仕事・会社選びのポイント
仕事で成果を出したいと思っている女性も多いのではないでしょうか。
ただ一方で子供が欲しいと考えている女性にとっては、仕事だけしているわけにも行かず出産や子育てにも時間を使う必要があります。
ここでは女性が働きやすく、続けやすい仕事や会社選びをポイントを紹介します。
経験値が価値になる仕事
1つ目のポイントは経験値が価値になる仕事です。
経験が価値になる仕事とは、こなせばこなすほど専門性が身につく仕事のことを指します。
一つの企業でしか生かせない経験ではなくて、前職の経験が転職先の企業で生かせるか、将来的に独立できるかなどがポイントです。
例えば、広報、人事、労務管理などは、どの企業でも必要としている職種です。
またプログラミングエンジニアは将来的に独立することも可能です。
専門性が身につく仕事を続けることで、将来的な転職やキャリアアップの幅が広がるため柔軟に仕事を選ぶことができます。
仕事と家庭を両立する環境がある会社
結婚を希望して、子供も欲しいしキャリアも形成したい、と考えている女性だと仕事と家庭の両立ができる仕事がいいですよね。
仕事と家庭の両立を目指している女性は、産休・育休、時短勤務そして半休が取れる会社がおすすめです。
子供のいない家庭だとある程度広い範囲で仕事ができると思いますが、子供がいると仕事と家庭との両立はかなり難しくなるのが事実です。
第一子出産後の6割にも当たる女性が離職している、というデータもあるほど、子育てと仕事の両立は難しいのが現実です。
自分のペースでできる仕事
自分のペースでできる仕事は一日の時間を好きなように使えるため、家庭との両立が可能になります。
好きな時間に起きて、好きな時間に休憩ができる。
子供が熱を出したときには、罪悪感なく付き添ってあげられるのは理想ですよね。
具体的には会社員でなく、組織に属さないフリーランスが考えられます。
フリーランスの仕事内容としては、フリーライター、WEBデザイナー、イラストレーター、ブログ・アフェリエイト、ネットショップ経営などがあげられます。
ただ自分のペースでできる仕事ということは、収入も時間管理も自分次第ということでかなり難しいことも出てきます。
またある程度スキルがないと難しいのも事実です。
男女比に偏りがない会社
会社の男女比に隔たりがある会社は、いまだに男性中心の価値観が残っている場合が多いです。
人は自分と同じ人といる方が自然と一体感が持てるため、男性ばかりの集団では女性に対して少し差別的な感情を抱く人もいます。
また女性が男性の補助や部下という立場ではなく、同等の立場になったときに強い拒否反応を示す男性も少なからずいます。
女性がある程度いる職場だと、そのような状況は見かけないのではないでしょうか。
就職を希望している会社に女性の先輩が全くがいなければ、その会社で長く働くイメージはできないですよね。
また産休・育休の事例も少ない職場で子育てしながら働くのは相当なメンタルが必要になります。
おすすめ①専門性があり転職先が豊富な仕事
専門性があり転職先が豊富だと、結婚や出産で仕事から離れても復職できるのが魅力です。
ここでは看護師、薬剤師、保育士、管理栄養士、作業療法士の仕事内容や資格取得方法を紹介します。
看護師
就職・転職に強く、やりがいもあり、女性でも十分なほどの収入が得られる職業といえば看護師を想像する人が多いのではないでしょうか。
一生モノの資格ということで、結婚や出産で職場を辞めても別の職場に転職しやすいのも魅力ですよね。
病院や介護施設はどの地域にでも必要とされているため、旦那さんの転勤先に付いていくことがあっても仕事探しに困ることはありません。
また安定した収入があるので、シングルマザーになっても金銭面で困ることもありません。
直接人を助ける仕事のためやりがいも十分ありますね。
看護師になるには
高校を卒業していると看護師になる方法は3つあります。
①看護大学(4年間)
②看護系短大(3年間)
③看護専門学校(3年間)
4年間通わなければい看護大学は、助産師や保健士などの資格を平行して取れるというメリットがあります。
また看護大学出身の方が初任給が若干高く、出世も早いと言われているようです。
しかし、大学にせよ専門学校にせよ看護師の資格がとれるのには変わりはありません。
費用が一番安いのは国公立の専門学校です。
総額100万円程度で卒業し看護資格を取得することが可能です。
社会人になって看護師の資格を取る方は、お金と時間を考えると専門学校に通う方が多いようです。
薬剤師
薬剤師と言えば薬のスペシャリストですね。
薬の調合や、患者さんに薬の説明を行う職業です。
6年間大学の薬学部をでなければ取得できない国家資格というだけあって、給料も高くなる傾向があります。
精度が求められる仕事ではありますが、肉体的に過酷な職場ではありません。
また精神的な面で穏やかに働ける業種と言われています。
女性が多い職種ということで、既に産休育休をとり復職されて先輩も多く、産休育休が取りやすい職場が多いようです。
また育休明けに、薬局やドラックストアでパートとして働くときにも、薬剤師の資格があると時給が1000円程度アップすると言われています。
薬剤師になるには
薬剤師は国家資格のため、薬剤師国家試験を受験し合格しなければいけません。
薬剤師国家資格の受験資格は、薬学系の大学に6年間通い修学した人のみとなっています。
残念ですが夜間や、短期大学はありません。
社会人になると6年間大学に通うのは金銭的にも時間的にもハードルが高いため、取得する難易度が高い職種といえます。
管理栄養士
管理栄養士といえば食事や栄養のスペシャリストですよね。
学校の給食や、病院食の栄養価を計算し、献立を作成するイメージが強いのではないでしょうか。
認知度も高い資格ですよね。
その他にもスポーツ選手や、病気の方などの、個人の状態を把握して栄養指導なども行っています。
最近では急速に老人介護の需要が増加してきたことをうけ、老人ホームなどの就職先も増えてきています。
管理栄養士は一度資格を取得すると、更新テストなどがないため資格を持ち続けることができます。
結婚や出産などの理由で職を離れても、専門性をもったまま再就職できる仕事と言われています。
また、家庭でも管理栄養士の知識は生かせそうですよね。
管理栄養士になるには
管理栄養士も国家資格です。
管理栄養士国家試験の受験資格を得るには2つの方法があります。
①管理栄養士養成施設に4年間通う
②栄養士養成施設で栄養士資格を取得し、既定の期間実務経験を経験する
①の管理栄養士養成施設は4年制大学と4年制専門学校があります。
いずれも4年間学校に通う必要があります。
卒業と同時に栄養士の資格を得られ、管理栄養士の国家試験を受験することができます。
②の栄養士養成施設は2~4年制の大学もしくは専門学校です。
その後、国が指定する施設で一定期間働くことで管理栄養士の国家試験の受験資格が得られます。
一定期間とは「4年制大学の場合は1年以上」「3年制短大・専門学校の場合は2年以上」「2年制短大・専門学校の場合は3年以上」となっています。
社会人から管理栄養士を目指すのであれば、2年生の専門学校で栄養士の資格を取得して就職。
その後3年間栄養士として働きお金を稼ぎながら、管理栄養士を目指すルートが良さそうですね。
作業療法士
作業療法士は日常生活をスムーズに送るために、食事や入浴、歯を磨くなどの細かい動作の支援を行うリハビリテーション職です。
また体だけではなく、精神面に生涯がある方にも心をケアし、社会への適応能力の回復を支援する職業です。
病院などの医療施設での病気やケガに対してのリハビリのイメージが強いですよね。
それだけでなく介護老人保健施設や特別養護老人ホームでの治療やリハビリも行っています。
さらに、精神科病院でも活躍しているのはあまり知られていませんよね。
年齢を重ねるごとに経験値がつき専門性も磨かれ、さらに男女の給与格差もない職業ということおすすめです。
これからますます高齢化が進むことと、精神的な病気を抱えている人が増えている傾向を考えると、転職先にも困ることはなさそうですね。
作業療法士になるには
作業療法士になるには3年から4年間、専門学校もしくは大学に通う必要があります。
その後、作業療法士の国家試験受験資格がもらえます。
3年制の専門学校だと卒業までの費用は330万円から460万円といわれています。
また作業療法士養成校は夜間部を設けているところもあり、夜間部だと学費も若干安いようです。
社会人の方が作業療法士の資格取得を目指すときは、夜間部に通う方が多いようです。
夜間部のメリットとしては経済面の負担も少なく済みますし、昼間に仕事や家事をすることもできます。
何よりも夜間部では社会人仲間が多いようで、精神的にもお互い支えあえる仲間になれるようです。
おすすめ②長く続けることができる仕事
では産休や育休の制度が整っていて、結婚や出産しても女性が長く続けやすいのはどのような仕事でしょうか。
役所などに勤務している地方公務員は比較的女性でも続けやすいお仕事いえます。
ただし同じ地方公務員でも警察官や、消防士では時差勤務も多い職種といえます。
地方公務員
地方公務員は福利厚生として、産休や育休が充実しています。
具体的には民間だと育児休暇が最大1年という長さに対して、公務員は最大3年間の取得が認められています。
また職場にも女性の産休・育休は当然という認識と雰囲気があります。
さらに育休からの復帰も簡単で、時短勤務や有休が1時間から取れるなど子供に合わせて勤務時間を調整できます。
さらに市役所などはさまざまな部署から成り立っている組織のため、子供が小さい女性は比較的業務の軽い部署に異動させてもらえる事例が多いようです。
仕事も子供も両方充実させたいと考えている女性には間違いなく良い環境ですね。
また、基本的に給料面、業務内容での男女の格差がないのも公務員の魅力です。
地方公務員になるには
地方公務員の採用年齢や採用人数は自治体によって変わってきます。
また、試験の難易度や学歴、年齢別などいくつもの枠が用意されていることが多く高卒からも目指すことが可能です。
事務などを担当する行政職を目指す場合は、30歳前後の年齢を上限としていることが一般的ですが、これも自治体によって変わります。
最近では年齢制限を緩和する自治体も多く、社会人経験があり即戦力として活躍できる人材を求めている自治体も多いです。
これまで民間企業で働いていた方でも地方公務員の転職は十分可能です。
おすすめ③在宅勤務が可能で、フリーランスになれる仕事
在宅勤務が可能な仕事だと、通勤時間がないため家庭との両立がしやすいですよね。
さらにフリーランスになると、自分の時間で仕事を行うことができるため一定の収入が確保されているのであれば、かなり良い条件ですよね。
在宅勤務が可能で、将来的にフリーランスになれる仕事としてWebライター、Webデザイナー、心理カウンセラーを紹介します。
Webライター
WebライターはWebサイトの記事を作成する仕事です。
最近ではスマホを持っていない人が少ないため、Webサイトを見ない人はかなり少数派ではないでしょうか。
Webライターは企業や個人事業主の方が希望する記事を書いて、記事を納品することでお金がもらえます。
中には会社員でWebライターをやっている方もいます。
場所にとらわれずに自宅で仕事ができることと、自分の生活に合わせた働き方ができるのことが魅力です。
Web記事の内容としても、子育てや家事、料理に関する記事が求められることもあるため、家庭を持っている女性の方は活躍しやすい分野ではないでしょうか。
デメリットとしては収入が不安定なことと、普段からWebサイトをあまり見ない方にとってはとっつきにく仕事内容といえます。
Webライターになるには
WebライターになるにはIT企業やWEB制作会社に入社する方法もありますが、クラウドソーシングなどで単発のWebライティングの案件を受ける方法もあります。
前者では先輩からの記事のフィードバックがもらえるため、お給料を安定してもらいながらライティングの勉強ができるというメリットがあります。
しかし、未経験で就職先を見つけることは簡単ではありません。
クラウドソーシングなどで案件を受ける方法では、自分のペースで仕事ができるというメリットがあります。
しかし稼げるようになるまでに時間がかかってしまうのも事実です。
まずは初心者向けのライティング案件を受けてスキルを身につけ、案件の単価をあげていくことがおすすめです。
良い文章を作成できるのなら学歴やキャリアなどは関係なく稼げるのは魅力的ですね。