面接時の言葉遣いが重要な2つの理由
面接において、言葉遣いや受け答えで採用の可否が分かれる可能性があります。
話し相手に不快な思いをさせたり、悪い印象を与えたりすることを避けるべきなのは、面接に限ることではなく目上の方と話す際も同様です。
例え話す内容が良かったとしても言葉遣いが与える印象が良くないだけで、評価がマイナスになってしまう可能性があります。
面接でどのような内容を話すのかを考えることも大事ですが、言葉遣いが与える印象を少しでもよくすることはとても大切です。
言葉遣いは社会人として最低限のマナーだから
言葉遣いをよくすることは、社会人として最低限のマナーであり、必須のスキルです。
社会人が身につけるべきマナーやスキルは膨大にありますが、その全ての根幹にあるのは言葉遣いといっても過言ではありません。
言葉遣いには語彙力も含みますが、正しい敬語が使えているかも含まれます。
敬語は話相手に敬意を示す手段の一つだからです。
面接中にどんなに優れた意見や内容を話していても、言葉遣いや言葉の選び方が不適切であると色褪せてしまいます。
丁寧で正しい言葉遣いができる人は、面接の場面でも仕事の場面でも好感が持たれますし、新しい人脈を築く際の武器となるでしょう。
間違えて覚えてしまっている場合もあるから
「自分はもう社会人になってから○年目だから大丈夫」と思っている方もいるのではないでしょうか。
実は正しいと思って使っている言葉が間違っている場合もあります。
何かしらのタイミングで間違いに気づくことができればラッキー。
間違いだと気が付かず自然に使っている言葉は、普段から意識をしないと改善することはできません。
面接という緊張する場面では、普段間違えて覚えてしまっている言葉遣いがふと出てしまう可能性があります。
面接前に一通りの言葉遣いを確認して失敗しないように心がけましょう。
面接においておさえておきたい基本的な言葉遣い7選
面接に慣れていない就活生はもちろん、社会人で転職を考えている方も、正しい言葉遣いができているのか不安に感じている方は多いでしょう。
面接では言葉遣いも重要視されるポイントです。
言葉遣いが丁寧であれば印象はよくなりますが、言葉遣いが良くないと面接官は違和感を覚え、いい評価が得られない可能性があります。
ここからは面接での基本的な言葉遣いについて確認しましょう。
1.自分のことは「わたし・わたくし」と言う
ビジネスシーンでは自分のことを「わたし」または「わたくし」というのが基本です。
面接では自分のことについて話す機会が多いため、使用頻度は高いでしょう。
自分のことを苗字で呼んだり、「あたし」を使用するのはもっての他。普段から「わたし」または「わたくし」を使用する癖をつけておきましょう。
2.ですます調の敬語が基本
面接のシーンにおいても、初対面の方と話す際も、基本的にはですます調で話すことを意識しましょう。
ですます調とは、文末に「です」や「ます」の丁寧語を使用することです。
ただし、主語が「わたくし」の場合は「です」や「ます」よりも「おります」を使用した方が文章の収まりが良い場合もあるため注意が必要です。
「おります」は自分自身の言動を相手に対して丁寧に述べるために使用する言葉。
例えば、自己紹介や志望動機について発言する際は、「わたくしは前職では営業職をしておりました。ですが、少しでもスキルを身につけるためにプログラミング言語の勉強をしております。」のように使います。
3.面接先企業のことは御社と言う
面接では、自分のことだけではなく、面接相手先の企業について言及する場面も多くあります。
相手先企業を言葉で表す際は「御社(おんしゃ)」と表現するようにしましょう。
ただし、以下のような一般企業以外の場合は「御社」を使用しません。
銀行
御行(おんこう)
信用金庫
御庫(おんこ)
法人(社団法人、NPO法人)
御法人(おんほうじん)
財団法人
御財団(おんざいだん)
学校法人
御校(おんこう)、御学園(おんがくえん)
医療法人
御院(おんいん)
4.「え〜」「あの〜」「あ〜」などの話し言葉の癖に気をつける
家族や友達話す際に「え〜」や「あの〜」などをつけて話す癖がある方もいます。
しかし、これは面接では避けたほうがいいポイント。
話はじめに余計な言葉があると、全体的にダラダラとした印象を与えてしまいます。
また、話の内容がうまく相手に伝わらない可能性も……。
普段の話し言葉が面接で出ないように気をつけましょう。
5.語尾を伸ばさない
語尾を「◯◯です〜」「◯◯なので〜」などと伸ばして話すことも面接では避けましょう。
内容がいくら良かったとしても話が長いという印象を与えて、話が頭に入ってきません。
そして幼稚で軽い印象も与えてしまうため面接では不適切。
あなたの印象が下がってしまう可能性につながります。
相手に伝わりやすく話すためには早口にならずにゆっくりと話す必要があります。
しかし、語尾を伸ばして間延びすることは決して良くありません。
6.「あれ」や「それ」など抽象的な表現をしない
面接ではあなたが口頭で伝える個々の思いや経緯、ストーリーを、面接官側は頭で想像をしながら聞くことになります。
その際に「あれ」「これ」「それ」などの抽象的に表現すると話の内容が想像できません。
あなたの頭の中では「それ」が想像できていたとしても、聞いた側が何をさすのかをイメージすることができなければ、せっかくのアピールが効果なし。
面接の場面ではできるだけ抽象的な表現を避け、具体的な固有名詞や数字に置き換えて話すことを意識しましょう。
相手が話の内容を想像しやすいように話すことが重要です。
7.面接官の質問が終わってから回答を始める
面接は、面接官が応募者に質問をし、応募者が回答をする質疑応答の形式で進みます。
話し始める際は面接官の話が完全に終わってからにしましょう。
面接官の話が終わってから心の中で2秒数えてから話し始めるなど、自分なりのルールを決めておくと良いかもしれません。
もし、相手の話が終わってないうちに言葉をかぶせるように話し始めてしまうと、「人の話を最後まで聞けない人」というマイナスの印象を与える可能性があります。
ビジネスの場において、人の話が聞けない人は「コミュニケーション力がない」という評価。
会話のテンポを崩さないように気をつけつつも、言葉を遮るように話すのはやめましょう。
面接でのうっかり使用に注意!間違えやすい言葉遣い
普段間違えて使用している言葉遣いが面接のシーンでうっかり出てしまうということもあるでしょう。
最悪の場合は間違えていることにも気がつかずに、面接を終えてしまう可能性も。
間違えて使用してしまいがちな言葉遣いについて確認しておきましょう。