昼食抜きのメリット
昼食を抜くことには実は知られざるメリットもたくさんあります。
どのようなメリットがあげられるのか具体的に紹介をしていきます。
メリット①眠気が無くなり集中力が上がる
お昼ご飯を食べた後に眠くなるという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
お昼ご飯を食べることで血液内のインスリンが上昇して血糖値が上がります。
この乱高下は『血糖値スパイク』とも呼ばれていて、これが昼食後の眠気やイライラ感・倦怠感を引き起こします。
そのため、昼食を抜くことでこの『血糖値スパイク』を凌げることからも、眠気も抑えられ、午後からの集中力も継続させることができます。
メリット②節約ができる
意外と昼食にはお金がかかってしまうもの。
外で働いている場合は、昼食を外食や買い食いで済ましてしまうことは多々あります。
一食が500円~1,000円だとして、平日が20日あるとすると月に約10,000~20,000円も節約することができるのです。
節約のために昼食を抜くということはおすすめできませんが、昼食を抜くことは節約にもつながります。
メリット③自由時間ができる
日中の昼食の時間が大体1時間あるとすると、その時間を昼食を食べる時間に充てるのではなくて、自由な時間に使うことで、毎日のプライベートの時間が約1時間増えます。
その時間を資格の勉強に費やしたり、好きな動画を見たり、仮眠を取ったり…。
好きなことに使えるなんて素敵ですよね。
社会人の1時間は大きいですよね。
昼食を抜くことで、そんな自分の自由時間を新たに作ることができるのです。
メリット④1日の総カロリーが減りダイエットになる
昼食を抜くことで1日2食となるため、総カロリーも減りダイエット向きの食生活となります。
1食を抜くので、1日で摂るべき総カロリーが減るので、ダイエットにもつながります。
1日の真ん中の食事となるため、昼食を抜くことで朝食や夕食のカロリーコントロールがしやすいのも特徴です。
『昼食抜きダイエット』という言葉が流行った背景にはカロリーを減らせることが理由としてあげられるのです。
メリット⑤前後の食事に幸せを感じられる
「空腹は最高の調味料」と言われているように、昼食を抜くと朝から夜まで食事時間があいてしまうので、空腹状態が続くことになります。
そのため、夕食を食べるとより美味しく感じられたり、食べる時に最高に幸せを感じることができます。
その喜びは計り知れませんが、ついつい食べ過ぎてしまわないように注意が必要です。
昼食抜きのデメリット
一方で、昼食を抜くことにはデメリットもあります。
実は昼食を抜くことのメリットよりもデメリットの方がきちんと知ってもらいたいところ。
そんなデメリットにはどういったものがあるのでしょうか。
デメリット①お腹が鳴ってしまう
昼食を抜くことで生物学的に空腹状態になってしまうのは仕方がないこと。
空腹状態なので、お腹が鳴ってしまうこともあるかもしれません。
静かな空間や、真剣な会議などでお腹が鳴ってしまうことはちょっと恥ずかしいですよね。
そんな時は炭酸水を飲んだり、少しだけ何かを間食するなどして満腹感が得られるように工夫をしましょう。
デメリット②夕食で食べすぎてしまう
一番ありがちな懸念すべきデメリットとしては、ついつい夕食を食べすぎてしまうという所にあります。
昼食を抜くことで無意識にもストレスが溜まっています。
また、空腹状態が極限なので満たすためにもついつい多く食べてしまいがち。
さらに、夜は身体をリラックスさせるため、消費カロリーが減っているタイミングなので、食べ過ぎてしまうとその分のカロリーは消費しづらい状況にあります。
ダイエットにも逆効果だということは頭に入れておきたいですね。
上手く食事量をコントロールして、食べ過ぎない様に注意をしましょう。
デメリット③栄養バランスが偏る
ビタミンやミネラル、亜鉛や鉄など、1日で摂るべき栄養素の量は定まっているものの、昼食を抜くことで不足しがちになってしまいます。
栄養素の中には身体で作れないものも多くあるため、食事で補う必要がありますが、1食を抜くことで偏りがちに。
朝食や夕食でしっかりとバランスの良い食事を摂るか、あるいはサプリメントなどで補うことをおすすめします。
栄養バランスの偏った状況が続くことで、免疫力の低下や貧血などになりがちな体質になってしまう可能性も…。
デメリット④基礎代謝量が減ってしまう
運動をせずに食事を抜いてしまうと基礎代謝量が減ってしまいます。
脂肪が燃焼されやすい仕組みとしては、摂取カロリーを抑えて消費カロリーを増やすことが重要になるので、運動をせずに摂取カロリーを抑えることで筋肉量も減り、なかなか体重が減らないという事態につながることも…。
本来消費されるべき1日のカロリーが少なくなってしまうことで、基礎代謝量が減り、痩せにくい身体になってしまいます。
昼食抜きダイエットをしたいと思っている人は、基礎代謝が減ってしまうということもきちんと頭に入れておきましょう。
昼食を抜くときのポイント
それでもどうしても昼食を抜きたいという場合は、生活全体を見直しながら自身の食生活と向き合う必要があります。
昼食を抜くときのポイントをご紹介しますので、実施する時には参考にしてみてください。
夕食の内容は栄養バランスを意識する
昼食を抜いてしまう分、栄養バランスが偏ってしまいがちになります。
そのため、夕食の献立は一汁三菜を意識した献立を組み立てることを意識しましょう。
併せてタンパク質も特に意識して摂りたい栄養素のひとつ。
ダイエットをする際に、筋肉から落ちてしまいがちなので、積極的にタンパク質を摂取して筋肉量の低下を防ぎましょう。
筋肉量の減少は基礎代謝の低下にもダイレクトにつながってしまうので、注意が必要なのです。
前後の食事を食べ過ぎない
一番に意識したいことは昼食を食べない分、朝食や夕食でドカ食いをしないことです。
空腹の状態なので、どうしても食べ過ぎてしまうという場合は野菜などの食物繊維を多く食べて胃を満たしましょう。
就寝前に食事を摂ることはもっての外。
食べる量はもちろん、健康を気づかうためにも、食べる時間帯も意識したいところです。
あまり長期的に続けない
昼食抜きの生活を長期的に続けることは、基礎代謝を落としてしまう体質を身体に定着させることになってしまいます。
美容のために昼食を抜いているハズなのに、気づけば太りやすい体質に近づけてしまっている可能性に。
ダイエットを目的に昼食抜きをおこなう場合は、あまり長期的に続けるのではなくて短期集中として1カ月程度にとどめておきましょう。
身体の負担も大きいため、あまりおすすめはできません。
水分をしっかり取る
1食の食事でも想像以上に水分を摂っているものです。
1日1,000ml摂るべきと言われている水分ですが、昼食を抜くことでその分水分を摂ることができず、無意識に脱水症状に陥っている可能性も…。
水分が不足することで老廃物が体内に溜まってしまうので、かえって体重増加の原因になる危険性も考えられます。
昼食を抜く場合はそれ以外のシーンで、積極的に水分を摂るようにしましょう。
昼食抜きなど、食事抜きダイエットが推奨されないわけとは?
昼食抜きのように食事を抜くスタイルのダイエットは、確かにカロリー量を減らすことができるのでダイエットには向いていますが、ご紹介するようにデメリットも多くあるのであまりおすすめできません。
栄養が偏るだけではなく、免疫が下がってしまうことで病気などにかかりやすくなってしまう心配も出てきます。
最近では『食事抜きダイエット』ではなく、『糖質制限ダイエット』が話題となっているように、糖質(炭水化物)を制限することが主流とされるようになってきています。
糖質を制限するのみなので、全体的な栄養価が偏ることは少なく血糖値の上昇を防ぐため、よりダイエットに向いているのです。
食事をまるっと抜くよりも、パンや麺類など食事中の糖質の量のみ気にしていればいいので実践するハードルも下がります。
昼食を抜いているのに太ってしまう原因とは?
昼食抜きダイエットを実践しているものの、なかなか痩せないという悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
もちろん、昼食を抜くことでダイエットに必ずしも直結するとは言い難いです。
そうした悩みを抱えている人は、改めて食事のスタイルや内容を見直すことをおすすめします。
1食を抜くことでお腹が空いていることからも、しっかり噛まずに食べているという心当たりはありませんか。
よく噛まないことで、消化がされにくい状況になってしまっている可能性も考えられます。
また、外食や買い食い中心の食生活になってしまっていると、どうしても摂取カロリーが高くなってしまうこともあります。
夕食や昼食の食事メニューでは自分でバランスを考えられる食事を意識することで、摂り入れるカロリーの量を抑えることができるのです。
無理のない範囲で昼食を抜いて美容&スリムな身体を目指そう!
一概に昼食抜きが良くないというわけではありませんが、しっかりとデメリットも理解して無理のない範囲で実践をする必要があります。
そのためには、昼食を抜く期間をあらかじめ定めたうえで昼食を抜き、前後の食事のバランスを徹底するなど気にすることが重要です。
自分の生活の中で無理のないように調整をして取り入れることをおすすめします。
美容やダイエットにも効果的と言われている昼食抜きは、自分の身体と相談しながら取り入れていきましょう。