

天気の変化に注意する

日暈が見えた翌日は、天気が崩れやすい傾向があります。
雨が降る可能性があるので、天気予報を確認し、外出時の準備をしておくと良いでしょう。

防災意識を高める


「日暈=地震の前兆」という科学的根拠はありませんが、大きな災害はいつ起こるかわかりません。
日暈をきっかけに、「防災グッズの確認」や「避難経路の見直し」をしておくのも良いでしょう。

関連記事

天候の変化と日暈の関係について

日暈は、単なる自然現象ですが、天候の変化と密接に関係しています。

日暈が見えたら雨が降る可能性がある


昔から「太陽の周りに虹が出ると天気が崩れる」と言われてきました。
これは、日暈が巻層雲の影響で発生しやすいためです。

巻層雲が広がると、その後、雨を伴う低気圧が接近することが多くなるため、天気に注意しておきましょう。

気温の変化にも注意

日暈が見られる日は、空気が乾燥していることが多いですが、翌日以降に湿度が上がり、気温の変化が大きくなる可能性があります。
特に季節の変わり目には、体調管理をしっかり行いましょう

関連記事

太陽の周りに虹を見たらどうすればいい?

最後に、太陽の周りに虹が見えた時に心がけるべきポイントをまとめます。

落ち着いて天候の変化をチェックする


まずは天気予報を確認し、翌日の天候に注意しましょう。
傘を準備するなど、雨に備えることが大切です。

過剰に不安にならない

「太陽の周りに虹が見えたら地震が来る」と言われることもありますが、科学的根拠はありません。
不安を煽る情報に惑わされず、冷静に考えてくださいね

防災意識を高める


とはいえ、地震はいつ起こるかわかりません。
この機会に、避難経路や防災グッズを見直しておくと安心ですね。

太陽の周りに虹が見えても不安になりすぎず冷静に!

太陽の周りに虹が見える現象(日暈)は、科学的には単なる気象現象です。
しかし、過去の地震の前に観測された例があるため、不吉なものと考える人も少なくありません。

実際には、日暈が発生すると天気が崩れることが多いですが、地震との直接的な関係は証明されていません。
大切なのは、必要以上に不安にならず、冷静に状況を判断することです。

もし太陽の周りに虹を見たら、天気予報を確認し、「防災意識を高める良い機会」と考えてみてください。
日々の備えが、いざという時の安心につながりますよ!

関連記事

この記事をシェア

Twitter
Facebook
うえだともこ(ライター)
うえだともこ

恋愛も結婚も、幸せの道案内人

恋愛・結婚の専門家として、多くのカップルの喜びの瞬間をサポートしてきた経験を持つ。失恋からプロポーズ、結婚式の準備まで、幅広い話題でアドバイスを提供。具体的な経験を生かし、失敗しない関係作りの秘訣や幸せな結婚生活を送るためのポイントを分かりやすく発信しています。

このライターの記事を見る