2021.11.30

ホホバオイルは毛穴ケアに効果なし?毛穴の詰まりを改善する使い方を紹介

ホホバオイルは毛穴の角栓を落としやすく、効果的な毛穴ケアが期待できます。この記事では、ホホバオイルの特徴や、毛穴の詰まりを改善する効果的な使い方を紹介します。肌タイプ別による使い分けやおすすめアイテムにも触れているので、ぜひ参考にしてください。

ホホバオイルとは?


ホホバオイルとは、メキシコやアメリカ南部で栽培されるホホバの種子から取れる高品質なオイルのことです。
ホホバは、過酷な環境の土地で50~100年も生き続けるという驚くべき生命力を持っています。

なぜ過酷な環境下でも生きることができるかというと、その秘密は根の構造にあります。
地中深くに根を張り、表皮をロウ状の物質で覆って内部の水分を蓄えるのです。

そんなホホバから抽出されたホホバオイルは、少量でとてもよく伸び皮膚の下に深く浸透して、乾燥対策や毛穴ケアに効果が期待できます。

ホホバオイルの種類は2つ


ホホバオイルには、精製したオイルと未精製のオイルの2種類があります。
精製したホホバオイルは無色透明のタイプが多く、未精製のホホバオイルは黄色っぽい色味が特徴です。

ここではそれぞれの特徴を詳しく紹介します。

1.精製したホホバオイル

精製ホホバオイルは、「クリアホホバオイル」とも呼ばれ、製造過程で加熱処理が施され、不純物や色素が取り除かれています。

クリアホホバオイルのメリットは、不純物が少ないため、劣化しにくく肌に優しいことから敏感肌でも使いやすい点です。

精製工程で美容成分は減少してしまう一面もあるため、美容効果よりも保湿効果を求めている人におすすめと言えます。

2.未精製のホホバオイル

未精製のホホバオイルは「ゴールデンホホバオイル」と呼ばれ、種子から抽出したオイルをフィルター処理のみしたものです。

ホホバオイルの主成分である「ワックスエステル」や「ビタミンE」がそのまま入っているため、高い美容効果に期待ができます。

精製していないため不純物が残るリスクがあるので、敏感肌の人よりも健康な肌の人におすすめです。

ホホバオイルの5つの効果


色々な使い道がある万能オイルのイメージがあるホホバオイルですが、実際の効果も気になりますよね。
最近では「毛穴対策へに効果がある」と話題になることも多いです。

ここではホホバオイルの主な効果5つを解説します。

1.肌を保湿してくれる

ホホバオイルには水分の蒸発を防いで潤いを守る効果が期待できます。
これは、ホホバオイルに豊富に含まれる「ワックスエステル」という成分の働きによるものです。

ワックスエステルは、人間の皮膚にも20%~30%含まれているオイルで肌に弾力やうるおいを与える効果があるとされています。

抜群の肌馴染みで肌に浸透し、保湿した潤いを肌に留める働きもあるため、乾燥肌の予防や改善におすすめです。

2.肌への負担を少なくクレンジングできる

ホホバオイルには、メイクの油汚れや皮脂汚れを浮かせて落とす働きがあり、クレンジングとしても使えます。
肌へのなじみがよく浸透力も高いため、軽い力でメイクを落とせる上に、肌への負担が少なくクレンジングが可能です。

ホホバオイルが持つ保湿効果によって、保湿しながらクレンジングができるだけでなく、抗菌作用が顔に付着した雑菌から肌を守ってくれるメリットも兼ね備えています。

3.肌を柔らかくする

ホホバオイルには、皮膚からの水分蒸散を抑えて潤いを保ち、皮膚を柔らかくするエモリエント効果があります。
保湿されている皮膚は、みずみずしく表面が滑らかで肌が柔らかくなるのです。

肌が柔らかくなると、シワになりにくいというメリットもあります。

4.毛穴の詰まりを改善できる

ホホバオイルは肌へのなじみが良く浸透力も高いため、メイクを落とせるだけでなく毛穴の汚れや黒ずみ対策にも働いてくれます。

また、毛穴の詰まりの主な原因は皮脂の過剰分泌ですが、ホホバオイルには皮脂バランスを整える作用があるため、毛穴詰まりの改善に期待ができるのです。

その結果、毛穴詰まりが酸化してできてしまう毛穴の黒ずみが悪化するのを防げます。

ホホバオイルは毛穴が詰まるって聞くけど……

毛穴つまりに効果があると話題の一方、反対にホホバオイルを使うと毛穴が詰まるという話もたまに聞きますよね。
実際はどうなのかというと、ホホバオイルは「ノンコメドジェニック」であるといわれていて、毛穴を詰まらせる可能性が低いオイルです。

ホホバオイルは、人の肌に近い成分を持っているため肌になじみやすく、毛穴が詰まりにくいと言えます。
ただし、使用量を間違えて塗り過ぎると、皮脂が過剰になり毛穴を詰まらせる原因となるため注意が必要です。

肌タイプ別による使い分け


ホホバオイルは誰もが同じように使用するのではなく、肌質によっても使い方が変わってきます。
肌質を考えずに使用すると、肌荒れやニキビの悪化につながる場合もあるので注意が必要です。

ここでは肌タイプ別に、ホホバオイルの使い分けを紹介します。

乾燥肌


乾燥肌の人は、まず洗顔後にホホバオイルをうすく全体につけて、化粧水やクリームで保湿をします。
ホホバオイルをつけることによって肌を柔軟にし、化粧水やクリームの浸透(※)をよくしてくれます
(※角質層まで)

朝のお手入れなら、下地をつけてメイクへ。
夜のお手入れとして使用する場合は、最後にもう一度、乾燥しやすい部分にホホバオイルをつけてもよいでしょう。

油分を補うことで、肌から水分が蒸発することを防ぎます。
乾燥肌は肌の水分や油分が少ない状態です。

肌が乾くことにより、表面がパサパサになり毛穴も目立ちやすくなります。
ホホバオイルを使うことによって乾燥からくる毛穴をケアしましょう。

脂性肌


アラサー世代になると、皮脂量は減少せずに水分量が減ってきます。
脂性肌の人は、化粧水や乳液で補った水分を逃さないように、ホホバオイルをうすく塗ると肌が落ち着きやすくなります。

もしくは、化粧水に1~2滴混ぜてつけるのもおすすめです。
べたつきを抑え、さっぱりとしながらも乾きにくい肌に近づけます。

脂性肌の人は「できるならオイルは避けたい……」と思っている人もいますよね。
中には毛穴が開き気味で、角栓の詰まりに悩んでいる人もいるでしょう。

しかしホホバオイルは、脂性肌の人が悩む毛穴詰まりの改善にも役立ちます。
実は皮脂が出る原因にの1つとして、肌の乾燥があげられるのです。

皮脂を取り除こうとすればするほど、肌は皮脂を補おうとします。
逆に考えると、油分が肌にあれば皮脂は出にくくなるのです。

そのため皮脂が出にくくなれば、毛穴を目立たなくできる場合があります。

ニキビ肌


ニキビ肌の人は少し注意が必要です。
なぜならホホバオイルを使うことで、ニキビが出やすくなる場合があるためです。

口周りにニキビが出来ているのなら、ニキビの部分は避けてホホバオイルをつけてみてください。
毛穴や角栓が気になるところへ部分的につけるのもいいでしょう。

全体につけるのなら化粧水に混ぜて使い、乾燥する部分のみ指先でホホバオイルを付けてみてくださいね。

「毛穴ケア」に効果的なホホバオイルの使い方


ここでは毛穴ケアに効果的なホホバオイルの使い方を5つ紹介します。
ホホバオイルは毛穴ケア以外にも色々使える方法があるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

クレンジングとして使う


ホホバオイルはクレンジングとして使うこともできます。
ホホバオイルは肌になじみやすく、肌に負担をかけずに毛穴汚れを落とすことに適しています。

しかしクレンジングを目的として作られてるわけではないので、濃いめのメイクやマツエクには不向きです。
また水洗いだとホホバオイルが固まりやすいので、ぬるま湯で洗い流しましょう。

ニキビ肌の方はオイル成分がニキビ部分に残らないように、洗浄力が弱めの洗顔でW洗顔をおすすめします。

角栓部分にパック


毛穴ケアに、とても効果的な使い方が「毛穴パック」。
通常のクレンジングや洗顔では落ちにくい毛穴汚れの除去が期待できます。

毛穴パックのやり方は以下の通りです。

  1. クレンジングをしたあと、500円玉程度のホホバオイルを手に取り、肌の角栓や毛穴が気になる部分にホホバオイルをパックする
  2. 約5分~15くらいパックしてから洗い流す
  3. 入念に洗顔する
  4. 洗顔後にホホバオイルを数滴つける

実際やってみた結果、よく宣伝であるように「オイルで毛穴から角栓がごっそり!」なんてことははありませんでした。

私はさまざまなオイルを使ってきましたが、一度に角栓がごっそり取れたことはありません。
角栓というのは、徐々に小さくなっていくものなのです。

毎日でなくてもいいので、1ヵ月ほど続けてみてください。
毛穴や角栓が改善し、徐々に小さくなってくるのがわかりますよ。

かっさマッサージに使用


「かっさ」はべっ甲や石、プラスチックなどでできたヘラのようなもので、顔のリンパを流しマッサージができるものです。

ホホバオイルを塗り、かっさで流すと毛穴にオイルが入り込んで、徐々に角栓を小さくしてくれます。
また、かっさでマッサージすることは、小顔ケアやたるみケアにもいいですよ。

ニキビ肌の方はホホバオイルでのかっさマッサージはあまりおすすめできません。
なぜならかっさは固いので、ニキビへの刺激になりかねません。

敏感肌の人はかっさを使用するときに、力をいれずに軽く流すようにしましょう。
あとはお湯で流すか、乾燥肌の方はティッシュオフもおすすめです。

肌の状態に合わせて行なってみてくださいね。

綿棒で毛穴を優しくなでる


角栓を直接ケアする方法として、ホホバオイルをたっぷりと染み込ませた綿棒を使ったものがあります。
オイルが肌に浸透することによって、古くなった角質や皮脂汚れが溶けだし、効果的に毛穴ケアができるのです。

やり方は次の通りです。

  1. 綿棒にたっぷりとホホバオイルを染み込ませる
  2. 綿棒で優しくなでるように肌に馴染ませる
  3. 綿棒のすべりが悪くなったらホホバオイルを足す
  4. ホホバオイルが全体になじませたら、コットンで優しく拭き取る
  5. その後洗顔でオイルを洗い流し、通常のスキンケアでしっかり保湿をする

綿棒を使ったお手入れをする際は、綿棒を肌に押しつけたり強くこすったりしないように注意しましょう。

クリームファンデーションに混ぜる


つや肌作りにも使うことができるのが、ホホバオイルのよいところ。
そのため、クリームファンデーションに1滴混ぜて肌につけると、うるおいつや肌が完成します。

乾燥肌向けのケアになりますが、艶感が出ることで見た目の仕上がりがキレイになります。

また、ホホバオイルを混ぜることによって、肌が乾燥しにくくなるというメリットも。
この場合は、日焼け止めを必ず入れてくださいね。

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毛穴ケアにおすすめのホホバオイル4選


ここでは毛穴ケアにおすすめのホホバオイルを4つ紹介します。
ぜひ参考にして、自分のお気に入りアイテムを見つけてくださいね。

1.赤ちゃんにも使える低刺激オイル|高精製ホホバオイル

精製されているため不純物が含まれず、肌が敏感な方や赤ちゃんまで使えるやさしいホホバオイル。
お肌が不安定な人や心配な人は、精製されたホホバオイルを使ってみてはいかがでしょうか。

2.化粧用に精製|無印良品ホバオイル

サラサラとしていて、とても使いやすい無印良品のホホバオイル。
水分と皮脂のバランスを整え、乾燥から肌を守ります。

香料や着色料は使用していないので、敏感肌の人にも使いやすい100%
容量も200mlの大容量となっており、コスパ的にも無印はかなりお得です。

3.リピーター続出!|オーガニック・ゴールデン・ホホバオイル

精製されたホホバオイルに比べ値段はやや高めですが、豊富なビタミンや天然トコフェロール、天然アミノ酸などの美容成分がたっぷり含まれています。

毛穴ケアへの効果も期待できるため、敏感肌でない限りはこちらのホホバオイルがおすすめです。

4.大容量でコスパ◎|ゴールデンホホバオイル+高精製ホホバオイル

これすごいんです!
無精製のゴールデンホホバオイルと精製したオイルのセット!

使用感や質感を比べてみれば、どちらが好みかわかりますよね。
無精製の方がとろみがあり、ホホバの香りもあるので、精製済みオイルのほうが使いやすい人もいるでしょう。

精製したオイルはボディ用、無精製は顔用と分けてもよさそうですね。

ホホバオイルは毛穴ケアに効果あり!


ホホバオイルは効果的に毛穴ケアをしてくれるおすすめのオイルです。
酸化しにくく1年くらいは保存できるので、無駄なく使える点もいいですよ。

髪やボディケアにも使いたい場合は容量多め、顔だけなら50mlの少なめを選んでみるなど、どこに使うか考えてから購入しましょう。

毛穴ケアができ、美肌も目指せるホホバオイルを、ぜひ取り入れてみてくださいね。

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クリム(ライター)
クリム

女性のキレイを応援する美容家

エステサロンに8年勤務し管理職としてサロン運営スタッフ育成について学ぶ。 日本化粧品検定1級、コスメコンシェルジュ、コスメ薬事法管理者を取得し薬事法ライター、美容ライターとして美容情報を発信中。 誰もが通る女性ならではの悩みやエイジングの道を、自分らしく輝ける方法を一緒に探しましょう。

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