2021.09.10

30代の転職|成功の秘訣は?スキル+経験+準備で万端に挑もう

同じ30代の転職でも男性と女性とでは全く土俵が違います。転職するにあたって30代女子はかなり厳しいのが現実。転職を成功させる秘訣とはどのようなことに気を付けていけばいいのでしょうか?

30代の転職事情


就職して約10年前後の30代に突入し将来を見据え、転職を考えいる方も多いと思います。
実際のところ30代女性の転職はかなり厳しい現実が待ち受けています。

どちらかと言えば、同じ30代でも結婚して子供がいる女性よりも独身女性のほうが厳しい場合いもあるのです。
結婚して子供もいる30代は生活の基盤がある程度できています。

いざと言うときに頼れる実家や、子供の体調不良時にカバーしてもらえる環境があれば雇用してもらいやすくなります。

一方30代独身女性は、「いつ結婚するのか」「結婚したらどうするのか」「子供ができたら……」などの雇用主側が不安になるのは当然でしょう。

独身でいる今は自由に動けるけど将来的にはどうなのか、雇用主側には懸念材料となってしまうのです。
要は一番雇いにくいのが30代独身女性かもしれないと言うことです。

だからまずそのことを念頭に入れて転職を考えていきましょう。

30代の転職で気を付けたいこと


30代女性の転職の入口は20代よりも当然狭いです。
なので20代女性と同じように軽い気持ちや思いつきでの転職はタブー。

転職するにあたって気をつけたいこととはどんなことか、掘り下げて見ていきましょう。

職場が合わないから辞める


何年か勤めたけど、「この会社は自分に合わない」「まわりの人間関係がいや」など職場が合わないという人は意外にも多いものです。

働く環境が変われば、自分に合うかもしれない。そんな考えは正直甘いでしょう。

よくあるのは中小企業に勤めていて、会社のトップや経営陣がすべて身内が固めている会社。身内で結束しているがゆえに社員の声にも耳も貸さない、経営がワンマンである。

実際このような会社はたくさんあります。
だからと言って、「こんな会社はもう嫌だ!」と言って逃れるために退職するのはちょっと待ったほうがいいでしょう。

また大手企業でも「配属先が希望のところではなかった」「自分のしたい仕事ではない」これもよくありますよね。
仕事内容+人間関係+メンタルが重なると衝動的に辞めたくあることも。

現実は感情で辞めて、就職活動をするのは効率が悪く上手くいかないことが多いです。
できるなら、しっかりと次をリサーチして面接を受けながら次の就職先が決まってから退職することをおすすめします。

違う仕事がしたい


同じ仕事をずっとしてきたから、「新しいことに挑戦したい!」「自分の人生を悔いなく行きたい!」そう思った経験はみんなあるはず。

新しい分野で活躍する自分を想像するとワクワクしますよね。
30代の転職で全くの畑違いのところでは、働く以前に面接にすら辿り着けないことも多いです。

新卒と違い、中途採用というのはある程度のキャリアを見込んで採用するので裸一貫一からの人を選ぶと思いますか?
即戦力になるならまだしも、一から教えないといけないのなら新卒を選ぶでしょう。

全く違う仕事をするならそれなりの準備や道筋が必要です。
私は20代はエステティシャンをしていましが、仕事がかなり体力勝負なため30歳までに事務職へ変わりたいと思っていました。

でも事務職の経験はゼロ、簿記や経理事務なども皆無、しかもパソコンがほぼ出来ないと致命的な状態でした。
選んだ先は外資系企業の営業事務、入社は30歳直前の29歳でした。

事務仕事は未経験ですが、接客と営業はずっとしてきたので営業面を売りにしたのです。
面接で事務仕事は覚えるまでにお手間をいただくこと、その分営業数字でカバーをするという形で話をしました。

違う仕事をすると言うことは、かなりリスクがあり思い通りにならないことのほうが多いでしょう。

「やっぱり辞めなきゃよかった……」そんな後悔をしないためにも新しいことにチャレンジするときは在籍中に役立つ資格はとっておくなど前持った準備が必要だと思います。

給料や待遇に不満


「頑張って働いても給料が上がらない」「休日が少ない、土日の出勤がある」など働いていると不満の1つや2つみんなあると思います。特に上を見ればキリがないだけに好待遇の会社に変わりたいと思う気持ちもわかります。

転職できたところで前の会社よりも好待遇になることのほうが少ないのが現実です。
特に新卒で入社して、1つの会社しか知らないから隣の芝生は青く見えることもあるのです。

給料に関しては、本人の努力で上を目指せることで増やすことができるのなら、転職よりも社内でのキャリアアップを目指すほうがいいでしょう。

転職しても給料アップで休日も増えるなどの好待遇にはなかなか出会えません。
なぜなら、そのように居心地のいい会社は社員が辞めないので、新たに募集をかけたりしないからです。

自分の将来像をイメージし明確に行動する


転職というのは将来を左右する大きな出来事です。
だからこそ自分の将来をきちんとイメージし、目標に向かって行動することが大切です。

ステップアップしたい


今の仕事からよりステップアップするための転職を考えている人もいるでしょう。
自分のした仕事がどのようにステップアップできるのか、判断材料としてまずは年収です。

中には「やりがいがあるから年収は下がってもいい」という人もいるかもしれません。それでこの先不満なく働けるのなら大丈夫でしょう。

今いる会社で「確実に年収以上の仕事をしている」と具体的に考えらたらステップアップするときかもしれません。

結婚を考えているのかどうか


転職を考えているあなたは将来結婚を考えていますか?
考えているなら相手はいますか?

結婚を考えていない場合は話が早く、男性と同じ土俵に上がることも可能です。
身軽で転勤可能、男性と同じように働けるのであればかなり間口が開かれます。

結婚を考えない女性なら男性よりも有利な場合もあるのです。
将来結婚を考えている相手がいて転職をしたい人は、その相手と結婚することを踏まえて

転職を考えるのがベストでしょう。
結婚、出産を得ても共働きでやっていける会社かどうか、福利厚生がしっかりしているかも大切になってきますよね。

結婚したいが、特に相手がいない人は現時点で縛りをかけずに会社選びをしたほうがいいと思います。どっちつかずになると心が不安定になりいつまでたっても煮え切らないままになりがちです。

専門分野を学びたい


転職する理由が「専門分野にいきたい」一度は普通に就職したものの将来を考えると専門的な仕事をしたいという人もたくさんいます。

どの分野にいくかはそれぞれですが、その分野に合わせた資格が必要な場合がほとんどでしょう。
金融や保険業務ならファイナンシャルプランナーや証券アナリストなどがあれば有利ですし、看護師なら国家資格は必須です。

私の友人で30代で看護師を目指した友人が2人います。
まず看護学校に行かなければなりませんので、入学前に1年間の猛勉強と3年分の学費+生活費を貯める必要がありました。

その4年の間、2人の友人は看護師を目指して猛勉強をし現在は一人前の看護師としてそれぞれ活躍しています。
別の友人は今年医療事務の資格とドクターズクラークの資格を取り、これから就職活動するところです。

こちらは合わせて1年かからず取れたそうです。
医療事務やドクターズクラークは働きながら勉強できるので、在職中に取れる資格であればそのほうが気持ちが楽でしょう。

介護職や美容師などは働きながら資格を取得することができるので、何を目指すかによって準備期間が変わってきます。

30代転職の成功のカギとは?


30代独身女性の転職を成功させるにはどんなことが必要でしょうか?
自分が持つすべてのスキルや長所、あらゆる利点も考慮していく必要があります。

ときには人脈も視野に入れて幅広く活用していかなければなりません。

自分を生かせる得意分野


現在の職場ではどのような仕事をしていますか?

自分を振り返って得意なことを書き出してみましょう。
例えば、

  • 顧客の苦情電話の対応には慣れている
  • 計算や記憶力がいい
  • パソコンのスキルが高い
  • 接客に慣れている
  • 会社や社会に貢献したい気持ちが強い
  • 地道な単純作業にも手を抜かない
  • 人見知りをしない

など自分の良いところをいくらでも挙げてみてください。
場の空気が読めるなどもいいです。

社会人なら当たり前と思われることでも、あなただからできることが見えるかもしれません。
現職で何に携わり、どのようなスキルがあるのかを明確にしておくことが大切です。

パソコンのスキルがあるが、履歴書に書く資格がないのなら資格だけ取ることもできるし、自分に有利な資格はどんどん手に入れていきましょう。

そして準備ができたら直ちに転職に向けて動いていきましょう。
実際に就職には年が若いほど有利なので、35歳を超えるとまた壁が厚くなってしまうのです。

どんな信念を持つか、どんな自分になりたいか


信念というと、崇高な志に聞こえるかもしれませんが利己的な理由でも信念には変わりありません。

手に職を付けて、「一生困らないように働きたい」「生活に困らないようにしたい」「どうしても諦めきれない職業にチャレンジしたい」そういった思いも大切だと思います。

30代になって新たなステージでスタートするということは、生半端な気持ちではなく本気で自分を見つめなおす必要があります。

今いる会社を辞めてしまうともう元には帰ることができませんから、後悔しないためにも自分の強い思いが必要になってきますよね。

まずはどんな自分になりたいか。を原点に自分の手持ちスキルや人脈を使っていくことも大切です。

面接での注意点


20代であれば履歴書を書いて、応募し面接を受けるという流れが普通ですが、30代の転職は面接までいく確率が格段に下がります。

書類選考が通り面接までいけばここからが勝負になります。
私は自身が面接を受けたことももちろんありますが、管理職を経験しているので面接する側にもいました。

数多くの面接をしても実際に採用するのはごくわずか。
2人の募集に対し、10倍もの応募があったにもかかわらず結局1人も採用できないこともありました。

面接ではどのような点に注意したらいいのか要点をまとめていますので、参考にしてみてくださいね。

前職の悪口は絶対に言わない


仕事を辞めるのは、みんなそれぞれの事情を持っていますよね。

中にはパワハラに合った、いじめを受けて休業ののち辞めた人。営業成績が上がらずに居づらくなってしまった人。または社内恋愛がらみでの退職もあるかもしれません。

30代になってまさか赤裸々にありのまま語る人はいないと思いますが、前職の会社についての悪口はマイナス発言はタブーです。
逆にマイナス発言や人の悪口はポイントが下がるだけでなく、面接官に不快な印象を与えてしまいます。

転職の理由を明確にする


「なぜ辞めたのか、または転職するのか」については、なるべく前向きな発言を入れつつ現実味を帯びた回答がベストです。

例えば、「前職では通勤で往復3時間かかっていた。現在スキルアップために〇〇の勉強をしている。通勤時間を勉強にあてて時間を有効活用したいと考えている。」

など前向きの姿勢を見せるとポイントが上がります。

どのように貢献したいかを伝える


入社をしたらどのように会社に貢献したいかを伝えることも大切です。
今持ち合わせている自分のスキルをどのように活用できるかを明確にしておくといいですね。

30代の転職には結婚を考えているのかということも聞かれるでしょう。
結婚するまでの腰掛けでは雇いたくないのが企業側の本音です。腰掛けならば派遣社員のほうがいいかもしれません。

長く勤めたい気持ちがあれば、結婚出産後も働きたい旨をきちんと伝えましょう。
また意地悪な面接官も中にはいます。

まだ何も決まっていないあなたの未来に対し「結婚した相手が転勤になったらどうしますか?」などと聞いて来られたら「そのときは単身赴任してもらいます。」ときっぱり笑顔で答えてくださいね!

私の場合は面接のときに、「入社が決まればいつから来れますか?」という質問に「今の会社の締め日が〇日です。〇年お世話になった会社なので最後まできちんと営業数字を上げて恩返しをして退社したいと考えています。なので〇月〇日以降の入社でお願いしたいです。」
と申し上げた記憶があります。

後で聞いた話ですが、美容業界から外資系企業の営業事務への転身だったので企業側もかなり迷ったそうです。でも最後まできちんと全力を尽くして数字を上げ恩義に尽くす姿勢を買って採用したと言われていました。

この言葉がなければ不採用だったかもしれません。

教科書のような返答はしない


新卒の面接であれば教科書のような返答が当たり障りなくウケがいいと思います。
でも社会人経験を積んだあなただからこその返答が30代女性の面接クリアのカギになります。

「入社したからには石の上にも三年のつもりで全力で取り組みます」「全力投球します」など一見聞こえがいい言葉ですが、私の経験上このようなことを言う人ほど入社してもすぐに辞める傾向が強かったです。

まして何百人もの面接をしている、企業のプロの目はごまかせません。

私の友人の話ですが、ある企業の面接と試験のためかなりの期間をかけて勉強をしていました。働きながら勉強していたので朝の3時に起きて3時間勉強し、1日仕事をこなし帰ってからは家事。この生活を1年続けたそうです。

その企業の採用枠は20名ですが志願者は120名。試験で40名まで搾られそこから面接で20名のみ選ばれるという過酷な競争率……。

試験は合格し、最後の面接で「最近のニュースや社会情勢ではどんなことが気になりますか?」という質問を受けたそうです。

友人は「仕事と勉強で必死の1年間を過ごしてきました。社会で起こった出来事や事件などのニュースを見る時間は私にはありません。勉強に必死でそんな時間は皆無です。」と。

面接官は試験の結果も見て「本気で取り組まれたのがよくわかります。」と言われ採用を勝ち取りました。
相手の心に響く、自分だからこその言葉はとても大切なのです。

30代転職の要点


30代独身女性の転職というのは本当に難しいものです。
大手企業狙いなら、派遣から入り正社員登用があるところを目指すという方法もあります。

すべの要因をクリアする会社はまず無いので、どこかは考慮していく必要もあるでしょう。
入社しても新入社員ではなく、スキルを持った即戦力としての採用になるので入ってから学べばいいという甘い考えは禁物です。

新入社員のような丁寧な指導はないのが普通です。

要点としては

  • 転職の理由を明確にする
  • 使えるスキルや人脈はすべて使う
  • 自分の長所を最大限に生かす
  • 面接で新卒と同じような回答をしない

転職というは自分の人生をより豊かにするためのものです。
それはやりがいであったり、夢であったり、年収アップであったりと人それぞれ求めるものが変わってきますよね。

30代女性は一般常識も身に付き、社会経験もあり一番経験豊富な時期。
あなたが努力を続ける限り輝ける場所は必ずあります。

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クリム(ライター)
クリム

女性のキレイを応援する美容家

エステサロンに8年勤務し管理職としてサロン運営スタッフ育成について学ぶ。 日本化粧品検定1級、コスメコンシェルジュ、コスメ薬事法管理者を取得し薬事法ライター、美容ライターとして美容情報を発信中。 誰もが通る女性ならではの悩みやエイジングの道を、自分らしく輝ける方法を一緒に探しましょう。

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