2022.09.14

断る勇気が出ない人必見!我慢しないメリットと断り方を解説

断る勇気がなく、いつも他人の頼みを引き受けてしまう…という人は少なくありません。しかし、時には上手に断らなければ自分のペースが乱れてしまいますよね。今回は、はっきり断るメリットや、嫌な事を断る方法を解説します。

断る勇気が出せない人の特徴


断る勇気が出せず悩む人には、いくつか共通する特徴があります。
まずは、勇気が出せない人が持つ3つの特徴を紹介しましょう。

責任感が強い


責任感が強い人は、他人からお願いごとをされると「自分がやらないと」という使命感に駆られ断る勇気が出せません。
自分が手いっぱいの状況でも責任感の強さだけで何でも引き受けてしまうので、気持ちや作業がキャパオーバーしやすく、後悔することも多いでしょう。

また、責任感が強いからこそ頼まれたことを最後までやり遂げようとする意志が強く、無理をしすぎてしまうことも多いです。

お人好しや世話好き


何でも受け入れてしまうお人好しの人や、他人の世話を焼くのが好きな人も、断る勇気が出せず悩みがち。

お人好しや世話好きの人は他人を思いやる気持ちが強いので、すぐに「自分が我慢すればいいから」と断る勇気を封じ込めてしまいます。

しかし、対人関係において、どちらか一方ばかり我慢する関係は健全ではありません。
お人好しや世話好きの人は「自分を大切にする」という意味でも、断る勇気を身に付けたほうがいいでしょう。

コミュニケーションが苦手


自分の気持ちを伝えるのが苦手な人も、なかなか断る勇気が出せません。

「やりたくない」と明確な意思を持ってはいるものの、コミュニケーションがうまくないため何て言って断ればいいのかわからず、結局相手のペースに流されてしまうのです。

また、コミュニケーションが苦手な人は断る勇気だけでなく「誰かを頼る勇気」も持っていないケースが多く、頼まれたことを全て1人で抱え込んでしまいます。

あなたが断る勇気を持てない理由


断れず自己嫌悪に陥った際「どうして断る勇気が出せないんだろう…」と思ったことはありませんか?
ここでは、断る勇気が持てない理由を解説するので、自分に思い当たる項目がないかぜひチェックしてみてください。

何とかなると楽観視してしまうから


楽観的な性格で、すぐに「何とかなる!」と考える人は、断る勇気を持てません。

断る勇気を出したり、頼まれた内容を確認したりするより先に「何とかなる」という思考が働くため、頼みごとを軽々しく引き受けてしまうのです。

楽観的な性格はポジティブと言い換えることもでき良い面も持っていますが、自分の首を絞めてしまっては意味がありませんよね。

楽観的な性格の人は、断る勇気とうまく調和させるため、頼まれごとはすぐに引き受けず一旦保留にし、よく考えてから結論を出す習慣を身に付けましょう。

人間関係が悪くなりそうだから


「勇気を出して断ることで人間関係が悪くなりそう」という考えから、断れない人も少なくありません。
他人への依存心が強いタイプの人に多い理由で、嫌われることに恐怖心を持っているから断る勇気が出せないのです。

しかし、自分の頼みを断ったからという理由だけで冷たくなるような人と、良好な人間関係は築けません。
そのことに気づければ、少しは断る勇気がわいてくる気がしませんか?

罪悪感を抱きそうだから


もしかするとあなたは過去に頼みごとを断って「自分が無理すれば引き受けられたのでは」「申し訳ないことをしちゃったかな…」とモヤモヤした経験があるのではないでしょうか?

このような経験をした人は、罪悪感を抱きそうだから断れないという人も多いです。

しかし、頼みごとはあくまで「よければやってくれませんか?」というスタンスで行われるものであり、頼まれたほうには断る権利があります。

断るか応じるかはお願いされた側に委ねられているので、必要以上に罪悪感を抱く必要はありません。

人の役に立ちたいから


正義感が強く人情に厚い人は「困っている人の役に立ちたい」「せっかく声をかけてくれたのだから応じたい」という理由で、断る勇気を出さない人もいます。

しかし、自分に余裕があるときはそれで問題ないものの、いつもその姿勢でいると時に自分を消耗させてしまうことがあるため要注意。

そもそも、何事においても断らないことが、優しさや人の役に立つこととは限りません。

立場上、仕方なく…


上司や部下など、自分と立場の違う人間からの頼みは無下にしにくく、断る勇気が出ないことも多いですよね。
ですが、何でも引き受けてしまうと状況によってはあなたがパンクします。

上司や部下からの頼みだからと過剰に無理をするのではなく、本当に手いっぱいのタイミングではきっぱりと断る勇気を持つことが大切です。

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シーン別!断る勇気を持つメリット


はっきり断る行為には、実はメリットがたくさん。
ここでは、断る勇気を持つメリットをシーン別に紹介します。

仕事関係で断る勇気を持つメリット

やるべき仕事に集中できる

断れない人は仕事をどんどん引き受けて、何から手を付ければいいのかわからない状況に陥りやすいです。

しかし断る勇気を持てば、自分が抱えている仕事が急激に増えることがないのでタスクを把握しやすく、ペースを乱されることなく仕事に集中できます。

また、断る勇気を持てれば「やりたくないけど嫌々引き受けた仕事」が存在しなくなり、仕事に対するモチベーションも維持できるはずです。

高いモチベーションで集中すれば仕事の精度も高まり、社内評価も上がりやすくなるでしょう。

ストレスがたまりにくい

断る勇気を持ちつつ仕事をすると、頼まれた仕事でオーバーワーク気味になることも、うまく断れず自己嫌悪に陥ることもありません。

さらに断ることで「仕事をやらされている感」がなくなるので、仕事そのものに対する苦手意識も消滅します。
そのため、仕事中もストレスを感じにくく、のびのび働けるようになるでしょう。

また、ストレスから解放されれば体調やメンタルも整うので、プライベートも今以上に充実するはずです。

恋愛関係で断る勇気を持つメリット


相手の時間を奪わない

断る勇気を見せることで、相手の時間を奪わず済むケースがあります。

たとえば、好きじゃない男性からデートに誘われたとしましょう。
断れないからと応じたところで、あなたが彼を好きになる可能性は限りなく低く、望み薄のデートを繰り返すあなたの行為は相手男性の時間を奪っているとも解釈できます。

それなら最初から断る勇気を見せたほうが、両者ともに時間を有意義に使え、メリットが大きいです。

彼氏と長続きしやすい

気乗りしないときや本当に疲れているときに無理してデートをすると、彼の些細な言動についイラッとして気まずい空気になりがち。

しかし、断る勇気を持つとコンディションの悪い日のデートを断れるようになるので、ケンカに発展することがなく彼と良い関係をキープできます。
適度な距離感を保てるカップルは関係がマンネリ化しにくく、長く付き合ってもずっと仲良しでいられるはずです。

また、たまにデートを断る彼女は彼の「追いかけたい欲求」を刺激するので、浮気予防効果もありますよ。

友達関係で断る勇気を持つメリット


人間関係が整理できる

あなたが断る勇気を手に入れると「自分のお願いを聞いてくれない」といって離れていく友達もいるかもしれません。

しかし、それこそ断る勇気を持つ大きなメリット!
自分のお願いを聞いてくれないという理由だけで離れていく友達は、本当の友達ではないです。

はっきり断るようになることで、あなたの意見を尊重してくれる「本当の友達」だけが残り、良い友人関係が構築できるようになります。

相談役として友達の役に立てる

できること・できないことをはっきり伝える人は、友達から「正直者」と思われ信頼を集めます。

「信頼できる」と思われればアドバイスを求められたり相談を受けたりすることも多くなり、大切な友達の役に立てる機会が増えるはずです。

また、相談役を買って出てくれる人は友達からも「何かあれば力になりたい」と思ってもらえるので、友情が一層固くなります。

断る勇気はスピリチュアル的にもメリットあり!


断る勇気を持つことは、仕事や恋愛、友達関係を円滑にしてくれるだけでなく、実はスピリチュアル的にもメリットがあるといわれています。

なぜなら、スピリチュアルの世界では、自分の心に嘘をつくと魂のレベルが落ちるという考え方をするから。
魂のレベルが落ちると波動や運気も下がり、あなたの持つエネルギーそのものが弱まってしまうでしょう。

また、断らないことが相手にマイナスな影響を与えることもあります。
あなたが断らないのが原因で、相手の心に甘えや依存心が生まれるケースもあり、これも相手はもちろんあなたの魂レベルを落とすことに繋がるのです。

ですが、断る勇気を持って行動することで、自分に嘘をつかないうえ相手の依存心を育てないので魂レベルを落とさずに済み、良いエネルギーをキープできます。

断る勇気を持たないと起こること


メリットがあるとわかっても、断る勇気を持つのは簡単なことではありません。
しかし、断る勇気を持たないと、以下のようなマイナスなことが起こりやすくなります。

お願いごとのハードルが上がっていく


断る勇気を持たない人は、どんどん難易度の高いお願いをされるようになります。

頼みごとをする人も最初は「申し訳ない」「やってくれてありがたい」と思うものの、何でも断らないあなたとずっと一緒にいると次第に感覚が麻痺してくるのです。

感覚が麻痺すると、あなたに対し「どんなお願いも聞いてくれる人」というイメージしか持てなくなり、難易度の高さやかかる迷惑をほとんど考えなくなります。

だからこそ「これくらいいいか」と思って我慢せず、断る勇気を持つ必要があるのです。

成長する機会を奪われる


断る勇気を持たないと、面倒くさいことを押し付けられたり、相手の都合だけで振り回されたりすることがあるでしょう。

そして、このように「他人から便利に使われている」だけでは、スキルや経験などは何も身につきません。
それどころか頼まれた雑用のせいで本当にやるべきことに集中できず、成長するチャンスまで奪われてしまいます。

もちろん、頼みごと全てが成長機会を奪う悪いものではありませんが、頼みごとの内容はよく見極めてくださいね。

全てが中途半端になることも


上手に断れない人は自分のキャパシティ以上のお願いごとを引き受けて、キャパオーバーを起こしやすいです。
断る勇気が出せず何でも引き受けると、色んなことを同時進行する必要があります。

すると、集中力が分散されミスが起きやすくなったり、最悪の場合あらゆる作業が中途半端になったりするでしょう。
どんなに器用な人でも、思考力や体力には限界があります。

周囲から「中途半端な人」「何も成し遂げられない人」と思われないためにも、断る勇気を身に付けてください。

断る勇気を持つ!嫌な事を断る方法


断る勇気を出す際は、できるだけ相手を不快にすることなく断りたいですよね。
ここからは、はっきり意思表示しつつも相手に悪い感情を持たれない、上手な断り方を解説します。

「断ってはいけない」と思わない


断れない人は、自分でも気づかないうちに「人の頼みを断ってはいけない」という意識を持っていることが多いです。
しかし「断ってはいけない」という意識は、断る勇気を出す際の妨げになるため、まずは意識改革から始めましょう。

自分に「断ってもいい」「仕方なく断ることもある」という選択肢を与えれば、それだけで気が楽になり断る勇気が出ることもあります。

人の頼みを断る人=不親切ではないと理解できれば、自然と断る勇気がわいてくるはずです。

断る際はできるだけスピーディに


頼みごとを引き受けないと判断したら、できるだけスピーディに断りましょう。

断るときの言葉はシンプルに「申し訳ないのですが、できません」といったニュアンスでOKです。
「即答やはっきりした言い方で断ると、相手は気分を悪くするのでは」と考え、わざと悩む素振りを見せたり、長ったらしい言い方をしたりする人がいます。

ですが、期待させてから断るほうが相手はがっかりするうえ、わかりにくい言い回しは誤解を生みやすいです。
「できません!」と突っぱねるように断るのではなく、きちんと言葉を選び丁寧に伝えれば、即答で断っても相手を不快にさせることはないので安心してくださいね。

謝罪+感謝の言葉を伝える


断る際は「断ってごめんなさい」という謝罪と「自分に声をかけてくれてありがとう」という感謝の言葉を伝えましょう。
謝罪と一緒に感謝の言葉を伝えると、相手に悪い印象を持たれることなくスムーズに断れます。

さらに余裕があるときは「申し訳なさそうな演技や表情」をプラスしてもいいですね。
上手な断り方に、相手へのフォローは必須です。

断る理由は正当性がなくてもOK


断る勇気が出せない人の中には「断る正当な理由がないから断れない」と思っている人も多いです。

しかし頼みごとを引き受けるかどうかはあなたの自由なので、断る理由なんて「気分じゃない」「やりたくない」でも問題ありません。
「正当な理由」を探すのではなく「自分の心の声」を重要視してくださいね。

ただし、正直に理由を話すとさすがに相手もムッとするかもしれないので、そこは「ちょっと疲れている」「このあと予定がある」など濁して伝えましょう。

代わりの案を出す


どうしても断る勇気が出せないときや、断りにくいシチュエーションのときは、ただ断るのではなく代わりの案を出すのがおすすめ。
「これくらいなら手伝えます」「〇日でよければ行ける」など、無理しすぎない範囲で自分にできることを伝えてみましょう。

代わりの案を出すとあなたの前向きな姿勢が相手に伝わるので、悪い印象を持たれることがありません。

断る勇気をくれる本を紹介

ここでは、さらに上手な断り方を身に付けたい!という方に向けて「なぜか印象がよくなるすごい断り方」という本を紹介します。

本書は、上手な断り方のコツを解説しながら、断れない価値観を見つめ直し、断る勇気を育ててくれる一冊。
筆者は約15年に渡りクレーム対応研修で講師を務めた、いわば無茶振りを断るエキスパートです。

身近に起こりそうな具体例をもとに解説してくれているので、普段本を読まない人でも読みやすく、読後「読んでよかった」と思うこと間違いなし!

断る勇気が出ず悩んでいる方は、ぜひ一度手に取ってみてくださいね。

断る勇気を持って心地いい人間関係を目指そう


断る勇気を出すのは、最初は緊張するかもしれません。
しかし、一度断れればその成功体験が背中を押し、次第に断る勇気を持った人間になれるはずです。

はっきり断る人は、ストレスフリーでいられるだけでなく、人間関係もブラッシュアップされ人に恵まれます。
「断れない…」と悩んでいる方は、勇気を出して自分の殻を破ってみてくださいね!

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ごとうゆき(ライター)
ごとうゆき

恋や仕事に悩む女性を応援するマルチライター

web制作会社に勤務し、デザイナー兼ライター業務を担当。女性らしいデザインや文章を学ぶ。認定心理士の資格を所持しており、心理分析をもとにした恋愛記事が得意。現在はフリーライターとして恋愛、キャリア、エンタメなどの情報を発信中。恋に悩む女性の背中を押せるよう、心を込めて記事執筆しています。

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