2021.11.21

【健康診断の前日はどう過ごす?】注意点と数値をよくするコツまとめ

健康診断で数値が悪く出るのはイヤだけど、前日に悪あがきをしても意味がない?健康診断前日には飲食や運動、睡眠など意外と知らない注意点がたくさん。この記事では健康診断前日のおすすめの過ごし方と、少しでも数値をよくするコツをご紹介します。

健康診断前日の過ごし方【受診する医療機関のルールを確認】


健康診断の細かいルールは受診する医療機関によって若干異なるので、毎回発行される“健康診断のお知らせ”で必ずルールを確認するようにしましょう。

ルールを厳格運用している医療機関では、受付時に飲食の摂取状態を聞かれて“NGな行動”をしていた場合は、健康診断を受けられないこともあります。

たとえば「朝1杯のコーヒーを飲んでしまった」「当日に飴をひとつ食べてしまった」ために、門前払いを受ける可能性も。

忙しい女性は健康診断のために再度スケジュールを調整するのも大変なので、健康診断の前日にどう過ごすべきかはしっかり把握しておきたいものですね。

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健康診断前日の食事のとり方はどうする?


健康診断をおこなっている多くの医療機関で、“前日20時~21時までに食事を済ます”ルールになっていることが多いようです。
翌日の午後が健康診断の場合は前日24時までOKとしている医療機関もあります。

健康診断時のルールを無視して食事をしてしまうと、血液検査などの結果に影響が出る可能性もあるので注意。
とくに胃カメラ検査などを受ける予定のときは、健康診断前日は消化されにくいきのこや海藻類などは避けたほうがよいでしょう。

また胃の粘膜を覆ってしまう牛乳や、チーズなのどの食品はレントゲン検査に影響が出ると言われています。

もし翌日の体重測定や体脂肪が気になる女性は、脂質や糖質の多い食べ物や飲み物も避けたほうが無難です。

健康診断前日にとらないほうがよい食べ物

  • 消化に悪い食べ物(海藻類、きのこ類、ネギ類、とうもろこしなど)
  • 脂質の多い食べ物(揚げ物全般、肉類の脂身部分など)
  • 糖質の多い食べ物(お菓子類全般、夜の果物類、清涼飲料水など)
  • 乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルトなど)

上記は健康診断前日にはあまり適さない食品類です。

健康診断の検査内容にもよりますが、少しでも数値を悪くしたくない女性は覚えておくとよいでしょう。

健康診断前日におすすめの食べ物とは


健康診断前日に避けたほうがよい食べ物は意外と多いと思いませんか?
逆に健康診断の前日の食事でおすすめできる食べ物は“胃に優しく消化にいい食べ物”です。

イメージとしては体調があまりよくないときに食べるようなものですね。
もちろん健康診断前日だからと過度に敏感になる必要はありませんが、数値を悪くしたくない女性は以下のような食べ物を選ぶとよいでしょう。

健康診断前日におすすめの食べ物

  • やわらかく炊いた米類(おかゆやおじやなども◎)
  • 野菜たっぷりのスープ
  • 具だくさんのみそ汁
  • あたたかいうどん

上記は健康診断前日に安心して食べられる食品です。
一緒にとる飲み物はお茶かお水がよいでしょう。

健康診断前日のお酒はアリ?ナシ?【アルコールの影響】


健康診断前日の飲酒は“ナシ”としている医療機関が大半です。
理由は健康診断直前のアルコールの摂取は肝機能や、中性脂肪、血糖値、尿酸値などにも悪い影響を与えるからです。

とくに前日に飲酒をして血中のアルコール濃度が上昇すると、分解までに数時間~半日程度かかるのでダイレクトに影響が出る恐れがあります。

前日のアルコール摂取はもちろんですが、できれば健康診断の一週間前くらいから禁酒をするのが理想とされています。
健康診断で指導を受けたくない方はなおさらアルコール摂取は控えたほうがよいでしょう。

健康診断前日にもできる運動はある?


健康診断前日に“激しい運動は避ける”ようにルールを設けている医療期間がほとんどです。
筋トレや心肺機能に負担がかかるような運動は、肝機能で異常値が出たり、尿検査でタンパクが混ざったりなどの影響が出ることもあります。

筋トレ女子のなかにはプロテイン摂取を習慣にしている方もいますが、健康診断前日のプロテイン摂取も、肝機能の数値に影響が出やすいのでおすすめしません。

とくに普段あまり運動をしていない方は、前日の激しい運動は要注意です。
ただし軽い運動なら問題ありませんので、少しでもからだを動かしておきたいときは以下のような運動を体調に合わせておこないましょう。

健康診断前日にできる運動

  • ヨガ
  • ストレッチ
  • ラジオ体操
  • ウォーキング

基本的には激しすぎない有酸素運動を、数分から数十分おこなう程度なら大丈夫です。

健康診断前日の睡眠時間はどれくらい?


睡眠時間に関してはとくにルールはありませんが、健康診断前日はしっかり睡眠時間を確保することをおすすめします。

健康診断ではさまざまな検査があり、からだの調子が整っていないと気分が悪くなることも考えられます。

忙しく働く女性は睡眠時間を十分に確保するのが難しいこともありますが、せめて健康診断前日は夜12時前にはベッドに入って、からだを休めましょう。

間違っても徹夜やほぼ寝ない状態での健康診断受診はしないようにしてください。

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健康診断“当日”の飲食は一切できないの?


健康診断当日は“飲食一切NG”としている医療機関が多いですね。
ただし健康診断当日でも、基本的には水なら摂取OKとされています。

とくに夏場の健康診断は朝から一切水分もとらないと、熱中症になる可能性もあるので無理をしないようにしましょう。
お茶の当日摂取をセーフにしている医療機関もありますが、水がもっとも無難ですね。

ただし水を飲むのはOKだとしても“がぶ飲み”をするのは避けましょう。
検査内容にもよりますが午前中の健康診断ならせいぜいコップ1~2杯程度までを、受診の2時間前くらいまでに飲み終えましょう。

健康診断までの悪あがきは意味ある?少しでもよい結果を出すコツ5選


健康診断の結果を少しでもよくしよう!とあがくことは、決して悪いことではありません。
なぜなら健康診断がきっかけになり、よい生活習慣が身につく可能性もゼロではないからです。

ただし意味のない付け焼き刃をしても時間の無駄になりますので、健康診断までにしておくとよい結果につながる5つのコツをご紹介します。

1.禁酒はできれば1ヶ月以上前から挑戦しておく


アルコールは前日の摂取はNGと言いましたが、それは“健康診断当日に異常値が出ないためにやるべきこと”です。

もしもこの機会に肝機能の数値を“改善”させたい!と思うなら、できれば健康診断の1ヶ月前から禁酒に挑戦しましょう。

お酒が好きで「完全な禁酒まではできない」という場合は、健康診断前の1ヶ月間はアルコール摂取量を決めてみてはいかがでしょう?

たとえば「健康診断までは飲酒を週に2日まで、1回のアルコール量は350ml缶1本のみ」など。
がんばれば健康診断当日までに、少し数値を改善させられるかもしれませんよ。

2.健康診断をきっかけに禁煙に挑戦する


タバコは“百害あって一利なし”とよく言いますよね。
肺の機能以外にもさまざまな健康上の悪影響を与える喫煙。

もしどこかでタバコをやめたいという気持ちがあるのなら、健康診断をきっかけに禁煙に挑戦してみては。

最近ではからだに影響の少ない電子タバコなどもあるので、まずは少しでもからだへの影響を減らすタバコに変えるのもアリですよね。

もちろんタバコは嗜好品で、習慣化している方にとっては禁煙は大きなストレスとなります。
「健康診断がある」という理由だけで禁煙が継続できるか難しいところですが、まずは行動が大事です。

健康診断をきっかけに喫煙量やタバコの種類を変える工夫をしてみてはいかがでしょうか。

3.体重や体脂肪をはかる習慣を身につける


健康診断で女性が気になるのが体重や体脂肪の値ですよね。
つい忙しいと計測するのを怠けてしまいがちですが、健康診断をきっかけに毎日体重計に乗る習慣をつけてみてはいかがでしょうか?

健康診断の1ヶ月前くらいから体重計に乗って数値を確認するようにすれば、意識も変化し体重や体脂肪値の改善に一役買ってくれるかもしれません。

4.健康診断の1週間前くらいから間食は控える


健康診断前日から食事抜きで過ごす女性もいますが、効果は薄いのでやめましょう。
それどころか健康診断当日に貧血などの体調不良を引き起こす可能性もあります。

食事の量は通常どおりを心がけて、間食を控えるようにするとよいでしょう。
たとえば健康診断の1週間前くらいから、食後のデザートや間食を控えるようにすると、体重などがよい結果につながりやすくなります。

完全に間食をストップするのがしんどい場合は、アーモンドなどのナッツ類を少量とるなど工夫をしましょう。

5.健康診断の1ヶ月前くらいから軽い運動をスタートする


健康診断をきっかけに運動習慣をつけるのもおすすめです。
ウォーキングやストレッチなど、自分に合った継続しやすい運動をチョイスしましょう!

運動習慣はできれば健康診断の1ヶ月前くらいからとり入れたいところ。
1ヶ月前からのスタートは難しい女性も、せめて1週間前くらいには運動をスタートしましょう。

1週間程度の軽い運動では数値改善に直結しないかもしれませんが、健康を意識して運動をスタートするよい機会にはなります。

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健康診断をきっかけに日々の生活習慣を見直してみましょう


健康診断は自分のからだの現状を知るよいきっかけになります。
数値を少しでもよくするために直前にあがくことも、決して悪いことではありません。

ただし結局のところ、健康は日々の生活習慣次第ですよね。
忙しく働く女性にとって、からだはもっとも大切な資本!

健康診断で自分のからだをしっかり見直して、イキイキとした生活を送っていきたいですね。

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わかな ゆい(ライター)
わかな ゆい

現役化粧品メーカー勤務のWebライター

東証一部上場の化粧品メーカーで10年以上勤務。美容トレーナー経験があり、コスメ・エステ・メイク・サプリの専門知識が豊富。本業でJMA(日本メイクアップ技術検定)1級、 認定フェイシャルエステティシャン、サービス接遇検定2級、コスメ薬事法管理者の資格保有。現在は経営コンサルタントとして首都圏のエステ店15店舗を担当。

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