市場価値とは?自分の市場価値の測り方と高める4つの方法を解説!

転職活動において重要と言われる市場価値ですが、「いまいち意味が分からない」という人も多いのではないでしょうか。市場価値は転職のみならず、今後のキャリアを考えるうえでも重要です。そこで今回は、市場価値とは何なのか?測り方や高めるための4つの方法を紹介します。

そもそも「市場価値」とは?


市場価値とは、文字通り「市場における価値」という意味で使われ、簡単に説明すると「社会からどれだけ必要とされる人材か」ということです。

その価値は人材の需要と供給のバランスで決まり、企業の採用ニーズに合致している人が市場価値が高いといえます。

市場価値を決める需要と供給バランスとは

例えば、ある分野でのスキルや経験、実績を持つ人材を求めている企業が多い場合、需要が高い状態となります。

それに対して企業が求める能力を持つ人材が少ない場合、需要に対して供給が追いついていないため、その人材の市場価値が高いということになるのです。

つまり、需要とは「企業が求めるスキル・経歴」のことを指し、供給とは「企業が求めるスキル・経歴を備えている人材」のことを指します。

市場価値が高い人材は、他社からみても魅力的な人ということ。
そのため「いつでもどこでも誰とでも」働け、一つの会社に依存する必要がなくなります。 

市場価値とは今勤めている会社内での価値ではなく、「他社からみて価値があるかどうか」がポイントになるということを理解しておきましょう。

市場価値を意識することが大切な2つの理由


それでは、なぜ市場価値を意識する必要があるのでしょうか?それには大きく2つの理由があります。

市場価値を意識するべき理由1.誰にでもキャリアの危機が訪れる可能性がある

新型コロナウイルスの世界的流行など、誰にも予測でいない事態により、企業が打撃を受けるケースはこれまでにも幾度となく訪れています。

つまり、「大企業だから安心」ということもなく、誰にでもキャリアの危機が突然訪れる可能性があるのです。

また、終身雇用の見直しや、IT化が進み単純作業はロボットが人間の代わりを務めるようになるとも言われている現代は、先行きが不透明な部分が多い時代ともいえるでしょう。

そのため、誰もがもしもの事態に備え、市場価値を意識し、高めていく努力が大切です。

市場価値を意識するべき理由2.成果主義の導入が拡大する

従業員の仕事の成果や成績、実力などに応じて待遇を決定する成果主義を取り入れる企業が拡大していくことも、市場価値を意識するべき理由のひとつです。

テレワークによる在宅勤務を導入する企業が増えたことにより、今まで以上に成果主義が進んでいく可能性があります。

成果主義において実力があり成果を出す人は市場価値も高く、また社内においても、今まで以上に評価されるようになっていくでしょう。

つまり、転職の希望の有無に関わらず、自分の市場価値を意識し高めていく必要が出てくるというわけです。

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市場価値を測る3つの方法


市場価値の重要性を理解したことにより、自分にはどの程度の市場価値があるのか気になった人も多いのではないでしょうか。

自分の市場価値を確かめるには、主に次の3つの方法があります。

市場価値の測り方1.自身のキャリアを把握

市場価値を測るためには、これまでの自分の経験や身につけた知識を整理し、把握するところから始めます。

キャリアを整理するときのポイントは次の5つの項目に分け、整理してみて下さい。

  • 所属していた時期や期間
  • 所属していた会社
  • 在籍していた部署
  • 就いていた役職
  • 業務内容

これらの項目それぞれにおいて、どのような目標を立て、達成に向けてどのような工夫し、どのような成果を出したのか?をまとめてみましょう。

また、取得した資格や外部の講習を受けた経験なども書き留めておくと尚良いでしょう。

市場価値の測り方2.同業界・同年齢の標準年収を比較する

業界内での自分の市場価値を知りたい時は、標準年収がひとつの目安となります。
自分と同じ業界・同年齢の標準年収を調べて、自分の待遇と比べてみましょう。

標準年収より高いか、低いかによって、業界における自分の市場価値を確認できます。

また、自分の年収が適正なのかを調べる「年収診断シュミレーション」をネットで検索して実際に診断してみるのもひとつの手段です。

市場価値の測り方3.実際に転職活動をする

実は、自分の市場価値を知るには、実際に転職活動してみるという方法があります。

自分一人で市場価値を測るのが難しいと感じた時は、次の2つを試してみましょう。

  • 求人サイトや転職スカウトサービスに登録する
  • 転職エージェントに相談

登録した自分のキャリアを見て、どのような企業から、どのようなポジションでスカウトサービスからオファーが来るかを知ることで、自分の市場価値をより正確に確認することができます。

また、転職エージェントへ相談を依頼し、自身のキャリアへの評価や、どのような業界への転職が向いているかなどアドバイスをもらうのも良いでしょう。

転職エージェントのアドバイザーは、人材のプロ。

市場の動向に詳しいため、ニーズの高い職種やスキルについて情報を提供してくれたり、年収相場がどのくらいかを教えてくれたり、色々なアドバイスを受けられます。

実際に転職活動をしてみると、普段なかなか関わりを持つことができない人事担当者やキャリアアドバイザーとのコミュニケーションが取れるようになります。

そして、これまでの経験やスキルについて多くの人からフィードバックがもらえ貰え、その内容こそが今の自分の市場価値とも言えるのです。

市場価値が高い人材とは?3つの特徴


それでは、目指すべき市場価値が高い人材とは、どのような人のことを指すのでしょうか?
そこには、3つの特徴が挙げられます。

市場価値が高い人材の特徴1.専門性・スキルを持っている

市場価値の高いとされる人は、「テクニカルスキル」を持っているという特徴があります。
テクニカルスキルとは、業務を遂行する上で必要となる専門的知識や能力のこと。

転職活動において、分かりやすくアピールできる要素です。
しかし、同じ知識や技術を身につけた人材が多数いては、市場価値はそこまで高まりません。

そのため次のような人材がより高い市場価値がある人として認められます。

  • 所属している会社を超えても通用するレベルの「専門性」がある人
  • 業務に関するスキル以外に、コミュニケーション能力やマネジメント能力の高さを持っている
  • 多様な立場の相手と仕事ができる「ヒューマンスキル」を持っている

職場の多様化が進んでいる現代は、テクニカルスキルとヒューマンスキルといった2つのスキルを中心に、複数のスキルを持ち合わせている人が求められています。

市場価値が高い人の特徴2.経験・実績がある

市場価値を測るうえで、今までの経験や実績は重要な要素です。
その際、ただ長い期間経験を積んだということだけではいけません。

困難や課題が生じた際にどのように考え、そしてどのような改善や解決をしてきたか、その過程を語れることが大切です。

また、仕事を通してどのような成果を出したか、その結果会社にどのような貢献したかを示せると、市場価値が高まります。

成功体験だけでなく、失敗から学んだ経験を活かしている人も、設定した目標を達成するために全体の方向性を定めるプランニング力があると判断されます。

市場価値が高い人の特徴3.本質を把握する力

会社・業界・業種が変わったとしても、活躍できる人が持つ能力がコンセプチュアルスキルと言われる「本質を把握する力」です。

課題を本質的に理解し、解決策を提案できる能力は、どの業界や職種でも必要とされるスキルのひとつです。

より広い視野で物事を見ることで、「この作業は何に役立つのか」「優先で進めるべき業務は何か?」など、効率的に仕事を進められるようになります。

また、このスキルを持っている人は、筋道を立てて物事を説明し、自分考えを発信する発信力にも長けています。

相手の意見を聞きながら、周囲に分かりやすく自分の意見を伝えられるため、相手を納得させられ社内外の人の協力や理解を得やすくなります。

つまり、本質を把握する力がある人は、個人での生産性が高いだけでなく、チームで働く力もある人といえるのです。

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市場価値を高める方法4つ


今すぐ転職を考えている人も、そうでない人も、自分の市場価値は高めておきたいもの。
では、具体的にどのような行動をとれば良いのでしょうか?

効果的に市場価値を高められる4つの方法を紹介します。

市場価値を高める方法1.現在の仕事で経験を積み成果を出す

市場価値を高めるために、まず大切なことは、今の職場で与えられた仕事に向き合い、成果を出すことです。

経験と実績を積み重ねていくことは、市場価値を高めるうえで重要です。

そのため、日々業務をする中で、自分の役割を自覚し、考えながら全力で取り組みましょう。

そして、目標に向かってどのようなプロセスを経て成果を出したのか?具体的な数字で示せるようにすることも大切です。

例えば、「○○万円の売り上げ目標に対して、○○を実践し、○○万円の売り上げを達成した」というように、数字を用いると相手にも伝わりやすくなります。

市場価値を高める方法2.複数のスキルを身に着ける

社会人としての基礎的なスキルはもちろん、複数のスキルを掛け合わせることで、市場価値を高めることが可能です。

専門性のあるスキルを2つ以上備えていたり、特定の業種や職種に捉われない汎用性の高いスキルを持っていたりする人材は希少価値が上がります。

社会人としての基本的スキル

  • 一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む「前に踏み出す力」
  • 疑問を持ち自ら考えようとする「考え抜く力」
  • 多様な人々とともに、目標に向けて協力できる「チームで働く力」

これらのスキルは、「社会人基礎力」ともいわれ、どんな環境でも通用する人材には必要不可欠です。

主体性を持ち他人に働きかけ巻き込みながら、目標に向かって的確に物事を進められるアクション力は新しい価値を生み出すきっかけとなります。

また、どんな仕事でも、一人でできることには限界があります。

そのため、意見の違いや立場の違いを理解しながら、良好な人間関係を築ける人はどのような職場においても重要な人材となるのです。

備えておきたいスキル例

  • 業務を適切に遂行するために欠かせない「テクニカルスキル」
  • 専門的知識「マーケティングスキル」「営業スキル」など
  • 対人関係を良好に築く「ヒューマンスキル」
  • 問題の本質を見極めて解決に導く「問題解決能力」
  • 相手の話に耳を傾け、求めていることを引き出す「ヒアリング能力」

このように、専門的なスキルから、幅広い場面で活用できるスキルを持ち、掛け合わせることでさまざまなケースに対応でき、市場価値が高まります。

市場価値を高める方法3.将来求められるスキルを見極め専門スキルを身に着ける

「市場価値」は人材の「需要」と「供給」の関係で決まることは前述しましたが、今後伸びるであろう業界を予測し、必要なスキルを身に着けることも一つの手段です。

業界のリリース情報をチェックしたり、転職エージェンシーへ登録して情報を得たり、今後の市場の動きにアンテナを張っておくと良いでしょう。

また、目指していくキャリアが決まっているのであれば、難易度の高い資格や専門的な資格を取得しておくと、希少性の高さから市場価値も上がっていきます。

市場価値を高める方3.社外のコミュニティに積極的に参加する

仕事をしていると、つい自分の勤務している社内の人と付き合いが偏りがち。
しかし、社外での自分の市場価値を高めるためには、社外でのコミュニティに積極的に参加することをおすすめします。

そうすることで、本業以外のことを学ぶ機会とり、視野が広がり自分自身を客観的に見られるようになるのです。

また、勉強会への参加などで様々な業界の人と知り合え、それぞれの企業・業界の人がどんなスキルを持っているかを知れます。

その結果、人脈も広がり、勉強会やセミナーに参加することでスキルアップもでき、個の市場価値を高めることが可能となるのです。

市場価値を高める方法4.新しいことに挑戦しインプットを続ける

市場価値を高めるためには、様々なスキルを持っているにこしたことはありません。
そのためには、今の仕事が忙しいとついつい後回しにしがちですが、新しいことに挑戦し積極的に学ぶことが大切です。

手始めに次の2つを試してみても良いでしょう。

  • ビジネス本を購入して幅広い知識を身に着ける
  • 興味のある分野での副業を通し実践を積む

それ以外でも、日々の業務を通じて能力を高める、先輩が担当している業務に必要なスキルを学んでみるなど、常に新しいスキルを身に着ける意識することも大切です。

自分の市場価値を知り、高める努力を始めてみよう!


市場価値の意味を知り、なぜ今市場価値が重要視されているかを理解すると、高めたいと思いますよね。
そのためには、まず自分の市場価値を知ることが大切。

そして、自分の市場価値を高めるためにできるところから始めてみましょう。
市場価値は時代の流れなどさまざまな要素によって左右され、需要と供給のバランスによって常に変動するものです。

さらに現代はどんな人でもキャリアの危機が訪れる可能性がゼロではありません。

どんな環境でも通用する人材、企業から「この人に働いてもらいたい!」と思ってもらえる人材になれるように、今回ご紹介した4つの方法を試してみてください。

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澤 杏子(ライター)
澤 杏子

フードコーディネーターやコスメ検定の資格、自身のキャリアを活かしライターとして活動中。仕事や日常に悩んだ時に少しでも役に立つ情報を発信していきたいと思っています