働きがいのある会社だと感じる瞬間とは?
従業員が「働きがいのある会社だ」と感じるのは、どのような瞬間なんでしょうか。
働きがいがあると感じる場面について紹介します。
当てはまる項目がない場合には、働きがいのある会社だと感じられ場面を自分で作ってみるのもよいでしょう。
上司や同僚から感謝の言葉を伝えられたとき
上司や同僚のほか、クライアントから感謝を伝えられたときに、「努力してよかった」と、会社や仕事に対して働きがいがあると感じます。
努力をして仕事で成果を出し、「あなたに頼んでよかった」「あなたと一緒に仕事ができて良かった」など感謝を伝えられたときには、やりがいも感じられるでしょう。
自分が社会や誰かの役に立ったと実感できる瞬間が多いほど、「働きがいのある会社だ」と思えます。
社会人としての成長を実感できたとき
新しい仕事に挑戦して、自分が社会人として成長できた、新しいことを学べたと実感できた瞬間に、仕事や会社に対して働きがいがあると感じられます。
自分が社会人として成長できたことを実感できるのは、新しい仕事にチャレンジしている時です。
セールス目標や会社の業績など、目標を達成した際に、仕事や会社に対して働きがいがあると感じるでしょう。
目標を達成するためには、難しい仕事に努力して挑んだり、簡単に達成できなかったりする場面も多いです。
これまでこなせなかった仕事ができるようになれば働きがいを感じられるため、「新しいソフトを使いこなせるようになる」「効率良く仕事を終わらせるためにこういうことをしてみる」など小さい目標を設定して挑戦する習慣をつける方法も有効です。
好きな仕事をしているとき
自分が興味を持てる仕事をしているときには、会社や仕事に対して「働きがいがある」と感じられるでしょう。
例えば、ファッションに興味があるためアパレル販売の会社に勤めている、プログラミングが得意なためエンジニアとして働いている、人の役に立ちたいため介護職についているなど、自分が興味があることや好きなことと業務内容が同じであれば、「働きがいのある会社だ(仕事だ)」と感じられます。
しかし、興味があることや好きなことを仕事にできていない場合には、自分が興味があることを企画・提案したり、興味を持てる仕事や会社に転職したりといった行動をする必要があるでしょう。
仲間と仕事をしているとき
従業員同士が一丸となって仕事をして目標を達成できたときや、チームの仲間同士でひとつの目標に向かって仕事を進めているときなどに、「働きがいのある会社だ」と実感できることがあるでしょう。
1人で黙々と仕事をしているだけでは、「誰のために、何のために仕事をしているのか」と漠然と感じるケースも少なくありません。
同じ環境にいる仲間と、大変な仕事や悩み、楽しさを共有しつつ仕事に取り組めると、仕事に対する意味も見つけやすいでしょう。
働きがいのある会社の特徴13個
従業員が「働きがいのある会社だ」と感じるのは、どのような会社なのでしょうか。
具体的な特徴を紹介します。
従業員の意見を聞いてくれる会社
働きがいのある会社は、従業員の意見をしっかりと取り入れ、仕事や職場環境の改善をしていることが特徴です。
「働きがい」は、従業員一人ひとりの価値観によって異なるため、従業員がそれぞれ重要視していることや考え方、希望を理解していなければ、職場環境をより良い方向に変化させることは難しいといえます。
働きがいのある会社は、職場に対する不満や会社に対する不安、改善したいことなどの意見を把握し、人事や管理職の人間が改善していることが特徴です。
仕事に関する悩み・相談をしっかりと聞くではなく、日常会話のなかの何気ない話にも耳を傾けてくれるでしょう。
従業員は、自分の考えをしっかりと聞いてもらうことによって「職場には自分の居場所がある」と実感できるため、会社での労働意欲が高くなります。
様々な意見を聞いて反映・改善することによって、従業員は「自分の考えていることを理解してくれる会社だ」と認識し、働きがいのある会社だと感じることにもつながるのです。
結果として、従業員の不安や不満が溜まりにくく、従業員がやりたい仕事ができることで、働きがいのある会社になります。
デスクワークスペースが働きやすいレイアウトになっている
これまでのワークスペースは、従業員一人ひとりにデスクと椅子が支給され、部署ごとに従業員がひとつのグループになって仕事をすることが一般的でした。
しかし、近年では、「従業員が体も気持ちも健康に、良いパフォーマンスができるような空間を造ること」が重要視されており、これまでのワークスペースとは異なるレイアウトに変更するケースが増えています。
例えば、従業員同士がコミュニケーションを取りやすいフリーアドレスや、立った状態でミーティングを行えるスタンディングスペース、パーテーションがなく会話をしやすいレイアウトなどが人気です。
職場の雰囲気が良い
従業員同士のコミュニケーションが活発に行われていると、働きがいのある会社だと感じやすいことが特徴です。
従業員同士が積極的に会話をすることによって、難しい業務を進めやすくなり、従業員一人ひとりが仕事を楽しむことにもつながり、職場の雰囲気も良くなる良くなるでしょう。
さらに、従業員同士が積極的に会話をすることによって個々の視野が広がり、従業員が社会人としても成長することにつながることがメリットです。
働きがいのある会社かどうかと、従業員が会話をしやすいレイアウトにすることには深い関連性があります。
従業員同士が会話をしやすいと、サポートし合えたり業務効率を上げたりする効果も期待できるでしょう。
職種によって異なりますが、従業員同士が会話をしない職場では働きがいのある会社だと感じにくいうえに、必要ない業務に時間を割く傾向にあります。
従業員が目標を持って挑戦している
働きがいのある会社では、従業員が目標を持って仕事に挑戦しています。
目標が明確だったり従業員がスキルアップするための機会が設けられていたりと、従業員それぞれのスキルに期待を持って仕事を任せていることが特徴です。
従業員の仕事に対するモチベーションが上がり、働きがいを感じられます。
スキルアップのための支援がある
働きがいのある会社は、従業員が社会人としての成長を実感できることが特徴です。
業務を通して様々なことを学んで成長することも大切ですが、業務だけではなくスキルを身につけるための支援があるかどうかも重要だといえるでしょう。
社内研修で学習する機会を設けたり、社外セミナーへの参加を促したり、学習に必要な教材の費用を出してくれたりといったことが挙げられます。
研修や教育制度がある
研修や教育制度は、人材育成にをするうえで非常に重要です。
さらに、従業員が仕事をする理由を実感させるといった目的もあります。
近年、リモートワークや時短勤務など働き方も様々ですが、働き方に適した教育や研修制度があると、柔軟性があり働きがいのある会社だと感じられるでしょう。
企業理念に共感できる
働きがいのある会社は、企業理念を従業員へ共有し、従業員が働く目的や理由を明確にできています。
企業理念に共感できることによってモチベーションを保てるほか、成果を上げた際にはより「働きがいのある会社だ」と感じられるでしょう。
企業理念に共有できるかどうかは、入社する際に判断できます。入社する前に企業理念をどのように捉えたか、共感できるかが重要です。
働き方を選択できる
働きがいのある会社は、自分で働き方を選択できることが特徴です。
特に、スキルや経験がある従業員には作業が集まるため、プライベートの時間がなくなることも珍しくありません。
自身のスケジュールに合わせて働く時間や休日を調整できるような会社は、自己管理ができる優秀な従業員にとって「働きがいのある会社」になるでしょう。
新しい企画を積極的に取り入れる
働きがいのある会社は、新しい企画や提案を積極的に受け入れる姿勢があります。
経験やスキルが高い従業員は、自分のキャリアアップを目指す行動力があり、発想力も高いことから、職場環境の改善や効率良く仕事をするために新しい提案をすることが多いです。
新しい提案や企画を取り入れて採用する会社であれば、知識や経験やスキルがある優秀な従業員が仕事に対し不満を抱きにくいため、働きがいのある会社だと認識され、優秀な従業員が集まる傾向にあります。
会社の目標や将来へのビジョンが見える
従業員は、会社の将来に対して非常に敏感であり、少しでも不安を抱くと働きがいがないと感じたり不安や不満が大きくなったりします。
従業員が、会社の将来や目標をしっかりと認識し、仕事へのモチベーションを維持したまま目標に向かって仕事できるような会社であれば、働きがいのある会社だと感じられるでしょう。
キャリアパスが分かりやすい
働きがいのある会社は、キャリアパスが明示されており、従業員が将来の自分をイメージしやすいことが特徴です。
また、従業員がキャリアに関して相談する機会を設けている会社もあります。
福利厚生が魅力的
福利厚生は、従業員が働くなかで会社から感謝の気持ちを伝えられる手段のひとつです。
福利厚生が魅力的だと、「この会社で働き続けたい」と仕事に対するモチベーションアップにもつながります。
働きがいのある会社で仕事をするメリット
働きがいのある会社で仕事をすることには、様々なメリットがあります。
特に重要な2つのメリットについて確認しておきましょう。
労働意欲が高くなる
仕事をするうえで感じる体の疲れや精神的なストレスは、労働意欲に直結します。
働きがいのない会社で仕事を続けると疲れやストレスを感じやすく労働意欲が下がりますが、働きがいのある会社で仕事をすることによって労働意欲が高くなり、キャリアアップにもつながるでしょう。
業績が上がることによる賞与や昇給
会社に対して「働きがいがある」と感じている従業員が多ければ多いほど業務効率が上がり、会社の業績も比例して上がります。
そのため、ボーナスのアップや福利厚生の充実などにつながり、より働きがいのある会社だと感じられるようになるでしょう。
働きがいのない会社で仕事をするデメリット
働きがいのない会社だと感じていても、仕事をすること自体は可能です。
しかし、働きがいのない会社だと実感しながら働き続けることには、様々なデメリットがあるため注意が必要しましょう。
そこで、働きがいのない会社で仕事をすることのデメリットを紹介します。
当てはまる項目があれば、デメリットを解消するために工夫をしましょう。
キャリアアップできない
働きがいのない会社だと実感しながら仕事をしていると、仕事のモチベーションが下がります。
モチベーションが低いまま仕事をしていると、会社の役に立ちたいという意識も低くなり、上司から見て「昇進させたい人材」にはなれません。
働きがいのない会社だと感じながらやる気がない態度を見せてしまうと、昇進できず役職につけないため、生涯年収の低下といった経済的なデメリットにもつながります。
職場の人間関係が悪くなる
働きがいのない会社だと感じながら仕事をしていると、仕事そのものが雑になります。
例えば、「楽に仕事をしたい」と考えてミスを放置するといったことも起こる可能性があるでしょう。
仕事に真剣に向き合っていれば起こるはずがないミスが頻発すると、「真面目に仕事をしていない」という印象を与えてしまいます。
上司や同僚から「真面目に仕事をしていない」というイメージを持たれると、叱責されるだけではなくボーナスの査定でも大きなデメリットがあるでしょう。
仕事の成果が出ない
働きがいのない会社で仕事をしていると、業務効率が悪くなったりミスも増えたりします。
そのため、上司に叱責されたり、残業をしなければならずプライベートな時間が削られたりと、仕事へのモチベーションが下がる悪循環に陥るでしょう。
悪循環に陥ると、「自分が努力をしていても成果が上がらない」といった感覚になり、仕事へのモチベーションが下がるため、キャリアアップできなかったり人間関係が悪化したりといったことにつながります。
まとめ
働きがいのある会社は、従業員が働きやすい環境を整えていたり、効率良く業務を行う方法を取り入れていたりといったことが特徴です。
働きがいのある会社で勤務できているのであれば良いですが、働きがいがないと感じたまま仕事をすることにはデメリットが多いため注意しなければなりません。
働きがいがないと感じている場合には、働きがいのある会社の特徴をチェックし、特徴に当てはまる会社への転職も検討しましょう。