日本の女性の就業率の現状
総務省、内閣府のデータによると、「20代女性」の就業率は約70~78%と男性に近い割合にまで上昇しました。
しかし、第一子の出産を機に離職した女性の割合は半数に近い約47%です。
この結果から、日本の女性はライフイベントに合わせて離職を選択肢に入れることがあるといえるでしょう。
出典:総務省統計局|労働力調査(基本集計) 2020年度(令和2年度)平均結果(外部リンク)
出典:内閣府 男女共同参画局 仕事と生活の調和推進室|仕事と生活の調和連携推進・評価部会(第45回) 仕事と生活の調和関係省庁連携推進会議合同会議(外部リンク)
女性の働き方で重視する4つのポイント
女性が働きやすい職場を見つけるために重視するポイントは次の4つです。
- ライフイベントに寄り添っているか
- キャリアアップ
- ライフワークバランス
- 上司や同僚の理解
ライフイベントに寄り添っているか
女性には多くのライフイベントが待っています。
結婚を機に住む場所が変わり、これまでの職場に通勤するのが厳しくなるというケースも。
また、2019年(令和元年)の厚生労働省の発表によると、2018年度の男性の育休取得率は6.16%。
待機児童も社会問題になっており、簡単には職場復帰できない事も多々あります。
育休取得できない企業や、取得できても数ケ月といった企業もあるため、離職を余儀なくされる女性もいるのが現状です。
また、現状では男性が育休を取れないという場合が多く、保育園に入園するまでの期間は女性側が子育てのために離職するというケースが見られます。
また、近くに両親が住んでいない場合には、サポートを受けづらいという状況も深刻です。
そのため、ライフイベントに寄り添っているかどうかは、女性の働きやすい職場をみつけるために重視するポイントの1つとなります。
出典:厚生労働省|「平成30年度雇用均等基本調査(速報版)」を公表します(外部リンク)
キャリアアップできるかどうか
多くの女性は、結婚を機に転職をしたり、妊娠・出産を機に一旦仕事から離れることがあったりと、キャリアアップへの道が平坦ではありません。
そのため、長時間の労働や勤務年数にかかわらず、能力でキャリアアップできる評価システムを導入している職場は女性にとって働きやすい職場といえるでしょう。
ライフワークバランスが整っているか
女性が働き方を選ぶうえで、ライフワークバランスを考えることもとても大切です。
「育児と仕事を両立したい」「趣味や勉強の時間をもっと確保したい」など、仕事以外の時間の使い方の希望は人それぞれ。
仕事との調和を図ることで、心に余裕ができるでしょう。
ライフワークバランスを適切に保つためには、過酷な長時間労働を強いる職場や、有給取得率が低い職場を避けることがポイントです。
上司や同僚の理解があるか
子育て中の女性であれば、子供のために欠勤することもあるでしょう。
独身であっても、心身の不調から欠勤を余儀なくされることも考えられます。
そんな時に、職場の上司や同僚が欠勤を快諾してくれる職場なら、長く働けますよね。
もちろん、日頃の勤務態度やお互いにサポートし合う環境は最も大切です。
勤務態度も良好で、同僚が欠勤した際にサポートしているにもかかわらず、必要な欠勤さえ許可しない会社は考えものですね。
上司や同僚が子育て経験者であったり、体調不良への理解があったりする職場かどうかも、女性が働きやすい職場かどうかを見極めるポイントとなります。