BMIの基本
BMIってなに?
そもそもBMIってなんでしょうか
BMIはBody Mass Index(ボディマス指数)の略で、体重と身長から算出される肥満度を表す指数です。
世界中で利用されており、健康管理の指標の1つとなっています。
BMI算出方法
BMIの算出方法は簡単です。
以下の式から求めることができます
- BMI = 体重kg ÷ (身長m)2
例えば、身長153cm体重59㎏の人の場合、
59÷(1.53x1.53)≒25.20
となりBMI値は約25.2となります。
BMI正常値
世界中で利用されているBMI値ですが、どの値がもっとも良いのでしょうか。
BMI正常値はいくつ
世界保健機関(WHO)では普通体重を18.50〜24.99と定めています。
世界保健機関(WHO)基準
BMI | 判定 |
---|---|
16.00未満 | 痩せすぎ |
16.00〜16.99 | 痩せ |
17.00〜18.49 | 痩せ型 |
18.50〜24.99 | 普通体重 |
25.00〜29.99 | 前肥満 |
30.00〜34.99 | 肥満 (程度1) |
35.00〜39.99 | 肥満 (程度2) |
40.00以上 | 肥満 (程度3) |
日本肥満学会では、普通体重を18.5~25.0未満と定めています
日本肥満学会基準
BMI | 判定 |
---|---|
18.5未満 | 痩せ型(低体重) |
18.5〜25.0 | 普通体重 |
25.0〜30.0 | 肥満 (程度1) |
30.0~35.0 | 肥満 (程度2) |
35.0〜40.0 | 肥満 (程度3) |
40.0以上 | 肥満 (程度4) |
日本肥満学会ではBMI22を標準としています。
また程度3と程度4は高度肥満と呼ばれ、学会では治療の対象としています。
BMI正常値は標準の22を中心に、普通体重とされる18.5〜25未満といえます。
※ちなみにBMIの算出方法は世界共通ですが、肥満の判定は国にによって違いがあります。
BMIが高いと?
BMIが高いとさまざまな健康障害引き起こします。
BMIが25を超えると、高血圧や糖尿病などの生活習慣病にかかるリスクが2倍になると言われています。
BMIの値が高い(あるいは低い)=病気というわけではありませんが、BMIの値は健康でいるうえでの1つの指標となるのは間違いないようです。
BMIを正常値にするには
肥満 (程度2,3,4)の場合
程度2、3、4の肥満であれば、自力でダイエットを行ってもかまいませんが、病院へ行き診てもらうのも1つの手です。
なぜなら日本肥満学会では「高度肥満(程度3,4)はより積極的な減量治療を必要とする」としているからです。
また程度2は高度肥満の分類に入っていませんが、(日本人の場合BMI25をこえると糖尿病や循環器系の病気の発症の率が高いことから)日本では肥満と定義づけられており、やはり積極的な減量が推奨されているからです。
最近は肥満外来という肥満治療を専門とする診療科をもつところもあります。
食事療法や運動療法など専門家の手を借りながら減量を目指すので、無理せず適切な手段で減量をめざすことができます。
肥満 (程度1)の場合
程度1の肥満であれば、自力でダイエットを行うのもよいと思います。
食事の改善、適度な運動を心がけ体重減少をめざしましょう。
低体重の場合
肥満だけではなく、低体重も原因によっては決してよくありません。
無理なダイエットによって引き起こされた低体重は、深刻なエネルギー不足をひきおこし、月経不順や鉄分不足といった問題が生じます。
やはりバランスのよい食事を適切な量食べることは大事ですし、無理なダイエットはすべきではありません。
BMI正常値でも気を付けよう
BMIの正常値は、健康でいるための1つの指標です。
ですが、BMIが正常値でも気なければならないことがあります。
BMIは内臓脂肪の蓄積と必ずしも比例するものではなく、BMIが正常値でも健康問題が隠れている場合があります。
またBMI正常値内でも、急激にBMI数値が増えたり腹囲が増えたのであれば、内臓脂肪が増加している可能性があります。
健康な食生活と適切な運動を心がけましょう。
BMI正常値まとめ
BMIは肥満度を示す数値で、健康管理の1つのバロメーターです。
肥満は病気とはいえませんが、肥満は数々の病気を引き起こす可能性があります。
BMI正常値を1つの基準として、健康でいられるように日々気をつけていきましょう。