2021.10.12

転職先・異動先における自己紹介の仕方|好印象を与える方法は?

転職先や異動先では、ほとんどの場合「自己紹介」の時間が設けられます。あらかじめ自己紹介の仕方を考えておけば、直前になって慌てずに済むでしょう。今回は、好印象を与える自己紹介の仕方について解説します。

自己紹介に入れるべき項目


まずは、自己紹介に入れるべき項目を確認していきましょう。
「何を話せばいいか分からない」と悩んでいる場合は、是非参考にしてみてください。

自分の名前


基本的な項目ですが、まずは自分の名前をはっきりと伝えましょう。
緊張していると自己紹介の内容にばかり考えが及び、名前を言い忘れてしまうことは意外と多いものです。

苗字だけでなく姓・名どちらも伝えましょう。

また、難しい漢字を使う場合や、あらかじめ職場内に同姓同名がいると分かっている場合は、漢字の表記を含めて伝えると分かりやすくなります。

簡単な経歴


簡単な経歴を話し、今までの自分を想像してもらえるような取り組みも重要です。
例えば、下記のような形で話しましょう。

「大学を卒業してから5年間、旅行会社のカウンター業務をして参りました」
「金融業界・IT業界を経て、今回ご縁があって入社させていただくことになりました」
「前職も出版社であり、校正・校閲の仕事を中心に携わっていました」

学歴や職歴を全て話す必要はなく、一言二言で完結に示していくことがポイントです。

趣味・特技


余裕があれば、趣味や特技を伝えておけば、後日話のネタになるかもしれません。
基本的な人柄や好みが分かるため、先輩社員たちからも話しかけてもらいやすくなるでしょう。

自分のプロフィールに加え、下記のような形で伝えると無理がありません。

「休日はもっぱら山に登っていることが多く、この辺りの山はほぼ制覇しています」
「趣味でオーケストラの楽団に所属しており、毎年2回程舞台に上がっています」
「学生時代からずっとテニスをしています。テニス好きな人がいらっしゃったら、是非声をかけてほしいです」

ただ趣味を伝えるだけでなく、頻度や内容など、よりイメージできるような話し方をするのが理想です。

目標や抱負


転職・異動してからの目標や抱負を伝えます。

大きなことを言い過ぎてビッグマウス扱いされたり、反対に目標を小さく掲げすぎてがっかりされてしまわないよう、事前にどんなことを期待されているのか、リサーチしておくとよいでしょう。

よくある伝え方として、以下のような例が挙げられます。

「早く会社に貢献できるよう、仕事に慣れていきたいと思います」
「より世間から認知されるサービスが作れるよう、皆様と話し合っていければと感じています」

まずは仕事に慣れること、先輩社員や同僚とスムーズなコミュニケーションを取ることを目標に掲げ、職場に馴染めるよう自己紹介することがおすすめです。

周りに対する挨拶


自己紹介の最後には、周りに対する挨拶を欠かさずにおこないましょう。
意気込みを伝えたり、感謝の気持ちを伝えたりすることがおすすめです。

以下のようなフレーズを用いると、分かりやすくなります。

「色々お伺いすることもあるかと存じますが、宜しくお願い致します」
「この度入社(異動)できたこと、嬉しく思います。精一杯頑張ります」

自己紹介が終わるタイミングをはっきりさせることで、キリをよくする効果もあるでしょう。
拍手で迎え入れてもらえる自己紹介ができそうですね。

印象のよい自己紹介のポイント3つ


次に、印象のいい自己紹介の仕方となるポイントを紹介します。
内容だけでなく話し方にも気を配りながら、しっかり挨拶の気持ちを伝えていきましょう。

1.大きな声でハキハキと話す


まずは、大きな声でハキハキと話すことが大切です。

どんなに自己紹介の内容がよくても、話し方が悪く「聞こえづらい」「元気がなさそう」と思われてしまうと、第一印象は大きく損なわれてしまうでしょう。

場合によっては、何十人もいる広いオフィスで自己紹介をする可能性もあります。

端の方まで聞こえるよう声のボリュームは大き目にして、姿勢を伸ばし、目線も配りながら自己紹介することがポイントです。

2.笑顔を見せる


笑顔を見せることで、第一印象は大きくプラスに転じます。
笑顔があるだけで「話しやすそう」「元気でポジティブな性格そう」という印象を与えられます。

反対に笑顔が一切ないと、「暗そう」「話しかけづらそう」と思われてしまいかねません。

自己紹介はどうしても緊張してしまうシーンではありますが、意識的に笑顔を作り、コミュニケーションのハードルを下げてもらうことが肝心です。

自分から話しかけるだけでなく、相手からも話しかけてもらいやすい人を目指しましょう。

3.感謝の気持ちや頑張る姿勢を示す


自分のことを話すだけでなく、採用してもらったこと(異動を認めてもらったこと)に対する感謝の気持ちを伝えることも大切です。

また、仕事を楽しみにしている姿勢を示すためにも、前向きに頑張る意欲を表すとよいでしょう。
ポジティブな様子が伝われば、周りからアドバイスしてもらえたり、話しかけてもらったりする機会が増えていきます。

後々の自分を助けることにもつながるため、積極的におこないましょう。

自己紹介をするときに避けたいこと


反対に、自己紹介をするときに避けたいことも紹介します。
却って悪印象を与えてしまいかねませんので、注意しておきましょう。

具体的な卒業大学名や前職企業名を言うこと


会社により異なりますが、具体的な卒業大学名や前職企業名は言わずとも問題ありません。
自己紹介の場は、あくまでも自分の基本的なプロフィールや人柄を知ってもらうための場です。

面接のように履歴書や職務経歴書に記載されている項目を話す場ではないため、あえて全体に伝えなくともよいでしょう。

ただし、無理に隠すことも避けたいものです。
自己紹介の後で質問された場合や、後日会話のなかで聞かれた場合には、そのまま正直に伝えましょう。

経歴や実績をひけらかすこと


学歴・職歴・経歴・実績を、ひけらかすように自慢することはNGです。
鼻にかけるような印象を与えやすく、最悪の場合、反感を買ってしまいます。

「こんなに凄いスキルを持っている」ということを伝えたい場合は、働きぶりで伝えましょう。
実務で役立つシーンがあれば、あえて周りにひけらかさずとも自然に認めてもらえます。

嘘をつくこと


当然ながら、嘘の自己紹介をすることも避けましょう。
今後長い付き合いになる上司・同僚に対して嘘をついてしまうと、後でボロが出て不審がられてしまいます。

無理に見栄を張らず、ありのままの自分をなるべく好印象に見せる工夫のみに抑えておくことがポイントです。

分からないことは分からないと質問したり、飾らない自分を見せたりすることで、周りからも信頼は上がっていくでしょう。

無理にウケを狙って笑いを取ること


第一印象が肝心であるからと張り切りすぎて、無理にウケを狙ってしまうこともNGです。
一発ギャグを加えたり、要望されていないパフォーマンスを披露することは避けましょう。

また、過度に自分を下に見て、自虐ネタで笑いを取ることも禁物です。
例えば、ウケ狙いのつもりで笑いながら下記のようなことを伝えても、聞いている人は心配になってしまいます。

「前職ではミスが多くよく上司に怒られていたので、皆様にも多大なるご迷惑をかけるかもしれません!」
「朝が苦手で寝坊しやすいので、どなたか毎朝モーニングコールしてくれると助かります!」

どんなに元気に伝えてもマイナスの印象を与えてしまうため、注意しましょう。

長く(短く)なりすぎること


1分程度で収めるのが、良い自己紹介の仕方だと言われています。

あまり長くなりすぎて退屈な思いをさせてしまったり、反対に短くなりすぎて「よく伝わらなかった」という印象になったりしないよう、対策しておきましょう。

あらかじめ伝えたいことを決めたうえで、事前に練習しておくこともおすすめです。
ストップウォッチを使いながら1分程度になるよう、内容をアレンジしていきましょう。

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好印象になるかどうかは、自己紹介の仕方次第!


自己紹介の仕方次第で、第一印象は大きく変わります。
好印象を与えたい場合は、事前に注意事項や入れておくべき項目について確認したうえで、内容を練っておくことがおすすめです。

良い自己紹介をして早いうちから職場に馴染めれば、仕事のやりやすさも変わりそうですね。

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渡辺 瞳(ライター)
渡辺 瞳

大手転職エージェントのキャリアコンサルタント兼フリーライター。女性ビジネスマンサポートに強く、各種オウンドメディアの記事作成・SEO対策を手掛けている。

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