今年の夏至はいつ?食べ物や風習は?おすすめの過ごし方

2021.06.23

カレンダーで夏至という言葉は見たことがあっても、あまり意識はしたことがないという方も多いのではないでしょうか。また、今年の夏至はいつごろなのでしょうか。夏至の食べ物や風習にはどのようなものがあるのでしょうか。おすすめの過ごし方もご紹介します!

2021年の夏至はいつ?


2021年の夏至は、6月21日月曜日です。

「夏に至る」と書く通り、夏本番に向かっていく時期である夏至。
太陽の位置が高く、「1年で最も昼が長い日」を指します。

それらは天体の動きと繋がりがあります。

地球が太陽の周りを公転する際、地球ではその位置により日照時間や太陽の高さが変わります。
つまり、地球と太陽の位置関係が変わり続けることで、四季が変化していくのです。

また、夏至は毎年同じ日ではなく、その年によって6月21日か6月22日のどちらかになります。
地球が365日ではなく、少しズレた周期で公転していることで、そのような違いが生まれます。

夏至と二十四節気


夏至は二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつです。

1年の四季を24つに分けたもので、太陽の動きをもとにした暦として中国や日本で使われています。
カレンダーで目にする「立春」や「秋分」などもその中に含まれる季節のひとつです。

二十四節気では、夏至は毎年6月21日〜7月7日ごろに当たります。
16日間ある夏至のうち、その初日を私たちは「夏至」と呼んでいるのです。

冬至とは?


夏至と反対の位置にあるのが冬至です。
夏至の半年後、毎年12月22日頃にあります。

冬至は「1年で最も夜が長い日」を指します。
夏至とは逆に、太陽が出ている時間が短いのです。
「太陽の力が最も弱まる日」と捉えられることもあります。

また、同じような節目として「春分」「秋分」があります。
これはそれぞれ、夏至と冬至の中間の日に定められています。

夏至を英語で表すと?


夏至は英語で「summer solstice」と表します。
「solstice」は馴染みのない単語ですが、「至点、最高点」の意味があります。

冬至は「winter solstice」です。

「solstice」という単語がわからなくても、「Today is the longest day of the year.(今日は最も日が長い日)」と表すこともできますね。

また、春分と秋分はそれぞれ、「spring equinox」「autumn equinox」と表します。
「equinox」は「equa(等分)」が由来とされています。

昼と夜の長さが同じ(等分)という意味合いがあります。

夏至の風習と食べ物は?


夏至から11日間経過した時期を「半夏生(はんげしょう)」と呼びます。

神様に豊作を感謝したり、農作業の労を労ったりするなど、昔の農民が意識してきた節目のひとつです。
田植えは夏至から半夏生までに行うとよいとされていました。

そんな半夏生の時期は、昔から残る風習があります。
いくつかご紹介します!

タコを食べる

関西の一部の地域では、夏至にタコを食べる風習が残っています。
この時期には、スーパーでタコをよく見るという方もいるのではないでしょうか。

植えた作物が、タコの足のように「広く、しっかりと根づく」ことを願う意味合いがあります。

半夏生餅(はんげしょうもち)を食べる

近畿地方の一部の地域では「半夏生餅」を食べる風習があります。
田植えが無事に終わるとこの半夏生餅を作り、神様に感謝するため、お供えするという風習がありました。

収穫したもち米と小麦で作ったお餅で、きな粉をかけて食べます。
今も郷土料理として、和菓子屋で販売されることもあるそうです。

うどんを食べる

讃岐地方では、半夏生の頃にうどんを食べる風習がありました。
田植えが終わった頃、労をねぎらうためにうどんを打って食べていたそうです。

農作業を手伝ってくれた人にも振る舞っていたのだとか。

香川県では、半夏生にうどんを食べる風習が今も残っています。
7月2日には、無料でうどんを振る舞うイベントが開催されているそうです。

イチジク田楽を食べる

尾張地方では、「イチジク田楽」を食べる風習があるそうです。

半分に切ったイチジクに、田楽みそを乗せたものです。
果物とみそという、なんとも不思議な組み合わせですね。

イチジクは不老長寿の果物と言われています。
現在でも栄養たっぷりの果物として知られています。

短夜(みじかよ)を楽しむ

太陽が出ている時間が長くなる分、夜が短くなる夏至。
短い夜のことを「短夜」と呼び、夏の季語となっています。

平安時代の貴族は、この時期に蛍狩りをしたそう。

また、月や雨といった風景も楽しんでいたようです。
昔の人は短い夜を惜しみつつ、味わっていたようですね。

日本人は古くから、季節の移り変わりや太陽の光を大切にして過ごしていました。
それを感じられる言葉を少しだけご紹介します。

日永(ひなが)、永日(えいじつ)

日の長さに関する言葉として、「日永」「永日」があります。
こちらは「昼間の時間が延びて、暖かくなってくる」という意味合いがある春の季語です。

夜長(よなが)

夜がだんだん長くなってくる秋は、「夜長」という言葉が有名です。
夏の暑さが終わり、過ごしやすい季節になってきた頃です。

読書をしたり、思い切り食事を楽しんだりする方もいるかもしれません。

短日(たんじつ)

太陽の出ている時間が短い冬には「短日」という季語があります。
あっという間に日が暮れてしまう冬。

その感覚を昔の人も感じていたようですね。

夏至祭に行く

三重県の二見興玉神社では、「夏至祭」が有名です。

神社のある二見浦は、古くから禊浜(みそぎはま)と呼ばれ、伊勢神宮へお参りする人が身を清める場として使っていました。

太陽が最も長く出ているという夏至に、「朝日を浴びて身を清める」という風習があります。

浜辺からは、二つの岩が寄り添っているように見える「夫婦岩」が見えます。
夏至の時期は「夫婦岩の間から朝日が昇る」と言われています。

海外での夏至


海外では、「midsummer festival(夏至祭)」が開催される国が多くあります。

日本の夏至よりも大切にされていることも。
どんな過ごし方をしているのか、国別にご紹介します。

スウェーデン

スウェーデンでは、「夏至祭が1年の中でも最も重要」と考える人もいるくらい大切なお祭りです。

緑の美しい時期で、この時期に合わせて夏休みを取ったり、別荘に行ったりする人もいるそうです。
民族衣装を着て、歌やダンスを楽しみます。

サーモンやスペアリブ、イチゴ、ニシンの酢漬けなど、食事も楽しみのひとつです。

冬が長い北欧では、夏至は特に大切な時期と言われています。

この夏至祭の時期のスウェーデンは、夜でも少し薄暗くなる程度です。

太陽の沈まない白夜となる地域もあります。
そんな時期に夏至祭を行い、みんなで楽しくお祝いするのです。

フィンランド


スウェーデンでも同じく、フィンランドでも夏至祭が大切にされています。
夏休みをとり、田舎の別荘でパーティーなどをしてのんびり過ごします。
「少しでも自然に近いところで過ごそう」という気持ちの表れだそうです。

湖のそばで焚き火をしたり、飾りつけたポールを地面に立てたりします。
神秘的な行事とされるため、結婚やお金について占うこともあると言います。

ギリシャ

ヨーロッパを中心に、夏至の3日後を「聖ヨハネの日」と呼んでいます。

ギリシャには、聖ヨハネの日に未婚の女性が「自分の持ち物をイチジクの木の下に置く」という風習があります。
すると夏至の不思議な力で、将来のパートナーの夢を見るという言い伝えがあります。

翌日にはどんな夢を見たかどうか、女性同士で話が盛り上がるそう。

その後は男性も交えて、焚き火の上を飛び越す遊びをします。
3回上手に飛び越せると、願いが叶うそうです。

ブラジル

南半球にあるブラジルは、6月末に冬至を迎えます。

「フェスタ・ジュニーナ(6月の祭り)」とされ、最も夜の長い冬至を祝います。
収穫祭やキリスト教の節目が結びつき、現在の形になりました。

独特の衣装や、食べ物、ダンスなどでお祝いします。

イギリス

イギリスで有名なのが、「ストーンヘンジ」での夏至祭です。
巨大な石が輪っか状に並べられているストーンヘンジ。

紀元前に建てられ、現在は世界文化遺産として登録されています。

夏至の日には、祭壇石とヒールストーン(玄武岩という石の種類)を結ぶ直線の上に朝日が登ります。

ただの石の集まりのように思えますが、緻密に計算されて配置されているのです。
ストーンヘンジは現在でも、夏至と深い関わりのある場所として知られています。

夏至は何する?楽しみ方をチェック


クリスマスやお正月のように、これといって決まった過ごし方のない夏至。
日本ではどのように過ごすのがいいのでしょうか。

ここでは、夏至の過ごし方7つをご紹介します!

100万人のキャンドルナイトに参加

電気を消してスローな夜を過ごすことを目的に、2003年から始まった取り組みです。

夏至と冬至に、ロウソクの灯りだけで2時間過ごすことを提案しています。

一人ひとりがゆっくりと考えごとをすることをおすすめしています。
環境や平和など、そのテーマはさまざまです。

また、東京タワー近くにあるお寺「増上寺」では、毎年夏至の時期にイベントを開催してきました。
コロナ禍の現在では、オンラインでの開催となっています。

夏への準備をしてみる

夏を楽しく過ごすための準備をするのもおすすめです。

オレンジメイクの練習をする

まとめ髪の練習をする

理想のボディを目指して筋トレ

また、お部屋の清潔感も気になる時期です。
夏をスッキリと過ごせるように、今のうちに準備してみてはいかがでしょうか。

・エアコンに不具合がないかチェックする
・窓が雨に濡れた日には窓掃除をする
・クローゼットや靴箱の湿気対策をする
・カーテンを洗濯する

北欧の音楽を楽しむ

夏の短い北欧に住む人たちは、音楽とともに夏を祝います。
そんな北欧では、夏をテーマにした音楽が豊富です。
普段は聞かない国の音楽を、この機会に聞いてみてはいかがでしょうか。
旅行ができない今、気分だけでも味わえるかも?

夏至カレーを食べる

夏至とカレーを一緒に楽しむ「夏至カレー」をご存知でしょうか。

カレーを味わい、年の前半を労ったり、後半の健康を願ったりする取り組みです。
SNSから活動が始まり、現在ではイベント開催やグッズ販売を行なっています。

「もう今年も半分終わってしまうのか…」と、なんだか後悔することもある6月。
カレーを食べて、残り半年を乗り切る元気をつけてみてはいかがでしょうか。

タコを食べる

夏至の時期に旬になるのがタコです。
関西では、豊作を願って夏至の時期にタコを食べる習慣がありました。

この時期は特に栄養たっぷりになるタコ。
蒸し暑くなって体調を崩しがちな時期ですが、タコを食べて活力をつけてみてはいかがでしょうか。

さっぱりと酢の物にしたり、カリカリの唐揚げにしたり…。
もちろん、ワサビ醤油につけてそのままお刺身にして食べるのもいいですね。

夏至の映画を見る

2019年に公開された映画「ミッドサマー」は、夏至祭がテーマです。

アメリカの大学生が夏至祭を楽しもうと、スウェーデンへと向かいます。

しかしそこで行われていたのは一般的な夏至祭ではなく、人間を神への生贄にする不思議なお祭りでした。

追い詰められていく主人公たちの姿を描くホラー映画です。
「女性もハマるホラー映画」「フェスティバル・スリラー」などと呼ばれ、公開当時に大きな話題を呼びました。

ホラー映画ではありますが、スウェーデンの美しい風景も一緒に楽しめます。
「ホラー映画っぽくない」という感想も多く見受けられる作品です。

紫陽花を見に行く

紫陽花の見頃は6月から7月。
新型コロナウイルス感染拡大防止には注意が必要ですが、やはり季節を感じるきれいな花ですよね。

ここでは、関東の紫陽花の名所をご紹介します。

・小田原城あじさい花菖蒲まつり(神奈川県)
・明月院(神奈川県)
・美の山公園(埼玉県)
・高幡不動尊あじさいまつり(東京都)
・小岩菖蒲園(東京都)
・隅田公園(東京都)

夏至を楽しもう


日本人は昔からその季節ならではの過ごし方をして楽しんでいました。
また海外では、現在でも夏至を楽しんでいる人がたくさんいます。

今年から夏至の過ごし方を工夫してみるのも楽しいかもしれませんね!
日常を楽しくするヒントになれば幸いです。

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a_fuji(ライター)
a_fuji

Webライター、経営者サポート、社会福祉士のパラレルワーカー。穏やかに楽しく生きていく方法を模索中です。