2022.01.07

【例文あり】面接で使える性格一覧と長所・短所を考えるときのポイントを解説

面接で回答する長所と短所を考えるときは、企業の社風や求める人物像を調べてから、自己分析するのがベター。採用担当者が長所・短所を質問するには理由があります。この記事では長所・短所の考え方について、具体的な性格一覧や答え方の例文、考えるときのポイントを解説。

面接で性格の長所・短所を聞かれる2つの理由


面接官が性格の長所・短所を聞くのは、2つの理由があります。
それぞれを把握した上で考えると、面接官に刺さる回答を準備することができるでしょう。

1.企業の社風や求める人材像と合致しているか確認する

企業の社風や求める人物像と応募者が合致しているか確認したいため、面接官は性格の長所・短所を聞きます。
なぜなら、社風や求める人物像とかけ離れていると、企業が掲げる目標を上手く達成できないためです。

例えば企業の求める人物像が、主体的に動けるプロフェッショナルであるのに対し、応募者の長所が周りに合わせることであれば、求める像に少しギャップがあるでしょう。

社風と違っていたり、求める人物像と違っている場合、採用後に「思っていたのと違う」と感じ、早期退職につながる可能性もあります。

応募者、採用者、どちらにとってもいい結果にはならないため、事前に面接で確認するのです。
このように、面接で長所・短所を聞くことで、企業に適した人物かどうかを相手は見極めようとしています。

2.きちんと自分を分析できているか確認する

面接で性格の長所・短所を聞くのは、応募者が自己分析をしっかり行っているのか確認する意図もあります。
なぜなら、自分の性格をきちんと理解していないと、仕事で成果を出したり、働く際に表面化した問題を改善したりできないためです。

例えば、十分に検討する前に動いてしまうという短所を理解していれば、そのタスクの目的・ゴール・課題を先に考えるように改善することができます。

自分の性格に合わせた仕事の進め方をできるビジネスパーソンは強いもの。
すぐに企業の中心的な人物として活躍してもらうことが期待できるのです。

長所・短所を尋ねることで、自分の人間性を客観的に把握できているか確認しようという面接官の意図があります。

関連記事

面接で使える性格一覧


面接で長所・短所を答えるときは1つに絞ると考えやすくなります。
長所が何も思い浮かばない場合は、短所からポジティブに変換するのがおすすめです。

以下に長所・短所の例を一覧にするため、参考にしてください。

長所短所
慎重、計画性がある心配性、優柔不断
行動力がある、迅速に対応する後先考えない
負けず嫌い、向上心がある頑固、諦めが悪い
責任感が強い相談できない、1人で抱え込む
理想が高い、細部まで配慮できる神経質、こだわりが強い
集中力がある視野が狭くなる
好奇心旺盛集中力がない
共感力が高い、聞き上手落ち込みやすい
真剣に取り組む緊張しやすい
ポジティブ思考、切り替えが早い楽観的

長所・短所を答える際に使える例文


長所・短所を答える際の例文を2つ紹介します。
具体的な例を挙げると説得力が増すため、実際にあった出来事やエピソードを交えて伝えるといいでしょう。

応募者について詳しく知ることができるだけでなく、入社後に活躍する姿をイメージしやすくなるためです。

長所の例文「計画性がある」

私は、効率性を重視しながら計画を立てることが得意です。
現職では複数のプロジェクトを同時進行で担当しているため、遅れを出して迷惑をかけないように、1週間単位のスケジュールを組んでいます。

効率良く進めることを重視して予定を組んでいたため、どんなトラブルがあってもこれまで一度もスケジュールが遅れたことはありません。

上司からも「忙しいのにしっかりやってくれて助かる」と言ってもらえました。
この計画性を活かし、御社での業務も効率的に進めて参ります。

短所の例文「優柔不断」

私は心配性な性格で、時に優柔不断になってしまうことがあります。
現職で勤務し始めた頃は、資料を作るときにどこまで詳細な情報を載せるべきか悩んでしまい、時間がかかっていました。

しかし、上司に話すことで「もっとシンプルで良い」というアドバイスを頂き、考え方を変え、必要な情報を取捨選択して作成するように心掛けています。

現在は、業務の最終目標を意識して考える基準を作るようにしており、資料作成にかかる時間が半分になりました。

関連記事

性格の長所・短所を考えるときの共通ポイント2つ


性格の長所・短所を考えるとき、両者に共通するポイントが2つあります。
それぞれ詳しく解説するので、参考にしてください。

1.企業の社風や求める人物像を丁寧に調べる

長所・短所を考える前に、企業の社風や求められている人物像を徹底して調べましょう。
企業の社風や求める人物像からかけ離れた回答をしてしまうと、面接官へのアピールにならないためです。

社風や求める人物像は、企業の公式サイトの採用情報を見たり、企業口コミサイトを調べたりするのがおすすめ。
しかし、企業に合わせようと嘘をつくのはやめましょう。

面接官に見破られますし、企業とのミスマッチによって入社後に自分が苦しむことになります。
最悪の場合、仕事を続けるのが難しくなってしまう可能性もあるでしょう。

まずは企業が求める人材について研究してから、少しでも企業の求める人物像に近い長所・短所を考えてください。

2.性格診断ツールを使って長所・短所を見つける

長所・短所を探すときは、インターネットにある診断ツールを利用するのがおすすめ。
自分1人だと思い付きにくかったり、友人に聞くのは照れ臭かったり、客観的な判断ができなかったりするためです。

就職・転職者向けの無料性格分析ツールは多くのサイトで展開されています。
いくつかの質問に答えていくことで、自分の持っている強み・弱みへのヒントを与えてくれるため、自己分析に役立つでしょう。

また、有料ではありますが、ストレングス・ファインダーという自分の持つ才能や強みがわかる診断もあります。
書籍の購入か、オンライン決済で診断することができるので、特に自分の強みに興味のある人にはおすすめです。

なかなか長所・短所が見つからない場合は、性格診断ツールを使って見つけましょう。

性格の長所を考えるときのポイント2つ


性格の長所を考えるときは、2つのポイントを意識しましょう。
うまく長所を説明できずに悩んでいる人は、参考にしてください。

1.仕事に直接活かせる長所を考える

性格の長所を探すときは、直接仕事につながるものにしましょう。
なぜなら仕事に直結しない内容では、企業でどのように活躍してくれるのかイメージできないためです。

例えば「甘えるのが上手」、「綺麗好き」ではなく、「慎重に物事を進める」「切り替えが早い」などの回答がベター。

また、その長所がどのように仕事で役に立ったのかという経験談を具体的に答えると説得力が増します。
長所を答えるときは、仕事していく上で役立つところを考えてください。

2.短所をポジティブに表現する

なかなか長所を見つけられない場合は、先に短所から考えてポジティブな言葉に言い直すのがおすすめ。
長所と短所は表裏一体という特徴があり、短所をカバーする形で長所を伝えることができるためです。

例えば短所が「神経質」の場合は「理想が高い、細部まで配慮できる」と長所に変換できます。
短所しか思い付かないときは、ポジティブな言葉に変換してみましょう。

関連記事

性格の短所を考えるときのポイント2つ


性格の短所を探すときは、2つのポイントに気を付ける必要があります。
面接官にアピールできるように文章をまとめてみてください。

1.仕事に致命的な短所は選ばない

短所を答えるとき、仕事に致命的なもの以外を選びましょう。
なぜなら業務に支障が出る短所だと、その時点で不採用と認定される恐れがあるためです。

例えば、「人間不信」、「時間を守れない」などは長所に変換しにくいため、わざわざ伝える必要はありません。
むしろ、他の社員とチームとして仕事ができない印象や、遅刻や納期への遅れが多いのではと実力を過小評価されてしまう心配があります。

あくまで就職面接であるため、短所を答えるときは正直になりすぎないように注意してください。

2.短所を改善するために行っていることを伝える

短所を聞かれたときは、改善するために取り組んでいることを合わせて答えましょう。
短所を答えるのみで終わってしまうと、仕事でミスしても対策する気がないと見なされる可能性があるためです。

例えば短所が「優柔不断」の場合、「考える時間を1時間までに決めて、後は取り組みながら考えるようにしています」のように、自分なりに行っている具体的な方法を付け足しましょう。

性格の短所を答えるときは、短所改善のために取り組んでいることを具体的に話してください。

関連記事

面接用に長所・短所を考えるときは企業研究も大事


面接用に性格の長所・短所を考えるときは先に企業研究を行い、その後で自己分析をしましょう。
企業の社風や求める人物像からズレないように長所・短所の回答を作ると、面接官に自分をアピールできるためです。

この記事で紹介した性格一覧や長所・短所の例文、考えるときのポイントも参考にして、面接を成功させてくださいね。

関連記事

この記事をシェア

Twitter
Facebook
あおぬ(ライター)
あおぬ

クリーニング店受付の経験を元に「あおぬのせんたく」にて、服のメンテナンス知識を分かりやすく発信しているブロガー。Webライターとして坂道グループ紹介なども執筆。

このライターの記事を見る