「そつなくこなす」はどんな意味?
そつがないとはミスや手落ちがないことを意味します。
つまり「そつなくこなす」とは「失敗せずにスムーズに物事を遂行する」様子を指します。
スピーディで余裕をもった業務遂行、キメ細やかな配慮、期待されている成果を確実に出せるような人がいわれやすい言葉です。
2022.01.31
「仕事をそつなくこなすね」「あなたは何事もそつがないね」といわれたことはありませんか?一見褒め言葉に聞こえますが、よくない意味が含まれている場合も。この記事では「そつなくこなす」に隠された意味や、そつなくこなす人の特徴や注意点を徹底解説。
そつがないとはミスや手落ちがないことを意味します。
つまり「そつなくこなす」とは「失敗せずにスムーズに物事を遂行する」様子を指します。
スピーディで余裕をもった業務遂行、キメ細やかな配慮、期待されている成果を確実に出せるような人がいわれやすい言葉です。
たとえば仕事で「あなたは仕事をそつなくこなせるね!」といわれたら、仕事ぶりを褒められているように感じるでしょう。
もちろん純粋な褒め言葉で使われる場合が圧倒的に多いのですが、実はよくない意味が隠されている場合も。
そつなくこなすには「最低限の仕事をうまくやっているね」「いわれたこと以外やらないね」「必死でがんばっている様子が見えないね」というマイナスな意味が含まれていることもあるので要注意です。
「仕事をそつなくこなす」という言葉にはマイナスな意味が込められている場合もありますが、いわゆる仕事がデキる人を指す言葉です。
仕事をそつなくこなすことができる人の代表的な特徴をいくつかご紹介します。
仕事をそつなくこなせる人は頭の回転がとても早い傾向にあります。
勉強ができるという頭の回転の速さだけでなく、リスク管理を含めて仕事を先読みする能力に長けています。
動きながら考えることができたり、2歩3歩先のことも考えて動くことができたりするタイプが多いので周囲からも一目置かれるでしょう。
論理的な思考をする人が多いので数字やデータにも強く、発言にも一貫性があります。
自分の役割や期待される成果をわきまえているのも、仕事をそつなくこなす人の特徴です。
目標設定が明確で、ゴールに向かって期限内に着々と前進していくタイプが多いですね。
業務でおさえるべきポイントをしっかりとこなしていくので、上司や同僚からの信頼も厚いでしょう。
余裕のある仕事ぶりをするためには、時間やタスクの管理が欠かせません。
仕事をそつなくこなす人は納期などの業務スケジュールをしっかり把握しています。
相手を待たせたり、ギリギリで駆け込んだりするような働き方はしません。
タスクの重要度と緊急度をしっかり整理して、優先順位の高いものから確実に遂行していくタイプが多いです。
目の前のことだけ全力で取り組むのではなく、冷静に全体を俯瞰する能力があります。
仕事をそつなくこなす人はコミュニケーション能力も高い傾向があります。
業務はひとりでできることには限界があり、高い成果を出すためにはチームで協力して業務を遂行する必要があります。
仕事をそつなくこなせる人はコミュニケーションの大切さを理解しており、社内外問わず良好な関係性を作ることが得意です。
困ったときに手を差し伸べてもらったり、チーム全体のモチベーションを上げたりすることもできるでしょう。
普段仕事をそつなくこなしている人も、ときには失敗をすることがあるでしょう。
ただし立ち回りがとてもうまいので、そもそものミスを最小限に抑えてリカバリーができる能力があります。
もともと仕事をそつなくこなす人は信頼されやすいですが、ミスをした場合も自分の非を認めて誠実に対応する人が多いです。
さらに失敗したぶんを挽回してくるタイプが多いので、評価が下がりにくいという特徴があります。
そつなくこなす人はいわゆるデキる人で、周囲ともトラブルが少なく順風満帆に仕事をこなしていくように感じますよね。
しかし「そつなくこなす」ゆえに誤解されてしまう部分もあります。
仕事をそつなくこなせる人は以下のような点に注意をしましょう。
仕事はできる人のところにどんどん集まってきます。
何事もそつなくこなす人は器用貧乏タイプでもあり、どのような業務や役割であっても一定レベルの成果を出すことができます。
さらに余裕があるように見えてしまうので、まわりから頼られていつのまにか業務過多におちいりやすいのです。
余裕があるように“見えている”だけで実はタスクが手いっぱいの場合は、上司に業務量を相談したり、業務内容を共有したりするようにしましょう。
仕事をそつなくこなす人はコミュニケーション能力が高いので、どんなタイプの人ともうまく付き合っていくことができます。
もちろん苦手なタイプはいるでしょうが、仕事中は割り切って大人の対応ができます。
しかし誰とでも良好な関係になれるがゆえに、八方美人やYesマンに見えてしまうこともあります。
相手と良好な関係は築きつつも、軸をブラさずに「No」といえる強さを持つことが大切ですね。
仕事をそつなくこなす人は余裕を持って仕事に取り組めるので「仕事への熱量が低い」と思われてしまう可能性もあります。
仕事をそつなくこなす人は他の人よりも段取りが上手なので、必死感が出にくいのです。
もちろん余裕そうに「見える」だけで、実は頭のなかをフル回転させたり、人一倍に努力をしてたりしている人もいるでしょう。
それでも淡々と仕事をこなしているさまが、「向上心がない」と誤解を与えやすいタイプなのです。
ご紹介してきたように仕事をそつなくこなすのは誰にでもできる簡単なことではありません。
ただし「そつなくこなす」には純粋な褒め言葉の意味と、よくない意味の両方が含まれます。
もし「仕事をそつなくこなすね」といわれたらどのように対応すべきでしょうか。
「そつなくこなす」といわれた場合のほとんどは相手に悪意はないでしょう。
むしろあなたへの仕事ぶりを評価していたり、尊敬していたりすることの方が多いです。
良好な関係の上司や同僚からの言葉であれば、ほぼ間違いなく好意的な意味のはず。
その場合は変に勘ぐらずに、褒め言葉をもらったのだと素直に受け止めお礼をいうのがベストでしょう。
接点の少ない相手やライバルからの言葉には、よくないニュアンスが含まれている可能性があります。
相手に悪意があるかどうかはシチュエーションや相手の表情、声のトーンでなんとなく察することができますよね。
もし業務上あまり影響のない相手であれば「そんなことはないよ」と受け流してしまうのもひとつです。
仕事をそつなくこなせる人は基本的に評価が高く、うらやましがられることも多いもの。
嫌味をいちいち気にしていてはキリがありませんよね。
熱意をもって仕事に一生懸命取り組んでいるのに「仕事をそつなくこなすね」といわれることもあるかもしれません。
事実はどうであれ、周囲からはそつなくこなしているように“見えている”のでしょう。
もしそれが不本意と感じるなら、相手に理由を聞いてみるのもアリです。
そつなくこなしているように見えてしまう理由を、客観的に知ることが第一歩。
仕事をそつなくこなしているという評価が誤解なら、周囲とのコミュニケーションを増やしたり、業務内容を共有したり、自分の熱意を知ってもらうアプローチが必要です。
仕事をそつなくこなせる人は、ベーススキルが高いので周囲から一目置かれる存在。
ただし冷静に余裕を持って仕事をする様子が、誤解を与えることもあります。
仕事をそつなくこなす人が、さらなる高みを目指すためには以下の2点を意識してみましょう。
仕事をそつなくこなす人のなかには、もともとの評価が高いため現状で満足してしまうパターンもあります。
さらに自分のスキルを高めるためには、自分の殻をやぶる強いマインドと行動力が大切です。
たとえば自分の業務に役立つ資格を取得したり、新しいことにチャレンジしたりしてみる。
期待されている成果は出せる能力があるので、期待値よりも一段階上の成果を目指すなどです。
高みを目指している様子は周囲にも伝わります。
仕事をそつなくこなすだけではなく、向上心も高いという評価につながるでしょう。
周囲が誤解する原因として、コミュニケーションがうまくいっていないパターンも。
仕事をそつなくこなすタイプはどんな人ともコミュニケーションが取れる半面、広く浅く付き合いがちな傾向があります。
良好な関係性作りは得意なので、深いコミュニケーションをとるよう意識しましょう。
業務や日常の会話だけでなく、お互いの仕事に対する想いや仕事内容などの理解を深めると誤解がうまれにくくなります。
「そつなくこなす」にはよくない意味が隠されているパターンもあるものの、基本的には褒め言葉です。
仕事をそつなくこなすのは誰にでもできる簡単なことではありません。
周囲はあなたを仕事がデキる人と評価しているので、そこは素直に自分を褒めましょう。
ただし仕事をそつなくこなす人は、周囲から誤解をされないよう注意も必要です。
コミュニケーションを大切に、強みやスキルをさらに磨いていってくださいね。
現役化粧品メーカー勤務のWebライター
東証一部上場の化粧品メーカーで10年以上勤務。美容トレーナー経験があり、コスメ・エステ・メイク・サプリの専門知識が豊富。本業でJMA(日本メイクアップ技術検定)1級、 認定フェイシャルエステティシャン、サービス接遇検定2級、コスメ薬事法管理者の資格保有。現在は経営コンサルタントとして首都圏のエステ店15店舗を担当。
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