2021.09.23

女性の働き方を徹底解説!職場選びのポイントと3つの働き方を紹介

女性には結婚、妊娠、出産などライフイベントが目白押し。その度に積み上げてきたキャリアを手放さないといけなくなったり、ライフワークバランスが取れず悩んだりすることもあります。ライフイベントに寄り添った働き方やライフワークバランスのとれた働き方を見つけましょう。

日本の女性の就業率の現状


総務省、内閣府のデータによると、「20代女性」の就業率は約70~78%と男性に近い割合にまで上昇しました。
しかし、第一子の出産を機に離職した女性の割合は半数に近い約47%です。

この結果から、日本の女性はライフイベントに合わせて離職を選択肢に入れることがあるといえるでしょう。

出典:総務省統計局|労働力調査(基本集計) 2020年度(令和2年度)平均結果(外部リンク)
出典:内閣府 男女共同参画局 仕事と生活の調和推進室|仕事と生活の調和連携推進・評価部会(第45回) 仕事と生活の調和関係省庁連携推進会議合同会議(外部リンク)

女性の働き方で重視する4つのポイント


女性が働きやすい職場を見つけるために重視するポイントは次の4つです。

  • ライフイベントに寄り添っているか
  • キャリアアップ
  • ライフワークバランス
  • 上司や同僚の理解

ライフイベントに寄り添っているか

女性には多くのライフイベントが待っています。
結婚を機に住む場所が変わり、これまでの職場に通勤するのが厳しくなるというケースも。

また、2019年(令和元年)の厚生労働省の発表によると、2018年度の男性の育休取得率は6.16%。
待機児童も社会問題になっており、簡単には職場復帰できない事も多々あります。

育休取得できない企業や、取得できても数ケ月といった企業もあるため、離職を余儀なくされる女性もいるのが現状です。

また、現状では男性が育休を取れないという場合が多く、保育園に入園するまでの期間は女性側が子育てのために離職するというケースが見られます。

また、近くに両親が住んでいない場合には、サポートを受けづらいという状況も深刻です。
そのため、ライフイベントに寄り添っているかどうかは、女性の働きやすい職場をみつけるために重視するポイントの1つとなります。

出典:厚生労働省|「平成30年度雇用均等基本調査(速報版)」を公表します(外部リンク)

キャリアアップできるかどうか

多くの女性は、結婚を機に転職をしたり、妊娠・出産を機に一旦仕事から離れることがあったりと、キャリアアップへの道が平坦ではありません。

そのため、長時間の労働や勤務年数にかかわらず、能力でキャリアアップできる評価システムを導入している職場は女性にとって働きやすい職場といえるでしょう。

ライフワークバランスが整っているか

女性が働き方を選ぶうえで、ライフワークバランスを考えることもとても大切です。
「育児と仕事を両立したい」「趣味や勉強の時間をもっと確保したい」など、仕事以外の時間の使い方の希望は人それぞれ。

仕事との調和を図ることで、心に余裕ができるでしょう。
ライフワークバランスを適切に保つためには、過酷な長時間労働を強いる職場や、有給取得率が低い職場を避けることがポイントです。

上司や同僚の理解があるか

子育て中の女性であれば、子供のために欠勤することもあるでしょう。
独身であっても、心身の不調から欠勤を余儀なくされることも考えられます。

そんな時に、職場の上司や同僚が欠勤を快諾してくれる職場なら、長く働けますよね。
もちろん、日頃の勤務態度やお互いにサポートし合う環境は最も大切です。

勤務態度も良好で、同僚が欠勤した際にサポートしているにもかかわらず、必要な欠勤さえ許可しない会社は考えものですね。

上司や同僚が子育て経験者であったり、体調不良への理解があったりする職場かどうかも、女性が働きやすい職場かどうかを見極めるポイントとなります。

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女性にとっての代表的な働き方


日本での働き方には、以下の形態があります。

  • 正社員
  • 契約社員・パートタイム勤務
  • フリーランス

メリット・デメリットがあるそれぞれの働き方。
ここからはそれぞれの働き方の特徴と、メリット・デメリットについて徹底解説します。

正社員

正社員で働く場合、次の職種での勤務が挙げられます。

  • 総合職
  • 一般職

総合職

総合職とは、企業の基幹的業務に携わる正社員のことを指します。
引越しを伴う転勤や、定期的な部署異動を伴うのが一般的です。

総合職の中でも「エリア総合職」がある企業であれば、総合職の同等の業務を行う一方で、転勤・異動は配属エリア内にとどまります。

「エリア総合職」は一般的な総合職に比べて給与面では少し劣りますが、ライフプランを立てやすい働き方です。
総合職は一般職と比べて給料面での待遇が良いという点がメリットの1つ。

労働時間が長時間にわたるケースが多く、ライフワークバランスが取りにくい可能性もあります。

一般職

一般職とは総合職の業務のサポート業務が中心です。
職務の守備範囲も総合職に比べると狭まるという特徴があります。

大企業の総合職への就職は難易度が高い傾向ですが、一般職であれば比較的就職しやすいです。
一般職は産休、育休取得が比較的しやすく、女性が働きやすい職場といえます。

また、一般職は有給消化率が高く、残業時間もそれほど多くないのが特徴です。
女性が家庭と両立しやすい働き方といえるでしょう。

そのため、女性の一般職への就職を希望者は多く人気の仕事です。
一般職のメリットは、転勤、異動がないことから、ライフプランを立てやすいこと。

また給与面でも安定しているというのが特徴です。
しかし、業務の幅が限定されていることから、総合職よりはキャリアアップに限界があるという懸念点もあります。

契約社員・パートタイム勤務

契約社員やパートタイム勤務とは、一定期間のみの雇用契約に限定して働く働き方を指します。
契約社員やパートタイムはさまざまな企業で募集しており、有名企業での就業も可能です。

正社員は平日9時~18時までの勤務など、拘束時間が長い傾向があります。
一方、契約社員やパートタイム勤務では、雇用者との契約内容によって勤務時間や勤務日数が異なります。

そのため、子育て中の女性が平日の10時から15時限定で働くというように、家庭との両立を図ることも可能です。
契約社員やパートタイム勤務のデメリットとしては、ボーナスが支給されないことが多く、欠勤時の給与は支払われないこと。

正社員に比べて給与面では劣りますが、拘束時間が少なく、自由度が高い働き方といえるです。

フリーランス

フリーランスとは、特定の企業や団体に属さず、独立して自らのスキルを活かしたサービスを提供することで生計を立てている個人事業主を指します。

フリーランスは場所や時間帯を拘束されることなく自由に働くことができます。
成功すれば、特定の企業や団体での収入を超えることも可能でしょう。

しかし、デメリットがある働き方でもあります。

  • 仕事や収入が安定しない可能性がある
  • 毎年確定申告が必要
  • 全てのリスクや業務を自ら引き受ける必要がある
  • 健康保険や国民年金に自分で加入が必要
  • 社会的信用が低くなる

リスクも多いですが、やりがいや自由を求める女性に向いている働き方といえるでしょう。

女性が働きやすい職場を選ぼう


女性が働き続けるためには、働きやすい労働環境を選択することが何よりも大切です。
本記事では代表的な3つの働き方をご紹介しました。

  • 正社員
  • 契約社員・パートタイム勤務
  • フリーランス

働く環境を選ぶ際に重要視するポイントは、人によって異なります。

  • ライフイベント
  • キャリアアップ
  • ライフワークバランス
  • 上司や同僚の理解

全てが叶う職場を見つけることは難しいかもしれません。
しかし、あらかじめ重視する働き方のポイントを固めることで、理想の働き方を実現させましょう。

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Rolmy編集部(ライター)
Rolmy編集部

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