2021.10.28

キャリアカウンセリングで何を得られる?どこで受けられるのか

最近注目を集める「キャリアカウンセリング」という言葉。そもそもキャリアカウンセリングとは何なのでしょうか。キャリアカウンセリングが注目を集める理由、受けることで得られるもの、受けられる場所などをご紹介します。

相談者との会話を通してキャリアを形成する


キャリアカウンセリングとは、カウンセリングを通して個人にとって最適なキャリアの提案をしたり、そのキャリア形成のための道筋をたてたりして、相談者のキャリアの形成を手助けすることです。

このキャリアカウンセリングは、就職や転職といったことにとどまらず、ライフステージごとにおけるキャリアのありかたについても扱います。

例えば結婚や子育て。
特に女性であれば出産と子育ては働き方に大きな影響をあたえる、キャリア形成における一大事です。

また年齢を重ねれば、親の介護により働き方の変化を余儀なくされることもあるでしょう。
キャリアカウンセリングは、そういったライフステージも考慮にいれた広義でのキャリア形成を支援します。

相談者の不安を形にして安心させる


キャリアカウンセリングのもう一つの大切な役割が、相談者の漠然とした不安をハッキリさせ解決への道筋をたてることです。

職場での人間関係、将来への不安、プライベートな時間と仕事の両立など、キャリアを形成していく上ででてくるさまざまな問題や不安を具体化し、解決方法を模索していきます。

キャリアカウンセリングは仕事を見つけることだけではなく、人生におけるさまざまな問題や経験を糧に、相談者がよりよい方向に向かっていける手助けをしていくということですね。

キャリアカウンセリングに求められること


キャリアカウンセリングの役割がわかったところで、ここからは具体的にキャリアカウンセリングでどんなことをしていくのか見ていきましょう。

自分のキャリアをわかりやすくする


まずキャリアカウンセリングの最初のステップは、自分のキャリアをはっきりとわかりやすくすることです。
今まで積み重ねてきた経験や能力を、具体化していきます。

持っている資格、今まで行ってきた任務とそこから学んだスキルなどを明文化していき、自分の強みを理解していくのです。
その上で、これから描いていきたいキャリアについても相談します。

こういう自分でありたい、こういう人生を送りたいなど、まずは漠然としたものでも構いません。
そこから具体的にどういった仕事に就けば良いかなどを考えていきます。

相談者の転職活動を成功させる


自分のこれから描いていきたいキャリアがはっきりした結果、転職した方がいいという結論になることも多いはず。
キャリアカウンセリングでは転職活動が成功するように支援してくれます。

自分が今まで積み重ねてきたキャリアや能力を元に、すぐに転職活動に移れることもあるでしょう。

能力などがまだ足りなければ、具体的にどんな資格や能力があれば理想の職に転職できるか一緒に考えていきます。

転職以外の休職などのアドバイスに応える


キャリア形成=転職というイメージが強いですが、休職という選択もキャリア形成の1つです。

キャリアカウンセリングでは休職をはじめ、育休・産休、傷病手当など、そのときに最適な制度や利用できる手当についてアドバイスがもらえます。

長い人生において、休むことや自分を守るために制度を利用することも、よりよく生きるために重要なキャリア形成の一部と言えるでしょう。

関連記事

キャリアカウンセリングのニーズが高い理由


最近メディアなどでも聞くようになったキャリアカウンセリングという言葉ですが、なぜこんなにもキャリアカウンセリングが注目を集めているのでしょうか。

ここからはキャリアカウンセリングのニーズが高まっている理由を見ていきます。

個人のキャリアが多様化した


まずキャリアカウンセリングのニーズが増えた理由として、個人のキャリアの多様化があります。
派遣社員や契約社員といった契約形態の変化だけではなく、会社に出勤せずすべてオンラインで完結するなど働き方も変わってきています。

最近ではフリーランスで組織に属さず働く人もどんどん増えていますね。
こういった変化にともない、積極的にキャリア形成を行い自分の能力を高めていく必要性が増しているのです。

終身雇用の時代が終わった


正社員で入社し定年まで勤めていれば安定した人生が送れる時代は終わりました。
大企業であっても早期退職を募ったり、定年まで働ける保障はどこにもありません。

また長く働けたとしても、給料は上がらないのに責任と労働時間だけが増えていったりと、終身雇用に魅力を見いだせない人も多くなっています。

その結果転職が当たり前に。
転職を有利にする「専門性」を身につけるために、キャリア形成を真剣に考える時代になっているのです。

将来への不安を訴える人が多くなった


給料は上がらず、年金の受給年齢はどんどん遅くなり、挙句の果てには老後に2000万円が必要と言われる始末……。

将来への不安感はどんどん増えていますよね。
キャリアカウンセリングを受け不安の原因を明確にし、将来に備えたい人が多くなっています。

関連記事

キャリアカウンセリングを受けるには?


時代の不安定さと共に重要性を増しているキャリアカウンセリングですが、キャリアカウンセリングはどこで受けることができるのでしょうか。

ハローワークに相談する


まずはハローワークです。
ハローワークというと仕事の斡旋というイメージがあるかもしれませんが、仕事に繋げるための職業訓練やキャリアカウンセリングも充実しています。

公共サービスの一部ですから、そのほとんどが無料で受けられるのも嬉しいところ。
ハローワークに登録されている仕事は幅が広く、キャリアカウンセリングと合わせてすぐに仕事を探せるのも強みと言えます。

転職エージェントに登録する


転職エージェントもキャリアカウンセリングの機能があります。
「転職」を中心にしたキャリア形成に限定されますが、その分転職に関わる相談事では一番経験豊富です。

ハローワークでは扱いのないハイクラス求人を抱えている転職エージェントも多く、転職をきっかけに一段上のキャリアの形成をしたいと考えている人なら利用して損はないでしょう。

また転職エージェント独自のキャリア訓練(英会話など)を準備しているところも沢山あり、上手に利用してキャリアのステップアップに繋げていきたいところです。

キャリアカウンセラーの事務所に相談する


最後はキャリアカウンセラー事務所への相談です。
「転職・就職」を中心にキャリアを考えるハローワークあるいは転職エージェントと違い、キャリアカウンセラーはキャリア全体を総合的に相談出来るのが強みです。

例えば時間に自由がきく人生を送りたいのであれば、就職ではなくフリーランスになり自分のペースで仕事をするのが合っている人もいるかもしれません。

キャリアカウンセラー事務所なら、転職以外のキャリア形成も視野にいれ相談に乗ってくれます。

ライフステージに合わせた働き方の提案もしてくれます。
人生全体のキャリアを考えていきたいのであれば、キャリアカウンセラーの事務所に相談するのが良いでしょう。

今後のキャリアが心配ならキャリアカウンセリングを受けよう


20代30代女性は、仕事や結婚、出産などライフステージに大きな変化がある年代です。
仕事だけではなく、今後どう生きたいかを含めてキャリア形成を考える必要があります。

もし今後のキャリアが心配なら、キャリアカウンセリングを受けることをおすすめします。
プロのキャリアカウンセリングを受けることで、自分の中にあった漠然とした不安が形になり、今後どのように行動していけばよいか見えてくるからです。

不安な社会情勢だからこそキャリアカウンセリングを上手に利用して、自分らしく生きられるようにキャリア形成を考えていきましょう。

関連記事

この記事をシェア

Twitter
Facebook
レイトン愛加(ライター)
レイトン愛加

英語・キャリア系の記事が得意◎ブラジル在住ライター

英語力0からアメリカ高校留学・オーストラリアTAFE留学を経て英検1級・TOEIC950に。ブラジル現地会社で英語とポルトガル語で経理関係の仕事をしています。ブラジル会計士資格取得済み。ブラック企業から転職エージェントを利用しコンサル企業に転職成功した経験からキャリア関係の知識も豊富。趣味は読書と遺跡巡りと美容研究。

このライターの記事を見る