2021.11.09

嫌な上司はスルーでOK!最強の「受け流しスキル」を身につけよう

嫌な上司の下で働くことは、部下にとって大きなストレス。職場にいるモンスター上司は思い切ってスルーするのがベスト!この記事では嫌われる人の特徴や上手にスルーする方法を紹介します。スルーと無視は別物です。正しいスルースキルを手に入れてストレスに立ち向かいましょう。

嫌な上司はスルーするのが一番


真面目な人ほど「上司だから」と敬って、嫌な上司をスルーしない傾向にあります。
しかし、上司だからという理由だけで相手を敬う必要はありません。

誰かを敬う気持ちは本当に尊敬できる相手に自然と抱くものであり、無理して持つものではないからです。
勘違いしている人もいるかもしれませんが、「スルー」と「無視」は違います。

「無視」は、相手を存在ごとないもののように扱う行為。
一方の「スルー」は、あくまでも相手との会話を受け流す行為です。

相手を尊重しながら自分の身を守るために必要なのがスルースキル。
会社で働く人なら誰でも身につけておいて損はないスキルです。

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嫌な上司を無視してはいけない理由


中には嫌な上司と一緒に働くのがつらくて「嫌な上司を無視してしまいたい」と考える人もいるかもしれません。

しかし、たとえ嫌な上司であっても、職場で誰かを無視する行為には多くのデメリットが。
嫌な上司を無視することで起こるデメリットと、無視してはいけない理由をお伝えします。

業務に影響が出る

上司に限らず、誰かを無視する行為は必ず業務に悪影響を及ぼします。
会社の業務において、一切コミュニケーションを取らずに完結する仕事はありません。

嫌な上司を無視することで、本来とるべきコミュニケーションまで省略されてしまうため、仕事の手間が増えてしまうでしょう。

自ら仕事を増やしてしまうのは本末転倒ですし、自分の役目を果たせなくなってしまいます。

社内で過ごしにくくなる

無視された上司が逆上した場合、あなたが社内で居場所を失う可能性もあります。
上司はただの肩書きに過ぎませんが、やはり社内では上司のほうが力を持つのも事実。

嫌いな感情を正直に出して、嫌な上司を無視したら仕事を振られなくなってしまったというケースも珍しくありません。

攻撃的な行動に出れば、時に返り討ちにあってしまうこともあります。
一時の感情に任せた行動はしないように注意してください。

あなたの評価が下がる

あなたが嫌な上司を無視すれば、一緒に働く周囲の人も気づきます。
周囲の人から「嫌いな人のことを無視するのだ」と思われ、評価を落とすことにつながることも。

無視をすることは、そもそも働く場所にはそぐわない行動。
たとえ相手が嫌な上司であっても、無視をした側が眉をひそめられてしまいます。

嫌な上司を無視した結果、あなたの評価が下がってしまうのはもったいないでしょう。

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嫌な上司の特徴8選


「嫌な上司」とひと口にいっても、さまざまなカテゴリーに分けられます。
嫌な上司の特徴をまとめたので、スルーするべき上司かどうかを見極めましょう。

1.仕事ができない

日本企業は、勤続年数で社員を判断する時代が長かったので、能力に不安のある上司がいるのも事実。
仕事ができない上司が指揮をとれば当然現場は混乱し、予期せぬミスやトラブルが発生することもあるでしょう。

しかし、相手が上司である手前、大きな声で間違いを指摘できません。
部下であるあなたのストレスは蓄積する一方でしょう。

仕事ができない上司のもとで働くと、こっそり上司をフォローする機会が増えるため、余計な仕事が増えてしまうのです。

2.人によって態度を変える


自分が気に入っている部下にだけ甘く、そうではない部下に対しては厳しく接するのも嫌な上司に含まれます。
そもそも「人によって態度を変える」という行為は、上司や部下という立場に関係なく人としてやってはいけない行為。

優遇された側は戸惑い、冷遇された側は不満を抱くため、職場の空気そのものが悪くなってしまいます。
人間なので好き・嫌いという感情を持つのは仕方のないこと。

しかし、それを大っぴらにする上司はそもそも上司としての資質が欠けている可能性が高いでしょう。

3.部下を褒めない

部下のミスは厳しく責めるくせに、成果を出しても褒めない上司もいます。

このタイプの上司の多くは負けず嫌い。
心のどこかで「そんな成果なら自分だって出せる」と部下を見くびっていることが多いです。

また、部下が誰かから褒められている姿を見ると嫉妬心が生まれ、その部下に対しきつく当たったり、嫌味を言ったりと幼稚な一面が覗きます。

部下を育てるという意識よりも、部下は自分の引き立て役くらいにしか考えていない場合も少なくありません。
「自分が一番」という意識が強いのです。

4.自分の非を認めない

嫌な上司はプライドが高く、ミスを誰かのせいにしたがる傾向にあります。
人間であれば誰でも時にミスをしますが、嫌な上司はミスをしても自分の非を認めません。

「自分さえ良ければいい」という自己中心的な考えを持っている場合も多く、自分の評価が下がることを恐れて部下にミスをなすりつける上司も。

しかし、このように自己中心的な上司が仕切る現場は、次第に部下も自己中心的になっていきます。
そうなれば部署内のチームワークも崩壊し、職場にギスギスした空気が漂うでしょう。

5.上から目線の発言が多い

「上司である自分の方が偉い」という間違った勘違いで、やたらと上から目線で接してくる嫌な上司も多いです。
しかし、上司や部下というのはあくまでただの役割であり、その人の偉大さを示すものではありません。

そのような簡単な事実にも気づかず、部下に上から目線で接する上司は、物事を客観視できず現実が見えていないのでしょう。

上から目線の上司は、自分の優越感のためだけに部下を疲弊させる存在です。

6.自分の機嫌を優先する


自分の機嫌が良いときは部下に優しく、機嫌が悪いときは部下に八つ当たりする。
このように、自分の機嫌で部下を振り回す人も間違いなく嫌な上司です。

人間であれば誰でも気持ちに波がありますが、その波を仕事に持ち込んではいけません。
そもそも自分の感情コントロールさえできない人間は、上司以前に社会人として問題があります。

部下は、目には見えない上司の機嫌を気にしながら働かなくてはいけなくなり、無駄な仕事が一つ増えるでしょう。

7.プライベートを探ろうとする

部下と距離を詰めようと考え、いきなり部下のプライベートに介入しようとする上司も存在します。
「部下と仲良くしたい」というと軽いことに聞こえますが、親しくない人からプライベートを詮索されれば嫌な気持ちになるのは当然です。

特に、男性の上司が女性社員のプライベートを探ってくる場合は、セクハラに該当しかねません。
また、このタイプの上司は他人との正しい距離感の計り方がわからないことも多々あります。

プライベートな情報を教えても、個人の趣味や価値観をたやすく否定することもあるのが特徴。
そうなれば部下はさらに上司のことが嫌になり、心を閉ざしてしまいます。

8.人望がない

嫌な上司の最も大きな特徴は、人望がないことです。
「嫌だな」と思っているのが自分だけなら単に相性が悪いだけかもしれません。

しかし、同じように他の社員からも嫌がられている場合は、間違いなく上司側に問題があります。
上司が他の社員から人気があるかどうかは、日々業務をこなしていく中で見えてくるはず。

周囲の様子を観察してみましょう。
上手に上司をスルーしている同僚がいるのなら、お手本にするのもおすすめです。

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嫌な上司をスルーする時に必要な考え方


嫌な上司を実際にスルーする前に、まずは自分のマインドから整えていきましょう。
この項目では、嫌な上司をスルーする際にストレスがかからない考え方のコツをお伝えします。

職場には合わない人もいると知る

「上司を嫌だと思うなんて、こんな自分は悪い人間だ」と考える人もいるかもしれません。
しかし、まずは「嫌でもいいんだ」と認めてあげましょう。

どんなに少人数の職場であっても、一定数他人が集まれば必ず合わない人が現れます。
大切なのは「嫌だと思わないこと」ではなく「嫌な人との付き合い方を心得ること」です。

上司を嫌だと思う自分を責めてしまうとさらなるストレスの原因となるので、自分の気持ちを受け止め、そこからどう対処するのかを考えてください。

上司を変えるのではなく自分を変える

上司をどうにかして変えようとするのではなく、自分の考え方を変えるように心掛けてみましょう。
上司とあなたは別の考えを持った人間で、他人を思い通りに変えることは不可能なこと。

嫌な上司のことを考えすぎると悪いところばかりに目がいってしまうので、「そういう性格の人なんだ」とあまり深く考えないようにするのがおすすめです。

上司の言うことを真に受けない


嫌な上司の言葉を真に受けないように注意してください。
他の社員のことやプライベートのことでイライラしているから、あなたに嫌味を言っているのかもしれません。

そのような場合、上司自身は何と言ったのかすぐに忘れている可能性があります。
単なる八つ当たりの場合もあるので、「機嫌が悪いんだな」とスルーするようにしましょう。

自分と上司のやりとりを客観視する

嫌な上司と話すときは、なるべく会話の内容を客観視するようにしてください。
上司が嫌だという気持ちがあると、本来であれば正しい意見でも不快に感じることがあります。

例えば、嫌いでない上司が同じことを言った場合でも嫌な気持ちになるのか考えると、正当なイライラなのか判断しやすくなります。

嫌な上司とのやりとりを客観視することで、嫌いな理由を減らせるかもしれません。

スルーすることは我慢ではない!

嫌な上司をスルーすることは「我慢させられている」わけではありません。
むしろスルーすることで、あなたの心の健康を保つことが目的です。

何も言い返さずにいると悔しさを覚えるかもしれませんが、嫌な上司のせいであなたの心が不安定になってしまうことのほうが悔しいはず。
上司のことをあまり考えなくなる状態になれたら「スルーできている」といえるでしょう。

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摩擦ゼロ!嫌な上司を上手にスルーする方法


間違ったスルースキルは上司との間に確執や摩擦を生み、トラブルの原因となります。
それでは、摩擦を生まない上手なスルーとはどのような方法なのでしょうか?

仕事の指示は明確にしておく

嫌な上司との接触をできるだけ減らそうと、指示に理解できない箇所があってもそのまま仕事に取り掛かってしまう人は少なくありません。

しかし、曖昧な指示のまま仕事を始めればミスが起こり、さらに嫌な上司との接触機会が増えるだけ。
嫌な上司をスルーするためには、上司が小言を言う必要がないくらいの状態で仕事をやり遂げる必要があります。

そのため、指示に不明点があった場合はきちんと指示内容を明確にすることが大事です。

避けられる会話はすべて避ける

業務に関係のない雑談や興味のない武勇伝など、聞いても意味がない程度の話題であれば積極的に避けましょう。
大声で「やめてください!」などと言えばもちろん角が立つので、聞こえないふりをしたり、席を外してみたりするのが有効的です。

名指しで話しかけられて回避できない時は返事をするしかありませんが、ぼんやりと曖昧な相槌を打っておけば問題ありません。

仕事の話と雑談で聞く姿勢を変えることで「仕事とプライベートをきっちり分ける人」と印象付ける効果もあります。

嫌味は気づかないふりをする


中にはネチネチとミスを責めたり、嫌味を言ったりしてくる上司もいるでしょう。
このような上司の発言は、嫌味に気づかないふりをするのが最も有効的です。

例えば執拗に責められても「自分のために指摘してくれたのですね」といった発言をしたり、嫌味には「そのような考え方もあるんですね」と真に受けたふりをしてみたりするのもいいでしょう。

部下が嫌がることをして反応を楽しむ上司は一定数いるのが現実。
「嫌味に気づいていません」という態度をとることで、嫌な上司の楽しみを一つ奪うことに成功します。

上司の手のひらで転がされないことも、立派なスルースキルの一つです。

リアクションは控えめにする

人と会話をしていると「ここは笑ってあげた方がよさそう」であったり、「驚いた方が相手は喜ぶだろう」と思ったりするポイントがあるでしょう。

しかし、嫌な上司と会話するときのリアクションはできれば抑えめにするのがおすすめ。
なぜなら嫌な上司は周囲の人からも嫌われ、多くの人からスルーされているからです。

大多数の人にスルーされている上司は、反応をくれる部下に執着します。
嫌な上司から執着されることほど、ストレスが溜まる状況はありません。

効果的にスルーできるようになるには、日頃から相手にしない姿勢を見せておくことが大事です。

信頼できる仲間を見つける

人数は多くなくてもいいので、信頼できる仲間を見つけておきましょう。
嫌な上司について相談できる先輩や愚痴を言い合える同僚などがおすすめ。

どんなにスルースキルを培ってもストレスが溜まることがあります。
話を聞いてくれる仲間の存在は大切です。

ストレスゲージを下げる秘策を持っておくことで、無理なく嫌な上司をスルーできます。
また、嫌な上司の曖昧な指示で現場が混乱した時も、仲間内で知恵を出し合えば仕事を成功に導けるかもしれません。

嫌な上司をうまくスルーできない……そんな時は?


先ほど紹介した6つの方法を試しても、上司をうまくスルーできない人もいるかもしれません。
ここでは、スルー以外の対処法について3つ解説します。

人事やコンプライアンス部門に相談する

嫌な上司をスルーするのが難しい場合は、人事部やコンプライアンス部門に相談してみるのも手。
人事部やコンプライアンス部門には、良好な職場環境を保つために管理する役割があります。

パワハラやモラハラなどの被害を受けたときも相談に乗ってもらえる部署です。
企業によっては、メールや電話を使って匿名で相談できる場合もあります。

相談する際は、上司の発言や行動内容を記録につけると、詳細をしっかり説明できるのでオススメです。

異動願いを出してみる

どうしても上司のことが我慢できない場合は、他部署への異動願いを出す方法も。
上司は嫌だけど退職したくないときは、上司に会わなくてもいい環境をつくることで大きく改善されます。

まずは人事部に現状について話し、今の部署から抜けたい旨を伝えましょう。
事の重さが認められると、違う部署へ異動できる可能性があります。

しかし、仕事内容が変わることになるので、本当に異動しても仕事を続けていけるのか慎重に考えましょう。

ストレスを溜めないようにセルフケアをする

ストレスを溜めないように、意識的にセルフケアしましょう。
長い間悩みを抱え続けて「もうこれ以上は限界!」という領域に達してしまうと、うつ病や適応障害といった病気になってしまいます。

涙活やストレッチなどが効果的。
自分の好きなことをやる時間も大切にするとストレスが緩和されやすくなります。

最近落ち込みやすい、涙もろくなったという人は無理しすぎている可能性があるので自分を労わってくださいね。

嫌な上司は上手にスルーしてストレス軽減!


嫌な上司は無視するのではなく、上手にスルーして自分の心を守りましょう。
上司を気にしなくて済む考え方に変えたうえでスルーすると、ストレスが軽くなります。

今回紹介した、嫌な上司をスルーする方法や、スルーできないときの対策をぜひ実践してみてください。
また、当サイトの他の記事でもストレス解消法を紹介しているので、あわせてご覧ください。

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ごとうゆき(ライター)
ごとうゆき

恋や仕事に悩む女性を応援するマルチライター

web制作会社に勤務し、デザイナー兼ライター業務を担当。女性らしいデザインや文章を学ぶ。認定心理士の資格を所持しており、心理分析をもとにした恋愛記事が得意。現在はフリーライターとして恋愛、キャリア、エンタメなどの情報を発信中。恋に悩む女性の背中を押せるよう、心を込めて記事執筆しています。

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