自己肯定感とは
「ありのままで大丈夫」と自分を好意的に受け止められる感覚を指します。
自己肯定感は、人生のあらゆる部分の土台になると言われています。
人間関係や仕事はもちろん、恋愛に影響することも!
自己肯定感の高い人はモテるとも言われています。
長い人生を過ごすなら、自己肯定感を高めて幸せに生きていきたいですよね。
自己肯定感をチェック!
自己肯定感があるかどうか、簡単にチェックしてみましょう。
- 少しの失敗で自分を責めてしまう
- 「どうせ」「自分なんか」が口癖
- 嫌な思い出をよく思い出してしまう
- 新しいことに挑戦することが苦手
- 自分の良いところがあまり思いつかない
- 物事をなかなか決められない
- 周りの人の目が気になる
- 自分のペースを乱されるとイライラする
- 周りの人には気を使う方である
- 将来への不安を常に感じている
チェックの数が4個以上あると、自己肯定感は低めです。
5個以上の方は、相当ストレスを抱え込みやすいかも…。
1〜3個の方も、「自分は大丈夫」と思いつつ、実は人の目線が気になるということがあるかもしれません。
また、自己肯定感はその時の出来事や考え方に左右されます。
「今日は自分のことが好きと思えるな」「今日はそうでもないな」など、日によって異なる場合が多くあります。
チェックをした時の気分によって、結果が異なるのが一般的です。
自己肯定感が低い人の特徴は?
自己肯定感が低いと、人はどうなるのでしょうか。
4つの観点からまとめました。
自分自身や周囲の人に当てはまる部分がないか、チェックしてみましょう!
他者の意見に影響を受けやすい
自己肯定感が低いと、自分の意見に自信が持てません。
自分の服装や持ち物をはじめ、学校や職業を選ぶときにまで、どこかで他者の目線を気にしてしまいます。
自分の価値観に自信がないためです。
他者に認めてもらいたいあまり、無意識のうちに意見を合わせてしまうことも。
常に他者からの評価を基準にしているため、気がついたら「何がしたいか分からなくなっていた」という状態に陥ります。
ついつい批判したくなってしまう
自己肯定感が低い人は、他者を批判しやすい傾向があります。
「自分に価値がある」と思いたいあまり、比較対象である他者を下げたいためです。
自己肯定感が低いと言うと、どちらかといえばおとなしい性格の人をイメージする場合が多いのではないでしょうか。
しかし、物事を批判する攻撃性を持った人も、実は自己肯定感の低さに悩まされているのかもしれません。
不安が強い
不安が強いことも特徴のひとつです。
自分に自信がないため、「物事を成し遂げられるだろう」と感じられません。
そのため、自分で物事を決めたり、新しいことにチャレンジすることが困難になります。
人生の可能性が狭まり、いつの間にか損をしているということも…。
なんとなく満足感がない
自己肯定感が低いと、不安や落ち込みに悩まされます。
特に悩み事がない時でさえ、「なんだか満足できない…」という思いを抱えていることもしばしば。
常に物事をマイナスに考えてしまいます。
「自分はもっとこうあるべきなのに…」と否定し続け、モヤモヤしてしまいます。
生活や人生に満足感を感じられないようになるケースもあります。
自己肯定感が低い原因は?
自己肯定感が下がる原因はさまざまです。
小さい頃から大人になった後まで、体験する出来事により自己肯定感は上下するのです。
幼少期の影響
自己肯定感には、幼少期の家庭環境が大きく影響していると言われています。
ここでは、具体的な言葉とともに2つのパターンをご紹介します。
周りと比較される
「どうしてあの子にできて、あなたにできないの?」
「あの子はもう○○できるようになったのに」
など、周りと比較されたことはないでしょうか。
そのような言葉で周囲と比較されると、自己肯定感が低くなります。
否定的な声かけ
幼少期に親からかけられた言葉は、セルフイメージに影響を与えます。
「つまらない子だね」
「本当にバカ」
など、些細な言葉で自己肯定感は傷つきます。
直接的ではなくても、間接的に否定する言葉を聞く場合もあるでしょう。
例えば、第三者がいる場面において、親が下記のような言葉を使用することがあります。
「出来の悪い子供ですみません」
「可愛げのない子供なんです」
世間体を気にするあまり人前で子供を肯定できず、傷つけてしまうのです。
成功したことが少ない
成功体験が少ないことも、自己肯定感が低い原因です。
そのような人は新しい物事に取り組むことが苦手で、ネガティブな傾向があります。
「自分がやっても失敗するから」と考えるため、より成功体験が積み重ならない悪循環になります。
嫌な思い出ばかり残っている
失敗したり、他者との関係がうまくいかなかったりなど、誰にでも嫌な思い出はあるものです。
それらが積み重なると、「自分は何をやってもダメだ」というセルフイメージを持つようになります。
- 学生時代にいじめられた経験がある
- 人前で大きな失敗をしてしまった
- 就職した会社のパワハラがひどかった
上記のような記憶が多いと、自己肯定感が低くなる原因になります。
自己肯定感が低い人の4タイプ
自己肯定感が低い人の特徴を、タイプ別に分けられることをご存知でしょうか。
自己肯定感が低いと、それに応じた言動となって表れます。
ついついそのような言動をしてしまっていないか、チェックしてみましょう。
逃避タイプ
- 楽しさを追求する
- 本気を出さない
- 「良い人」を装う
気軽な楽しさを追求するタイプです。
一見、楽しそうな良い人に思われることもありますが、都合の悪いことからは逃避しようとします。
うまくいかなかった時に傷つくのを避けるため、本気で物事に向き合うことをしないタイプです。
比較優位タイプ
- 自慢話をする
- 人にアドバイスをするのが好き
- 人を批判する
他者と比較して「自分は優れている」と思いたいタイプです。
自慢話や批判をして、自分の能力をアピールするのが好きな傾向があります。
「自信がある人なのかな?」と思われることもありますが、自己肯定感の低さが背景に隠れています。
あきらめタイプ
- 「どうせ無理」「自分なんて」が口癖
- 自分の殻にこもる
- 行動を起こすことが苦手
自己肯定感が低く、思うように行動できないタイプです。
失敗を恐れるため行動を起こすことが苦手で、言い訳が上手。
「自分にはできないから」とあきらめモードに入ってしまいます。
やがてそういう感覚が当たり前になり、抜け出せなくなってしまうことも…。
くださいタイプ
- 人の影響を受けやすい
- 必要以上に人に気を使う
- 自分より人を優先
- いつも何かを心配している
人から愛情や関心を与えてもらうことで、自己肯定感の低さを埋めてもらおうとするタイプです。
頑張りすぎたり、気を使いすぎたりする傾向があります。
自己犠牲的で一見優しいように思えますが、人からどう思われているかが常に気になってしまい、そのような行動をとります。
自己肯定感を高めることを習慣にしよう
自己肯定感は高いほうが、楽しくハッピーに生きられるものです。
ここでは自己肯定感を高める方法をご紹介します。
1回限りではなく、継続することが大切です。
自分に合いそうなものを選んで、まずは続けてみましょう!
言葉をポジティブに
自己肯定感が低い人は、ネガティブな言葉を使う傾向があります。
「どうせ自分なんて」など、暗すぎる言葉はあまり口に出さないようにしましょう。
「今まで使っていたネガティブな言葉を、ポジティブに表現するとどうなるかな?」と考えてみるのもひとつの手です。
- 自分は打たれ弱いところがある→優しいし人間味がある
- 今日は何もできなかった→ゆっくり休むことができた
そのように言葉をポジティブにすると、セルフイメージが良くなっていきます。
書く習慣をつける
自己肯定感は書くことで高まるという話は有名です。
ノートとペンがあれば、いつでも簡単にできます。
書く内容は、「今日あった良いこと」がおすすめ。
「うまくヘアセットできた!」「気分良く会社に行けた!」など、些細なことでOKです。
続けていくうちに自己肯定感が上がるのはもちろん、物事のポジティブな面を見る癖が身に付きます。
また、「やりたいことリスト」も作ってみましょう。
自己肯定感が低い人は、やりたいことや自分の意見を見失いがちです。
やりたいことリストを作って見直してみることで、自分の本当の気持ちや、人生に求めるものの理解を深めていきましょう。
お気に入りの文房具を用意して、楽しく書いてみましょう!
自分がしたいようにする
自己肯定感が低い人は、自分の意見を後回しにする傾向があります。
自分のしたいことをせず、ストレスを溜めてしまっている人が多くいます。
中には、人の意見に合わせるのが当たり前になっているのに、自分ではそれに気が付かないケースも…。
他者の意見だということに気が付かず、本人は「これは自分の意見だ」と信じているのです。
周りの人に合わせることが習慣になっていると、いつの間にか自分の気持ちが分からなくなってしまいます。
まずは、自分がしたいことをやってみるのが大切です。
周りから「なんでそんなことを?」と思われても大丈夫。
好きな服、好きな髪型、新しい挑戦…。
些細なことでも、自分がやりたいと思ったことにチャレンジしてみましょう!
小さな成功を積み重ねる
自己肯定感を高めるのは、大きな成功だけではありません。
ほんの些細な成功の積み重ねでも自己肯定感は高まります。
- 早起きできた
- 髪のセットがうまくいった
- 会議が無事に終わった
「こんなことが?」と思うようなことでも、立派な成功体験です。
小さな成功に気付くようになると、物事の見方もポジティブになります。
1日の最後に、「今日は何ができたかな?」と考えてみることが有効です。
「今日も頑張った!」と、自分をねぎらい、ポジティブな気持ちで1日を終えるといいでしょう。
自己肯定感が高まる環境の中にいる
人間関係の見直したり、環境を変えたりするのもひとつの手です。
自己肯定感は周囲の人に影響を受けると言われています。
一緒に過ごすうちにいつの間にか言動や思考が似てくるように、私たちは周囲の人から多くの影響を受けています。
自己肯定感が低い人が周囲にいると、自然と自分もネガティブになってしまいます。
できる限り自己肯定感が高い人と過ごすようにしましょう。
自己肯定感を高める本
最後に、自己肯定感についてもっと理解を深めたい方向けに、おすすめの本を紹介します。
自己肯定感を高めるためには、心の仕組みについて学んでゆくことも大切です。
気になる本があればチェックしてみましょう。
敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法(根本裕幸)
「いつも人の目線が気になってしまう」「人と会うと疲れてしまう」という方におすすめの本です。
7日間に渡って、自己肯定感を高めるためのワークに取り組みます。
自信がついたり、人からの評価が気にならなくなったりしたという口コミがたくさん寄せられています。
夏休みや年末年始など、時間のある時に集中して取り組んでみてはいかがでしょうか。
自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法(水島 広子)
こちらは経験豊富な精神科医の方が執筆している本です。
「なんだかうまく生きられない」といった悩みは、自己肯定感の低さに由来しているかもしれせん。
自己肯定感や自信を高める方法が、優しい語り口で書かれています。
自己肯定感を高めてハッピーに♡
自己肯定感の仕組みを学び、高める習慣をつけることで、ハッピーな日々を送ることができます。
自己肯定感が高い人の方が、魅力的に見られる傾向があります。
恋愛や仕事に影響することも!
自己肯定感を高めて、自分の魅力を磨いていきましょう!