ピルの種類にはどんなものがある?特徴を知って上手に使いこなそう!

避妊や月経リズム改善にピルを使いたい...。そう思っていても、ピルによってホルモンの種類や量など様々で、どれを使えばよいか迷ってしまいますよね。この記事を読めばピルの種類ごとの特徴や副作用がわかります。ピルについて知りたい方必見です。

  1. そもそもピルってなに?
  2. ピルの種類
  3. ピルの種類別の飲み方
  4. ピル種類別使用の注意点
  5. ピルの種類まとめ

そもそもピルってなに?


ピルの種類を説明するまえに、まずは「ピルって何?」ということから確認しておきましょう。

ピルの成分と働き

基本的に「ピル」と呼ばれる薬は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類の女性ホルモンが配合されています。

一般的に避妊薬として用いられるのは「低用量ピル」とよばれるものです。
※ここからは特定の記述がない以外は「ピル=低用量ピル」のこととします。

ピルを服用することにより、体内のホルモンバランスが妊娠したときと同じような状態になります。
これにより身体が妊娠したと錯覚し、排卵がなくなります。

排卵がないということは、妊娠は不可能だということです。
しっかり用法用量をまもってピルを使用すれば、100%に近い避妊効果を得られるということですね。

ピルの種類


ピルには沢山の種類がありますが、含まれているホルモンやホルモンの配合の仕方などでいくつかに分類することができます。

ピルの種類①【超低用量ピル~中用量ピル】

薬に含まれる卵胞ホルモン(エストロゲン)の量により超低用量ピル・低用量ピル・中用量ピルの3つがあります。
※昔は高用量ピルがありましたが、今は使用されてないので割愛します。

中用量ピル

中用量ピルは卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が1錠中50ナノグラム含まれています。
現在では主に、女性ホルモンが関わる病気の治療に使用されています。

低用量ピル

低用量ピルは卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が1錠中50ナノグラム未満のものを言います。※一般的に30ナノグラム~35ナノグラム

その名前の通り低用量ピルのほうが中用量ピルより、卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が少ないということですね。
現在では主に避妊を目的として使用されています。

また月経困難症や、月経日を移動させる目的でも使用されています。

超低用量ピル

最近では、超低用量ピルとよばれる卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が1錠中30ナノグラム未満のものもあります。

やはり避妊を目的として使用されており、低用量ピルよりさらに卵胞ホルモン(エストロゲン)が少なくてすむので、副作用が出にくいといわれています。
また、月経困難症や子宮内膜症による疼痛緩和にも使用されています。

ピルの種類②【21日タイプと28日タイプ】

まず1シートごとの錠剤の数によって「21日タイプ」と「28日タイプ」にわけることができます。

21日タイプ

21日タイプは、薬効のある錠剤を21日間飲み続け、その後7日間休薬します。
※休薬=薬を飲まないこと

28日タイプ

28日タイプは、薬効のある錠剤を21日間飲み続け、残り7日は偽薬(プラセボ)を飲みます。
プラセボとは薬効のない錠剤のことです。

結局どちらも薬効のある錠剤は21日だけ飲むということですね。

ピルの種類③【1相性ピル~3相性ピル】

1シート内のホルモンの配合の仕方で、1相性・2相性・3相性の3つにわけることができます。

1相性ピル

1相性は1シート内の実剤(薬効のある錠剤)21錠全てに、同じ量のホルモンが含まれています。

ホルモンの量に変化がないので、ホルモンの影響による体調の変化が少ない、飲み間違えてもホルモンは同じ量なので避妊効果に影響を与えないというメリットがあります。

一方、ホルモンの総量は多くなってしまいます。

2相性ピル

2相性は1シート内に、成分の異なる2種類の錠剤が含まれています。

私たちの身体のホルモンバランスは一定ではなく1か月を通じて変化をしていますが、2相性はその自然なホルモンバランスの変化に近く、副作用が出づらいというメリットがあります。

一方錠剤によりホルモンの量が違うので、飲み間違えると避妊効果がなくなるというリスクもあります。

3相性ピル

3相性は1シート内に、成分の異なる3種類の錠剤が含まれています。
1シート内の実剤(薬効のある錠剤)21錠が、7錠(1週間)ごとにホルモン量を変えて配合されています。

2相性よりもさらに自然のホルモンバランスの変化に近く、副作用が出づらいというメリットがあります。
一方2相性ピルと同じく錠剤によりホルモンの量が違うので、飲み間違えると避妊効果がなくなるというリスクもあります。

ピルの種類④【第1世代~第4世代】

ピルには実剤(薬効のある錠剤)に含まれるホルモンの種類によって、第1世代・第2世代・第3世代・第4世代の4つにわけることができます。
第1世代が最も古く、数字が大きくなるほど新しいピルになります。

第1世代ピル

第1世代のピルには「ノルエチステロン」と呼ばれる黄体ホルモン(プロゲステロン)が含まれています。
ニキビや肌荒れの改善効果があると言われる一方で、不正出血の頻度が高いという副作用もあります。

第2世代ピル

第2世代のピルには「レボノルゲストレル」と呼ばれる黄体ホルモン(プロゲステロン)が含まれています。
第1世代のピルの副作用であった不正出血を減らすために開発されましたが、一方でアンドロゲン活性という副作用もあります。

アンドロゲン活性とは男性ホルモンが増えることをいい、その影響で体毛が濃くなったりニキビが悪化したり肌荒れしたりします。

第3世代ピル

第3世代ピルには「デソゲストレル」と呼ばれる黄体ホルモン(プロゲステロン)が含まれています。
第2世代のピルで問題だったアンドロゲン活性をおさえてあります。

第4世代ピル

第4世代ピルは「ドロスピレノン」と呼ばれる黄体ホルモン(プロゲステロン)が含まれています。
アンドロゲン活性がほとんどないのが特徴で、ニキビやむくみに対する副効果も期待されます。

各世代ごとの説明を読むと、古い第1世代より最新の第4世代のほうが良いよいに思えますが、実際には身体との相性があるので一概にはそうとも言い切れません。
医師に相談しながら自分にあったピルを処方してもらいましょう。

ピルの種類別の飲み方


基本的にはどの種類のピルも、生理1日目から飲み始めます。

生理1日目から飲み始めると、7日目から避妊効果を得ることができます。
※生理1日目とは、生理が始まってから24時間以内のことです。

サンデースタートと呼ばれる飲み方もあり、これは生理が始まった週の最初の日曜日から飲み始めます。

この飲み方だと生理が土曜日・日曜日に重なることがないので、週末を楽に過ごすことが出来るというメリットがあります。

ピル種類別使用の注意点


ピルには避妊効果以外にも月経困難症の治療にも有効で、さまざまなメリットがあります。
その一方、やはり薬ですので副作用など使用する際には気を付けなくてはならないことがあります。

ピルの種類別副作用

ピルに含まれるホルモンの種類、ホルモンの量によって副作用は違いますが、一般的には以下の副作用が言われています。

吐き気・倦怠感・頭痛

どの種類のピルを飲んでいるかに関わらず、もっとも多い副作用がこれです。
ピルを飲み始めた時におこることが多く、だいたいは3か月程度で収まることが多いです。

乳房痛

これもどの種類のピルを飲んでいるかに関わらず、感じる人が多い症状です。
吐き気や倦怠感などとともにマイナートラブルの1つとされています。

こちらもピルを飲み始めた時におこることが多く、長くとも3か月程度で収まることが多いです。

不正出血

第1世代のピルを飲んでいる人に、比較的おこることの多い副作用です。
ピルを飲み続けていれば1か月程度で収まることがほとんどです。

血栓症

血栓症とは血液が血管の中で固まってしまう症状のこと。
高齢者・肥満・喫煙者でピルを服用すると、少しこの血栓症にかかるリスクが高まると言われています。

その他乳がんリスクについて言及されることもありますが、ピルと乳がん発症リスクは関係がないと言われています。
また太るという噂もありますが、これも間違いです。

ピルの副作用としてむくむことがありますが、それが太るという印象になったのかもしれません。

また上記の副作用が続くようであれば病院を受診しましょう。

ピルを服用できない人

健康リスクの観点から、ピルを服用出来ない人・お勧めできない人がいます。

  • 乳がんの人
  • 糖尿病の人
  • 高血圧の人
  • 肝臓に問題を抱えている人
  • 35歳以上のヘビースモーカー

などです。
どれかにあてはまりピルを服用したい場合は、必ず病院へいって相談してください。

またあてはまらない方でも、ピルとの相性などもありますので病院で相談してから服用を始めた方が良いです。

ピルの種類まとめ


ピルにはさまざまな種類があり、その特徴なども種類によって違います。
高い避妊効果だけではなく、月経困難症改善にも効果がありますし、月経前症候群にも有効との説もあります。

ピルの種類ごとの特徴を理解して、上手に使いこなしていきたいですね。

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レイトン愛加(ライター)
レイトン愛加

ブラジル在住ライター。趣味は読書と遺跡巡り。フリーランスライター活動をしながら、本業の経理職でのキャリアアップを目指し勉強の日々。