2021.12.30

お正月に飾る花はどれがいい?おすすめの種類や込められた意味も解説

お正月を華やかに、縁起良く彩ってくれる花。どの種類を選べば良いか、迷っている人もいるのではないでしょうか?今回はお正月に飾りたい花や植物を、込められた意味と一緒にご紹介します。慌ただしくなる年末年始に向けて、早めに準備しておきましょう!

お正月には花を飾っておもてなし!


お正月に飾るものといえば、しめ縄や門松を思い浮かべる人も多いはず。
しかし、お正月には花を飾ることもあるのをご存知でしょうか?

正月花は、それぞれの花によって飾る意味や込められた願いが異なります。
今年は家に花を飾って、いつもとは違う新年を迎えてみてはいかがでしょうか?

どうしてお正月に花を飾るの?


お正月に花を飾るのは、年神様やお客様をおもてなしするためだといわれています。
年神様とは、年の初めにそれぞれの家へやって来て、幸福をもたらしてくれる神様のことです。

自分で生けたりアレンジするのはもちろん、自信がない場合は通販やお花屋さんで購入するのもおすすめ!

華やかなブーケタイプや机の上に飾れるサイズのアレンジメントのほか、盆栽やバスケット入りのアレンジメントなどさまざまなタイプの正月花が見つかりますよ。

花を飾る場所はどこが最適?


正月花は、家の中の人が集まる場所に飾っておくのがよいですね。
例えば、リビングや玄関などが挙げられます。

そもそも正月花は、年神様や家を訪れた人を歓迎するために飾るものなので、人の目につきやすい場所に飾るのが一般的です。
飾る場所に困ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。

しめ縄や門松との違い


他のお正月飾りとしてよく見かけるしめ縄や門松との違いは、飾る場所と目的にあります。

しめ縄と門松は、主に家の外(玄関や門の入り口など)に飾るものです。
年神様に自分の家を見つけてもらうための、いわば目印として飾ります。

そして正月花を使ったお正月飾りは、家の中に飾ります。
先ほどもご紹介したように、年神様やお客様をもてなすためのものだからです。

お正月に飾りたい!縁起の良い花・植物


ここからは、お正月におすすめの花の種類をご紹介します。
また、花と一緒に飾りたい植物もいくつかご紹介。

縁起が良いといわれている理由や意味も解説するので、ぜひ気に入ったものを見つけてみてくださいね!

菊(マム)


菊は、長寿を願う意味があります。
中国では薬の原料として用いられていたことがあり、長寿を願って酒に浮かべて楽しむこともあるのだとか。

菊といってもさまざまな種類があるので、アレンジメントに用いると一気に華やかになりそうですね!

他の花と比べると長持ちしやすいので、年末から年始にかけて長く楽しめますよ。
また、菊をお正月に楽しむ場合は、お供えに用いるようなもの(輪菊や小菊など)は避けましょう。


お正月といえば、梅を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか?
梅は寒い時期にも関わらず、他の花よりも早く花を咲かせるので「出世」や「開運」の象徴とされています。

梅を家の中に飾れば、一気にお正月ムードになること間違いなしでしょう。
これから仕事をさらに頑張っていきたい人は、ぜひ飾ってみてくださいね。


門松にも使用されている松は「長寿」「不老長寿」の象徴。
上記のように考えられている理由は、松は常緑樹であり、冬になって他の木が葉を落としているときにも青々と茂っているためです。

生命力が強くて1年中緑色を絶やさないので、子孫繁栄を願って飾られることもあります。


竹は、先ほどご紹介した松や梅と共に「歳寒の三友」と呼ばれ、お祝いの席でよく用いられます。
寒さの厳しい冬を耐え抜くことから、縁起が良いとされているのだとか。

まっすぐ上に向かって育つため「生命力」や「成長」「強さ」「真っ直ぐな心」の意味を持っています。
成長のスピードやしなやかに曲がる様子からも、力強さや生命力などを感じられるのではないでしょうか。

千両


千両は小さな赤い実がたくさん実る、見た目にも鮮やかな縁起の良い植物です。
江戸時代に使われていたお金の単位である「両」が名前に入っており、金運の願いを込めて飾られます。

千両には赤だけでなく、黄色やオレンジの実をつけるものも。
自分で生けたり、アレンジをしようと思っている人は、お好みのものを選んでみても良いですね!

胡蝶蘭


胡蝶蘭はお正月以外にも、お祝いの場でよく飾られる花ですね。
蝶のような花の形をしていることから「幸せが飛んでくる」という花言葉を持っています。

水やりの回数が少なく、花もちが良いとのメリットもあるので、忙しい年末年始にはうってつけです。
胡蝶蘭にはあまりお正月のイメージがないかもしれませんが、最近ではお正月飾りのアレンジメントにもよく用いられています。

葉牡丹


葉牡丹(はぼたん)は、重なった葉が牡丹のように見えることから付けられた名前です。
「花キャベツ」とも呼ばれており、こちらの名前の方が馴染み深い人もいるのではないでしょうか?

名前の由来になった牡丹も、縁起が良い花として親しまれています。
しかし、葉牡丹の方が手入れが簡単なため、飾られるようになったのだとか。

葉牡丹の花言葉には「祝福」「利益」「愛を包む」などがあり、葉牡丹自体も縁起が良い花でもあります。

南天


南天(なんてん)は「難転」と同音のため、縁起が良いとされている植物。

難天とは「難を転じて幸となす」という意味で、分かりやすくいえば自分に降りかかった災いや不幸なことをあえて利用し、良い方に持っていくという意味です。

魔除けや厄除けのために多くの家庭で用いられてきた植物なので、お正月飾り向きといえます。

ユズリハ


しめ縄の飾りに使用されることもあるユズリハ。
新たな葉が出てくると古い葉が落ちていく様子から「子孫繁栄」や「家が代々続くように」との意味が込められています。

花言葉の「世代交代」「譲渡」「若返り」にも、葉が落ちていく姿を感じられますね。
華やかな色の花と組み合わせて飾ると、色のバランスが良くなるでしょう。

ウラジロ


ウラジロは名前の通り、葉の裏が白い植物です。
ユズリハと同じく、しめ縄の飾りに使われているのをよく見かけます。

葉の見た目から「心に裏表がない」「心が清い」ことを表しており、縁起が良いとされている植物です。
2枚の葉が左右に広がる様子から「夫婦円満」を意味しており、ユズリハと同じくしめ縄に使われることもあります。

正月花を飾っておく期間・処分方法は?


お正月に向けて花を飾るなら、飾る時期や処分方法も気にしたい所ですよね。
最後に、正月花を飾る時期や片付ける時期、そして処分方法を解説します。

意外と知らない人も多いので、この機会にぜひ知っておいてくださいね。
細かい部分にまで気を配って、縁起をかつぎましょう。

飾る期間


正月花を使ったお正月飾りは、他の正月飾りと同様に12月の28日までに飾りましょう。
29日は「二重苦」と発音した時の響きが悪く、31日に飾ると一夜飾りとなってしまい、どちらも縁起が悪いとされています。

また、30日は旧暦で大晦日にあたるので、こちらも一夜飾りにあたると判断して避ける人が多いようです。

片付ける時期としては、1月7日を過ぎてからが良いとされています。
1月1日〜7日までの「松の内」と呼ばれる期間は、飾っておくのが良いとされています。

ただ、地域によっては松の内を15日までとしていることもあるため、上記はあくまで目安として覚えておきましょう。

処分する方法


処分する際は、しめ縄や門松のような正月飾りと同じように、お焚き上げをしてもらったり、どんど焼きに持っていくと丁寧です。
どんど焼きとは、お正月に飾っていた飾りを持ち寄って燃やす行事です。

お正月飾りでお迎えした年神様を炎でお見送りして、無病息災や家内安全などをお祈りします。
地域によって「どんと焼き」「どんどん焼き」のように、呼び方が異なる場合もあるようです。

近くの神社やお寺でお焚き上げやどんど焼きを行っていないか、確認してみてください。
お焚き上げやどんど焼きに持っていけなかった場合や、もしも家で処分する場合は、塩でお清めをした後に紙に包んで処分するのが良いでしょう。

花を飾っていつもとは違うお正月を


今回は、お正月に飾りたいおすすめの花とその意味を解説しました。
縁起をかつげて見た目でも楽しめる正月花を飾ることで、家の中がパッと華やかになります。

小さいサイズであれば賃貸でも飾れるので、いつもと違う新年を迎えたい人はぜひ検討してみてくださいね。
ぜひお気に入りの花とともに、新たな年を迎えましょう。

この記事をシェア

Twitter
Facebook
クラタコハル(ライター)
クラタコハル

おしゃれとインテリアが好きなフリーライター

ファッションが好きなWebライター。服飾雑貨を取り扱うショップのスタッフとして勤務経験あり。ファッションを楽しむお手伝いができるような情報をお届けします。

このライターの記事を見る