妊娠が発覚!まずすることは?
働いているときに妊娠がわかったらまず何をしたらいいのか、特に初めての妊娠であれば悩んでしまいますよね。
ここでは会社に妊娠を報告するための準備として、まずするべきことをご紹介します。
妊婦健診で出産予定日を確認
妊娠検査薬などで妊娠がわかったら、まず妊婦健診を受けましょう。
妊娠検査薬だけでは子宮外妊娠をしていないかどうか等といった、妊娠の詳細までは分かりません。
問題がないかを早めに確認するためにも妊娠がわかり次第、産婦人科で受診することをおすすめします。
妊婦検診を重ねていくと、赤ちゃんの発達状況から出産予定日を告知されますのでしっかりと確認しましょう。
働いているときに妊娠して、会社に報告する際に重要なのは「産休がいつから始まり、育休はいつまで取るのか」といった『妊娠・出産に伴う休業のスケジュール』の確認です。
特に産休は出産予定日を基準に申請しますので、出産予定日の確認が大切となります。
もし先に目処を立てておきたい!という場合は最終月経日から出産予定日を計算できるサイトもたくさんありますので、使ってみてください。
あくまで目安なので、正確な出産予定日は産婦人科での診断を受けてくださいね。
出産予定日から産休・育休の開始日を確認
出産予定日が確認できたら、産休・育休の開始日を確認します。
出産予定日を入力すると「産前休業開始日」「産後休業開始日」「育児休業期間」などを計算してくれるWEBページがありますので、それを活用してみてください。
会社に妊娠を報告するうえでまず確認しておきたいのは「産前休業開始日」です。
こちらは基本的に出産予定日の42日前から取得することができますので、ばっくりと自分で計算することもできますよ。
多胎児妊娠(双子以上)かそうでないかで産前休業の開始日が変わり、42日が98日になります。もし双子以上を妊娠した場合は注意してくださいね。
産休開始日付近の業務スケジュールを確認
出産予定日、産休・育休の開始日が分かったら「産前休業開始日」付近の業務スケジュールを確認します。
先ほどご説明した通り、産休は出産予定日の42日前から取得が可能です。
そして産休開始日は自身の申請で設定することができます。
例えば体調がよく、業務の都合でもう少しあとから休みに入りたいという場合は、開始日を遅らせて申請することが可能です。
また、有休を組み合わせて産休開始日より前から休むこともできます。
業務スケジュールを確認し、どのタイミングから休業に入るのが自分の業務にとっても、会社や同僚にとってもよさそうか目途を立てましょう。
実際に産休を取る希望日を決める
業務スケジュールを確認したら、実際に産休を取る希望日を決めます。
会社に妊娠を報告する際に、上司との相談が必要なのがこの産休開始日です。
会社の都合もあるかと思いますが、まずは自分の希望が伝えられるように産休開始日の予定を立てましょう。
私の場合、1人目のときは月中が産休開始日だったのですが、月中で休業に入るのも仕事の引継ぎ等が中途半端になってしまうことから前月末で休業に入り、産休開始日までは有休を使いました。
逆に2人目の場合は週の半ばが産休開始日となっていたのでキリがいいように産休開始日を数日遅らせて週末から休業に入るように調整しました。
会社への妊娠報告のタイミングは?
出産予定日、産休・育休開始日といったスケジュールを確認したら会社に妊娠報告をする準備ができました。
会社に妊娠を報告するときは、報告する相手によってタイミングを変えましょう。
上司にはなるべく早く伝える
上司にはなるべく早く妊娠を伝えることがおすすめです。
私の場合、1人目も2人目も妊娠3ヶ月頃には伝えていました。
上司に早く妊娠を伝えるメリットは次の点です。
- 体調不良時に理解を得やすい
- 業務量を調整してもらいやすい
- 休業以降の人員調整をしてもらいやすい
特に3点目の人員調整に関しては、自部門だけで調整できるものではありません。
定期異動がある会社では、他部門の人員配置を含めて調整されるのが通常です。
その場合の調整は時間がかかるので、直前で報告しても対応してもらえない場合があります。
部下が休業に入ることで、同僚や仕事先に迷惑がかからないように調整することも上司の責任です。
そのためにもなるべく早いタイミングで妊娠を報告しましょう。
近い同僚には安定期を過ぎてから
普段から一緒に仕事をしている近い同僚には、安定期と呼ばれる妊娠5ヶ月(16週)以降に妊娠を報告することがおすすめです。
出産は赤ちゃんが無事に生まれてくるまで本当に何があるか分かりません。
初期流産(妊娠12週までの流産)は妊娠全体の8〜15%、6〜7人に1人は経験すると言われています。
妊娠を早く報告して、もし万が一なにかがあった時に本人も周りも辛い思いをすることになりますよね。
16週を超えると流産の確率は初期に比べて下がります。
また、赤ちゃんが大きくなってきてお腹が膨らみ始めるのもこの頃です。
一緒に働く同僚には体調不良時に仕事をフォローしてもらうこともあるかと思いますので、安定期に入ったら妊娠報告することをおすすめします。
社内・社外の仕事関係者には安定期~引継ぎ時でも
社内の仕事関係者や、社外の取引先担当者など少し離れた関係者には安定期以降、タイミングがあれば妊娠報告をする程度で問題ないでしょう。
あえて自分から一斉にメールを送信したり、電話で報告したりする必要はありません。
産休が近づけば担当者変更の連絡や引継ぎのための挨拶などがありますので、その際に妊娠を報告しましょう。
会社への妊娠報告の方法は?
会社の上司や同僚、仕事関係者に妊娠を報告する方法もそれぞれの立場に合わせて報告していきます。
妊娠は本当にとても喜ばしいことです。
ですが「会社」「仕事」という面から見ると「リスク」ともなります。
なるべく前向きに受け入れてもらえるようにしっかりと時間を取って話していくことが大切です。
上司には直接伝える
上司に妊娠を報告する際には自分で直接伝えましょう。
できれば2人の打合せのアポイントを取って話すか、リモートワークで出社がなければオンラインで顔を見ながらでも話して報告することがおすすめです。
私は2回とも上司にアポイントを取って報告しましたが、直接顔を見ながら報告することで産休・育休スケジュールに関してスムーズに打ち合わせすることができました。
「妊娠しても極力仕事に支障をきたさないように努力する」といった誠意も伝えることができたと思っています。
働いているときの妊娠では産休・育休スケジュールと、妊娠期の仕事の進め方はとても大切です。
希望通りの内容で上司に検討してもらうためにも、直接報告する機会を設けましょう。
近い同僚には直接話すか上司から報告してもらう
一緒に働く同僚へも、機会があれば自分から直接話すのがいいでしょう。
私は安定期に入ってから部内のミーティングで報告しました。
一緒に働いている同僚で妊娠した人の報告も、同じように部内ミーティングで受けたことがあります。
ですが体調が悪く休みがちになってしまった場合は、上司から報告してもらうケースもありました。
自身の体調をみながら、上司と相談して報告する場やタイミングを決めましょう。
社内・社外の仕事関係者にはメール等で報告
社内・社外の仕事関係者への妊娠報告はメールですることが多いです。
私は後任が決まったり、引き継ぎのための打ち合わせアポを取ったりする際のメールで報告していました。
打ち合わせや商談などで顔を合わせる機会があれば、その時に報告するのもいいでしょう。
お腹のふくらみを見たら自然とそういう話になることも多いです。
会社へ妊娠報告する際の言い方・内容は?
初めて妊娠を誰かに伝えるときはドキドキしてしまいますよね。
緊張して伝えたいことが伝えられないということがないように、しっかりまとめておきましょう。
ここでは妊娠報告をする相手ごとに
・報告すべきポイント
・実際の妊娠報告例
をご紹介します。
上司へ妊娠報告する際の言い方・内容
会社の上司へ妊娠報告をする際に、報告したいポイントは次の5点です。
- 現在の妊娠週数
- 出産予定日
- 産休に入る希望日
- 育休の取得予定期間
- 妊娠中の仕事の希望
1. 現在の妊娠週数
まずは今、妊娠何ヶ月頃なのかを伝えます。
早めに言っている場合は「安定期前ですが仕事のことを考えて早めに伝えている」「他のメンバーには安定期に入ってから報告したい」などの希望を伝えます。
【実際の妊娠報告例】
・この度、〇人目を妊娠しました。今、妊娠3ヶ月です。
・安定期前ですが、人事異動や業務分担の調整があるかと思い、早めに報告させていただきました。
・他のメンバーには安定期に入ってから直接報告したいので、内心に留めておいていただければ嬉しいです。
2. 出産予定日
次に出産予定日を報告します。
出産予定日はあくまで目安です。
産婦人科で診断を受けた日にちを伝えながら、前後する可能性も伝えておきましょう。
もちろん、赤ちゃんの発達状況に応じて出産予定日が変わることもあります。
一度報告したあとに変更があった場合は随時報告してくださいね。
また、妊娠の経過によっては帝王切開術での出産計画になることもあります。
そうなると、伝えていた出産予定日よりも早く手術する可能性もあります。
私の場合、1人目を帝王切開で出産したため2人目は帝王切開術での出産計画でした。
帝王切開術は出産予定日よりも3週間ほど早い、生産期に入ったら手術することが多いため実際の出産予定日よりも早めの日程を伝えていました。
【実際の妊娠報告例】
・〇月〇日ごろに出産の予定です。
・出産予定日は〇月〇日ですが、妊娠の経過によっては3週間ほど早まるかもしれないと医師から言われています。
3.産休に入る希望日
出産予定日と合わせて産休を開始したり希望日を伝えます。
ここが上司にとっても気になるところのはずです。
業務スケジュールは上司も把握しているかと思いますので、自分の具体的な業務スケジュールを共有しながら産休開始の希望日を伝えましょう。
【実際の妊娠報告例】
・産休開始日は〇月〇日ですが、〇〇の案件が落ち着いてから取りたいので〇日からお休みに入りたいと思っています。
・産休開始日が〇月〇日で月中なのですが、里帰り出産をする予定なので少し早めにお休みをいただきたく、前月末の△月△日を最終出社日として有休を取り、〇日から産休を取りたいと思っています。
4.育休の取得予定期間
産休開始日の希望を伝えたら、次にいつまで休む予定か=育休の取得予定期間を伝えます。
これはつまり「いつごろ保育園に入園させることができるか」と同義です。
私はいわゆる『保育園激戦区』に住んでいたため、0歳児での入園が必須でした。そのため8月生まれの1人目は生後7ヶ月の4月一斉入所で入園させるスケジュールで上司に伝えていました。
一方で2人目は12月生まれ。翌年の4月入所は入園ができないため、翌々年に1歳児クラスから入園させるスケジュールになる旨を伝えています。
上司にとって部下が妊娠でどの程度、休業する予定なのかは人員配置を検討するうえでとても大切な情報です。
妊娠中に保育園の情報を集めることは大変かもしれないですが、出産してからの方が自由に動けず大変なのでなるべく早く居住地域の保育園情報は確認することをおすすめします。
自治体に問い合わせれば教えてくれますよ。
【実際の報告例】
・〇月生まれで0歳児クラスで入園させたいので翌年4月に保育園へ入園、その後の復帰予定と考えています。
・今住んでいる地域では生後6ヶ月以降しか保育園に入園できません。〇月生まれでは4月の一斉入所が間に合わないため、期中に開き次第の入園か翌々年の4月入園、その後の復帰となります。
5.妊娠中の仕事の希望
最後に妊娠中の仕事の希望を伝えます。
つわりがひどい場合だと通勤することや立ち仕事、デスクワークなどが全くできない場合もあります。
体調がよければこれまでと変わらない仕事量で、ギリギリまで仕事をさせてほしいという場合もあるでしょう。
通勤ラッシュの電車を避けて、フレックス通勤させてほしいという希望もあるかと思います。
妊娠中の体は思っているよりも負担がかかります。
もちろん仕事は大切ですが、何より赤ちゃんとママの体が一番大事なので、無理せずにこういう風に過ごしたいという希望はぜひ上司に伝えてください。
【実際の報告例】
・通勤に電車で1時間かけています。ラッシュがひどいので、時差通勤をさせていただくことはできますでしょうか。
・つわりがひどく、通勤が難しいのでつわりが落ち着くまで在宅勤務させていただきたいです。
・体調は問題ないので、産休が始まるまではこれまでと同様に仕事をしたいです。
ここまで準備して上司に妊娠の報告をすれば、取り急ぎ必要な情報は網羅されているでしょう。
あとは上司から追加で確認したいことがあれば聞いてくれると思いますので、考えていることを答えてくださいね。
近い同僚へ妊娠報告する際の言い方・内容
一緒に働いている同僚へ妊娠の報告をする際に伝えたいポイントは次の4点です。
- 現在の妊娠週数
- 産休に入る予定日
- 育休の取得予定期間
- フォローのお願い
1~3までは上司に妊娠を報告する際の内容・言い方と同じで問題ないでしょう。
4に関しては実際に業務をフォローしてもらうのが同僚なので、上司へ報告する時よりも具体的にお願いすることがおすすめです。
ここで注意しておきたいのが「妊娠したから全部任せますね」というような態度で報告をしないこと。
妊娠は祝福されるべきことですが、自分の業務負担が周囲のメンバーにかかることは間違いありません。
下手に出る必要はありませんが、気持ちよく業務フォローをしてもらえるように敬意をもって報告するようにしましょう。
【実際の報告例】
・この度、1人目を妊娠しました。現在、妊娠5ヶ月です。
・出産予定日が〇月〇日で、◇◇の案件を終わらせてから産休に入りたいと思っていますので△月△日からお休みをいただきたいと思っています。
・育休明けの復帰は保育園次第ではありますが、翌年4月の復帰を考えています。
・体調は現在問題ないですが、これからの体調次第では休暇や時差通勤などをいただくこともあるかと思います。
・◎◎の出張は妊娠後期に入ってしまうためお任せすることになるかと思います。申し訳ありません。
・ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、フォローいただけるとありがたいです。宜しくお願いいたします。
社内・社外の仕事関係者に妊娠報告する際の言い方・内容
社内・社外の仕事関係者に妊娠の報告をする際に伝えたいポイントは次の2点です。
- 産休に入る予定日
- 後任の担当者
社内・社外の仕事関係者にとって大切なのは「休業に入ったあとの担当者は誰か」ということです。
後任が決まったら引継ぎの挨拶をかねてメールや商談等で相手に伝えるようにしましょう。
担当者が変わると引継ぎ不足の案件があった場合は先方に迷惑をかけることもあるかもしれません。
そのようなことがないように引継ぎは極力丁寧に時間をかけて行いながらも、先方に事前に断りを入れておくとスムーズに担当の変更ができるかと思います。
【実際の報告例】
・私事ではございますが、この度妊娠いたしまして〇月〇日より産休をいただくこととなりました。
・産休後は弊社〇〇が御社を担当させていただきますので、今後〇〇と共に商談に伺わせていただきます。
・担当の変更でお手数をおかけすることもあるかと思いますが、今後とも引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
会社への妊娠報告は必要な情報をまとめて準備しよう
会社への妊娠報告は出産予定日や産休・育休のスケジュールなど、必要な情報がたくさんありますね。
妊婦として働くのは大変なことも多いので、周囲のサポートが必要不可欠です。
一番大切なことは無理をしないこと。できないと思ったことは手遅れになる前に周囲の人に助けを求めることも重要です。
上司や同僚が気持ちよくフォローしてくれるように配慮を持ちながら、自分と赤ちゃんのことを考えてスケジュールを立てて、妊娠を喜んでもらえるように会社に報告してくださいね。