2021.11.17

産休中やることって?結婚・出産前に知ると役立つ4つのこと

働く女性が出産をむかえる際「産休制度」の活用は重要ですよね。結婚前に「将来産休を取った時のイメージを固めたい」と思われる方も多いはず。そこでこの記事では、今から心得ておくと役に立つ「産休中にやること」や、先輩達の声をご紹介します。

産休制度とは?

​​
産休制度とは、出産のために仕事を休業できる制度のこと。
出産する「すべての人」が取得でき、国が定める制度でもあります。

産休には、出産前の休業の「産前休業」と出産後の休業の「産後休業」の2種類あります。
しかし、それぞれをまとめて使い分けることはほぼなく、「産前休業」と「産後休業」を合わせて「産休」と呼ぶことが一般的です。

産前休業は、「出産予定日」の6週間前から、産後休業は、出産の翌日から「8週間」取得できるもの。
つまり、育休を活用すると合計で「14週間」仕事を休業することが可能です。

ただ、期間だけをピックアップすると「出産したら8週間で復帰しないといけないの?」と思われる方も多いはず。

産休と合わせて取得できるものが、「育児休業」です。
育児休業は、お子様が1歳になるまでの期間仕事を休業できる制度のこと。

妊娠・出産を検討する方は、産休だけでなく「育休」の取得も視野に入れるといいでしょう。

関連記事

産休に入る前に必要な準備


産休に入れるのは、出産予定日の6週間前。
つまり出産予定日の「1ヶ月と2週間前」には休業に入れます。

産休に入るといよいよ本格的に出産への準備が始まりますね。
しかしスムーズに産休に入るためには、計画的な事前準備が必要です。

ここからは、働く女性向けに産休に入る前に必要な準備について解説します。

産休に入る時期の調整


産休に入れるのは出産予定日の6週間前からですが、

  • 里帰り出産したい
  • 体調的に早めに休暇に入りたい
  • 余裕を持って出産準備したい

と考えている方は、有給を活用して早めに休暇をとることがおすすめです。

ただし、早めに休暇に入るためには

  • 出産予定日から逆算し、自分がいつから産休に入りたいのか日程を決める
  • 希望した日程の休みに入るためには、何日有給が必要か確認する
  • 自分の有給が何日残っているのか確認する

などの調整・確認作業が必要になります。

産休に入る時期は人それぞれです。
早い段階から「いつから産休に入るべきか」周りの方と相談しつつ決めておきましょう。

職場・上司・同僚への報告


産休制度は国が定める制度です。
しかしながら、仕事を休業することになるため職場への相談・報告が必要です。

報告のタイミングは人それぞれですが、妊娠報告の際に「◯月頃には……」とおおよその時期を相談してもいいかもしれません。
具体的な日程に関しては、遅くても3ヶ月前には伝えておきましょう!

また、「産休と合わせて有給を取得したい」と考えている方は、さらに余裕を持って相談するといいですね。
早い段階から信頼できる上司・同僚に相談しておくと、スムーズに産休に入れますよ。

仕事の引き継ぎ準備


産休に入る具体的な日程が決まったら、

  • 仕事の引き継ぎ作業
  • 引き継ぎ資料の作成
  • 後任者の選出

も業務内容に組み込みましょう。
産休に入る前にしっかり自分の仕事を引き継げれば、気持ちよく休暇に入れますよね!

産休に入れば、必然的に自分の仕事を誰かにお願いしなくてはいけません。
引き継ぎ作業をスムーズに進められるよう、日頃から職場の方々とのコミュニケーションをとっておくことも大切です。

産休に入ったらまず何する?産休中にやること9選


実際に産休を取得した女性の意見を反映し、「産休に入ったらやるべきこと」を9つリストアップしました。
経験者の意見なので、参考になることばかりですよ。

ぜひ自分が産休に入った時のことを想像しながら読み進めてくださいね!

産休中やることリストを作成


仕事の引き継ぎも終わり、今日から産休!
産休初日にはぜひ「産休中にやることリスト」を作成してください。

産休中や出産後には、手続きや助成金の申請などやることは山ほどあります。
後になってバタバタしないためにも、

  • 産休中にやること
  • 産休中にやりたいこと(遊びの予定など)
  • 書類の提出や期限

などをまとめたスケジュールを作成しましょう!
一覧にまとめれば、旦那さんとも一緒に確認できるのおすすめです。

産後の市役所や会社への提出書類の期日・流れの確認


産休中・産後には市役所や会社へいくつかの書類を提出する必要があります。

例えば、

  • 産前産後休業取得者申出書の申請・提出
  • 育児休業給付金の申請・提出
  • 赤ちゃんの健康保険の加入
  • 出生届の提出
  • 児童手当金の申請・提出

書類によって提出先や期限が異なるため混乱しがち。
産休中に必要な手続きや書類の確認などを済ませておくこと、後からバタバタしません。

また、書類の提出にはご家族や旦那さんの協力も欠かせません!
産休を活用してしっかり準備しておきましょう。

入院バッグの準備を終わらせておく


産休に入ったら、出産予定日まではあっという間です。
妊娠中の体の変化は自分自身でも気がつきにくく、いざという時もすぐに動けない可能性があります。

いざという時のために、早めに入院バッグの準備を終わらせておきましょう。
急な陣痛がきても「この荷物があれば安心」というセットが揃っておけば少し安心です。

動けなくなった時のための準備をしておく


お腹の状態や体調次第では、食事や家事ができないケースも少なくありません。

産休に入ったら、

  • ネットスーパーのへの登録
  • 親族・市のサポートなど頼れる人や機関を整理

などを準備しておくといいでしょう。

ネットスーパーに登録しておけば、外出せずとも日用品や食料が配達されます。
旦那さんの仕事が忙しい時も安心ですね。

また、早い段階からもしもの時に連絡できる相手を見つけておくのも大切です。
万が一の時に備えておくと、急に動けなくなった時も冷静に対処できますよ。

赤ちゃんの迎えるための準備


産休を経験した女性に「産休に入ったら何をした?」と質問したところ、

  • 部屋の掃除・整理
  • 部屋の模様替え
  • 断捨離

という回答が多くありました。

赤ちゃんを迎えるとベビー用品・グッズ・衣類などあらゆるものが必要になります。
必要なものが増えれば、その分スペースの確保も重要ですよね。

部屋の整理や模様替えは、赤ちゃんを迎え入れたあとではなかなかできません。
「もう少し片つけておくべきだった……」と後から後悔しないためには、産休中にお部屋の掃除・スペース確保が大切です。

赤ちゃんに必要なものを買い出し


産休中を活用して、赤ちゃんを迎えた後に必要なものを一通り揃えておきましょう!

例えば、

  • ベビー服
  • オムツやおしりふき
  • ベビーバス
  • ベビーベッド
  • 抱っこひも
  • ベビーカー

など。
旦那さんと相談しながら、事前に買っておくべきものを洗い出しましょう。

育児や保育園の下調べ


産休の時間を利用して、ぜひ育児について調べておきましょう!

例えば、

  • おむつの変え方
  • ミルクの準備方法
  • 抱っこの仕方
  • 赤ちゃんのかかりやすい病気
  • 予防接種の種類

などなど……。
また、近くの保育園を下調べしておくのもおすすめです!

育児が始まれば、ゆっくりスマホを見る時間もありません。
時間ある時に下調べしておくと気持ちに余裕がでますよ!

自分時間を存分に楽しむ!


出産後はバタバタで、自分だけの時間はほぼ取れません……。
そこで産前休業中は、やりたいことを存分にやっておくのがおすすめ。

  • おしゃれなレストランで食事する
  • ゆっくりカフェに行く
  • 気軽にラーメン屋さんや焼肉屋さんに行く
  • ゆっくり映画を観る
  • 好きなだけ睡眠をとる
  • 雑貨屋さんめぐりをする
  • 好きな漫画をひたすら読む

などなど!
産休に入ったら、ぜひやりたいことリストを書き出しましょう!

旦那さんとの2人の時間を楽しむ


旦那さんとの2人の時間。
赤ちゃんを迎えた後は、なかなか取ることはできません。

時間を見つけて、

  • 子連れではいけないお洒落なお店へ行く
  • 2人だけでお出かけ
  • 日帰り旅行

などを計画しておくのをおすすめ。
ぜひ産休を活用して、2人の時間を楽しみましょう!

関連記事

結婚・出産前でもOK!産休に入る前に知っておくと役立つ5つのこと


「将来の産休に備えて、今から準備しておきたい!」と考える方のために、結婚・出産前に知っておくと役立つことをまとめました。

結婚・出産前に産休を取るイメージを固めておくと、今からでも準備できることがあります!
ぜひ参考にしてくださいね。

出産したい時期を計画しておく


結婚・出産前なら、「いつまでに出産したいか」ライフプランを練っておくのもおすすめ。
明確な時期を決めておくと、産休に入る時期も逆算できますよ。

産休育休について調べておく


「産休育休とは?」という基本的な部分を今から調べておきましょう!
期間や条件などを調べておくことで、職場環境を見直すきっかけにも繋がります。

自分の住んでる自治体の助成金について調べる


「自分が子供を産んだら」を想定し、自治体の助成金制度を調べておくのもおすすめ!

自治体によって助成金制度は異なります。
どんな制度があるのか、いくらももらえるのか調べておくと将来の参考になりますよ。

出産・育児前にやりたいことをリストアップする


出産や育児が始まれば、自分だけの時間はなかなか取れません。
将来出産してから「もっと色々やっておけばよかった」と後悔しないために、今やりたいことを明確にしておきましょう。

例えば、

  • 資格の勉強する
  • ひとり旅する

など。
今からでも結婚・出産に備えてできることはたくさんあります。

関連記事

産休をとった女性に聞いた!将来産休を取得する人に伝えたいこと


将来しっかり産休を取るために、実際に産休を取得した先輩の声は参考にしたいですよね。
ここでは、実際に産休を取得した女性から「将来産休を取得する人に伝えたいこと」を3つまとめました。

経験者の声をぜひ参考にしてくださいね。

有給はなるべく残しておこう


国の制度のままだと、出産ギリギリまで働かなくてはいけません。
もし有給が残って入れば、少し早めに休暇に入る調整ができるでしょう。

また、つわりがひどく会社を休む場合にも有給が活用できます!
出産を視野に入れて行動を始めたら、有給の残日数を把握しておくといいかもしれません。

職場を味方につけてしっかり産休を取ろう


結婚・出産を視野に入れている女性は、早い段階から会社の職場環境を確認しましょう。
もしも現在の職場に産休・育休制度が整っていない場合は、転職活動も視野に入れるべきです。

産休は出産する全ての方が取得できるものですが、育児休暇は、現在の職場で1年以上の勤務歴がないと取得できないからです。

将来自分自身の体や生まれてくる赤ちゃんを守るためにも、早い段階から将来のライフプランを見据えて行動することが重要です。

また、制度は整っていても、有給や産休を取りづらい職場もあるでしょう。
その場合は、早い段階から上司や同僚に「◯月には育休に入りたい」という強い意思を伝えておく必要があります。

妊娠中の自分の体、お腹の中の赤ちゃんを守れるのはあなた自身しかいません。
早めに上司・信頼できる同僚に事情を相談しておくことで、協力体制の確保や自分自身の安心につながりますよ。

自分の時間をゆっくり堪能しよう


出産を経験した方からは

「産後は、自分の時間が一切ない」
「産休は唯一ゆっくりできる最後の時間だった」

という言葉をよく聞きます。
将来赤ちゃんが欲しいと考えている女性でも、実際に経験してみないと具体的にどれくらい時間がないか想像できませんよね。

しかし今からでも産後に備えて準備できることがあります。
それは、自分だけの時間を存分に堪能すること!

  • 友達とおしゃれな食事をする
  • 少し夜更かしをしてドラマを観る
  • 突然思い立って旅行に行く

出産しないとできない経験も山ほどありますが、出産前の今だからこそできることはたくさんあります。
自分のためにたくさん時間を使える今だからこそ、やりたいことはとことんやっておきましょう!

産休中にやることは思ったよりも多い


「産休中にやること」についてご紹介しました。

実際に産休をとった方達に、「産休に入るタイミングは計画的に進めた方が良いと思いますか?」という質問をしたところ、3人中3人が「絶対に計画的に進めるべき!」という回答でした。

理由は様々ですが、

「国が定める制度のまま産休開始すると、里帰り出産を検討している人は間に合わない」
「自分の体調やお腹の状態などによっては、有給と合わせて早めに産休に入る必要がある」
「出産の入院準備や赤ちゃんを迎える準備一つひとつが初めてで、時間がかかる」

などの回答を得られました。

赤ちゃんの状態や体調は人それぞれです。
計画的に進めておくことで、スムーズに産休に入れます。

また特に印象的だったのが「産休中が唯一自分の時間を確保できる時」であること。
産後はバタバタしていて、自分の時間をゆっくり取れないことがほとんど……。

将来結婚・出産を考えている方は、自分の時間がゆっくり取れる「今」を大切にすると後から後悔がないかもしれませんね。
ぜひ、この記事を参考に将来産休をとった時のイメージを固めてくださいね!

関連記事

この記事をシェア

Twitter
Facebook
はせがわみき(ライター)
はせがわみき

自分らしく働く大切さを伝えたい!複業WEBライター

働く女性を全力で応援するWEBライター。ブライダル業界に5年勤務。20代前半に激務のこなした経験から、女性がもっと輝けるための「働き方」「ライフスタイル」の提案が得意。現在は、対人接客の経験を生かし「行動心理学」「心理カウンセラー」の資格勉強中。サウナとドラマが大好物。サウナ・スパ健康アドバイザーの資格を所持。

このライターの記事を見る