冷え性の原因は?
冷え性とは、血液の流れが悪く毛細血管に十分な血液が流れず、血管が収縮して体が冷えてしまう状態のこと。
夏でも冬でも関係なく慢性的に続きます。
この原因は一体なんでしょうか?
冷え性の原因には、以下の4つが考えられます。
食生活の乱れ
冷たいアイスや飲み物、甘いお菓子やファストフードなど、偏った食生活は冷え性の原因となります。
冷たいものは体を内側から冷やします。
糖分や塩分の取りすぎは血液をドロドロにするので血液の循環が悪くなります。
自律神経の乱れ
自律神経は体温調節の役割を持っています。
ストレスや生活習慣の乱れでこの機能がうまく働かないと、冷えにつながります。
現代では冷暖房が完備されているところが増えているため、この体温調節の機能がうまく働かなくなっていることも。
このため冬場に限らず、暑い夏でも冷え性となる人が増えています。
運動不足
血液の巡りをよくするためには、基礎代謝を上げることが重要です。
運動不足により基礎代謝が下がると、体をうまく温めることができません。
また筋肉量が少ないと熱を作りにくく、体が冷えやすくなります。
女性特有のもの
男性に比べると、女性は冷え性になりやすいと言えます。
その理由は主に3つ挙げられます。
ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンが乱れることによって、血流の悪化を招くことがあります。
衣類の締めつけ
女性はストッキングやヒールなど締めつけが多い衣類などを着用する場面があります。
締めつけが血液の流れを悪くし、結果として冷えにつながります。
月経
月経時は子宮に血液が集まるため、指先や足先などに届く血液量が減ります。
すぐにできる冷え対策
今すぐどうにかしたい冷え。
ここではすぐにできる冷え対策を3つご紹介します。
どれも簡単にできるものなので、ぜひ試してみてくださいね。
指先をマッサージしたりストレッチをする
簡単なマッサージやストレッチをするだけでも血液の流れがよくなり、冷え対策になります。
例えば、
- 腕を前に突き出し肘を伸ばす
- 手のひらをひらき、指を下にする
- 反対の手で持ち、体側に引き寄せる
- 右手と左手を交互に行う
といった簡単なストレッチを行うだけでも、手首を温めることができます。
腹式呼吸をする
腹式呼吸をすると副交感神経が優位になります。
ストレスを感じているときは交感神経が優位なので、呼吸が浅くなったり筋肉が緊張状態になったりします。
すると指先や爪先など末端の血管が収縮し、血液が流れにくくなるのです。
腹式呼吸は、
- 口から息を吐いて、お腹をへこます
- 鼻から息を吸って、お腹を膨らます
これを繰り返します。
息を吐くときは、口をすぼめて細く長く吐くことがポイント。
1と2を3回ずつ、3セットぐらい行うとよいですよ。
3つの首を温める
3つの首とは、手首・足首・首のこと。
これらの部位は、皮膚のすぐ下に太い血管が集中して通っています。
つまりこの3つの首を温めると、体も温まるのです。
リストウォーマーやレッグウォーマー、ネックウォーマーを使ったり、蒸しタオルを使ったりして温めてあげるとよいでしょう。
少し時間に余裕があるときは、足浴・手浴も効果的ですよ。
40℃ぐらいのお湯を洗面器などにためて、5〜10分ぐらい手や足をつけます。
このとき、手をマッサージしたり足の指を閉じたり開いたりしながらつかると、より温めることができます。
冷え性になりにくくするには?
冷え性になりにくくするには、普段の生活を見直すとよいですよ。
入浴方法を見直す
熱いお湯にサッとつかるだけ、夏場はシャワーだけ、という入り方はしていませんか?
38〜40℃ぐらいの少しぬるめのお湯にゆっくりつかるのがおすすめです。
リラックスすると副交感神経が働き、血管が広がるため血液の流れがよくなりますよ。
適度な運動をする
適度な運動で筋肉量を増やすとよいでしょう。
筋肉は収縮するときにたくさんの熱を発生します。
筋肉の量を増やすと、つまり発生する熱の量も増えるのです。
いきなり毎日運動をするのは難しいですが、通勤時に一駅分は歩くようにしたり休日に軽くウォーキングしたりするだけでも十分です。
下半身には全身の約7割の筋肉が集中しているので、スクワットなどの筋肉トレーニングも効率よく筋肉を鍛えることができますよ。
体を温める食べ物をとる
食べ物には、
- 体を温める「陽性」
- 体を冷やす「陰性」
- どちらでもない「中性」
の食べ物があります。
冷え性になりにくくするには「陽性」の食べ物を積極的に取り入れるとよいですよ。
例えば、
- にんじんやかぼちゃなどの根菜類
- 小豆や納豆などの豆類
- にんにくやしょうが
などは体を温める食べ物です。
逆に、
- きゅうりやレタス、トマト
- スイカやパイナップル
- コーヒーやチョコレート
などは体を冷やすので、食べすぎに気をつけましょう。
生活習慣を見直して冷え性対策をしよう
冷え性の原因とすぐにできる対策をご紹介しました。
冷え性は食生活や自律神経が乱れたり、運動不足だったり、さまざまな要因で起こります。
特に女性の場合は月経があるので、慢性的な冷え性になりがちです。
すぐに対策したいときは、
- 指先のマッサージやストレッチ
- 腹式呼吸
- 3つの首を温める
とよいですよ。
入浴や食生活など普段の生活を少し見直すだけで冷え性になりにくくなるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。