ヘアカラー剤によって髪が痛む理由
「市販のヘアカラーは髪が傷むからやめた方がいい」と、美容師から言われたことはありませんか?
髪の専門家である美容師が、市販のヘアカラーをすすめないのには理由があるんです。
なぜ市販のヘアカラーは髪が傷みやすいのか、その理由を見ていきましょう。
2021.11.19
時間がなくて美容院にいけない。美容院は苦手。そんな時、市販のヘアカラーに挑戦してみたいと思いますよね。でも、市販のヘアカラーは髪が傷みやすいのが事実です。市販のヘアカラーで髪が痛む原因と、髪が傷みにくいヘアカラーの選び方を解説します。
「市販のヘアカラーは髪が傷むからやめた方がいい」と、美容師から言われたことはありませんか?
髪の専門家である美容師が、市販のヘアカラーをすすめないのには理由があるんです。
なぜ市販のヘアカラーは髪が傷みやすいのか、その理由を見ていきましょう。
市販のヘアカラーには髪が傷みやすい成分が入っています。
そのため、髪へのダメージが大きいです。
ここでポイントとなるのが、ヘアカラーで使用するアルカリ剤。
サロンカラーでは蒸発しやすいアルカリ剤を、市販のヘアカラーでは蒸発しにくいアルカリ剤を使います。
髪はもともと弱酸性。
蒸発しにくいアルカリ剤は、カラーをした後も髪に残る可能性が高いです。
その結果、髪や頭皮に大きなダメージを与えてしまいます。
市販のヘアカラー剤で染めると、過剰に髪を染めることになり得ます。
なぜなら、市販のヘアカラーはどんな髪質でも染まるようになっているから。
脱色作用がある過酸化水素の濃度が高いんです。
つまり、一度も染めていない根本も色が抜けて傷んだ毛先も、同じ強さで染めることになります。
強いカラー剤で根元から毛先まで染めることは髪に大ダメージ。
特に、ダメージのある毛先はさらに傷む可能性が高いでしょう。
市販のヘアカラーが傷みやすいのは事実です。
でも、どうしても市販のヘアカラーを使いたい時もありますよね。
実は、市販のヘアカラーの中には、髪が傷みにくいものがあるんです!
どんなヘアカラーを選んだらいいのか、5つのポイントを紹介します。
市販のヘアカラー剤には、さまざまな種類があります。
その中でも、髪が傷みにくいのがクリームタイプのヘアカラー剤。
泡タイプのヘアカラー剤に比べて、薬剤の強さが優しいと言われています。
クリームタイプのヘアカラー剤の特徴は、しっかりと髪が染まりやすいこと。
カラー剤が髪に密着しやすく、液だれもしにくいです。
しかし、塗りにくいので初心者向けではありません。
そのため、市販のヘアカラーが初めてな人、ロングヘアの人はクリームタイプよりも泡タイプの方が適している場合もあるでしょう。
保湿成分や補修成分など、トリートメント効果の高い成分が入ったヘアカラー剤を選びましょう。
そのような成分が配合されていると、髪へのダメージを軽減することが可能です。
上記のような成分が配合されたヘアカラーを選ぶと、傷みにくいだけではなく色持ちも良くなりますよ。
口コミをチェックしてからヘアカラー剤を買いましょう。
その理由は、商品説明ではわからないリアルな感想を知ることができるから。
商品レビューを見たりSNSで口コミを見たり、YouTubeでのレビュー動画も参考になりますよ。
使用感やカラーした後の髪の状態、染まり具合など、たくさんの口コミをチェックしてみてください。
口コミをチェックすることで「傷みにくいヘアカラー剤なのか」「自分の髪質にあっているのか」など、わかるはずです。
セルフカラーをする時は、明るすぎない色合いを選ぶと傷みにくいです。
なぜなら、明るい色合いにするほどカラー剤の強さがアップするから。
色味を明るくすればするほど、髪が傷みやすくなります。
また、明るすぎない色合いなら、セルフカラーでの色ムラが目立ちにくいのもポイント。
すなわち、暗めのヘアカラーの方が失敗しにくいです。
地毛が4~5トーンなので、7~8トーンを選ぶとナチュラルに仕上がるでしょう。
市販のヘアカラー剤を選ぶ時は、付属品にも目を向けましょう。
髪へのダメージを抑えたいなら、トリートメントがついているものを選ぶようにしてください。
ヘアカラーをした後は、キューティクルが開いてしまっています。
髪の栄養分が流れやすい状態です。
ですから、ヘアカラー後はトリートメントをつけてキューティクルを引締め、閉じることが大切。
ヘアカラーをした後、何もケアをしないと色が抜けやすいだけではなく、髪へのダメージが大きくなるでしょう。
もし、トリートメントのついていないヘアカラー剤なら、別で用意する必要がありますよ。
傷みにくいヘアカラーを選んでも、染め方が間違っていると髪が傷みやすくなります。
染め方によって、髪へのダメージが変わってくると言っても過言ではありません。
傷みにくいヘアカラーのコツをつかんで、髪へのダメージを軽減させましょう。
シャンプーの仕方に気をつけることが、1つ目のコツです。
カラー剤が髪に残ってしまうと髪や頭皮にダメージを与えます。
しっかり洗い流すことが大切です。
シャンプーの仕方は以下のとおり。
シャンプーの仕方を変えるだけで、髪が傷みにくくなりますので、試してみてくださいね。
市販のヘアカラーをする時、室温にも気をつけましょう。
寒すぎない部屋で染めることが大切です。
なぜなら、寒い部屋だと染まりにくいから。
ヘアカラーは室温20度から30度で染めることを基準に、放置時間が決まっています。
そのため、寒い部屋でヘアカラーをすると、なかなか染まらず放置時間が長くなる可能性も高くなるでしょう。
放置時間が長くなると、髪へのダメージは大きくなります。
髪の傷みを軽減したいなら、20度以上の部屋でヘアカラーをしてくださいね。
市販のヘアカラーをする時は、薬剤を多めに用意することを忘れずに。
その理由は、薬剤が足りないと、ムラになるなど失敗の原因になるからです。
染めはじめてからカラー剤が足りないと気づいても、どうすることもできません。
薬剤が足りなくて失敗、そして染め直しをする……。
それこそ髪が傷んでしまいます。
1箱でセミロングを染められるとされていても「全然足りなかった」なんてことが多いのも事実です。
髪の長さや毛量、毛質を考慮して、薬剤は多めに準備してくださいね。
美容院でカラーした時と、セルフカラーした時とでは、仕上がりに大きな違いがあります。
では、市販のヘアカラーとサロンカラーの違いってなんだと思いますか?
1つ目は、この記事で紹介したように、使う薬剤が違うこと。
2つ目は、知識と技術の違いです。
どのような知識と技術が違うのか、詳しく見ていきましょう。
美容師は、薬剤や調合についての知識が豊富です。
専門知識があるので、髪へのダメージを最小限にした調合ができます。
ダメージレベルに合わせて「根本・中間部分・毛先」と配合を変えることも可能。
その人に合った調合でカラーをするので、傷みにくいだけではなく仕上がりも綺麗です。
髪の専門家だからこその知識量で、オーダーメイドのカラーが実現します。
髪が傷みにくい市販のヘアカラーは増えています。
でも、セルフカラーを繰り返すと、髪はどんどん傷むのも事実です。
市販のヘアカラーは、美容院に行けない時や金欠の時など、理由がある時だけ使用する方がいいでしょう。
また、市販のヘアカラーをする前はパッチテストを忘れずに。
肌が大丈夫か確認してからヘアカラーするのが基本です。
市販のヘアカラーを使うのなら、傷みにくいものを選んで、傷みにくい染め方でカラーしてくださいね。
アダルト・恋愛ジャンルが得意なママライター
育児をしながらママライターとして活躍。日本化粧品検定1級を取得。過去には、脱毛サロンで4年間勤務していたこともあり、美容業界の知識も豊富。現在は、美容関係の知識をアップデートするために化粧品関係の資格取得に奮闘中。
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