2021.09.09

結婚を機に退職をする人必見!知っておきたい注意点や伝え方のルールって?

結婚を機に退職する「寿退社」。なんだか少し憧れる退職理由ですよね。結婚を機に退職をする場合は、通常の退職以上に気を付けておきたいポイントもあります。ここでは、結婚を機に退職をする場合の気をつけるポイントから、報告の順序までご紹介します。

結婚を機に退職するメリットって?


結婚を機に退職する際のメリットとしては、第一に新婚生活に慣れるために時間が費やせるということがあげられます。
結婚は理想のパートナーと一緒になれるという魅力もありますが、家事や共同生活など慣れないと感じることもまだまだあるのが実態。

まずは集中して新婚生活に慣れるためにも一度退職することで十分な時間が確保できます。住むところが変わる場合はなおさら、心機一転して新たな環境に慣れるためにも退職はおすすめです。
 

結婚を機に退職するデメリットって?


結婚を機に退職をするとデメリットもあります。
まず第一には、今まで稼いでいた分の収入が減ってしまうという点。

たとえパートナーが働いていても、自分で自由に使えるお金はどうしても制限されてしまいます。
また、今まで社員として働いていた人の場合は家で日中家事をするのみの生活になるため、「暇」「寂しい」という感情を覚えてしまうことも。

人との接点が減ってしまうということは、あらかじめ覚悟をしておく必要があるでしょう。
 

結婚を機に退職する時に気を付けたいポイントとは?


結婚を機に退職を決めている人は、辞める際のタイミングや伝え方など、気をつけるべきポイントがいくつかあります。
努めている会社にも負担や迷惑にならないように意識した対応や行動をとりたいですよね。
 

会社の繁忙期の退職は避ける


結婚が理由の退社は、急を要する理由でもなければ期限が決まっているということでもありません。
あくまで自身の都合が理由となるので、会社が忙しい繁忙期での退職は避けましょう。

一緒に働いている周囲としても、忙しい時期に抜けられたり引継ぎがあると困ってしまうケースも。
タイミングはしっかりと考えることが賢明です。
 

社内社外への引継ぎをしっかり行う


退社をする時には必ず円満に去ることができるよう、社内や取引先の社外の担当者への引継ぎはきっちり行いたいもの。
ちゃんと理由を伝え、後任者が困らないように執り行うことが重要です。

口頭のみではなく、テキストやファイルなどで引継ぎのマニュアルを作ることで対応をするなど工夫をすると、後任者も困らずにすみます。
 

あまりSNSなどで過剰に発信しない


「寿退社」となると理由も幸せでいっぱいなので、気分が高まってしまうもの。
だとしても、会社への報告がきちんと済んでいない段階で過剰にSNSなどで発信することは避けましょう。

もし同じ会社のメンバーが見てしまうと、「あれ?まだ聞いていないぞ」と不快に思われることがあるなんてことも…。
円満に会社を去るためにも節度を持って、SNSなどで発信することに対しては注意をしたいところです。
 

『結婚』で浮かれた気分を出し過ぎない


結婚はとても幸せなことですが、その雰囲気を自ら出し過ぎてしまうことや、話題を自分から話し過ぎてしまうことは、社内のメンバーで反感を買ってしまう可能性も出てきます。

これからも会社で日常を送るメンバーのことも配慮して、聞かれたら答えるくらいにしておきましょう。
周囲から「おめでとう!」と言ってもらえる環境であれば、言われた際には素直に喜んでもいいかもしれません。
 

結婚を機に退職する場合の職場への報告


結婚を機に退職することを決めた場合は、会社への報告をきちんと行う必要があります。
報告をする場合の適切な期間や順序にはどういったものがあるのでしょうか。
 

退職の予定日の3カ月前までには報告をする


結婚を理由に退職をする場合はできれば3カ月前を目安に伝えることがベストです。
これは、理由が結婚ではなくても共通していることではありますが、1カ月前などに突然報告されてしまうと、後任を雇ったり、引継ぎを行うなど会社にも負担がかかってしまいます。

会社にも迷惑をかけずに、お互いが円満に退社できる状況を考えると、退職までの期間は3カ月は見ておいた方が良いでしょう。
 

伝える順番は注意する


退職の報告にも注意が必要です。
会社としての承諾を得るためにも、きちんとした手順を踏んだうえで報告をする必要があります。

伝える際には、「結婚をすること」と「退職をすること」は同時に伝えることがベスト。

それぞれが違うタイミングだと、「結婚をした後に仕事はどうするのか」などの疑問点が両者の間で生まれてしまうからです。
軽はずみな勢いで伝えてしまうのではなく、報告は慎重に順序を考えて行いましょう。
 

まずは直属の上司に報告をする

報告をする際にはまずは直属の上司に報告をしましょう。
その時には「結婚の報告」をして「退職の申し出」という順番で報告することがベストです。

どうしても仲のいい同僚などに先に話をしたくなってしまうものですが、一旦それはグッと留めるようにしましょう。
周囲に知れ渡ってしまうとトラブルの原因にもなるので、まずは一番近い直属の上司に伝えるようにしてください。
 

職場に「退職届」を提出する

直属の上司に伝えた後、退職することが受け入れられた場合には「退職届」を提出しましょう。
会社として規定のフォーマットがある場合もあるので、事前に確認が必要です。

退職には「自己都合」と「会社都合」に2つがありますが、結婚が理由の場合は「自己都合」となるので、退職理由にも「一身上の都合により、」という書き方が基本となります。
退職届には気持ちを込め、丁寧に落ち着いた気持ちで作成することをおすすめします。
 

最近では「寿転職」という選択肢も


結婚を理由に退職した後に、別の会社で働くという「寿転職」も最近では増えてきました。結婚で大きく生活や場合によっては環境も変わってくる場合、退職後にワークライフ・バランスが保てるような新たな働き方ができる仕事を見つけようとする人も多いようです。

結婚を機に辞めることは少なからずデメリットがあることも事実。
もう一度「本当に仕事をしないのか」ということを考えて、一方で「寿転職」という方法があることも知っておくとよいでしょう。
 

こんな人は寿転職がおすすめ!


寿転職がおすすめな人は、純粋に働くことが好きな人が当てはまります。
職場で働くことに満足をしており、結婚や子育ての環境下でも働きたいという意思のある人は精神衛生を保つためにも環境を一新して新たな職場で働くことをおすすめします。

また、家にずっといることが苦手な人や家事だけの生活がストレスに感じる人は、気分の切替のためにも働きに出てみることはプラスにつながるでしょう。
新婚生活とのバランスが上手く取れる人にとっては、転職をして働くこともおすすめです。
 

結婚が理由の退職はより一層慎重に手順を踏みましょう


結婚が理由の退職は会社としても喜ばしい話なので、明るく送り出してくれる会社が多いはず。
しかし円満に退職をするためにも、あなた自身がきちんと慎重に引継ぎや会社での報告を行うことが鍵を握っています。

「結婚」という幸せな状況に浮かれすぎず、より慎重に考えて対応をするように意識をしましょう。
心配な場合、社内や周囲に結婚を機に退職をした人がいれば、一度どのように報告などを行ったのかを聞いてみると良いかもしれませんね。

この記事をシェア

Twitter
Facebook
萩ゆう(ライター)
萩ゆう

住む場所は中国地方から関西関東、全国各地を転々と。温泉メディアや若者メディアなどで執筆中のWebライター。特技はマラソンでフルマラソン3時間ギリの記録をもつ。

このライターの記事を見る