HSPとは?病気なの?
HSPとは「Highly Sensitive Person」の頭文字を取った言葉であり、生まれつき繊細で敏感な気質を持った人のことです。
外的刺激はもちろん内的刺激にも敏感に反応して頻繁に神経がたかぶり、日本では「繊細さん」と呼ばれることも。
男女比はおおむね50:50で、全人口の20%、つまり5人に1人はHSPだといわれています。
HSPは病気ではないけれど…
HSPは、あくまで「繊細で敏感な気質」であり「病気」ではありません。
そのため、たとえHSPの特徴をたくさん持っていても、病院の医師からHSPだとはっきり診断されることはまずないでしょう。
また、病気ではないのでHSPには治療方法や治療薬もありません。
しかし、HSPの女性は繊細だからこそストレスを感じやすく、うつ病や適応障害、パニック障害などの病気になる人もいます。
HSPというだけで病院に行く必要はありませんが、HSPの気質により心や体に不調を感じたときは、早めに病院を受診してくださいね。
HSP女性の特徴・あるある7選
ここからは、HSP女性の特徴や、あるあるの言動を紹介します。
「人より繊細で生きづらいな」と思っている女性は、HSPの特徴に当てはまっていないか自己診断してみてください。
人間関係がうまくいかない
HSP女性の多くに当てはまるのが、人間関係がうまくいかないという特徴です。
人付き合いに不安があり緊張しやすいHSPの女性は、なかなか相手に心を開けません。
そのため、相手から誤解されたり「何を考えているかわからない」と不気味がられたりして、他人と良好な関係を築きにくいのです。
また、HSPの女性は人の目や意見を気にしすぎてしまうという特徴も持っているため、あらゆる人にいい顔をして、悪い意味で「八方美人」だと思われ信頼を損なうことがあります。
些細なことでも深く考える
普通の人なら気づかない、または気にならないような些細なことにも敏感に気づき、考えすぎてしまうのは、HSP女性の大きな特徴といえるでしょう。
たとえば、いつも笑顔で挨拶をしてくれる人が、ある日たまたま無表情だっただけで、HSP女性は気になり「自分のせいなのでは…」と考え込んでしまいます。
HSPの人が「生きづらい」「疲れやすい」といわれているのも、このように何事も重く受け止めて傷ついたり落ち込んだりすることが理由です。
外的刺激に弱い
HSP女性の特徴として「外的刺激」にも敏感なことが挙げられます。
外的刺激とは、まぶしい光や大きな音、強いにおいなどのこと。
「まぶしい」「うるさい」「くさい」などと思う感性には個人差がありますが、HSP女性は敏感だからこそ、弱い光や小さな音でさえ嫌な刺激となるのです。
「学生時代、時計のカチカチ音が気になって嫌だった」「仕事中、隣の人がキーボードを叩く音がストレス」なんて女性は、HSPの気質を持っている可能性が高いでしょう。
白黒思考で完璧主義
0か100で物事を考えて、時に自分を追い込んでしまうのは、HSP女性あるある。
HSPの女性は、完璧主義という特徴を持っています。
そのため「良い結果か悪い結果か」という白黒思考をしてしまい「良い結果を出せなければ終わりだ」と、自分で自分を追い詰めることがあるのです。
また、たとえ99%できたとしても、100%のクオリティでなければ「自分はダメな人間だ」と自己嫌悪に陥ります。
完璧主義なのは悪いことではありませんが、あまりにも完璧を求めすぎると自己肯定感がどんどん下がってネガティブ思考になるので注意しましょう。
何にでも影響を受けやすい
HSP女性は、基本的に感受性が豊かです。
そのため、人や物の影響を受けやすいという特徴を持っています。
たとえば、すばらしい芸術作品に触れれば大いに感動しますが、他人からの心ない一言で立ち直れないほど深く傷つくでしょう。
また、HSPの女性は何でも素直に受け止め共感するからこそ、他人の感情を自分のもののように感じて心が乱されることがあります。
誰かが怒られていると自分が怒られているような気分になって緊張したり、悲しいニュースを聞くと激しく落ち込んでしまったりすることも、HSP女性のあるあるです。
マルチタスクが苦手
HSP女性が苦手なことの1つに、マルチタスクが挙げられます。
複数の作業を同時並行で行うマルチタスクは刺激が多く、ストレスになりやすいことが理由。
このほか、HSP女性は完璧主義で1つの物事にこだわるため、あれこれ思考を切り替える必要があるマルチタスクは苦手なのです。
マルチタスクが苦手なら、やるべきタスクを細分化し、1つずつこなすようにしましょう。
シングルタスク化すれば1つのことに集中できるようになるため、結果的に作業効率も上がるはずです。
恋愛をするとヘトヘトに
HSPの女性は繊細で共感性が高いからこそ、恋愛をすると相手の言動に一喜一憂して疲れてしまうことが多いです。
相手の些細な言動で「好かれてるかも!」「嫌われたかも…」と感情が大きく揺れるため、誰と交際してもしんどい恋になりやすいでしょう。
また、HSPの女性は自己肯定感が低いという特徴を持っており、自信がないからこそ自分の気持ちや要求を相手に伝えられません。
そのため、相手と気持ちのすれ違いが起こりやすく、関係が安定しにくいです。