2021.10.12

テレワークでのセキュリティ対策8選!4つのトラブル事例も紹介

テレワークでは、自分でパソコンやデータのセキュリティ対策を行う必要があります。なぜならセキュリティ性が低いと、マルウェア感染したり情報が漏れたりするためです。この記事では「テレワークによる4つのトラブル事例」と「セキュリティ対策8つ」について解説します。

テレワークによる4つのトラブル事例


テレワークによって起こりやすいトラブルは、主に4つあります。
該当するものが1つでもあると、マルウェア感染や情報漏洩などの危険性があるため注意してください。

1.パソコンがマルウェア感染する

テレワークで使用しているパソコンがマルウェア感染すると、トラブルが起きます。
これは不正なWebサイトやファイル、アプリなどをクリックすると、マルウェアに感染する仕組みです。

マルウェアには「ウイルス」「スパイウェア」などの種類があり、情報漏洩したりデータが書き換えられたりします。
セキュリティソフトのインストールが必要ですが、最新バージョンへの更新を忘れているとマルウェア感染を防げなくなります。

マルウェアに感染すると、テレワーク用のパソコンが危険にさらされるため、対策する必要があります。

2.自宅のWi-Fiから情報を抜き取られる

自宅で使用しているWi-Fiから、情報を抜き取られる危険があります。
セキュリティ対策していないと、自宅周辺であればWi-Fiの電波を拾えてしまうためです。

例えば、Wi-Fiを接続する際のIDとパスワードが初期設定のままだと、安全性が低くなります。
また、ルーターの管理画面のパスワードが解読されやすいものだと、Wi-Fiの設定を書き換えられて自分が使用できなくなります。

自宅のWi-Fiのセキュリティ対策をしていないと、情報が漏れてしまうため注意しなければいけません。

3.公共の無料Wi-Fiによって情報を傍受される

カフェやショッピングモールなど、公共施設にあるWi-Fiを利用して仕事すると、情報を傍受される恐れがあるため注意が必要です。

公共のWi-Fiはセキュリティ対策が十分でないものもあり、仕事の情報だけでなく個人のクレジットカード情報などが漏れる場合もあります。

例えば、パスワードの入力が不要なものは暗号化されていないため、セキュリティがとても低いです。
一方、パスワードの設定がされていても万人が入力できるシステムになっていることが多いため、悪用される危険性はパスワードの入力不要なWi-Fiと大差ありません。

外出先にある無料Wi-Fiは便利ですが、セキュリティ面が脆弱な場合があるため注意しましょう。

4.フィッシング詐欺による情報漏洩

フィッシング詐欺にかかってしまうと、仕事の情報が漏れてしまいます。
詐欺だと気付かれないように偽サイトを作成し、個人情報などを抜き取ろうとするためです。

フィッシング詐欺の手口は、宅配業者や銀行などを装って本物に酷似したサイトに誘導し、パスワードや口座番号、クレジットカード情報を入力させようとします。

個人情報を求める内容のメールが届いたら、フィッシング詐欺の可能性があります。

テレワークのセキュリティ対策8選


テレワークのときにできるセキュリティ対策として、以下の8つを紹介します。
どの方法も、パソコンや情報保護のために必要なものであるため、1つずつ実行してください。

1.セキュリティソフトをインストールする

テレワークで使用しているパソコンには、必ずセキュリティソフトをインストールしてください。
危険性の高いWebサイトやファイルなどを開こうとする際、事前に教えてくれることでウイルス感染を未然に防ぐことが可能です。

例えば「ウイルスバスター クラウド」や「ノートン」、「ESET」などが定番セキュリティソフトです。
また、セキュリティソフトをインストールするだけでなく、常に最新バージョンに更新することが重要です。

テレワークで仕事している場合は、必ずセキュリティソフトを入れてパソコンを守りましょう。

2.パスワードを使い回さない

仕事上で使用するパスワードは、同じものを使い回さないようにしましょう。
万が一、1つのWebサイトやファイルなどでパスワードを抜き取られた場合、他のものでも同じパスワードを設定していると、芋づる式に情報漏洩してしまいます。

全く同じパスワードでないとしても、1か所のみ変える方法だとセキュリティが万全とは言えません。
大英字や小英字、数字、記号を混ぜてなるべく長い文字数に設定してください。

心配な場合は、定期的にパスワードを変更するのもおすすめです。
パスワードの特定によって情報が漏れないよう、使い回しを避けてください。

3.大事なデータは暗号化して保存する

大事な仕事のデータは、暗号化して保存すると安全です。
暗号化せずに保存すると、外部から不正アクセスされた際に情報が漏れてしまいます。

データを暗号化するには、例えば「セキュリティ・ウェアハウス」や「DataClasys」などのような、暗号化ソフトをインストールする方法があります。

中にはパソコンのデータだけでなく、外付けのHDD・SSDやメールなどのデータも暗号化できるソフトもあり、より安全に保存することが可能です。

不正アクセスされたら困るデータは、暗号化して保存しましょう。

4.なるべく自宅以外で仕事しない

テレワークをしているときは、なるべく自宅以外で仕事しないようにしましょう。
なぜなら、他人に覗き見されたり店舗の無料Wi-Fiを使ったりすることで、仕事の情報が外に漏れてしまう危険があるためです。

外出先で仕事する場合は、覗き見防止としてパソコンの画面にフィルターを貼るのをおすすめします。
また、公共の無料Wi-Fiではなく、個人用のモバイルWi-Fiを使用すると安心です。

テレワークでは、できる限り自宅で仕事しましょう。

5.自宅のWi-Fiのパスワードを変更する

自宅のWi-Fiのパスワードは、初期設定から変更する必要があります。
変更しないまま使用し続けると、情報を抜き取られる恐れがあるためです。

ルーター本体のパスワードは大英字や小英字、数字、記号などを混ぜて8文字以上に設定しましょう。
ルーター本体だけでなく、管理画面のパスワードも強力にする必要があるため、ルーター本体のパスワードと同様に変更してください。

自宅のWi-Fiは、自分で設定したパスワードで利用しましょう。

6.怪しいメールのURLをクリックしない

身に覚えのないメールが届いた場合、不用意にURLを押さないようにしてください。
なぜなら、偽サイトに誘導して個人情報などを抜き取ろうとする「フィッシング詐欺」の可能性が高いためです。

宅配業者や銀行などの業者からメールが届いた場合、メールのURLをクリックするのではなく、公式サイトを直接検索してアクセスすると安全に利用できます。

プライベートだけでなく、テレワークでも怪しいメールのURLをクリックしないように注意してください。

7.トラブルに備えて担当者の連絡先を確認しておく

万が一、テレワーク中にマルウェア感染などの被害を受けた場合、社内の誰に連絡すべきなのか確認しておきましょう。

トラブルがあった場合でも、速やかに連絡することで被害を最小限に抑えられる可能性があります。
テレワーク導入を担当者が社内にいる場合は、その方の連絡先を控えておきましょう。

もし担当者が不明な場合は、上司などに確認するのがおすすめです。
セキュリティ対策していてもトラブルが発生することも考えられるため、緊急時に報告するべき人の連絡先を確認しておいてください。

8.出社するときは事前にウイルスチェックする

テレワーク中に出社する用事がある場合は、事前にセキュリティソフトでウイルスチェックを行いましょう。
自宅でウイルス感染していたことに気付かずに会社で使用すると、会社のネット回線にも感染が広がり、取り返しが付かなくなります。

自宅でウイルスチェックするには、セキュリティソフトを開いて「スキャン」をクリックすると開始されます。
少し待つと、ウイルスの脅威の個数について結果が表示されるため、0個になっていることを確認してください。

テレワークのときと同じパソコンを会社で使う場合、事前に自宅でウイルスチェックしましょう。

セキュリティ対策して安全にテレワークを!


テレワークするときは、個人でできるセキュリティ対策を行い、仕事のデータをしっかり守る必要があります。
マルウェア感染や情報漏洩のパターンを知り、被害に遭わないように注意してください。

紹介した8つのセキュリティ対策は、なるべくすべて実行しましょう。

関連記事

この記事をシェア

Twitter
Facebook
あおぬ(ライター)
あおぬ

クリーニング店受付の経験を元に「あおぬのせんたく」にて、服のメンテナンス知識を分かりやすく発信しているブロガー。Webライターとして坂道グループ紹介なども執筆。

このライターの記事を見る