2021.10.03

転職時の年収交渉はどうやるの?タイミングと3つの交渉ポイント

転職時の年収交渉は、給与額アップを目指すのに有効な手段の1つ。外資系企業だけでなく、日系企業でも年収交渉は可能です。しかし、方法を誤ると相手に悪印象を与えてしまう場合も。そのような事態を避けるためにも、ポイントをしっかりと押さえておきましょう。

年収交渉はタイミングが肝心!


年収交渉に大切なのは「タイミング」
どのような場面で話しを切り出すかによって、年収の希望が通るか左右されることもあります。

また、交渉のタイミングを間違えれば、採用を見送られてしまうケースも……。
年収交渉に入る前に、グッドタイミングやNGパターンを把握しておく必要があります。

交渉はオファー面談までに行う

企業に内定をもらってから、オファー面談の前までに交渉を行うのがベストです。
オファー面談を実施していない企業の場合は、内定承諾書の提出前までに交渉を行います。

大切な給与についての交渉なので、メールや電話でなく「担当者と対面」で話しましょう。
遠方やどうしても日程が合わない、などやむを得ない事情がある場合はメールでも交渉は可能です。

その際は、交渉内容にプラスして直接訪問できない理由についても記しておきます。

オファー面談とは?

企業と入社希望者が、内定後に実施する面談を指します。
面談の内容は入社日の調整や、労働条件・仕事内容についてです。

「処遇面談」「条件面談」ともいわれます。

内定承諾書とは?

入社希望者が採用の内定を承諾し、その企業へ就職することを誓約する書類を指します。
内定通知書送付の際に、内定承諾書が同封されているのが一般的です。

「入社承諾書」もしくは「入社誓約書」と呼ぶ企業もあります。

悪印象を与えるNGパターン

面接での年収交渉は基本的にNG。
理由は、面接でいきなり年収交渉を始めると「給与が目当てで応募してきた」と企業に判断され、選考に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

そのほかにも、以下のNGパターンが挙げられます。

  • 質問は?と聞かれて急に年収交渉をする
  • こちらから一方的に年収条件を提示する
  • 平均の相場とかけ離れた年収交渉をする

このようなパターンは避けて、交渉はオファー面談までに行いましょう。

年収交渉の前にやっておきたい準備


交渉のタイミングをつかんだ後は、いよいよ「年収交渉の本番」と行きたいところですが、闇雲に希望の年収額を主張しても、企業側の印象を悪くするだけです。

交渉をスムーズに進めるためには、本番前の事前準備がカギを握ります。
ここでは年収交渉の前にやっておきたい準備として3つの項目を紹介。

自分自身の考えをまとめるのにも、役立ちます。

転職先企業の平均年収について情報収集する

まずは求人広告等で転職先企業の平均年収を確認しておきましょう。
企業によっては同時に複数ポジションの募集を行っていることも。

自分が目指すポジションの情報を収集することによって、年収交渉の際に提示する金額をよりリアルな給与水準に近づけられます。

掲載されている情報が〇万円~〇万円など幅があれば、面接時に聞いても大丈夫です。

最低ラインから最高ラインまでを考える

年収交渉時には、企業側から下方修正をされるケースもあります。
自分のなかでの「最低ライン」を把握するために、家賃や通信費など生活に必要な最低金額の計算が必要。

また、転職先企業の平均年収をふまえた上で、これくらいの金額までなら交渉出来そうと感じる「最高ライン」もあらかじめ考えておきます。

転職目的の優先順位を明確にしておく

年収交渉は、必ずしも成功するわけではありません。
交渉がうまくいかなかった場合でも、応募した企業に入社するか返事をする必要があります。

年収が希望通りでなくても、「その企業に魅力を感じ入社したい」のか「企業よりも年収にこだわりたい」のか、事前に自分自身の優先順位を明確にしておくと入社するかの判断がスムーズです。

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年収交渉を有利にする3つのポイント


事前準備が完了したら次は本格的な年収交渉です。
交渉には具体的な根拠を提示したり、こちらの希望をマイルドに伝えたり、いくつかのポイントがあります。

交渉を有利にする3つのポイントをまとめました。

1.転職先企業を納得させる根拠を伝える

もともと提示している年収を上げる=人件費が上がるので「給与を上げてでも採用する価値がある」と企業側に思わせなければいけません。

そのためには、今までの実績やスキルを提示して、企業を納得させる根拠を伝える必要があります。

「既存顧客の売上目標120%を達成した」「入力システムの改善を提案し部署内の1日あたりの処理件数が50件アップした」など、具体的な内容を伝えることが大切です。

2.転職エージェントを頼る

転職エージェントは、企業や業界に合った交渉方法を熟知しています。
初めての転職や未経験の業界に挑戦する場合は、内定獲得までが手一杯という方も多いでしょう。

そんな方は転職エージェントに交渉を任せるのもオススメ。
年収交渉の橋渡し役になってくれるので、普段であれば企業に伝えずらい要望を転職エージェントに相談出来ます。

交渉可能か判断しながら、企業側に希望を伝えてもらえるので転職初心者でも安心です。

3.年収アップに対してはマイルドに

交渉の際には「年収〇万円以上は最低でも欲しいです」というように、あまりにも直球で伝えると、
給与さえ良ければどの会社でもいいのでは?と相手に思われかねません。

「B社からは年収〇万円で話をもらっているが、こちらとしては御社に魅力を感じているので年収を検討して欲しい」と伝えれば、同じ年収交渉でも印象がかなり違いますよね?年収交渉はあくまでマイルドに伝えるのがポイントです。

交渉術についての本オススメ4選


転職時の年収アップを目指すなら、交渉術も必要となってきます。
ここでは「交渉がうまくできるか不安」という方に向けて、交渉術についての本を4つ紹介。

年収交渉に限らずあらゆるビジネスの場で役立つので、読んでおいて損はありません。

まんがでわかる交渉術|まんがだからサクサク読める

交渉のセオリーやテクニックについて、まんがでわかりやすく解説されています。
本を読むのが苦手という方でも、交渉術の入門編として気軽に読めるのがポイント。

シナリオ仕立てになっているので「自身の今までの交渉はどうだったのか」見直しながら読むことが出来ます。

交渉の達人|ハーバード流を学ぶなら

ハーバード大学のビジネススクールで、交渉学を教えている教授が著者の本です。
交渉術の基本的な理論や、実践的なアプローチなどをハーバード流に添って学べます。

交渉の達人になるために必要な素質についても記されており、交渉経験のある方でも読み応えのある内容となっています。

表情分析入門|相手の気持ちを知りたいなら

交渉を対面で行う際に注目すべきは相手の表情。
表情にはさまざまな感情が隠されています。

そんな表情について分析し、6つの感情は万国共通だと解明しているのが表情分析入門です。
サンプル写真が本には載っており、相手の隠れた心理について解説されています。

この本を応用すれば、交渉相手が条件に対して「どのように感じているか」分析する方法が学べますよ。

7タイプ別交渉術|イエスとノーのタイプがわかる

弁護士として働く著者が「人はイエスかノーをどうやって決めるのか」について7タイプにわけて解説。
著者は交渉において、強気な姿勢ではなく友好的な姿勢を大切にしており、弁護士という職業ならではのノウハウを伝授してくれます。

「相手に合わせた交渉術」を学びたい方にオススメです。

ポイントを押さえながら年収交渉に挑もう


年収交渉は入社後の給与額を決める非常に重要なもの。
「転職時に年収をアップしたい」と考える方も多いでしょう。

しかし、方法を誤れば企業に悪印象を与えてしまいます。
交渉に大切なのは、タイミングと事前準備!交渉はオファー面談の前までに行い、面接時は避けましょう。

また交渉の準備として、企業の情報収集や転職の目的を事前に整理するのがオススメ。
年収交渉が不安な方は、転職エージェントにお願いするのもひとつの方法です。

この記事で紹介したポイントを押さえながら、悔いのない転職活動をしてくださいね。

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Rolmy編集部(ライター)
Rolmy編集部

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