子供欲しいと思わないのはおかしい?
近年は生き方の多様化が進みつつありますが、まだまだ女性の幸せ=子どもを生むことだとする風潮があり「子供を欲しいと思わない女性はおかしい」と考える人もいます。
ですが、子供を欲しいと思わないだけで、その女性がおかしいなんてことはありません!
確かに、人間には生殖本能が備わっているため、子供が欲しくないと考えることは本能に背いているとも捉えられます。
しかし、私たちは本能だけに従うのではなく、理性も両立させながら生きる人間です。
子供を生み育てることには、メリット・デメリットの両方があると理性的に判断できるからこそ、子供を生まない選択をしたって全くおかしくありません。
子供欲しくない女性の割合は?
国立青少年教育振興機関が行った子育て願望の調査で「子供は欲しくない」と回答した女性の割合は、全体の24.0%でした。
子育てするタイミングの希望には個人差があったものの、6割以上の女性が「子供が欲しい」と回答しており、子供が欲しくない女性のほうが少数派であることは間違いありません。
そして、この少数派であるという事実こそ、子供が欲しくない女性はおかしいといわれる理由の一つ。
子供が欲しいか欲しくないかは個人の自由であるにもかかわらず、そこに多数決の考え方を持ち込み、子供が欲しい多数派は正しい・欲しくない少数派はおかしいと結論付ける人がいるのです。
引用元:国立青少年教育振興機関「第2章調査結果の概要」
子供がいないメリット・デメリット
子供が欲しくないと考える女性のなかには、子供を持たないことで生じるメリット・デメリットが気になる人も多いでしょう。
ここでは、子供がいないメリット・デメリットを解説します。
子供がいないメリット
- いつでも離婚できる
- 金銭的に余裕ができる
- 自由を満喫できる
子供がいないメリットはやはり金銭的・時間的・立場的、全てにおいて自由なこと。
万が一結婚生活がうまくいかなくても、自分1人なら生活の立て直しも比較的楽なので離婚に踏み切りやすいです。
子供がいないデメリット
- 離婚を引き止める要素が少ない
- 周囲から理解されないと辛い
- 親や兄弟、旦那が亡くなると天涯孤独になる
子供がいないデメリットは周囲の理解が得られないことや、将来孤独になりやすいこと。
「母性がない人」「子供ができないかわいそうな人」と人から誤解されるシーンもあり、世間の目と戦わざるを得ないこともあります。
子供が欲しいと思わない女性の特徴
子供欲しくない人には、いくつか共通する特徴が見られます。
ここでは、子供が欲しくない女性の特徴を解説しましょう。
自立している
子供が欲しくない女性は、経済的、精神的に自立しており「自分1人の生き方」を満喫しているケースが少なくありません。
普段から自分の頭で考えて行動することが習慣となっているため、子供を生むことについても熟考し自分なりの結論を出しています。
そのため、他人の意見や世間の風潮に惑わされず、どんな場面でも堂々と「子供は欲しくない」といえるのが特徴です。
経済的に余裕がない
経済的に余裕がある女性は子供を欲しがらない傾向にあるとお伝えしましたが、あまりにも余裕がない女性の場合も、子供はいらないと考える人が多いです。
経済的に余裕がない女性は、自分の生活にかかるお金を工面するのが精いっぱいで、子供を生み育てることを具体的にイメージできません。
「子供を生むなんて自分には絶対に無理」という意識が気持ちに大きく作用し、子供は欲しくないという考えになるのです。
結婚に焦らない
いわゆる「結婚適齢期」といわれる年齢を迎えても焦らない人が多いのも、子供が欲しくない女性の特徴でしょう。
子供が欲しくない女性が結婚に焦りを感じないのは、年齢制限がある妊娠出産とは異なり、結婚は何歳になってもできるから。
また、子供が欲しくない女性のなかには「そもそも結婚願望がない」という人や「結婚はしてもしなくてもどちらでもいい」と考える人も多いです。
子供が欲しくない女性の心理8選
一口に「子供が欲しくない」といっても、抱えている心理は女性によってさまざま。
ここからは、子供が欲しくない女性によくある心理を8つ紹介します。
子供が好きじゃない
考え方や好みが人によってそれぞれ異なるように、子供が好きな女性がいる一方で子供が好きじゃない女性もいます。
良し悪しの話ではなく事実として、子供はいうことを聞かなかったりうるさくしたりすることもあるうえ、行動が予測できない存在ですよね。
だからこそ人によっては「苦手」「接し方がわからない」という心理になり、子供は欲しくないと考えることがあるのです。
女性に母性本能が備わっているのは事実ですが、それは全女性が子供好きという意味ではありません。
セックスしたくない
セックスしたくないから子供が欲しくない、という心理を持つ女性は意外と多いです。
このような女性は「苦痛なセックスをするくらいなら子供は欲しくない」と考えており、セックスに対して強い嫌悪感や恐怖心を持っています。
また、セックスに苦手意識があることを打ち明けられないまま彼に求められ、応じた結果さらに苦手意識を強めて子供が欲しくなくなるケースも。
セックスに対する苦手意識さえ克服できれば子供が欲しくなることもありますが、苦手を乗り越えるためにはパートナーの理解と協力が必要不可欠で、一筋縄ではいかないのが現実です。
幼少期にトラウマがある
子供が欲しくない女性心理に多いのが、幼少期のトラウマを今なお抱えているというもの。
幼少期にネグレクトや虐待を受けたり、親とギクシャクしながら過ごしたりした女性は「楽しい子供時代」を過ごしていないため、子供を生むことに前向きになれません。
親からの愛がどのようなものかがわからないからこそ、自分の子供を愛せる自信がなく、子どもが欲しいと思えない心理になってしまうのです。
また、幼少期に両親の喧嘩をたくさん見て育った女性は「幸せな家庭」を知らないので結婚願望がなくなることが多く、子供を欲しがる気持ちも薄い傾向にあります。
自分に似た人間を生みたくない
自己肯定感が低い女性に多いのが、自分の遺伝子を子供に残したくない、自分に似た人間を生みたくないという心理。
この心理を持つ女性は、自分に自信がないからこそ「遺伝子を強く受け継いで、自分に似た子供が生まれたらかわいそう」だと考えてしまい、子供が欲しくなくなります。
もちろん、遺伝子を受け継いでいても、似る・似ないはケースバイケースですが、それでも似る可能性が高いからこそ、子供を生む勇気が持てないのです。
自由が好き
「子供がいないメリット」の項目でも紹介しましたが、子供がいない生活は自由度が高いです。
そのため、自由が好きな女性や、いつまでも気ままに暮らしたいという心理を持つ女性は、これからも自由な生き方をするために子供は欲しくないと考えるでしょう。
自由が好きな女性は、やりたいと思ったことには次々挑戦しないと気が済まない性格の人が多いため、自分の行動を制限する可能性のある子供という存在に窮屈さを感じます。
ただし、自由が好きな女性は発想や思考も柔軟なので、時間の経過とともに子供が欲しいと考えを変えることも珍しくありません。
老けたくない
妊娠出産は母体に大きな負担がかかるものなので、子供を生んだ人は老けた印象になったり体型が崩れたりすることがあります。
そして、このような妊娠によるマイナスな現象を嫌がる心理から、子供は欲しくないと思う女性も多いです。
美人な女性ほど自分の美貌が失われることを恐れる傾向にあるため、子供がいらないと考える美女に多い心理ともいえるでしょう。
ただし、子供を生む・生まないにかかわらず、年齢を重ねれば人は老けますし体型も変化します。
親になる覚悟が持てない
子供は生んで終わりではなく、そこから何十年も育てなくてはいけません。
そのため、親になるには覚悟を持つ必要があり、この覚悟が持てないから子供は欲しくないと考える女性も多いです。
真面目な女性に多い心理で、出産や育児の責任をよく理解しているからこそ、プレッシャーを感じているのでしょう。
しかし、親としての覚悟は子供と一緒に育っていくものでもあるので、もう少し肩の力を抜いて子供について考えてみてもいいかもしれません。
今の生活に充分満足している
現状に心から満足している女性は、新たな刺激を求める理由がないため子供は欲しくないと考えるでしょう。
仕事や趣味、その他プライベートが充実していれば、子供を生んで新しい生活を始めるよりも、今の生活を維持したいという心理が働きます。
また、子供の有無は幸せに直結しないため、今既に充分幸せなら無理に子供を作る必要はどこにもありませんよね。
自分にとっての幸せの基準が明確で心理的に満足している女性は、年齢を重ねても子供がいないことを後悔しにくいのが特徴です。
「子供欲しくない」にはスピリチュアル的意味があることも
子供が欲しいと思えない女性のなかには「子供を生まないとスピリチュアル的によくないのでは…」と不安な人もいるのではないでしょうか。
しかし、子供を欲しくないと思う心理にはスピリチュアル的意味があることも多く、子供を生まないからといって運気が下がったり悪いことが起こったりするわけではありません。
そもそもスピリチュアルの世界では、人間は前世でやり残したことや苦手だったことを克服するために今世に生まれてくると考えられています。
そのため、前世では子だくさんだった人ほど、今世では子供を欲しがらないこともあるのです。
やり残したことや苦手なことをやらないのならともかく、既にクリアしたことをやらないだけなので、子供が欲しくないと思ってもスピリチュアル的には何の悪影響もありません。
また、スピリチュアル要素を取り入れた見方をすれば、子供が欲しくないと思うことは現世のあなたにとっては不要なものであるという捉え方もできます。
子供欲しいと思えないのが辛い人へのアドバイス
子供が欲しくない女性のなかには、欲しいと思えないことで悩んだり、辛い思いをしたりする人も少なくありません。
ここでは、子供が欲しいと思えないのが辛い女性に向けて、今すぐやってほしいことを5つまとめました。
自分を否定しない
残念ながら「子供が欲しくない」というと、人から理解されなかったり考えそのものを否定されたりすることがあります。
そして考え方は人それぞれなので、理解してくれない人や自分に否定的な人を一方的に責めることはできません。
しかし、色んな考え方があっていいからこそ、自分だけは自分の考えを否定せず受け止めてあげましょう。
「自分は子供が欲しくないけど、それでいいんだ」と心から思えれば、誰からも理解されなくてもダメージを受けにくくなります。
子供が欲しくない理由を明確にする
子供が欲しくない女性のなかには、そう思う理由がわからないという人も少なくありません。
しかし、理由がないとふとしたときに「どうして自分は子供を欲しいと思えないんだろう」と悩んでしまうため、自分の心とよく向き合って理由を突き止めたほうがいいでしょう。
「自分はこういう理由があるから、子供は欲しくないんだ」と腑に落ちれば、モヤモヤ悩むことがなくなり、子供を欲しいと思えない心理を肯定できるようになるはずです。
幸せについて考える
子供が欲しいと思えなくて辛いときは、自分にとっての幸せを考えてみましょう。
あなたが辛いと感じる理由は、他人から「子供がいると幸せだよ」と聞かされて、子供がいない今の人生に不安を感じているからかもしれません。
人生は一度きりで「子供がいる人生」と「子供がいない人生」の両方は経験できないからこそ、自分がより幸せだと思えるほうを選んでくださいね。
自分にとっての幸せとは何なのかという軸があれば、どんな選択をしても人の意見に惑わされにくくなり、辛いと感じることも減るはずです。
人の意見は気にしない
子供を欲しいと思うかどうかは個人の価値観なので、正解のある話ではありません。
そのため、人の意見は気にする必要ありませんし、もしも意見が食い違う人がいても相手にしないのが正しい対処法です。
また、どうしても考え方が合わない人とは、思い切って距離を置いてもOK。
大切な家族や友人と距離を取るのは勇気がいるかもしれませんが、他人ばかりを思いやって自分を大切にすることを忘れないようにしてください。
将来の不安対策をする
子供がいないと将来が不安だから、子供が欲しくないことを辛いと思う人もいるかもしれません。
ですが今は、子供が親の老後を見る時代ではなく、自分の老後は自分で面倒を見る時代。
子供の有無にかかわらず自分の将来は自ら切り開く必要があるため、お金や住まい、介護についてなど、しっかり対策しておきましょう。
今から対策を練っておけば、健やかな老後を送れる可能性が高まり、必然的に将来への不安も和らぎます。
子供が欲しくない女性がパートナーを見つけるコツ
子供が欲しくない女性にも、恋愛や結婚生活を楽しむ権利があります。
ここでは、子供が欲しくない女性が素敵なパートナーを見つける3つのポイントを解説しましょう。
子供が欲しいか、付き合う前にチェック!
子供が欲しいかは、付き合う前から確認しておきましょう。
交際してから価値観の違いが判明すると、トラブルのもとになります。
友だちや知り合いの段階から何気ない話題の一つとして「将来子供を欲しいと思う?」と質問し、お互いの価値観をすり合わせてください。
子供の希望は定期的に確認する
たとえ「子供は欲しくない」という男性でも、年齢を重ねるにつれ考え方が変わることがあります。
そのため、交際後も定期的に子供の希望を確認しましょう。
ただし、頻繁に聞くと相手から嫌がられる可能性が高いので、タイミングやシチュエーションには注意してくださいね。
2人で楽しく過ごせるよう工夫する
子供がいないカップルや夫婦がいつまでも仲良しでいるためには「2人きりが楽しい」「子供がいなくても幸せ」とお互いに思える環境にすることが大切です。
よって、関係性が長くなってもお互いに優しさや心配りを忘れず、2人で楽しく過ごせるよう工夫しましょう。
日常のコミュニケーションを欠かさない、デートではお互いの希望を尊重し合うなど、ちょっとしたやり取りからでも愛情を表現できるはずです。
子供が欲しくなくてもおかしくない!あなたらしい生き方を
「子供を持って一人前」という世間の目は未だにあるのが実情ですが、結婚や出産だけが女性の幸せではありません。
子供が欲しくない心理を抱いてもおかしいことは一つもないので、自分を否定せず明るく過ごしてほしいです。
どうしても心がモヤモヤして辛いときは、子供を欲しいと思えない心理を見つめ直し、この記事のアドバイスを参考にしてくださいね。