ダイエットで皮余りが起こる5つの原因
ダイエットして無事に体重は落ちたものの、皮膚がたるんでしまって気になっている人も多いのではないでしょうか。
せっかく痩せることに成功したのなら、皮膚もハリのある状態に戻ってほしいでしょう。
ダイエットで起こる皮膚がたるんでしまう現象を、皮余りといいます。
大幅な減量や肌へのダメージによって起こってしまう皮余り。
ここでは、ダイエットをするとどうして皮余りが起きるのか、その主な理由を解説します。
2021.11.30
ダイエットで体重は落としたものの、皮余りてたるんだ皮膚をどうすればいいか悩む人も多いですよね。皮余りの起こる原因は5つあります。ダイエット前から対処法を知っていれば、キレイにダイエットが可能です。ここではダイエットで皮余りが起こる理由やたるみを解消する方法について解説します。
ダイエットして無事に体重は落ちたものの、皮膚がたるんでしまって気になっている人も多いのではないでしょうか。
せっかく痩せることに成功したのなら、皮膚もハリのある状態に戻ってほしいでしょう。
ダイエットで起こる皮膚がたるんでしまう現象を、皮余りといいます。
大幅な減量や肌へのダメージによって起こってしまう皮余り。
ここでは、ダイエットをするとどうして皮余りが起きるのか、その主な理由を解説します。
まず考えられる原因として、「きついダイエットで皮下脂肪を急激に落とした」ことが挙げられます。
これを詳しく解説する前に、まずは簡単に皮膚の構造について説明しましょう。
私たちの皮膚は、表面から表皮・真皮・皮下組織の三層構造となっています。
このうち、皮下組織は大部分が皮下脂肪(脂肪細胞)からなる組織。
嫌われがちな皮下脂肪ですが、外部からの衝撃を和らげたり、断熱や保温に働いたりと、身体を守る大事な役割を担っています。
適切量であれば、皮下脂肪はむしろ大切な存在です。
ところが、食べ過ぎや運動不足などが原因で、皮下脂肪が大量に蓄積することがあります。
これが“肥満”と呼ばれる状態です。
皮下脂肪がたくさんつくと、皮膚はそれにあわせてゆっくりと伸びていきます。
反対に、時間をかけて脂肪を落とせば、肌もそれにあわせて元に戻ろうとするでしょう。
ところが、無理なダイエットで短期間で急激に脂肪を減らすと、皮膚の戻るペースが追いつきません。
そのため、伸びた肌がそのままたるんでしまうことにつながるのです。
「加齢による肌状態の変化」も、ダイエットによって皮余りが起きる原因の1つです。
先ほども説明したとおり、肌は表皮・真皮・皮下組織の三層からなります。
このうち、肌のハリ・弾力やたるみに深く関係しているのが、真皮のコラーゲン繊維やエラスチンです。
コラーゲン繊維は真皮全体に網の目のように張り巡らされています。
繊維が交差するポイントはエラスチンが束ねており、網の目の隙間をヒアルロン酸が満たしているという構造。
この構造によって、肌はピンとハリのある状態を保てるのです。
ところが、年を重ねるとともに、コラーゲン繊維やエラスチンの量は自然と減少していきます。
ヒアルロン酸も減って肌の水分量も減少していくため、肌は弾力もみずみずしさも失うことに……。
年齢を重ねてからダイエットで脂肪を落とすと、すでにハリを保つ機能が衰えはじめている肌は、伸びた状態から元に戻ることがなかなかできません。
そのため、皮余りが起きやすくなります。
「長いこと肥満状態だった」ことも、痩せたときに皮余りが起きる理由の1つです。
皮下脂肪が過剰に蓄積されて肌が伸びた状態が長く続いていると、ハリのある肌をつくるエラスチンやコラーゲンがダメージを受け、伸縮する力がなくなってきます。
すると、痩せて皮下脂肪がなくなっても肌は元に戻りません。
急激に痩せたときと同様に、皮膚がたるむようになってしまいます。
食事制限だけして運動はしないなど、ダイエットの方法によっては脂肪だけでなく筋肉も落ちることがあります。
これも、皮余りを招く原因の1つです。
皮下組織の下には筋肉があります。
筋肉は身体部位を動かすのに必要なだけでなく、血液を送り出すポンプの役目や体を温める効果などの働きがあり、肌を支える役割も担っているのです。
ダイエットによって筋肉が大きく減れば、皮下組織と筋肉の間に隙間ができます。
さらに、肌は支えも失うため、より大きなたるみが生じるのです。
脂肪だけを落とせば皮膚の縮むスピードが間に合ったケースでも、筋肉まで落ちることで皮余りが起こりやすくなります。
日焼けにより肌が大きなダメージを受けている場合も、皮余りが起きやすくなります。
これは、肌が紫外線を浴びることによって、皮膚組織内のコラーゲンやエラスチンが大きくダメージを受けるためです。
ダメージを受けた組織は回復するのに余分に時間がかかります。
そのため、伸びた肌がなかなか回復せず、たるんだ状態となってしまうのです。
体重は落とせても、肌がたるんだ状態になっては好ましくありません。
プールや海水浴などで水着になったり、お腹を出したスタイルやノースリーブを着たりするのを諦めてしまうことがある可能性も……。
ここでは、皮余りが起きないように、ダイエットの際に注意したいポイントについて解説します。
太っている期間が長いほど、痩せたときに皮膚が戻りにくくなります。
また、肥満度合いが高いほど皮膚の伸びも大きく、皮余りも起きやすいです。
「最近ちょっと体重が増えてきたかも」「お腹がぽっちゃりしてきたかも」と感じたら、すぐにダイエットを始めることが大切。
激しい減量をする必要はありません。
食事内容を少し見直してみたり、間食や生活リズムを整えてみたりするくらいから始めましょう。
肥満が気になったら、体重はなるべく短期間で落としたくなってしまいます。
しかし、急激な体重の減少は皮余りを招きやすいだけでなく、身体にも負担をかけるのでオススメできません。
また、急に体重が減ると身体が命の危険を感じて体重を元に戻そうとするため、リバウンドが起こりやすくなります。
皮余りが起こるリスクを下げ、さらにリバウンドしづらくするためには、時間をかけて緩やかに体重を落とすことが大切です。
1カ月で減らす量は、体重の5%以内を目安としましょう。
たとえば、50kgの人であれば2.5kgが1カ月で落とせる体重の上限です。
1カ月でそれ以上を減らそうと無理してしまうと、極端な食事制限や高強度の運動をしなければなりません。
そのため、継続していくのが難しくなり、体重が元に戻りやすくなってしまいます。
自分の体の調子を見ながら、無理をしない範囲で減量をしていきましょう。
ダイエットする際、取り組みやすい食事制限だけをする人がいますが、これはよくありません。
必要な栄養がとれなければ、体調を崩しやすくなるだけではなく、肌のたるみを助長する可能性があるからです。
皮余りを防ぐために筋トレをするのがオススメ。
筋肉量が維持できれば、皮膚のハリが保ちやすくなり、基礎代謝が向上して痩せやすくなります。
一見ダイエットとは無縁のようですが、しっかりと日焼け対策をすることも重要なポイント。
これは、肌の衰えをなるべく避けるためです。
肌が健康であるほど回復も早く、伸びた皮膚も戻りやすくなります。
毎日の通勤時やすぐ近くのコンビニまで買い物に行くといったときでも、日焼け止めを塗るなどの対策を忘れないようにしましょう。
日々に使う日焼け止めは、真夏のように強力なものを使用する必要はありません。
日焼け止め成分の入ったBBクリームや、石鹸で落とせる優しい日焼け止めでいいので、欠かさずに紫外線対策をしておきましょう。
どれだけ注意しても、皮余りが起こることはあります。
そこで、ここでは皮余りが起きたときの対処法について解説しましょう。
まずは、筋トレをして筋肉をつけましょう。
筋肉がつけば代謝が上がり、血行が良くなって皮膚が回復しやすくなります。
筋トレといっても、ジムに通ってハードなトレーニングをする必要はありません。
手軽に取り組めるトレーニングを紹介しているサイトやアプリもあるため、利用してみるのもいいでしょう。
ポイントは毎日続けることです。
筋トレは数回しただけでは結果が出にくいもの。
継続しておこなうことで筋肉がついてくるため、続けやすいものを選びましょう。
肌の回復力を高めるため、生活習慣を見直すことも必要です。
まずは食生活を見直し、栄養バランスのとれた食事をとるよう意識しましょう。
特に、肌をつくるたんぱく質や、皮膚の新陳代謝を促したりコラーゲン生成をサポートしたりする役割を持つビタミンは積極的にとりたい栄養素です。
また、お肌は、睡眠中に分泌されるホルモンによって新陳代謝が促されます。
紫外線などによって受けたダメージも、就寝中に修復されるため、睡眠を十分とることも大切です。
伸びた皮膚の状態を緩和するには、肌の血行を改善することも大切です。
熱めのお湯にゆったりと肩まで浸かって入浴すると血行改善にいいでしょう。
ただし、あまり長い時間お湯に浸かっていると身体に負担をかけます。
5~10分程度で十分です。
汗をかくので水分補給をしっかりとしながら、無理せずにおこなってください。
ダイエットで脂肪を落とすと、太っていた期間に伸びた皮膚がたるんだ状態で残ることがあり、これが皮余りと呼ばれるものです。
皮余りが発生する主な原因としては、以下のようなものがあります。
皮余りが起きないようにするには、時間をかけてゆっくりと体重を落としたり、筋トレをしたりするといった対処が欠かせません。
それでも起きてしまったときは、筋トレを続け筋肉を増やし、生活習慣を見直して対処しましょう。