アイロンを使うときにやってはいけないこと

まずはヘアアイロンを使うときにやってはいけないこと、これをすると髪を傷めてしまうという注意点から見ていきたいと思います。
濡れた髪にアイロンをあてる

濡れた髪というのは、実は髪が弱い状態なので強く梳かしただけでも切れ毛になりやすいほどデリケートなんです。
髪が濡れているほうが、水分が含まれていてアイロンをあてても傷みにくそうなイメージですが、濡れた髪にアイロンをあてると髪の内部の水分が出てしまうのです。
濡れた髪のほうがキューティクルが開いているので、濡れた髪にアイロンをあてると水分の抜けたスカスカの状態になることも……。
髪は完全に乾かした状態でヘアアイロンはあてましょう。
出典:KAO ヘアケアサイト(外部リンク)
ヘアケア剤をつけてアイロンをあてる

アイロンやブローなどのスタイリングの前に使用する、ヘアケア剤もアイロンをあてる前に髪にスプレーすると髪が濡れてしまいますよね。
せっかく熱のダメージから守るヘアケア剤も濡れた髪のままだと、水分が抜けやすくなってしまいます。
ヘアケア剤をつけたあとは、ドライヤーで完全に乾かしてからヘアアイロンをご使用くださいね。
ヘアオイルをつけてアイロンをあてる

スタイリングにも人気なヘアオイルは、アイロン前に使うのはNGです。
油分で髪をコーティングされるため、型が付きにくく髪を傷める原因になってしまいます。
同じく油分の入った、ヘアクリームやアウトバストリートメントも同じです。
使うのなら、アイロンの前ではなく後につけるようにしましょう。
ストレートアイロンの温度

ここからはアイロンのタイプ別にどのくらいの温度がベストなのかを見ていきましょう。
くせ毛のヘアケアに欠かせないストレートアイロンは、一番使用頻度の高いアイロンかもしれません。
美容師さんに聞いたところ、サロンではストレートアイロンでもカールアイロンでも基本的に180℃を超える温度ではあてないそうです。
ストレートアイロンは形を作るというよりも、真っ直ぐにするのが目的のためクシを梳かすように上から下へとサッと通しますよね。
傷みにくい温度としては140〜160℃くらいがおすすめだそうです。
ただ140℃設定で同じ箇所に繰り返し何度もあてるなら、180℃で1回サッと通す方がダメージが少ない場合もあるのです。
まずは低めの温度から試して140〜160℃で収めるのがベストでしょう。
ちなみに私は、ストレートアイロンをほぼ毎日使っているんです。
使用頻度が高いため120℃設定で1回通すのみにしています……がそれでもダメージはやや感じます。
毎日使用する人は、低めの温度設定のほうが無難です。
基本アイロンを通すのは1回のみで、まっすぐになる適正温度を160℃以内で探ってみてください。
カールアイロンの温度

髪をカールさせるために使うアイロンは、ストレートアイロンのようにサッと通すだけではカールがつきにくいですよね。
カールがつくまで数秒置くことを考えると、ストレートアイロンよりも低めの140℃前後がベストです。
あとで説明しますが、髪質によっては140℃ではカールがつきにくい場合は最高でも180℃以内で行うほうがいいです。
以前所有していたカールアイロンは最高温度が230℃まで上がるタイプでした。
実際に使ってみて200℃を超えると、髪がパサパサしてとても固くなってしまいました。
カールがキマったとしても、ごわごわした質感の髪だと見た目にきれいではなかったですね……。
180℃以上の高温でないとカールができない髪は、パーマをあててしまうほうが髪にはいいでしょう。
太い髪へのアイロンの温度

太めの髪なら160〜180℃でも可能です。
太い髪は髪質がしっかりしているため、カールなどのクセがつきにくい場合があります。
また太くてハリのある髪は本当にカールがつきにくく、長めにアイロン時間が必要なことも。
低めの温度で長くあてるより、高めの設定温度で短めの時間で巻くほうが髪は傷みにくいです。
細い髪でのアイロンの温度

細い髪は枝毛やダメージに繋がりやすいので、低めの130〜150℃くらいを目安にしましょう。
細い髪は柔らかく、太い髪質の方より低めの温度でクセがつきやすいです。
特に女性は年齢が上がると、太い髪質でも細くなってくるので髪が以前よりも細くなってきたなと感じたら設定温度を下げていきましょう。
顔周りの生え際はとくに髪が細いので、140℃設定にしたなら上がり途中の100℃くらいで生え際だけあてていくのがおすすめです。
傷んだ髪への使用

傷んでしまった髪は図のように髪のキューティクルがガサガサになった状態です。
この状態でヘアアイロンをあてると、髪の水分がどんどん抜けてさらにダメージを与えてしまいます。
傷んだ髪にヘアアイロンをあててもきれいなカールがでにくく、傷めてしまうだけで終わってしまうこともあるのでダメージへアでの使用はおすすめできません。
出典:KAO ヘアケアサイト(外部リンク)