2021.10.12

転職理由ランキングTOP10!みんなの本音と転職理由の上手な伝え方

転職を決意する理由は、人によりさまざまです。この記事では1位~10位までの転職理由をランキング形式で紹介します。転職理由の上手な伝え方にも触れているので、ぜひ参考にして、転職理由を考える材料にしてください。

転職理由ランキング1位~10位


早速、転職理由ランキングを紹介します。
上司や採用担当者には伝わらない本音の部分にも触れるため、参考にしてみましょう。

出典:株式会社パーソルキャリア|転職理由ランキング2020年度(外部リンク)

10位:雇用形態を変えたい


転職理由ランキング10位は、「雇用形態を変えたい」でした。
正社員からフリーランスに、パート・アルバイトから契約社員や派遣社員に、というように雇用形態の変更を望むケースです。

特に、下記のような不安を抱えている人であれば、雇用形態の変更を検討した方がいいかもしれません。

・育児や家事の比重が大きくなり、従来通り正社員で働くことが難しくなってきた
・正社員としてプレッシャーがかかることがストレスとなり、体調を崩してしまった
・アルバイト社員としてキャリアアップできる限界が見えてしまっている
・3年ごとに職場を変更しなければいけない派遣社員に疲れてしまった

どんな雇用形態が適しているかは、仕事に対する考え方によって異なります。
自分がやりたいことを明確してから、どんな雇用形態が適しているか考えていきましょう。

9位:幅広い経験・知識を積みたい


転職理由ランキング9位は、「幅広い経験・知識を積みたい」でした。
今の仕事ではできない経験や、知識を求めて転職する人もいるでしょう。

ひとつのことを突き詰めることも大切ですが、幅広い業務スキルがあれば、どんな会社でも役立つ人材として成長できます。

以下のような希望がある人は、経験や知識のために転職してみてもよさそうです。

・今の会社では単純作業しか担当させてもらえない
・自分が元々持っている知識やスキルを活かした仕事がしたい
・知識や経験を積んでキャリアアップしたい
・今の仕事をしているだけでは時代についていけないと感じている

自分の市場価値をどこまで上げられそうか、イメージしてみることもおすすめです。

8位:倒産/リストラ/契約期間の満了


転職理由ランキング8位は、「倒産/リストラ/契約期間の満了」でした。
本当は転職の意思がなかったとしても、倒産・リストラ・契約期間満了で転職せざるを得ないケースもあります。

正社員であれば倒産・リストラ時の補償は雇用保険から下りますが、あらかじめ契約期間が示されている非正規雇用であれば、補償はほとんどありません。

契約期間満了までに次の職場が見つかっていない場合、急ぎで転職したり、最悪無職になったりする可能性もあります。

目の前の仕事に対して本気で取り組みながら会社に貢献する姿勢を持ちつつ、時には売上状況や財務状況をチェックしておいた方がいいかもしれません。

7位:専門知識・技術を習得したい


転職理由ランキング7位は、「専門知識・技術を得たい」でした。
仕事に活かせる専門知識や技術を習得するため、転職する人も少なくありません。

例えば、下記のようなケースが当てはまります。

・ゆくゆく保育士になるために、無資格者でも応募できる保育施設に転職したい
・社労士試験に合格したいため、実務経験を積むために社労士事務所で勤務したい
・フリーランスのライターになる道を学ぶため、まずは出版社勤務から始めたい
・今の職場では経験できない案件の多い別企業に転職したい

学ぶことそのものが仕事へのモチベーションになる人に多い転職理由であり、常にハングリー精神を持ち続けることが重要であると分かります。

ポジティブな転職理由を伝えられるため、選考時の印象もよくなります。

6位:市場価値を上げたい


転職理由ランキング6位は、「市場価値を上げたい」でした。
実際に、転職することで自分の市場価値が上がるケースが存在します。

市場価値を上げることを目的としいる人の多くは、下記のような方法で転職しています。

・ヘッドハンティング
・リファラル採用
・SNS採用
・ダイレクトリクルーティング
・ミートアップ

企業の採用担当者もしくは転職エージェントから直接スカウトされることが多く、年収交渉や待遇改善交渉がしやすい転職方法だと言えるでしょう。

人材データベースなどに登録しておけばヘッドハンティングの可能性が高まるため、自分のスキルや経験に自信のある人は検討してみましょう。

5位:残業が多い/休日が少ない


転職理由ランキング5位は、「残業が多い/休日が少ない」でした。
残業や休日出勤が多すぎてワークライフバランスを崩してしまっている場合や、体調に変化が出てしまっていることを理由に転職する人は多いものです。

働き方改革が叫ばれるようになって久しいものの、適切な労働環境を用意できていない企業も少なくありません。
「次こそはホワイト企業に転職したい」と考えるのであれば、焦らず時間をかけて転職活動に望みましょう。

HPや採用パンフレットだけでは分からない口コミや業界内の評判を仕入れ、徹底的に企業分析したうえで転職すれば、満足できるキャリアが歩めるかもしれません。

4位:給与に不満がある


転職理由ランキング4位は、「給与に不満がある」でした。
給与の金額は生活の質に大きく影響するだけでなく、働くモチベーションを維持するための大切な要素です。

ただ金額が低いだけでなく、下記のような不満がある場合は転職を検討しやすくなります。

・適切な人事評価体制がなく、頑張りが認められにくい社風である
・昇進昇給を目指せるチャンスがほとんどない
・勤続年数の割に給与がなかなか上がらない
・仕事内容と給与の額が見合っていないように感じる

今の年収400万円でも、仕事内容に見合っていてコツコツ昇給できる場合は、会社への満足感は高くなるでしょう。
反対に、年収900万円あっても激務すぎたりその後の昇給が一切見込めない場合、当然ながらモチベーションは下がってしまいがちです。

どれくらいの金額を望むか自分のなかで基準を持ち、理想に向けて努力していきましょう。

3位:業界の先行きが不安


転職理由ランキング3位は、「業界の先行きが不安」でした。
自社の経営状態が悪化していたり、業界全体に向かい風が吹いていたりする場合、早めに転職した方がいいかもしれません。

特に、下記のような傾向がある場合は要注意です。

・AIやロボットへの代替が進みつつある業界である
・競合他社が多く、潰し合いが起きている
・外資系企業の参入が多い業界であり、国内企業の立場が危うくなっている
・景気や政策によるプラスの影響もマイナスの影響設けやすい業界である

先行きが暗いというだけでなく、不安定な業界であるということも、悩みの種になるでしょう。
ニュースやトレンドは常に入手できるようアンテナを高くし、自社が置かれている状況を冷静に見極められるようになることが大切です。

2位:会社の将来性が不安


転職理由ランキング2位は、「会社の将来性が不安」でした。
業界自体への安心感があっても、実際に自分が勤務している会社の将来性が不安である場合、同業他社への転職を考えやすくなるでしょう。

競合他社に対し強みとなる商材がない、上司や同僚がどんどん転職している、経営層が頻繁に変わる、取引先の離脱が激しい、などの理由があれば注意が必要です。

また、給与の未払いが続いたり、不渡りを起こしたりするなど、不安に感じられる出来事があれば早めに転職しましょう。

定期的に会社が置かれている立場をチェックし、先行きが明るいか見通しておくことをおすすめします。

1位:ほかにやりたい仕事がある


転職理由ランキング1位は、「ほかにやりたい仕事がある」でした。
今の仕事に違和感を覚え、やりたいことを叶えるために転職する人は少なくありません。

営業職から事務職へ、事務所から専門職へ、というように全く別の仕事にチャレンジしてキャリアチェンジすることも可能です。

仕事に多くの時間を費やすからこそ、妥協せずやりたいことを正直に追求するべきなのかもしれません。
ただし、未経験の状態で転職することには、リスクが生じます。

時間をかけて自分と向き合い、内定につながる志望動機や自己PRを考える必要がありそうです。

関連記事

転職理由はどこまで正直に伝えるべき?


転職理由ランキングでは、人によりさまざまな転職理由があることが分かりました。
実際に転職する際は、理由をどこまで正直に伝えるべきでしょうか。

ここでは、転職理由の伝え方について解説します。

ネガティブな転職理由でもポジティブに変換する


ネガティブな理由で転職する場合でも、なるべくポジティブに聞こえるよう伝えた方がよいでしょう。
例えば、人間関係が悪くて転職する場合、「上司・部下・同僚などチームメンバー全員とフラットな環境で意見交換できる環境に身を置きたかった」などと変換することをおすすめします。

また、給料についての不満があって転職する場合も、「将来子どもの教育費を考えたときに、35歳までに年収600万円いただけるキャリアステップのある会社を探している」というように、目指す金額とその理由を添えて話すと効果的です。

「イヤイヤ転職した」と思われないよう、採用担当者の目線も持ちながら伝えていきましょう。

前職の悪口や愚痴は絶対に避ける


絶対に避けたいこととして、前職の悪口や愚痴を伝えることが挙げられます。
どんなブラック企業だったとしても、その実情を吐露してしまうと「愚痴っぽい人だ」「うちの秘密も簡単に漏らされてしまうかも」と思われてしまうでしょう。

前職が実際に酷い会社であったかどうかは、転職先の採用担当者は判断できません。
例えお世辞だとしても「前職にはお世話になりました」というスタンスを貫くことで、自分自身の印象をポジティブにできるよう努めましょう。

関連記事

転職理由ランキングを参考に今後のことを考えよう


転職理由ランキングを見ると、過去に転職した人の本音や実情を覗けます。
自分に同じような不満がないか、転職を考えなければいけないきっかけがあるか、改めて見つめ直してみましょう。

今後のことを考えるいいきっかけになるかもしれません。

関連記事

この記事をシェア

Twitter
Facebook
渡辺 瞳(ライター)
渡辺 瞳

大手転職エージェントのキャリアコンサルタント兼フリーライター。女性ビジネスマンサポートに強く、各種オウンドメディアの記事作成・SEO対策を手掛けている。

このライターの記事を見る