自分を苦しめた人が幸せそうに見えるのはなぜ?
もしあなたが「なんであんなひどいことをした人が幸せになれるの?」と感じているなら、過去の傷がまだ癒えていない証拠かもしれません。
自分を傷つけた人が幸せそうにしているのを見ると、悔しさや怒りがこみ上げることもありますよね。
しかし、実際には「幸せそうに見える」だけで、本当に幸せかどうかは分からないものです。
ここでは、なぜ「自分を苦しめた人が幸せそうに見えるのか」について、その理由を探っていきます。
他人の幸せが目につく心理とは?
人間は、自分が気にしていることほど、気にしている対象が目につきやすいものです。
これは心理学で「カクテルパーティー効果」と呼ばれる現象です。
例えば、街中で歩いているとき、自分の好きなブランドのバッグを持っている人がやたらと目についたりしませんか?
それと同じように、「自分を苦しめた人が幸せになっているかどうか」が気になっていると、無意識のうちにその情報を探してしまうのです。
また、自分が不幸だと感じているときほど、他人の幸せが強調されて見える傾向があります。
「私はまだこんなに苦しいのに、あの人は楽しそうにしている」
そう思うだけで、余計に理不尽な気持ちになってしまいますよね。
しかし、それはあくまでも「自分の目にそう映っているだけ」であって、本当のところは分からないのです。
ひどいことをした人は本当に幸せなのか?
「ひどいことをした人」が幸せそうに見えたとしても、その人が本当に幸せかどうかは分かりません。
人はみんな表と裏の顔を持っており、表向きには楽しそうに見えても、内心は不安や後悔を抱えていることもあるのです。
あなたを苦しめた人が、過去の出来事を気にせずに楽しそうにしているように見えるかもしれませんが、その人が本当に心の底から満たされているとは限らないのです。
ひどいことをした人が幸せになれるとは限りませんし、むしろ因果応報であとから辛い思いをすることもありますよ。
SNSが引き起こす「幸せに見える現象」
今の時代、SNSの影響も大きいですよね。
SNSでは、多くの人が「自分の良い部分だけ」を発信しています。
楽しそうな写真、幸せそうな瞬間、成功した出来事ばかりを投稿することで、あたかも「完璧な人生を送っている」ように見せるのです。
しかし、実際の生活がそのまま幸せであるとは限りません。
むしろ、SNSでキラキラした投稿をする人ほど、現実では孤独を抱えていたり、不安を感じていたりすることもあります。
あなたを苦しめた人がSNSで楽しそうにしていたとしても、それが本当の姿だとは限らないということです。