キャリア形成とは◎自分らしく生きるための5つのポイントと方法

働き方や生き方が多様になる中、キャリア形成の重要性が増しています。一方どのようにキャリアを形成していけば良いのか悩んでいる女性も多いと思います。キャリア形成が重要な理由、キャリア形成で抑えるべきポイント、キャリア形成の方法などを解説します。

キャリア形成とはなんだろう?


人事系のセミナーや就職活動セミナーなどで最近よく聞く言葉「キャリア形成」。
そもそもキャリア形成とはいったい何なのでしょうか?

キャリアとは「職業・技能上の経験・経歴」と定義されます。
仕事や技術で自分が今まで積み上げてきたものということですね。

「キャリア」という言葉だけで使われるとき、多くの場合で「過去」に自分が何をしてきたかについて焦点があてられます。
一方「キャリア形成」の焦点は、「これから・未来に向かって」どのようにキャリアを作っていくかということです。

また「キャリア形成」という言葉には仕事や技術面だけではなく、どのように人生を歩んでいきたいかという人生設計も含まれています。
なぜなら仕事と人生というのは切り離せないものだからです。

つまりキャリア形成とは、「今までの自分のキャリアをもとに、これから自分がどのような技術・仕事の経験を積みどのような人生を生きていきたいのか」を作っていくことだと言えます。

キャリア形成を考えるべき理由


キャリア形成の重要性が言われている昨今ですが、なぜキャリア形成が大切なのでしょうか?

まずはキャリア形成を考えるべき理由を見ていきましょう。

終身雇用が常識ではなくなっているから


大学・高校を卒業し会社へ入社、毎年自動的に給料はあがり退職まで勤めることが普通......日本型雇用システムともよばれる終身雇用はすでに終わりを迎えつつあります。

トヨタ自動車の豊田章男社長も終身雇用制の限界を訴えていますし、実際に大手企業のLIXILや味の素も50代での早期退職を募るなど、私たち20代・30代が会社にずっと勤められる保障は全くありません。

私たちの親世代あるいは祖父母世代が享受していた「とりあえず会社にいれば安心」という状況では全くなくなっているということですね。

会社にずっと勤められる保障がなくなった今、自分のキャリア形成をしっかり考えてしっかり生き抜ける術を考えなくてはならないのです。

転職が当たり前になっているから


終身雇用が崩壊しつつある中、転職も当たり前になってきています。
会社にずっといても給料が上がらない、責任と労働時間ばかり増える、やりたいことができない......など、よりよい雇用環境を求めて転職する人が増えているのです。

転職する際に重要なのが「専門性」

新卒入社の場合、特にコレといった専門性がなくても「総合職」として入社することができますね。
ですが転職する際に求められるのは、即戦力となる「専門性」です。

より良い労働環境・条件を得るためにも、キャリア形成を考え専門性を磨くことが重要になっています。

AIによるビジネスの変化が加速しているから


最近のAIの進化は凄まじいものがありますね。

例えば翻訳。
ひと昔前まで自動翻訳なんて使えたものではありませんでしたが、最近は精度もあがり簡単なものはかなり正確に訳せるようになっています。

5年もたてば商業翻訳を中心に翻訳の仕事はかなり減ると言われています。

翻訳だけではなく多くの仕事がAIにとって変わると言われている中、これからもAIに奪われないスキルや仕事を得るために、キャリア形成を考える必要があるのです。

仕事をする年数が長くなっているから


60歳で定年退職、退職後は退職金と蓄えた貯金で悠々自適な生活......私たちの祖父母世代だったこんな老後の生活は、すでに現代では贅沢な暮らしといえるかもしれませんね。

2025年4月から定年が65歳に延長されることが決まっており、ひょっとしたらこの先もっと定年が延長される......なんてこともあるかもしれません。

昔に比べ、私たちの労働年数は伸びています。

寿命の伸びもあるので当然かもしれませんが、年金の支払い開始はどんどん遅くなり労働年数はこれからも長くなることが考えられます。

労働年数の長期化とともに、キャリア形成をしっかりと考え、より良く働ける環境を築いていくことがさらに重要になっているんですね。

働き方が多様化しているから


正社員という働き方が当たり前だったのは、もう昔の話です。

現在は契約社員、派遣社員などさまざまな雇用形態があります。
フリーランスという、組織に属さない働き方も最近ではよく聞きますね。

組織への属し方だけではなく、働くスタイルも多様化しています。
会社に出勤せずオンラインですべて完結する仕事も珍しくありません。

そういった環境の変化に対応していくためにも、自分のキャリアを積極的に築いていく姿勢が求められているのです。

キャリア形成を考える◎おさえるべき5つのポイント


キャリア形成の重要さについてご説明しましたが、実際にキャリア形成を考える時なにから始めたらいいのか悩んでしまいますよね。

ここからはキャリア形成を考える時におさておきたい5つのポイントを解説します。

仕事は人生の一部です。
自分らしく生きられるように、しっかりキャリア形成を考えましょう。

キャリア形成の第一歩!WILL・CAN・MUSTをおさえよう


人事系セミナーや企業のグループワークなどでよく使われる概念「WILL・CAN・MUST」。

キャリア形成の第一歩は、まずWILL・CAN・MUSTを考えることからはじめましょう。

WILL(したいこと・やりたいこと)

Willは英語の未来形、あるいは「意思」という意味です。

将来こんなことをしていたい、こんな自分になりたいなど、自分の欲求や動機をクリアにしましょう。

CAN(できること)

WILLをクリアにしたあとは、今自分にできること=CANをクリアにします。

英語が話せる、経営の知識がある、ネイリストの資格をもっている......など、自分の経験や能力を可視化していきましょう。

MUST(しなければならないこと)

WILL(したいこと・やりたいこと)とCAN(できること)がクリアになったら、その2つを擦り合わせてMUST(しなければならないこと)を考えていきましょう。

例えば、あなたが今ネイリストとしてネイルサロンに勤めているとします。

将来独立してネイルサロンを開きたいというWILLを持っているなら、そのために必要な能力や知識が何かを考えます。
ネイリスト資格・経営知識・インスタなどを通じての個人の広報活動・人脈などです。

そこからCAN(今できること)を差し引いたのが、WILLを実現するためにあなたがしなければならないこと(MUST)です。

WILL・CAN・MUSTを知ることが、キャリア形成への第一歩になります。

こんな人になりたい!ロールモデルを見つけよう


「WILL・CAN・MUST」が大事なのはわかったけれど、そもそもそのWILLが見つからない......そんな人はロールモデルになる人を見つけましょう。

ロールモデルとは、こうなりたいと自分が思える人・こんな仕事をしていたいと思える人のこと。
会社の先輩や上司、あるいは有名人など対象はだれでもかまいませんし、複数いてもかまいません。

こうなりたいと思えるロールモデルが見つかったら、その人のキャリアや考え方などを調べてください。
調べていくうちに自分がしたいことの傾向などがハッキリし、WILL(したいこと・やりたいこと)が明確になっていきます。

自分を深ぼり!自分の適性・特技を考えよう


これは「WILL・CAN・MUST」のうちのCAN(できること)に近いかもしれません。

自分がどんなことが得意なのか、どんな時にやりがいを感じるのか、実際にどんなことができるのかクリアにしていくのです。

自分の適性に合った仕事であれば、ストレスが少なくやりがいをもって働くことができます。
また自分の特技が活かせる仕事であれば、昇進・昇給にも有利にはたらき良い労働環境を得ることができるかもしれません。

こんな仕事は嫌だ…自分のやりたくないことをハッキリさせよう


自分の適性がわからない……そんな人は「やりたくないこと」から考えるのも1つの方法です。

  • 対面接客の仕事
  • ルーティンジョブばかりの仕事
  • ノルマがある仕事
  • 生活リズムが安定しない仕事
  • 収入が不安定な仕事

やりたくないことをはっきりさせることで、消去法的にやりたいことが見えてくるものです。

自分の価値観とすりあわせ!仕事に求めるモノを知ろう


好む好まないに関わらず、仕事は私達の人生に大きく関わってきます。
自分がどんな生き方をしたいのかをもとに、仕事に求めるものを分析していく方法もあります。

  • お金はそこそこでいいからストレスなく生きていきたい
  • 多少のプレッシャーはあってもいいから自分を高めていきたい
  • 豪華な生活がしたい
  • 人とあまり会わずにのんびり生活したい

など自分の価値観・人生に求めるものを実現できるキャリア形成を考えるのも1つの手です。

キャリア形成のための方法


キャリア形成でおさえるべきポイントの次は、それを実現していくための方法を考えていきます。

キャリア形成は一朝一夕でできるものではありません。
計画的に長期的な視点で自分らしく生きる方法を考えていきたいですね。

キャリア形成のためのキャリアデザインを作ろう


キャリアデザインとは、キャリア形成と人生設計を総合的に考え具体的な計画をたてること。
自分らしく生きるための人生計画作りとも言えますね。

まずは抑えるべき5つのポイントをもとに、仕事面のキャリア形成を考えていきましょう。

  1. 自分のやりたいこと
  2. 自分のできること
  3. やりたことを実現するために自分に足りないもの
  4. 足りないものを補うためにどのようにキャリア・能力を積んでいくか

を明確にします。
それらが明確になったら、具体的にいつどのような行動を起こしていくかを考えていきます。

目標から逆算的に考えると計画が立てやすいです。

例えば「35歳までにネイルサロンで独立開業する」を目標にするのであれば、33歳までに十分な固有顧客を獲得する・経営知識を身につける、そのために32歳までにインスタなどでフォロワー10000人を集めて発信力をつけておく・経営学を学ぶセミナーに参加する......など逆算的に計画をたてていくのです。

またそれらのキャリア形成に、理想の家庭生活や働き方など人生設計をすり合わせていくことも忘れないようにしましょう。

キャリアデザインは自分らしく生きるためのものです。
キャリア形成だけにフォーカスするのではなく、人生設計とのバランスをとりながら作り上げていきたいものですね。

ロールモデルなどいろいろな人の話を聞こう


キャリア形成の実現とは一見関係のなさそうな「いろいろな人の話を聞く」という行動。
実はとても大事なことです。

キャリア形成・デザインはいわば机上のスケジュールです。
実際にロールモデルとなった人などの話を聞くことで、キャリア形成において見逃していたことが見つかったり、やっておいた方がよいことが分かったりすることもあります。

目標とする人から話を聞くことで、自分の将来のあり方が具体的になりモチベーションにもつながりますよ。

人間関係を作る力を磨こう


仕事は一人で行うものではありません。
正社員でも契約社員でも、あるいはフリーランスとして働くのであっても、色々な人と関わりあって仕事は進んでいきます。

どんなキャリアを形成するのであっても、人間関係は仕事をしていくうえでの基本です。

会社に属して仕事をするのであれば、チームとして動くことで成果が個人個人で動く2倍・3倍になるでしょう。

フリーランスとして仕事をする場合も、しっかりした人間関係ができあがって信頼関係が結べれば、仕事の紹介や継続的な仕事の依頼にも繋がっていきます。

人間関係を作る力は、キャリア形成において必須の能力といえるかもしれませんね。

【まとめ】キャリア形成で自分らしく生きる!


生き方の多様化やAIの発達、終身雇用の崩壊などの影響をうけ、キャリア形成の重要性はこれからますます増してきます。

上記記事から分かる通り、キャリア形成とはどのような仕事をしていくかということだけではなく、どのような人生を送っていきたいかを示すマップ作りのようなものです。

キャリア形成をしっかり行い、自分らしく生きる術を身につけていきましょう。

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レイトン愛加(ライター)
レイトン愛加

ブラジル在住ライター。趣味は読書と遺跡巡り。フリーランスライター活動をしながら、本業の経理職でのキャリアアップを目指し勉強の日々。