退職を伝える時期の3つの注意点
会社を辞めると決めたらまず考えたいのは、退職したい旨を伝える時期についてです。
極力揉めるのを避けたいのであれば、これからご紹介する3つの注意点を押さえておいてくださいね。
なお、退職の話は初めに直属の上司にするのが基本だということも知っておきましょう。
2021.11.16
円満に会社を辞められるかどうかに関わることもあるのが、退職の伝え方です。そこで今回は、退職時に会社と揉めないための上手な伝え方をご紹介します。理由ごとの例文もあわせてご紹介するので、どう伝えたらよいか迷っている人は参考にしてくださいね!
会社を辞めると決めたらまず考えたいのは、退職したい旨を伝える時期についてです。
極力揉めるのを避けたいのであれば、これからご紹介する3つの注意点を押さえておいてくださいね。
なお、退職の話は初めに直属の上司にするのが基本だということも知っておきましょう。
退職を伝えるのを避けたほうがよい時期は、会社の繁忙期です。
会社としては一番忙しい時期に人手が減るのは回避したいため、引き止められたり、時期を引き伸ばされたりするかもしれません。
また、上司へ声を掛けても「忙しいから今度にしてもらえる?」とすぐに話を聞いてもらえない場合もあります。
また、人事異動の直後やプロジェクトが進行している最中なども、同様の理由で避けるのがよいでしょう。
反対に、話をするのにおすすめの時期は会社の閑散期です。
上司も自分も気持ちにゆとりが生まれやすい時期なので、お互いに落ち着いて話ができるでしょう。
また、12月と3月もおすすめです。
年末・決算年度末とどちらも区切りがよく、会社の事務作業や引き継ぎなどがスムーズに進行しますよ。
退職の意思表示は退職を希望する日の3ヶ月前か、遅くても1ヶ月前には伝えておくようにしましょう。
上記はあくまで一般的な話であり、会社によっては規則で退職を伝える時期が定められている場合もあります。
希望日直前のお願いでは、仕事の引き継ぎや人員の調整などの時間が確保できず、会社へ負担をかけてしまいます。
退職を考えた場合はまず、会社の規則を確認してみましょう。
上司へ話をするときは、業務時間外がおすすめです。
まずは「今後についてお話があるので、ご都合がよいときにお時間をいただけますか?」のように、相手の予定を確認してください。
このとき、退職についての話であることは伏せておいてOKです。
いざ話をするときがやってきたら人が多い場所を避け、二人で話ができる場所へ移動しましょう。
今後についての大切な話なので、お酒の席や世間話などの話の流れでさらっと伝えるのは避けてください。
角を立てず辞めるためには、上司への伝え方が重要です。
上司へうまく理由を伝えられないと関係が悪化して、退職日まで気まずい思いをするかもしれません。
では、一体どのように伝えたらよいのでしょうか?
ここでは、上司へ退職の意思を伝えるときに押さえておくべき、3つのポイントをご紹介します。
上司に話をするときは、退職への意志の強さをしっかり伝えてください。
ただし「辞めます」「もう決めました」の一点張りは上司を困らせてしまい、話が進まなくなるのでNGです。
「退職したい」というスタンスは変えず、「○日までに退職させていただきたいのですが、いかがでしょうか?」のように相談する形で話をしましょう。
いくら本当のことであっても、ネガティヴな退職理由を正直に伝えるのはやめましょう。
会社への不満や人間関係への不満などを理由にしてしまうと、聞いている上司としてはあまりよい気はしないはずです。
また、内容によっては「不満を解消するから辞めないでほしい」と引き止められてしまう場合もあります。
円満に今の会社を辞めるためには他者や会社への不満ではなく、個人的な事情を理由として伝えるのがベストです。
スムーズに会社を辞めるためには、引き止められにくい理由を考えておきましょう。
「なるほど、それならば仕方がない」と、上司から納得してもらえるような内容だとよいですね。
引き止められにくい理由としては、以下のようなものが挙げられます。
「将来のことを考えて」「体調の悪化」を理由にした例文を後ほどご紹介するので、上記とあわせて目を通してみてくださいね。
続いて、退職理由の上手な伝え方をご紹介。
その前に、事前知識としていくつかポイントをお伝えします。
話を始める前にはまず「お忙しいところ、お時間を割いていただきありがとうございます」のような感謝の気持ちを述べるのがおすすめです。
そして「急なお話で大変申し訳ないのですが、この度退職させていただきたく思います」のように、辞めようと思っていることを理由の前に伝えてください。
このとき「○月○日で退職します」のように一方的に話をするのは厳禁です。
会社にも引き継ぎや人員確保のための期間が必要なため、自分の意見を押し通そうとするとトラブルになってしまう可能性もあります。
それでは、上記を踏まえて、理由ごとの例文を見ていきましょう。
あなた自身の将来について考えられた理由であったり、「今の会社では実現できないこと」が理由に入っていると引き止めづらく、比較的スムーズに辞められるでしょう。
もしも新しい仕事が決まっている場合は、退職日と入社日までの間にゆとりを持たせておくとよいですね。
入社のための準備や、辞める際の手続きなどが落ち着いて行えるでしょう。
【将来に繋げる前向きな退職理由の例】
ここでの仕事で培ったスキルを活かして、かねてより夢だった起業を決意いたしました。
勝手なお願いではありますが、後任へ引き継ぎをしっかり行ったのち、○月○日までに退職させていただければと思っております。
自分の身体に関するプライベートな理由は、伝えづらいと感じてしまいますよね。
だからといって、曖昧な伝え方をするのは危険です。
うまく上司に伝わらず、あなたの印象が悪くなってスムーズに退職できなくなるかもしれません。
体調悪化を理由にする場合でも、できる限り明確に・前向きに話せるとよいでしょう。
【体調悪化による退職理由の例】
実は数ヶ月前より体調を崩しており、一度しっかり療養をしたいと考えています。
仕事はやりがいがあり続けたいと思ったのですが、どうしても体調が思うように回復しないため退職を決意いたしました。
誠に勝手ですが、○月末をもって退職させていただきたいと思っております。
辞めたい旨を上司へ伝えた際に、場合によっては引き止められることも。
「あなたは会社にとって必要な人材だから」なんて言われると、思わず退職を思いとどまりそうになってしまいますよね。
上記以外にも様々な理由がありますが、もしもあなたの気持ちが変わらないならしっかり断るようにしましょう。
退職を伝える際「ダメだと言われたらどうしよう……」と不安になってしまう人もいるはずです。
ですが、退職は上司から許可してもらって行うものではありません。
あくまで上司に退職日を交渉しているだけですので、あまり下手に出すぎず退職の話を進めていきましょう。
もしも次の仕事が見つかっているのなら、それを正直に伝えるのもひとつの方法でしょう。
「実は、すでに転職先が決まっておりまして……」のように切り出すと話しやすいですよ。
次の仕事が決まっているのに引き止めようとする人は、あまりいないでしょう。
本記事では、会社と揉めずに退職するための伝え方や注意点や、上司から「辞めないでほしい」と引き止められたときの対処法などをご紹介しました。
話を切り出すときは、これまでお世話になった会社や上司への感謝の気持ちを忘れないようにしつつ、はっきりと理由や退職したい旨を伝えるようにしましょう。
退職を伝えたあとは、自分のことだけ考えるのではなく、上司や同僚・後輩への配慮も欠かさず行うようにしたいところ。
退職する日までに自分の仕事を終わらせたり、後任者への引き継ぎを完了させてくださいね。
新たなステージへすっきり移行するためにも、まずは今の会社を円満に辞めることを目指しましょう!
おしゃれとインテリアが好きなフリーライター
ファッションが好きなWebライター。服飾雑貨を取り扱うショップのスタッフとして勤務経験あり。ファッションを楽しむお手伝いができるような情報をお届けします。
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