2021.10.12

AIによって仕事がなくなる?この先選ぶべき仕事のジャンル3選

「AIに仕事が奪われる......。」と、仕事に不安を感じる方も多いはず。全ての仕事がなくなるわけでありませんが、AIが代替する仕事があることも事実。この記事では、AIによってなくなる可能性の高い仕事と、可能性の低い仕事を紹介します。

AIによって仕事がなくなるのはなぜ?


AIによって仕事がなくなる理由は、AIが発展を重ね、人間にしかできなかったような複雑なこともできるようになってきたためです。

2021年9月現在は、第三次人工知能ブームと言われています。
その影響で、「そんなこともできるの?」と驚くようなことまで、AIでの操作が可能になってきました。

例えば、文字入力や機械操作などの単純作業は、人間がやるよりスピードが速く、ヒューマンエラーも起こさないため、AIがやった方がいいのです。

AIが得意なことに関連している仕事は、徐々にAIが代替していく可能性が高くなってきています。
しかし、AIは人間のように複雑な思考や作業はまだ完璧にできません。

つまり、全ての仕事ではなく、一部の仕事が代替されていきます。
実際には、コスト面の問題もあり、企業がAIを導入するスピードは遅いです。

しかし、徐々にAIが私たちの仕事を代替してきているのは事実。
私たちはAIとの将来も考えた上で、キャリアを考え、新たなスキルを身につけていく必要があります。

論文や研究結果による裏付けもある

論文や研究結果でも、将来的に人間の仕事は、AIに置き換えられることが裏付けられています。
イギリスのオックスフォード大学は、近い将来、現在ある仕事の90%がAIに置き換えられると発表しました。

出典:「The Future of Employment:How Susceptible are jobs to computerization?」(外部リンク)


さらに、野村総合研究所は、この先15年で今ある仕事の49%がなくなるとのレポートを発表しています。

出典:野村総合研究所|日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に(外部リンク)


このように、論文や研究結果でも発表されているため、AIが人間の仕事を代替していく未来がおとずれる可能性は高いといえるでしょう。

具体的にどんな仕事がなくなるのかを、以下で解説していきます。

AIによってなくなる仕事5選


AIが、人間の仕事を代替していくと言われています。
しかし、全ての仕事が当てはまるわけではありません。

もちろん、人間にしかできない仕事もまだ残っています。
そのため、今後のキャリアを考える上で、「人間にしかできない仕事は何か?」を把握しておく必要があるのです。

まずは、AIによってなくなる可能性が高い仕事を5つ紹介します。

1.レジ打ちの仕事

無人レジは、さまざまなお店で続々と導入されています。
AIが会計処理すれば、ミスが減り、スピードも速くなります。

レジ待ちの長い列に並ぶことも、AIのおかげで少なくなっていくでしょう。
このことから、レジ店員が必要ではなくなる未来は、容易に想像できるはず。

実際に、米国(2016年)で「Amazon Go」が運営開始されたことは、大きな話題となりました。
Amazon Goは、レジが店内に設置されておらず、QRコードを読み取るだけで決済が完了するのです。

購入したものをショッピングバッグに詰めたあと、QRコードを読み込ませ、そのまま店内を出ます。
そうすると、自動的にAmazonのアカウントを通して決済が完了する仕組みです。

また、日本でも2021年3月31日に、東京丸の内にあるファミリーマートで、無人決済コンビニ1号店がオープンされています。

購入した商品を出口の機械で確認して、決済するだけです。

2.事務職

入力業務などの単純作業や、問い合わせ業務などの事務職は、AIに代替される可能性が高いでしょう。
なぜならAIが事務処理すれば、スピードも速く、入力ミスも起こらないためです。

例えば確定申告に必要な書類を、AIが作成してくれるソフトがあります。
書類作成に必要な情報を入力するだけで、AIが計算をし、書類を作成してくれるのです。

計算が多く、人間がやるとミスが起こりがちですが、AIがやることで、一瞬にして正確な書類作成ができるようになります。

また、ネットでの問い合わせに、AIが対応しているのをよく目にしますよね。
知りたいことを入力すると、それに合った解決ページをAIが提示してくれるのです。

このように、すでに解決策が決まっていることに関しては、人間ではなくAIが対応していくでしょう。

3.ホテルのフロント業

対面ではなく、機械によってホテルのチェックイン作業するホテルも増えてきました。
例えば、アパホテルは「アプリチェックイン」サービスを導入しています。

当日のチェックインや、ルームキーの発行は、専用のQRコードを機械にかざすだけ。
フロントデスクに並び、接客を受ける必要がありません。

そして、長崎県にあるハウステンボスの「変なホテル」では、ロボットがチェックイン、チェックアウトの手続きをしてくれるのです。

荷物も、ロボットアームが預かってくれますよ。
ロボットに接客されるのは、なんだか変な感じがしますが、将来はそれが普通になっていくでしょう。

4.工場製造業

工場での製造業は、同じことを繰り返す単純作業が多いです。
こういった仕事は、AIに代替される可能性が高いでしょう。AIに作業させれば、ミスなく淡々と作業が進むためです。

しかし、複雑で細かい作業など、人間にしかできない部分もあります。
完全なAI化にはならないかもしれませんが、徐々にAIが担当する作業も増えていくでしょう。

5.運転手

タクシー運転手も、将来なくなると予想されています。
なぜなら自動運転に対応している車が、続々と出てきているためです。

自動運転車は、人間が運転する必要がありません。
そのため、必然的にタクシー運転手の仕事もなくなっていきます。

タクシー運転手だけでなく、電車の運転手も同じことが言えます。
2021年9月現在でも、無人電車は多くなってきていますよね。

例えば、新橋やお台場などを走るゆりかもめは、すでに無人運転です。

今後、私たちが選ぶべき仕事のジャンル3選


AIによってなくなる可能性の高い仕事を知り、「ドキッ!」とされた方もいるのではないでしょうか。
AIに代替される可能性が高い仕事を現在されている方は、遅かれ早かれキャリアチェンジしていく必要があるでしょう。

ここからは、AIによってなくなる可能性の低い仕事を紹介します。

1.デザイナーや映画監督

クリエイティブ系の仕事は、人間にしかできない場合が多いです。
AIは、事前にインプットされている情報を元にした作業はできます。

しかし何もないゼロの状態から、考えを生み出すことはできません。
新しいものを創造していく仕事は、この先も生き残り続けるでしょう。

2.カウンセラーや介護職

相手の悩みや要望を聞き、それに合わせたアドバイスや行動ができるのは人間だけです。
先述したホテルのチェックインなどの、人によって要望に変化がない業務はAIもできます。

しかしカウンセラーや介護などの仕事では、人によって対応を変える必要があるため、AIに代替されにくい仕事です。

3.会社経営や、店舗のマネジメント

会社経営では、その時の会社の状況や時代の流れを汲み取りながら、意思決定する必要が出てきます。
複雑な思考能力は、AIは持ち合わせていません。

そのため、さまざまな視点から思考して、最善な状況を判断できるのは、人間だけです。

AIに助けられていることは意外に多い


「AIは人間の仕事を奪っていく......。」と、ネガティブなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
しかしよく考えてみると、AIに助けられていることも生活の中にはたくさんあります。

私たちは、AIのおかげでストレスが減って、楽に生活できるようになってきました。
例えば、ユニクロやGUでは、セルフレジが設置されています。

自分で1着ずつスキャンするのかと思いきや、カゴを指定の位置に置くだけで、一瞬にしてAIが合計金額を計算してくれるのです。

操作に慣れれば、1分以内で会計が終了する速さ。
そのおかげで、私たちはレジの長い列に並ぶストレスもなくなり、会計も人間がやるよりスピーディーに終わらせられるようになりました。

また、ロボット掃除機も私たちの生活を楽にしてくれた製品の1つ。
私たちの代わりに掃除をしてくれるので、掃除に時間を奪われなくなりました。

AIが家の環境を学習するので、隅々まで綺麗にお掃除してくれるんですよ。
このように、AIは私たちの生活をよりよくしてくれた存在でもあります。

AIの発展をこの先のキャリアを考えるきっかけにして、共存できる未来を作っていきましょう。

関連記事

この記事をシェア

Twitter
Facebook
恩田 彩花(ライター)
恩田 彩花

20代のフリーライター。国内外問わず、ひとり旅をするのが大好きです。読者さんの悩みを解決できるよう、丁寧でわかりやすい記事を執筆します。

このライターの記事を見る