2022.01.12

もう悩まない!面接で「苦手な人」を聞かれた時の答え方と7つの回答例

この記事では、面接で「苦手な人は?」と聞かれたときの答え方を紹介しています。質問の意図や回答例を知ることで、慌てることなく受け答えができるようになりますよ。記事の最後では、苦手な人との付き合い方も紹介しているので、就活中の人はぜひ参考にしてください。

面接で「苦手な人」を聞く意図


面談で「苦手な人はいますか?」と聞かれることがあります。
この質問はどのような意図で質問されているか、知りたい人も多いですよね。

質問の意図を考えず、思いつくまま答えてしまったとしたら、面接官の意図を汲むことができずによくない印象を与えてしまうかもしれません。

まずは、企業が面接で「苦手な人」を聞く意図について理解を深めてみましょう。

応募者の人柄を知るため

面接官は応募者の性格や人柄、人間性などを知るために「どんな人が苦手なのか」を質問しています。
苦手な人のタイプは、応募者とは反対の性格・特徴である場合が多いです。

例えば、「挨拶をしない人が苦手」と答える応募者は「挨拶は最低限のマナーだと考えている人」と捉えられるでしょう。

「時間にルーズな人が苦手」と答えると「時間管理がきっちりしている人」という風な印象を与えることができるんです。

応募者が大切にしていることやここだけは譲れないというポイントなど、応募者の考え方や性格を知るために「苦手な人はいますか?」という質問をします。

苦手な人とも協働できるかを知るため

面接官は苦手な人について質問することで、応募者が苦手な人とも協力して仕事ができるかどうかを判断しています。
プライベートであれば、「苦手な人とは距離を置く」「極力話をしない」ということも可能です。

しかし、ビジネスシーンでは好きな人や気の合う人とだけ仕事をするわけにはいきません。
特に苦手な人が取引先やお客様の場合は、うまく対応できないと会社に損失を与えてしまう可能性も。

仕事をしていく上では、社内・社外ともにさまざまな人と関わる必要があるため、応募者が苦手と感じる相手ともうまく付き合い、協働できる対応力や適応力があるかチェックしているのです。

失敗しない「苦手な人」の答え方STEP5


それでは、実際に「苦手な人はいますか?」と質問された場合、どのように答えれば面接官からの印象を良くすることができるのでしょうか。

ここでは、「苦手な人」の答え方を5STEPで紹介していきます。

STEP1.どんな人が苦手かを簡潔に伝える

苦手な人の話はネガティブな実体験がともなっていることも多いため、ダラダラと長く話してしまいがちです。
話がまとまっていないと、面接官に「ただ悪口を言っている」という印象を持たれる可能性も。

苦手な理由を明確にしたうえで、簡潔にまとめて伝えるように意識しましょう。

STEP2.「なぜ」「どのような部分が」苦手かを伝える

「なんとなく苦手」「生理的に受け付けない」など、理由がはっきりしない感情的な回答は避けましょう。
説得力がないことはもちろん、「自己中心的」「協調性がない」などのマイナスイメージを与えてしまう可能性があるためです。

  • 自分の時間が奪われるため、時間にルーズな人が苦手
  • チーム全体のモチベーションが下がるため、ネガティブな人が苦手

など、「なぜ」「どのような部分が」苦手なのかはっきりわかるように伝えましょう。

STEP3.理由には具体的なエピソードを必ずつける


苦手な理由を話す際には、過去の経験談などの具体的なエピソードを必ずつけましょう。

  • アルバイト先に、よく遅刻をして迷惑をかけている人がいた
  • 学生時代の部活で、ネガティブな発言ばかりするチームメイトがいた

など、実際に経験したエピソードを添えると、苦手な理由について説得力が増して、面接官を納得させることができます。

また、「その経験を通して学んだこと」というプライスイメージの方向にも話しを持っていきやすくなります。

STEP4.実践した対処法や改善方法を伝える

苦手な人について具体的な理由やエピソードを説明したら、必ず実践した対処法や改善方法もセットで伝えてください。

「苦手な人は〇〇です」だけで話が終わると、ネガティブなイメージを持たれてしまうためです。
面接官はただ苦手な人を知りたいのではなく、応募者が苦手な人とどのように関わるのか、どのように対処するのかを知りたくて質問しています。

  • 苦手な人との関わりをどう対処したのか
  • どのような改善方法を実践してきたのか

という部分までしっかり伝えて、ポジティブな結論につなげましょう。

STEP5.入社後にどう活かすかを伝える

苦手な人との関わりで学んだことや実践してきた対処法を説明したら、「それを入社後にどう活かすか」ということを最後に伝えましょう。

応募者の入社後の様子がポジティブなイメージで想像しやすくなり、面接官に自分をアピールできます。
いままで経験してきた苦手な人への対処法や改善方法のなかで活かせることや役立てることはないか、掘り下げて考えてみてください。

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「苦手な人は?」への具体的な7つの回答例


ここでは、面接で「苦手な人はいますか?」と聞かれたときの、具体的な回答例を紹介します。
苦手とする人物像は人によって異なるので、自分に近いと思う回答例を参考に準備をしていきましょう。

1.「時間にルーズな人が苦手」

私は時間にルーズな人が苦手です。
大学時代、いつも待ち合わせに遅れる友人がいました。

私と2人のときならまだしも、複数人で待ち合わせをしているときに遅刻をされるとみんなの時間を奪う事になります。

迷惑がかかるので良くないと感じていました。
そこで、時間にルーズな人と待ち合わせする際は、予定時間より前の時間を伝えるように工夫をするようにしています。

もちろん仕事の中でも、時間にルーズな人がいないとは限りません。
その場合、遅刻をして周りの人に迷惑をかけないよう、スケジュール管理を徹底することや、約束の時間から遅れないように余裕を持って行動するといった心がけをしていきます。

2.「協調性がない人が苦手」

私は協調性のない人が苦手です。
学生時代、バスケ部に所属していましたが、チームメイトに協調性のない人がいました。

チームメイトは確かに運動神経が抜群でテクニックも優れていましたが、全体練習には全く参加せず、いつも一人で練習をしていました。

バスケはチームプレーなので、一緒に練習する時間が短いことが原因で連携がうまくいかず、なかなか試合に勝てませんでした。

このときは、「なんで一緒に練習に参加しないんだろう」と他の部員と文句を言うことしかできなかったのですが、今思えば、一緒に練習しなかった彼の意見や気持ちを聞いてみればよかったと反省しています。

個の力がどれだけ強くても、チームや組織で取り組む以上は、チームワークが欠かせないと痛感しました。
今後、協調性のない人がいた場合、その人を孤立させてしまわないよう、なるべく積極的に話しかけたり、チームワークや連携が取れるように工夫したりしていきたいと思っています。

3.「ネガティブな人が苦手」

私はネガティブな人が苦手だと感じます。
アルバイト先の従業員仲間で、「そんなことをやって何になるんだ」「面倒くさい」「自分には無理」などとネガティブな発言ばかりをする人がいました。

せっかく「新しい取り込みをしよう」と気持ちが盛り上がっている中、ネガティブな発言をすることで、その盛り上がりに水を指すことになってしまうと感じました。

人の気持ちや考え方はそれぞれですので、変えることはできないかもしれません。
それでもネガティブな発言を聞いたときは、「そういう意見もあるかもしれないけど、こういう風な気持ちで頑張ってみようよ」など、なるべく前向きな気持になってもらえるような言葉をかけるようにしていました。

その結果ネガティブな発言が減り、チーム全体の雰囲気も良くなりました。
仕事においても、この経験は活かせると考えています。

例えばチームの中にネガティブな発言をする者がいれば、前向きな気持ちになるような言葉がけを行い、雰囲気を壊さないような行動を自ら取っていきます。

4.「悪口を言う人が苦手」

私は悪口を言う人が苦手です。
学生時代、いつも悪口を言う友人がいました。

「あの人は〇〇だ」「〇〇さんは△△だ」など、色々な人に対して悪口を言っていました。
悪口を聞かされると、こちらも嫌な気持ちになって気が滅入ってしまいます。

また、誰にでも悪口を言う友人は、周りからもあまり信用されていませんでした。
あるときに思い切って「なぜ悪口を言うのか」と話を聞いてみたところ、友人自身が不満や不安を抱えていることがわかりました。

そのため、じっくりと話を聞いて寄り添ったり、「〇〇さんにも△△な良いところがあるよ」など視点を変えるような言葉をかけたりしていました。

しばらくすると悪口は減っていき、友人との会話を純粋に楽しめるようになりました。
社会に出ても悪口や文句を言う人はいると思います。

相手にしないという対処法もありますが、何かしらの原因や理由があるかもしれません。
なぜそのような発言をするのかヒアリングし、相手に歩み寄る行動を取るようにしたいと思います。

5.「約束を守らない人が苦手」

私は約束を守らない人が苦手です。
ボランティア活動でリーダーをしていたとき、仕事をお願いすると「すぐにできます!」と返事をするものの、期限が近くなっても全く進んでおらず間に合わないというメンバーの対応に苦労した経験があります。

チームにおいては、約束を守れない人がいると計画通りに作業が進まなくなり、メンバー全員に迷惑がかかってしまいます。

そこで、仕事をお願いするときには作業のスケジュールを作成してもらい、こちらから定期的に進行具合を確認するようにしました。

その結果、チーム全体の仕事をスムーズに進めることができました。
約束を守らない、あるいは守れないという人に対しては一方的に責めるのではなく、どうしたら守れるようになるのか、一緒に工夫しながら考えていきたいと思っています。

6.「上から目線の人が苦手」

私は上から目線の人が苦手です。
学生時代のアルバイト先に、上から目線の先輩がいました。

常にキツイ言い方をする先輩が怖く感じ、委縮してしまっていました。
先輩と2人で仕事をするときは緊張からミスをすることもあり、怒られてまた緊張してしまうという悪循環に陥っていた時期もありました。

しかし、このままではいけないと、あえて自分から先輩とコミュニケーションをとったり、どんな状況でも落ち着いて仕事ができるようにしっかりと準備をするようにしたりと工夫してみました。

落ち着いて仕事ができるようになると、先輩に対する恐怖心や苦手意識がなくなり、関係も良くなっていきました。

自分自身が過剰に緊張や委縮をしていたことが、先輩の言動の原因だったことに気付いたのです。
上から目線の人に対しては距離をとってしまいがちですが、こちらから歩み寄ってみたり、堂々と落ち着いて仕事をこなしたりすることでうまく付き合いやすくなると学びました。

7.「苦手な人が先輩・上司だったら?」

もし苦手な人が上司だったら、業務以外の基本的なコミュニケーションもしっかりと丁寧に行うように意識していきたいです。

あいさつなどのコミュニケーションは、苦手意識を持っている相手に対してはぎくしゃくしてしまいやすいためです。

いつも以上に笑顔や丁寧な対応を心がけることで、お互いに気持ちの良い付き合いができると考えます。
また、機会があれば上司が仕事に対して大事にしていることや仕事の経験談などの話を聞かせていただき、人となりを理解することに努めたいです。

それによって、上司の立場や視点に立って仕事や自分を見つめることができると考えます。
苦手と感じていた言動にも、理由や意味が込められていることに気付くかもしれません。

上司との関係がスムーズでないと、仕事に影響を与えてしまいます。
苦手だからこそ積極的に自分から歩み寄り、うまく付き合っていきたいです。

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こんな回答はダメ!「苦手な人」のNG回答


ここでは、「こんな答え方をしてはダメ」というNGポイントを紹介します。
NGの答え方をしないように意識するだけでも印象は変わりますので、ぜひ意識してみてください。

「苦手な人はいません」

「私は苦手なタイプはいません。どんな人でも仲良く接することができます。」という受け答え。
一見模範解答のようにすら見えてしまうのですが、実はNGの回答です。

たくさんの人と関わっていく中で、苦手な人がいないということは少ないでしょう。
苦手な人がいないという回答は「自分をよく見せるために嘘をついているのではないか」と思われてしまう可能性があります。

苦手な人を聞かれた際は、嘘をつかず素直に苦手な人を伝えるようにしましょう。

「苦手な人とは距離を置くようにしています」

友達同士で苦手な人の話をしていると、ついつい感情的になったり、悪口や批判をしてしまったりすることもありますよね。

しかし、面接ではNGです。

  • 苦手な人とは距離を置くようにしている
  • 苦手なタイプの人は軽蔑する
  • 苦手な人に出会うと拒否反応が出る

このようなネガティブな言葉を使ったり、感情的な発言をしたりするのはやめましょう。

「〇〇な人や△△な人や□□な人や……」


「苦手な人は、時間にルーズな人や協調性がない人、ネガティブな人……」など、苦手な人をただ羅列するだけの回答はNGです。

面接官が苦手な人について質問している意図は、応募者がどんな人とでも一緒に働ける対応力や適応力があるかどうかをチェックすること。

ただ聞かれたとおりに「苦手な人」を答えるだけでは、質問の答えとして不十分です。

また、苦手な人の特徴を複数答えると内容が薄くなってしまい、面接官に良い印象を与えない可能性も。
具体的な理由やエピソードも添えて話せる内容を厳選して伝えましょう。

ネガティブなまま終わらないようにしよう

「苦手な人は〇〇です」と答えた後、理由も述べると思いますが、そのまま終わるのは避けましょう。
対処法やそこからどうするかが重要なポイントです。

ネガティブな発言のまま終わらせるのではなく「どう対処したのか」「どうやって問題を解決したのか」などポジティブな結論に変換して終わらせましょう。

また、根拠のない理由を述べるのも避けるべきです。「なんか苦手」「生理的に」などの答えは、面接官にネガティブな印象を与えます。

苦手な人と上手に付き合う5つのコツ


ビジネスシーンでは、苦手な人とも協力して仕事をこなさなければなりません。
苦手な人とも、付き合うからにはお互い気持ちよく時間を過ごしたいですよね。

ここでは、苦手な人と上手に付き合うコツを紹介します。
考え方や付き合い方を工夫することによって苦手な人と関わるストレスを軽減できるため、ぜひ参考にしてみてください。

1.相手を変えようとしない

相手は別の人格を持った人間です。
他人がいくら努力して変えようとしても、簡単に変わるものではありません。

まずは相手を変えようとすることをやめて、自分が変わる考え方にシフトしましょう。
思い通りにならない相手を変えようとするよりも、自分が変わる方が簡単です。

物事の捉え方や考え方を変えてみることで、いままで気になっていた相手の苦手な部分も受け流せる心の余裕ができるかもしれませんよ。

2.苦手な原因を考える

なぜその人のことを苦手と感じるのか、原因を考えてみましょう。
「なんとなく苦手」「生理的に受け付けない」などとすぐには思いつかなかったとしても、なにかしら苦手な理由や背景、きっかけなどが存在するはず。

自分が変わるためにも、苦手な理由は明確にしておく必要があるのです。

  • 周りの人が嫌っているから、自分も同調している
  • 自分と似た部分があり、同族嫌悪のような感情を抱いている

など、もしかしたら意外なところに原因があるかもしれません。

3.苦手な人を客観的に見る


苦手な原因を考えるときは、相手を客観的に見てみましょう。
苦手と感じる相手に対しては無意識のうちに感情が入り、偏った見え方をしてしまうことが多いためです。

また、相手が自分にとって嫌な行動をとるのはなぜか?相手の立場になって考えてみることもおすすめです。
その行動の原因は、自分自身や周りの環境などにある可能性も。

思い当たる部分や改善できる部分を治すことで、相手からの自分に対する嫌な行動がなくなり、関係が良くなるかもしれません。

4.その人の長所を探す

相手に対してネガティブな感情を抱いてしまうと、悪いところばかり目につきやすくなります。
相手の良いところに気付きにくくなるため、どんどん苦手な感情が増してしまうのです。

「良いところなんてない」と思ってしまうかもしれませんが、先入観をなくして初対面になったつもりで相手の長所を探してみましょう。
共通の知り合いに「〇〇さんの良いところは?」と聞いてみるのもおすすめです。

自分では気付かなかった相手の魅力を知ることで、歩み寄るきっかけになるかもしれません。

5.仕事だと割り切る

苦手な人との付き合い方を理解しても、うまく受け入れられない場合もあるでしょう。
我慢して仲良くしようとすると、精神的にしんどくなってしまいます。

そんなときは、仕事上の付き合いと割り切ってしまいましょう。
会社は仕事をする場所です。

業務上のやり取りさえスムーズにいっていれば、それ以上相手と深くかかわる必要はないのです。
「業務時間だけの関係」と割り切って、苦手な相手を意識しないようにしましょう。

事前に対策をして面接を突破しよう!


面接で「苦手な人はどんな人ですか?」などと言う質問をされた際は、苦手なタイプについて簡潔に話したうえで、具体的なエピソードや理由を伝えます。

さらに、苦手な人とどのように関わっていくのか、対処法について話すことで、面接官に人柄や適応力を伝えられるはずです。

この記事を参考にしながら、自分らしい「苦手な人」の答え方を考えてみてくださいね。

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Rolmy編集部(ライター)
Rolmy編集部

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Rolmy編集部から、仕事も私生活も充実させたい20~30代の働く女性向けに、より私らしく輝けるキャリアやライフスタイルを叶えるためのヒントをお届けしています。

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