2021.10.01

起業の種類には何がある?2つの起業の方法や起業アイデア・資金調達法

起業の種類には「自営業」や「個人事業主」「会社設立」などさまざまな種類があります。それぞれの種類を理解して、自分に合った方法で起業する必要があるのです。この記事では、企業の種類や企業アイデア・資金調達方法まで分かりやすく解説します。

起業の種類は3つ


「起業」とは営利を目的として活動すること。
近年は副業が認められるようになったり、起業のハードルが下がったりしたこともあり、起業する人が増えている傾向にあります。

起業と一口に言っても、起業の形は同じではなく多様化しています。
起業の種類には次の3つがあります。

1.個人事業主
2.会社を設立

それぞれ見ていきましょう。

個人事業主


個人事業主とは、会社に属さずに個人で独立して事業を営むことです。
・フリーランス
・農家
・漁師
・ネイリスト

このような業態に関わらず、自分の力で事業を営んでいる人を事業業者と呼びます。
近年は、ネットショップやウェブライターなど在宅での起業が可能。

パソコンや仕事道具さえあれば高額の資金も必要なく、簡単に起業できるでしょう。
個人事業の場合は、税務署に開業届を提出するだけで起業できます。

開業届の申請には費用などは掛かりません。
また、個人事業主の場合は、税制上有利になる可能性も高いでしょう。

会社を設立


起業と言ったらイメージするのが会社を設立することではないでしょうか。
会社の設立とは、法人として会社や企業を設立することです。

設立できる会社は株式会社だけでなく、低コストで設立できる合同会社や社団法人など複数あります。
法人の場合、個人事業主とは適用される税金や法律が変わります。

法人として起業することで得られるメリットとしては、税制上の優遇を受けられたり、会社としての信頼もアップしたりするといったことです。

ただし、法人設立には費用が掛かり、小規模の場合は税制面でも個人事業主のほうがメリットの大きいこともあるので、慎重に検討する必要があります。

業種や場所はどうする?おすすめ起業アイデア


「起業したいけど費用が多くかかりそう……」「どんなことで起業すればいいのか分からない」という方もいるでしょう。

起業と言っても、必ずしも店や事務所を構えたり、特別なスキルが必要になったりするわけではありません。
起業の方法は千差万別あり、アイデア次第でどのような事業でもスタートできます。

ここからは、おすすめの起業の種類や働き方を紹介します。

個人事業主におすすめ!3つの起業アイデア


個人事業主として起業する場合、いきなり店舗を構えたりすると高額な資金が必要となります。
あまり資金がない人やとりあえず起業したいという方、私生活に合わせて起業したいという方もいらっしゃるでしょう。

そんな方におすすめの起業アイデアには次のようなものがあります。
1.インターネットを利用した事業
2.ノウハウの提供事業
3.資格やスキルを提供する事業

1.インターネットを利用した事業

インターネットを利用した事業であれば、ネット環境さえあれば気軽にスタートできるでしょう。
ウェブライターやネットショップ・ウェブデザイン・動画提供などさまざまな職種があります。

初期費用を抑えられ、自分の時間で活動できるので個人事業としておすすめです。
また、ネット事業では小規模であっても、ヒット商品などを生み出せれば大きな利益を生み出すことも可能でしょう。

2.ノウハウの提供事業

ノウハウの提供とは、いわゆる「教える」事業のことです。
料理教室や英会話・手芸などのスクールで生徒に指導するなどがあります。

自分の好きなことを提供できるので、特技や興味があることを仕事にできるのは大きな魅力でしょう。
近年は、対面のスクールだけでなくオンラインでの教室も増えてきており、初期費用を抑えた事業も可能です。

3.資格やスキルを提供する事業

行政書士や弁護士・ネイリストなど、自分の持っている資格やスキルを活かした事業も人気があります。
特に国家資格の所有者であれば、信頼もあり高収入を目指せる可能性もあるでしょう。

法人におすすめ!2つの起業アイデア


法人では、個人事業主よりも規模を大きくして活動できるメリットを生かした起業がおすすめです。
法人での起業アイデアには次のようなものがあります。

1.店舗や事務所を構えての事業
2.フランチャイズ経営

1.店舗や事務所を構えての事業

法人化した場合、収入が一定以上あることで税制面でのメリットが生まれます。
また、個人事業主よりも経費にできる範囲も広いので、実際の店舗や事務所を構えて起業する方法が向いているでしょう。

2.フランチャイズ経営

コンビニやチェーン店のように本部と加盟店に分かれて経営する形態をフランチャイズと言います。
フランチャイズ経営では、物件探しや経営のサポートを本部から受けられるものです。

そのため、店舗を持ちたいけど資金がない人や経営ノウハウが欲しいという方にはおすすめでしょう。

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どこで起業すればいい?起業の場所


店舗や事務所を持つなど固定の住所だけでなく、起業場所はアイデア次第でいくらでもあります。
起業場所としては次のようなものもあるので、参考にしてみてください。

・自宅や実家
・コワーキングスペースやレンタルオフィス・バーチャルオフィス
・海外や地方

ネット事業などは、インターネットがあればどこでも起業できます。
また、近年はレンタルオフィスやコワーキングスペースなども増えてきており、事務所も必要なくなってきているのです。

現在の起業は、自分の起業スタイルに合わせて、好きな場所でできるものと言えるでしょう。

起業に必要な資金はどうすればいい?4つの資金調達方法


起業にはある程度の資金が必要になります。
特に、店舗を構えることや、仕入れが必要な業種では高額の資金が必要でしょう。

日本政策金融公庫の調査によると、2020年度の開業資金の平均は989万円という結果も出ています。

出典:日本政策金融公庫|2020年度新規開業実態調査(外部リンク)


ただし、起業の種類や業種によって必要な資金は大きく異なります。
ネット事業などは資金もあまり必要なく、自己資金だけで賄えるでしょう。

しかし、店舗や設備が必要で自己資金だけでは賄えない場合は、資金を調達しなければなりません。
主な資金調達方法には、次の4つがあります。

1.融資を受ける
2.個人借入をする
3.出資(投資)を受ける
4.補助金・助成金を受給する

融資を受ける


一般的な資金調達方法が、銀行や信用金庫・公庫などから融資を受ける方法です。
民間の金融機関だけでなく、日本政策金融公庫などの公的金融機関や自治体が支援してくれる制度もあるので、目的に合わせて選択するとよいでしょう。

個人借入をする


親戚や知人などから借入れることや、フリーローンなどを活用した資金調達方法です。
借入に融通が利きやすく、比較的簡単に資金調達できる方法でもあります。

ただし、返済トラブルから人間関係の悪化や高い金利などで返済できないなどのデメリットもあるので慎重に検討することが大事です。

出資(投資)を受ける


近年増えてきているのが、ベンチャーキャピタルや個人投資家から投資を受ける方法です。
インターネットで資金を集めるクラウドファンディングなどもあり、起業アイデア次第では大きな資金を集められるでしょう。

補助金・助成金を受給する


国や自治体が起業支援としておこなう補助金や助成金を活用するのもおすすめです。
地方自治体によって、補助の額も大きく異なるので、一度調べてみるとよいでしょう。

補助金や助成金は返済が必要ないため、資金調達の大きなメリットがあります。
ただし、審査が厳しい傾向があり必ずしも活用できるわけではないので注意が必要です

起業を成功させるために押さえたい3つのポイント


起業するからには失敗したくないものですね。
起業するうえで、押さえておきたいポイントには次のようなことがあります。

・事業計画を念入りに立てる
・得意分野で起業する
・納税を忘れずにおこなう

事業計画を念入りに立てる


なんとなく起業して、なんとなく経営していくというスタイルでは、成功する可能性は高くないでしょう。
事業を始めるにあたっては事業計画をより具体的で綿密に立てる必要があります。

また、事業計画書は融資や補助金を受ける際にも必要になるものです。
さまざまなリスクや将来像を想定したうえで事業計画を立てるとよいでしょう。

得意分野で起業する


流行りに乗っかって起業するのも一つの手ですが、競争も激しく長続きしない場合もあります。
起業するなら自分の得意分野や興味のある分野にすると成功しやすくなるでしょう。

また、得意分野であっても起業後も学ぶ姿勢を忘れてはいけません。
常にアンテナを張り巡らせて情報や知識を吸収しながら経営することで、成功のチャンスが広がっていきます。

納税を忘れずにおこなう


起業したら忘れてはいけないのが納税です。
それまで会社員であったのであれば、確定申告が不要という方も多いでしょう。

しかし、個人事業でも年収20万円以上の場合や個人事業主となった場合は確定申告して納税する必要があります。
また、法人を設立した場合は法人税などが課せられるものです。

経営する以上納税は避けられないもの。
うっかり納税し忘れるということがないように、税金の知識をしっかり身に着けておく必要もあります。

自分に合ったスタイルで起業してみよう!


起業の種類や起業アイデア・資金調達法についてお伝えしました。
起業の種類は大きく「個人事業」「個人事業主」「会社設立」の3つがあり、さらに業種はアイデア次第で幅広くあるものです。

起業の方法や内容は多様化しているので、自分のスキルや興味・資金などに合わせた方法を選ぶとよいでしょう。
この記事を参考に、起業の種類を理解し、起業の第一歩を踏み出してみてください。

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Rolmy編集部(ライター)
Rolmy編集部

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