2021.09.09

フリーランスって何?未経験からフリーランスになるには準備が必要

多様性のある働き方が推奨される中「フリーランス」に注目が集まっています。名前だけはよく聞くけど「フリーランス」っていったい何?今回は「フリーランスって何?」という事から「フリーランスになるにはこんな準備が必要」という事まで徹底解説します。

フリーランスっていったい何?


「フリーランスって最近よく聞くけれど、いったい何?」と思っている人も多いのでは?
多様性のある働き方を求められるようになって、注目を浴びるようになってきた『フリーランス』。

『フリーランス』とは、具体的にどんな働き方なのかを詳しく解説していきたいと思います!
フリーランスというのは、会社や組織に属せずに仕事の案件ごとにクライアントと契約して働く「働き方」の事を指します。

フリーランスで働く人を、フリーランサーとも呼びます。
フリーランスはその都度、求められる技術やコンテンツを成果物として提出する契約の仕方で働いています。

大まかには、時間や場所にとらわれずに自由に働く働き方をしている人の事をフリーランスと呼んでいます。
企業などに所属せずに、個人で収入を得ているのがフリーランスの最大の特徴です。

もともとは、中世ヨーロッパで『軍に属していない騎士』の事を指す言葉が起源だったと言われています。
特定の主君に仕える事なく、雇われていた兵士たちを「自由な槍」(freelancer)と呼んでいたのが始まりなのです。

ちなみに、現在、日本では50人に1人という割合でフリーランサーが働いています。
しかしフリーランス先進国のアメリカでは、3人に1人という高い割合の人がフリーランスとして働いています。

今回のコロナ禍によってテレワーク化が進んだ影響もあり、今後は日本でもさらにフリーランスの割合が増えていくとみられています。

また少子高齢化が進むこれからの社会では、早期退職者や定年退職者を中心にフリーランスに転向していく人の割合も増えていくでしょう。

今後、ますます需要が高まる要注目の働き方『フリーランス』について詳しく解説していきましょう!

フリーランスのメリット・デメリットって何?


「フリーランスって、何だか自由に働けて楽しそうだな」と思っている人が多いのではないでしょうか?
実際にフリーランスで働いている人を見ると「忙しそうだけれどイキイキしている」という印象ではありませんか?

「自分の好きな事を仕事にして毎日楽しそうに働いている」というイメージもありますよね。
実際に、フリーランスの働き方ってどうなのでしょうか?

前項でフリーランスの定義がわかったところで、今度はフリーランスのメリット・デメリットについてもみていきましょう。

フリーランスのメリットって何?


まずは、フリーランスのメリットについて説明していきます!

服装・髪型が自由

会社や組織に所属している訳ではないので、服装や髪型の規定がありません。
自分の好きな服装や髪の色で働けるのは、おしゃれ好きな人にとっては最大のメリットではないでしょうか?

フリーランスの中でもIT系やデザイナー系などのクリエイティブな職種だと、特に多様なファッションやヘアカラーを楽しむ人が多い印象です。

見た目で判断されるのではなくて実力主義の世界だからこそ、その風潮が強いのかもしれません。
自分の好きな髪型やファッションにする事で、働くモチベーションがあがり、仕事の成果アップに結びついているのかもしれませんね。

もちろん、職種によっては社会的信用を得るために、きちんとした服装が必要です。
フリーランスで公認会計士、税理士などのいわゆる士業をやっている方は多いです。

そういった職種の方は外見も信用につながりますので、フリーランスでもきちんとした服装をされていますよね!
フリーランスの服装や髪型は職種によっては自由なので、業界の雰囲気に合わせていきましょう。

働く時間・曜日が自由

フリーランスは、働く時間や曜日が自由で自分の都合に合わせて決められるのも魅力です。
休日だと混むヘアサロンに、平日に行けたりするのも嬉しいメリットです。

また、勤めている人は病院や歯医者に行くために休みを取る必要がありますが、フリーランスは通院の時間も比較的取りやすいです。

結婚してお子さんが産まれてからも、子供の行事に合わせて働く日や時間を調整できるので助かるのではないでしょうか?ちなみにフリーランスの働き方は、納期の関係や高収入を得るために長時間労働になりがちな面もあります。

しかし、そもそも好きな事を仕事にしているフリーランサーが多いので、長時間の仕事でもつらいと思っていないケースが多いと思われます。

人生100年時代において、ライフステージに合わせて柔軟に働き方を変えられるフリーランスという働き方には、他にもメリットがたくさんありますよ。

女性の場合だと、結婚・妊娠・出産・育児、さらには介護まで様々な人生のステージにおいて、自分のペースにある程度合わせられるのもメリットといえるでしょう。

さらに、女性ならではの体調の変化などでつらい時期には少し仕事をセーブするなどして、無理せずに働けるのも助かりますね。

そしてなんといっても、稼ぎ方にもメリットがあるのです。
実力や働き方によっては、勤めている時よりも収入を大幅に増やせるチャンスがあります。

もちろん努力しないと結果はついてこない厳しい世界ですが、勤めている人に比べて、給与の頭打ちがないといえるでしょう。頑張れば頑張った分だけ稼げるのが、フリーランスという働き方の最大のメリットなのです。

また定年退職がないのも魅力ですね。
気力と体力さえあれば、生涯現役で働き続けられるのもフリーランスの働き方です。

ある程度若いうちにフリーランスになって経験を積んでおけば、体力的にきつくなってきた時にも、それに応じた働き方にチェンジして続けていけるのもメリットです。

フリーランスは、人生100年時代にふさわしい働き方といえるでしょう。
例えば、Webライターなども書く記事の内容を年齢とともに変化させながら長く続けていける職種です。

今後はシニア向けの記事を書く、シニアライターが増えたりするかもしれませんよ。

フリーランスのデメリットって何?


ここまで、フリーランスのメリットをご紹介してきました。
「フリーランスって何だかメリットが多い!」と思ったでしょうか?

もちろん、メリットばかりではありません。
デメリットもありますので、次に紹介してみたいと思います。

固定収入がなく金銭面での不安がある

まずは、やっぱり収入の事ですね。
毎月の固定収入が定まっていないので、明日の保証がないという事です。

仕事をした分だけ、成果があった分だけ収入が入るしくみなので、軌道にのるまでは金欠の月もあったりするのが厳しいところです。そうならないように工夫をしていく事が必要です。

例えばWebライターであれば、ライティングの仕事の他に自分でブログを運営して広告収入を得る人が多いです。
そうすればライターが本業、ブログが副業といった働き方ができますよ。

ライター業で稼いだ分を生活費にして、ブログの広告収入をお小遣いにするのもいいですね!

国民健康保険が全額自己負担

フリーランスになると、国民健康保険の保険料を全額自分で支払うことになります。
勤めていた時には社会保険に加入していて、健康保険料は勤め先で半額分負担してくれていましたよね。

さらに給与から引き落としされていたので、自分で改めて払う必要もありませんでした。
ところがフリーランスになると「国民健康保険」になり、住んでいる市町村に自分で払わなくてはなりません。

しかも、全額自己負担です。
「国民健康保険」は前年の所得によって額が決まるので、フリーランスになった最初の年には予想以上の額を払わなくてはいけなくなり困った、という声をよく聞きます。

また、フリーランスになると年金の払い方にも変化があるのです。

フリーランスになると「厚生年金」を払わずに「国民年金」だけを払う事になるので、将来受け取れる年金の金額が勤めている人に比べて少なくなるというデメリットもあります。

これらのデメリットはありますが、フリーランスで頑張って稼いで「国民年金基金」や「個人型確定拠出年金(iDeCo)」などで自主的に老後の備えをしておけば大丈夫です!

むしろ、自分の老後についてしっかりと考えて準備できるので、老後への心構えができるというメリットになりうるかもしれませんよ!

フリーランスでアラサー女子におすすめな職種って何?


ここまで、『フリーランスって何?』『フリーランスのメリットやデメリットって何?』ということについて解説してきました。
ここからは、『フリーランスの職種って具体的に何?』という事についてみていきます。

フリーランスの仕事は、意外と幅広くて20種類以上の職種があります。
皆さんが知っているおなじみの職業だと、士業の「弁護士・税理士・公認会計士」などですね。

さらに、漫画家・カメラマン・スタイリスト・ヘアメイクなどの職種のフリーランスは有名なのでおなじみなのではないでしょうか?

今回はその他の職種から、特にアラサー女子におすすめの職種を中心にご紹介します。
未経験からフリーランスになりたいアラサー女子が挑戦しやすい職種は以下の5つです。

Webライター


まったく未経験の状態からフリーランスとして参入しやすいのがWebライターです。
最初はクラウドソーシングサイトで副業として始めて、徐々に仕事が増えてフリーランスになるという道が一般的です。

また、結婚や出産で退職した女性が家事や育児の合間に始めて、徐々に仕事が増えていくというパターンも多いですね。女性のWebライターに多い執筆依頼が、キャリア形成や美容・恋愛・ファッション関係の分野です。

このような分野の知識が豊富なアラサー女子は、Webライターとしての需要が高いので努力次第で参入できますよ。
また、結婚出産後には子育てやライフスタイルについての記事執筆を増やす女性ライターも多いです。

男性であれば、ガジェット系や家電系の分野で趣味を活かして活躍するライターが多いですよ。
ご自分の経験を活かせる分野が誰でも1つはあると思うので、Webライターは比較的チャレンジしやすい職種です。

Webデザイナー


テレビや雑誌よりもWebで情報を得る人が多くなっている昨今、需要が高まっているのがWebデザイナーという職種です。

フリーランスのWebデザイナーになるには、大学や専門学校で学んでから1回企業に就職したのちに、独立というのがよくあるパターンです。

完全に独学で勉強し、クラウドソーシングで副業または本業で仕事を請け負う方法もあります。
最近は、働きながらWebデザインについて学べるスクールも多くありますよね。

オンデマンド授業や、ライブ配信の授業を受けて勉強するスクールなら働きながら学べるのでおすすめです。
そういったスクールで学んだ後に独立する人も増えているようです。

Webディレクター


Webディレクターというのは、わかりやすく言うと、皆さんが見ているWebサイトの編集者という役割です。

Webサイトを作成したり、プロジェクトを進行したりする時にクライアントと打ち合わせをして、WebデザイナーやWebプログラマーに仕事を依頼したり、監督したりする職種です。

Web制作に関わるスタッフ達をまとめて、指揮を取る立場です。
Webコンテンツの運営も行うので、Webライターの進捗管理やコンテンツの更新作業なども行っています。

人と接する事が多い職種なので、コミュニケーション能力が高い人に向いています。
また忙しい工程をうまく乗り切っていかなくてはならないので、スケジュール管理が得意な人にもおすすめな仕事です。

イラストレーター


近年はWebサイトに掲載するイラストの需要が増えているので、イラストレーターも依頼の多い職業です。
元々絵が得意だったり、イラストを描くのが好きな人なら最初は副業から取り組んでいってフリーランスに転向する道があります。

『ココナラ』などのサイトでイラストを受注して、依頼に応じて描くというのが最初は取り組みやすいのではないでしょうか?

ブログのロゴやバナー、ブログ管理者の似顔絵アイコンなどの需要が多く、人気のイラストレーターさんは常に予約でいっぱいになっていたりします。

友人の似顔絵を描くのが得意、というような人におすすめの職種です。

Webプログラマー


Webプログラマーは、Webサイトに特化したプログラマーです。

こちらも近年、非常に需要が高くなっている職種です。
技術が必要な分、稼げる人はフリーランスの中でも高収入を得ている職種です。

まだまだ人材不足といわれている職種なので、本気で勉強して参入すれば活躍する事ができますよ。
研修が充実しているIT企業やWeb関連企業に入社して、働きながら学んでから独立する事も多いようです。

最近では、別業種で働きながらネットでも学べるプログラミングスクールで勉強して、転職したりフリーランスとして開業する道のりもありますよ。

フリーランスになるのに必要な準備って何?


フリーランスでおすすめの職種や、需要が高まっている職種をご紹介してきました。
ここからは、実際にフリーランスになる時にどのような準備をしておくべきかを解説していきます。

まずは、なんといっても仕事で必要なパソコンを準備しておかなくてはいけません。

最初は副業で始めていくという場合には、まずは手持ちのパソコンを使ってもいいでしょう。
ネット環境さえあれば、すぐにでも仕事を受注して始める事ができますよ。

MicrosoftのWordやExcelファイルを使って仕事のデータをやり取りをするクライアントもいますので、パソコンに入っていない場合は入れておいた方がいいかもしれません。

フリーランスとして働き始める場合、最初は副業でクラウドソーシングに登録して少しずつ受注を増やしていく方法が一番おすすめです。

Web関連の職種ではチャットワークなどで仕事の打ち合わせをする機会が多いので、チャットツールも登録してすぐ連絡を取れるようにしておくのも重要です。

また、GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートを使う場面も非常に多いです。
こちらもすぐに使えるように準備して、慣れておくとスムーズに業務に入れると思いますよ。

また、自宅以外にも作業ができる場所を下見しておくのも大切です。

毎日、自宅だけでの作業だと気分が乗らない日もたまにはあるでしょう。
そんな時に使えそうなスペースの目星をつけておくといいですよ。

レンタルオフィスやコワーキングスペースなどの場所や料金、設備などをチェックしておくとよさそうです。
あまりお金をかけたくない場合は、カフェや図書館などで使える場所の下調べをしておきましょう。

レンタルオフィスや、コワーキングスペースではフリーランスの仲間ができて、情報交換できたり、新しい仕事につながる出会いがあるかもしれませんよ!

フリーランスになる前に手に入れておくものって何?


フリーランスになる前に、絶対に手に入れて欲しいのがクレジットカードです!
フリーランスになると、審査が通りにくくなりカードが作れなくなる場合があるからです。

フリーランスになってから、事業用のクレジットカードとして使えるように退職前に作っておきましょう。
ちなみに楽天カードだと、1枚すでに持っている場合は2枚目が簡単に発行できます。

元々持っている楽天カードをプライベート用、新たに追加で発行した楽天カードを事業用として使い分けるといいですよ。

あとあと、クラウドタイプの会計ソフトを導入した時に、紐づけして管理できるので事業専用のクレジットカードを準備しておくのがおすすめです。

さらに楽天カードで嬉しいのは、2枚分の楽天ポイントが一緒のポイント口座に貯まるという事です。
事業用の買い物で得たポイントを、プライベートの買い物の時に別カードで使う事ができるのです!

これは単純に嬉しいし、お得ですよね。
また、銀行口座も事業専用に新しく作っておきましょう。

最初に副業でクラウドソーシングを始める時に、報酬の振り込み先となる口座を新しく作っておき、フリーランスになった時にもそのまま継続使用するとよいでしょう。

事業用に作った銀行口座も、のちのちクラウド会計ソフト導入時に紐づけすれば簡単に会計管理ができるのでおすすめです。まずは事業用のクレジットカードと銀行口座を、フリーランスで独立する前に準備するのがおすすめです!

フリーランスに必要な設備って何?


副業の時にはあまり必要を感じないかもしれませんが、専業でフリーランスになったら作業環境も整えた方がいいでしょう。
主に自宅で仕事をする場合は、少しでも快適に効率よく稼げるように環境を整えましょう。

これは、今後も自宅でテレワークしながら働き続ける会社員にとっても大切なことですよ。

作業しやすいデスク

一日中、座り続けて作業をしていると腰にダメージが出てきます。
それを予防するために、高さを変えられる昇降式デスクが非常におすすめです。

時々立って作業をすると、腰痛を防ぐことができます。
さらに、立って作業すると効率がアップするという説もあるので、取り入れてみてはどうでしょうか?

机の作業面積はある程度の広さがあって、なおかつ気分に応じて作業場所を移動できるようにキャスター付きのデスクがおすすめですよ♪

座りやすい椅子

一日中座って作業していると腰が痛くなりがちですよね。
それを少しでも緩和するには、オフィスチェアを取り入れるのがおすすめです!

筆者も実は愛用しているのが、こちらのオフィスチェア。

これを買う前は、キッチンの椅子やドレッサーの椅子に座って仕事をしていました。
しかし、腰の激痛に耐えられなくなりこのオフィスチェアを購入する事に。

結果的に腰痛はだいぶましになったので、腰痛持ちの人にはおすすめの椅子ですよ。
ランバーサポートクッションが付いているのも、腰痛持ちには嬉しい限りです。

プリンター

フリーランスになって意外と必要だと思うのが、プリンター。
フリーランスって、何かと必要な書類をプリントアウトする事が多いのです。

手続き関係の書類をすぐ印刷できるように、プリンターは早いうちに準備しておきましょう。
いざという時に慌てなくて済みますよ。

女性におすすめなのが、こちらのかわいらしいピンクのプリンター。
無機質なお仕事空間に、華やかさとキュートさを与えてくれるピンクのプリンターはかなりおすすめですよ!

スマホの写真を簡単にプリントアウトできる機能があるのも嬉しいですね♡

フリーランスになったら必要な手続きって何?


フリーランスのデメリットについての項目でも少し述べましたが、フリーランスになると社会保険から、国民健康保険に切り替わります。

国民健康保険は、前年度の所得をベースに計算されます。
そのため、フリーランス1年目の国民健康保険料が高く請求されてびっくりする、というケースがよく見られます。

そのように無理な負担を防ぐために、退職から2年間は前職の社会保険に加入し続けられる「任意継続」という制度もあるので、検討してみて下さい。

ただし、勤めていた頃よりは払う金額が上がりますので国民健康保険とどちらが良いかの比較検討が大切です。
詳しくは、住んでいる市町村に問い合わせてみましょう。

またフリーランスになる時には、厚生年金から国民年金に切り替わるのも大きな変化です。

勤めていた時には、厚生年金プラス国民年金の2階建てで積み重ねていました。
しかし、フリーランスになると国民年金のみで1階建ての積み重ねになります。

その積み重ねで年金支給開始年齢まで働くと、老後の年金がフリーランスの場合は大きく減ってしまいます。
その対策としては、国民年金基金や個人型確定拠出年金(iDeCo)などを利用することでカバーできます。

国民年金基金の場合は、各県ごとにある国民年金基金の支部に問い合わせが必要になります。

また、年収が130万円未満なら家族の社会保険に扶養で入るという方法もあります。
フリーランスになって1年目など、稼ぎが少ないうちはそれも1つの方法です。

フリーランスになり、稼ぎが増えて年収130万円以上になった段階で扶養から外れてもいいかもしれません。
しかし、忙しい育児や介護の合間に在宅ワークをするという状況でしたら年間130万以上の収入が厳しい場合もあります。

そういった場合は、家族の扶養に入るという方法もあるので検討してみて下さい。

フリーランスに必要な確定申告って何?


フリーランスになると、確定申告を必ず行わなくてはいけません。
納税という国民の義務を果たすために、必ず行わなくてはならないのです。

勤めていた時には、勤務先で計算して税金を払ってくれていました。
その分は給与から引かれていたはずです。

しかし、フリーランスになったら全て自分で対処しなくてはなりません。
さらに確定申告すれば、先にクライアントに源泉徴収してもらっていた金額が少し多めだった場合は戻ってくる事もあります。

ライターやデザイナー、イラストレーターなどの原稿料やデザイン料は源泉徴収される事が多いので確定申告が特に大事ですよ。この確定申告なのですが「青色申告」と「白色申告」があります。

「白色申告」の方が簡易簿記で記帳できるので簡単だというイメージが強いです。
しかし、イマドキの会計ソフトを取り入れれば「青色申告」の複式簿記も簡単にできてしまいます。

さらに、「青色申告」の場合は55万円(または10万円)の青色申告特別控除が受けられます。
その他にも「青色申告」には「30万円未満の資産を一括で経費にできる」というメリットもありますよ。

このようなメリットがあるので「青色申告」の方が断然おすすめなのです。
この「青色申告」なのですが、会計ソフトを導入すれば自動的に複式簿記になります。

会計ソフトは、確定申告の際に提出しなければならない「損益計算書」と「貸借対照表」も自動で作成してくれる優れものなのですよ。ちなみに会計ソフトはパッケージ型の他に、クラウド型の会計ソフトもあります。

有名どころでは、「freee(フリー)」や「マネーフォワード クラウド会計」などがあります。
いずれも簡単に導入できて無料お試しもあるので、まずは試してみるのがおすすめです。

筆者は両方試した結果、自分と相性がいいと感じた「freee」を使っています。
直感的に簡単に使えますし、フォロー体制もマメで使いやすいと感じています。

会計ソフトを使用すれば簡単な確定申告について、もう1つ簡単でお得な情報を。
「青色申告」にプラスして「電子申告・納税サービス(e-Tax)」で納税すればさらに10万円の特別控除が受けられます。

つまり、「青色申告プラス電子申告」なら、合計で65万円の特別控除が受けられるというわけですね!
「青色申告」にはメリットだらけなので、会計ソフトを導入して取り組んでみましょう。

「電子申告・納税サービス(e-Tax)」は、以前ならマイナンバーカードとカードリーダーが必要でした。
現在は「IDとパスワード」を最寄りの税務署で手続きをして手に入れておけば、さらに簡単に自宅から申告できるようになりました。

フリーランスになったら必要な届け出って何?


フリーランスになったら、確定申告が必須になることをご説明しました。
「青色申告」の方が「青色申告特別控除」が受けられて、おすすめなのです。

しかし「青色申告承認申請書」という書類を税務署に提出しておかないと行う事ができません。
この「青色申告承認申請書」は、開業後2ヶ月以内に税務署に提出しておく必要があります。

青色申告する年度の3月15日までに提出しなくてはいけませんので、出し忘れないように気を付けましょう。

開業した時に提出する「開業届」と一緒に提出するのが最もおすすめです。
「開業届」は開業後1ヶ月以内に提出することが推奨されています。

青色申告する予定であれば、必ず「開業届」も必ず提出しておきましょう!
「開業届」は税務署に直接持参したり、郵送でも受け付けています。

この「開業届」を簡単に作成できる『freee開業』というネット上のサービスもあります。
『freee開業』を使えば簡単に、届出書類を作れますので試してみて下さい!

フリーランスになる時に参考になる本って何?


『フリーランスって何?』という事から『フリーランスになるにはどんな準備が必要か?』について説明してきました。わからない事はネットでも調べられますが、本を読んでじっくりと勉強するのもおすすめです。

フリーランス関連の届出や契約で疑問に思った時に、さっと調べられる本を3冊ご紹介します。
フリーランス起業前や、フリーランス1年目に役に立つ情報を簡単にわかりやすく説明してある本ばかりなので、参考にして下さい。

独立から契約、保険、確定申告まで フリーランス六法

この本は、フリーランスになる前の事前準備から確定申告や税金の事まで、すべてを網羅した本です。
フリーランスの仕事で起きがちなトラブルについての対処法も、事細かに書いてあります。

また領収書についてや、節税についても詳しく解説してあり親切な本ですよ。
家のローンやおすすめの保険、ライフプランまで解説してあり、フリーランスを目指す人が最初に読む本としては一番最適だと思います。

フリーランス1年目の経理

こちらは、フリーランスの「経理」に焦点をあてた本です。
フリーランスになったら自分で経理もやらなくてはいけません。

「何がなんだかさっぱりわからん!」と思っていても、この本を読むと少しずつ理解できるようになってきます。

日頃の経理はもちろん、確定申告についてもかなりしっかり解説してあります。
こちらは、まさにフリーランス1年目に必携の本といえるでしょう。

お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!

こちらは、タイトルそのままの本です!
なにもわからないまま、いつの間にかフリーランスになってしまった人には絶対におすすめです!

なんせマンガで書いてあるので、するすると読めて頭に入っていきます。
難しそうなイメージがある税金の事や確定申告の事、経費の事などが簡単に理解できます。

コミカルなマンガとセリフなので、気楽に読める1冊です。
数字や数学に苦手意識を持っているフリーランスに是非読んで欲しい1冊です。

フリーランスって何?まとめ


『フリーランスって何?』という事から、『フリーランスになるには何が必要?』という事まで説明してきました。

フリーランスへの敷居が少しは低く感じられたでしょうか?
今後ますます増えていくと予想されるのが、フリーランスという働き方です。

コロナ禍でテレワークを体験した人の中からも、今後フリーランスに転身する人が多くなるかもしれませんね。
独立するのは難しそうに感じますが、必要な準備と手続きをしっかり行えば、誰でもフリーランスになれます。

人生は1度きりです。
やらないで後悔するより、まずはチャレンジしてみるのもアリかもしれません!

もしフリーランスになってチャレンジしたい事があるなら、思い切って挑戦してみるのも良いのではないでしょうか?

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早乙女フミカ(ライター)
早乙女フミカ

ファッション美容恋愛メインのオールジャンルライター

大手アパレル勤務時にレディースブランド2店舗を担当。その後ファストファッションブランドに転職、レディースとメンズを担当。異性ウケするファッションが得意。美容好きのコスメマニアでもあります。趣味が高じてコスメ薬事法管理者資格と化粧品検定3級を取得。読書が趣味で図書館にも長年勤務していたので本についての知識も豊富。

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