営業事務が担当する業務の内容
営業事務員は営業社員をサポートするのが仕事です。
会社によって担当する業務には違いがありますが、以下のような業務を担当します。
- 見積書や納品書、請求書などの作成・送付
- ファイリング
- 営業に使う資料の作成
- 発注業務
- 顧客からの問い合わせ・クレーム対応
- 顧客情報の管理
- 来客の応対
事務作業だけでなく顧客の対応もする必要があり、必然的に仕事の量は多めです。
また、一般事務と比べ、社外の人と接する機会があります。
2021.11.14
営業事務に興味はあるものの、仕事がきついと言われることもあり二の足を踏んでいる人もいるのではないでしょうか。営業事務の仕事がキツいといわれる理由には5つあります。でも、この職種に向いている人なら気にならないはず。営業事務の仕事内容などについて徹底解説します。
営業事務員は営業社員をサポートするのが仕事です。
会社によって担当する業務には違いがありますが、以下のような業務を担当します。
事務作業だけでなく顧客の対応もする必要があり、必然的に仕事の量は多めです。
また、一般事務と比べ、社外の人と接する機会があります。
事務職といえばデスクワークのイメージが強く、あまり大変なイメージがない人もいるのではないでしょうか。
それでは、どうして営業事務の仕事がきついといわれるのか、具体的な理由を5つ挙げて解説します。
職場にもよりますが、営業事務員は昼休憩がとりづらく、残業も多いなど、多忙なことがあります。
たとえば、昼休憩の時間はあるものの、デスクで昼食を食べたり、外食が難しいことも。
来客や顧客からの電話があれば対応する必要があるからです。
職場によってはお昼の電話担当者がローテーションで決められていることもありますが、ゆっくり昼休憩をとれないこともあります。
また、終業直前に帰社した営業社員から「今日中に資料を作成してほしい」と頼まれるなど、やむなく残業するケースも。
自分だけの仕事ではなく、サポートする営業社員から頼まれる突発的な仕事もあります。
正規の就業時間だけではさばききれず、昼休憩や定時後に仕事せざるを得ないこともあるでしょう。
営業事務は仕事が多く、それぞれの業務をスピーディにこなしていくことが求められます。
これは、顧客の要望に迅速に応えたい営業社員に合わせる必要があるためです。
もちろん、ミスがあっては大きなトラブルにつながりかねないため、正確さも要求されます。
急に書類の作成や資料の準備を求められても速やかに対応できるように、先読みしてある程度用意しておくことが必要です。
常に周りにアンテナを張って先回りして動いたり、テキパキと仕事を進めたりすることが求められるため、どんどん仕事が降りてくる感覚に疲れてしまう人もいるでしょう。
幅広くさまざまな業務を担当するため、覚えることもそれだけ多いです。
また、営業社員が外回りに出ている日中に顧客からの問い合わせがあった場合、営業事務員が代わりに対応しなければなりません。
そのため、営業部で扱っている商材についても深く網羅的に覚えておく必要があります。
扱っている商材が専門性の高いものの場合、高度な内容を理解する必要があり、大変です。
顧客対応が大変なことも、営業事務がきついと感じる理由の1つです。
顧客からは、問い合わせだけではなく、クレームが入ることもあります。
クレームの原因が営業社員のミスによるものだったとしても、営業事務員が代わりに謝罪しなければならないことも多いです。
さらに、ミスの後始末を営業事務員がしなければならないこともよくあります。
自分が悪くなくても、一方的に顧客から怒鳴られたり、理不尽な叱責を受けたりすることもあることから、責任感を持って働きたい人には気になってしまうでしょう。
繰り返しになりますが、営業事務の仕事は営業社員がコア業務に専念できるように営業関連の雑務を処理することです。
営業社員と営業事務員とは、十分にコミュニケーションをとって連携して働くことが欠かせません。
そのため、仕事ぶりに問題があったり、営業事務員に対して態度が悪かったりする営業社員にあたると仕事がやりづらくなります。
たとえば、「顧客に必要な連絡を怠る」「重要な書類を長く放置する」など仕事が雑な営業社員であれば、営業事務員が後始末せざるを得ません。
また、営業事務をただのアシスタントと見下し、威圧的な態度を取る営業社員もいます。
パートナーとなる営業社員によって、自分の業務に影響してくることからうんざりしてしまうこともあるでしょう。
どのような仕事も、向き不向きがあるものです。
ここでは、営業事務に向いている人と向いていない人の特徴を解説します。
向いている人であれば、きつい営業事務の仕事でもうまくやっていけるでしょう。
以下の特徴に当てはまる人であれば、向いている可能性が高いです。
営業事務は、営業社員とこまめな連携をとる必要があるうえ、社内外の人とのやり取りも多い仕事です。
コミュニケーション能力が高く、相手から必要な情報をうまく聞き出せる人であれば、営業事務の仕事にも向いているでしょう。
また、営業事務は複数の作業を同時並行で進めることが必要です。
そのため、マルチタスクが得意で、てきぱきと作業をこなせる人は営業事務職に適しています。
業務の特性上、誰かをサポートすることにやりがいや楽しさを感じる人であることも、向いている人の特徴です。
以下の特徴に当てはまる人であれば、向いていない可能性が高いです。
もし、営業事務を志望しているのであれば、再考したほうが良いかもしれません。
営業事務の仕事は、ルーティンワークだけでなく、急に頼まれる仕事やクレーム対応なども多く、臨機応変に対応する必要があります。
そのため、突発的に発生した状況に対応するのが苦手で、焦ってしまう人は向いていません。
営業から荒っぽい言い方をされたり、顧客からのクレームに対応したりすることもあります。
メンタルが弱い人も辛いかもしれません。
営業事務は売上に貢献する仕事ですが、あくまで裏方。
どれだけフォローやサポートをしたとしても、契約を獲得したときに評価されるのは営業社員です。
自分の仕事ぶりを認められたい人や評価されたい人も、営業事務ではキツいかもしれません。
きついと感じながら営業事務の仕事を続けるのはつらいものです。
ここでは、営業事務がきついと感じたときの乗り越え方・対処法について解説します。
「きつい」「つらい」とネガティブな感情でいっぱいになってしまうと、なんでもない仕事でも必要以上に負担に感じるものです。
そこで、まずは気持ちをポジティブに切り替えることが大切です。
営業事務は営業部を支え、売上に貢献する仕事。
きつい仕事をこなすなかで、営業社員や顧客から感謝されることもあることでしょう。
営業社員が契約を取ってこれるのも、雑務をこなす事務のサポートがあってこそです。
そういった面に目を向け、自分の仕事は部署の役に立っていると自信を持ちましょう。
仕事量が多いため、毎日の業務をこなすだけで手一杯な人も多いでしょう。
これは、慣れることである程度は効率的にこなせるようになります。
さらに、必要なスキルを磨くことで作業時間を短縮することも可能です。
ひとつの業務にかかる時間が短くなれば、余裕も生まれるはず。
たとえば、パソコンスキルは比較的磨きやすいスキルです。
書籍や解説サイトもたくさんあるので、利用して少しずつブラッシュアップすると良いでしょう。
また、業務は常に優先順位をつけ、「この作業は〇時までに終わらせる」と時間設定して取り組むことで、事務処理能力を高めることができます。
営業事務は、事務だけでなく営業の仕事もするため、業務量が多くなりがちです。
そのため残業が多くなりがちで、昼休憩もゆっくりとれない職場も珍しくありません。
また、正確かつ迅速に業務をこなすことが求められ、神経を使います。
このようなことから、営業事務はきついといわれがちです。
とはいえ、営業事務は営業部をサポートすることで売上に貢献しているやりがいのある仕事です。
向き不向きはありますが、向いているようだと感じたら挑戦してみると良いでしょう。