自己肯定感が低い原因とは?
自己肯定感が低い方から良く出る言葉といえば「どうせ私なんて……」というもの。
また、全てのトラブルや不安の原因を自分と考え、落ち込んでしまう人も多いんです。
いったい何が原因で、自己肯定感が低下してしまうのでしょうか。
まずはその原因から、ご説明します。
原因①見た目や能力等にコンプレックスがある
自己肯定感が低い人の特徴として、自分自身にコンプレックスを抱えていることが挙げられます。
顔立ちや体つきといった見た目や、コミュニケーション能力、スキル、趣味嗜好など様々なところに引け目を感じてる場合「どうせ自分なんて……」と思ってしまいます。
また、そういったコンプレックスに対し、周りから批判された経験がある場合はよりその原因が根深いものとなります。
原因②完璧主義者
例えば100点満点のテストで80点だった場合。
自己肯定感の低い人は、「満点が取れなかった」と落ち込みます。
逆に自己肯定感の高い人は「80点も取れた」「そもそも体調を崩すことなくテストが受けられた」などと全てを肯定します。
理想が高い完璧主義者であることが原因で、自己肯定感を低いものにしてしまうことは、よくあることでしょう。
また、自己肯定感の低い人は「こうでなくてはいけない」という高い理想を持っています。
そのため、そこに外れてしまうことは全て「ダメなもの」として排除してしまいがちなのです。
特にご両親など身近な人に高い理想を求められ続けた場合、それと自分を比べて自己肯定感を低い物にしてしまうことが多々あります。
原因③そのままの自分を愛された経験が少ない
恋愛だけではなく、親子関係や友人関係がうまく行かなかった過去がある……というのも、自己肯定感が低い原因の1つであると考えられます。
特に親や教師の前で「良い子」を演じてきた人は、「本当の自分は愛されない」と思いがち。
「今更本当の自分を見せられない……」と苦しみ、それが原因で自己肯定感を低い物にしてしまう方も多くいます。
原因④何事にも自分に原因があると思ってしまう
自己肯定感の低い人は、心優しく人を責めることが苦手という方が多いといわれています。
そのため、相手に理不尽なことをされたり言われた場合も「自分が悪いから」とその原因を自分にしてしまうこともあります。
また、場合によっては災害や事故といった自分とは直接関係の無いことでも「もしかして自分のせいでは?」とその原因を自分ととらえてしまうことも。
そう思えば思うほど、どんどんと辛くなり、自己肯定感は下がってしまいます。
自己肯定感が低いことが原因で起こることとは?
低い自己肯定感で、何か困ることがある?
自己肯定感が低いというのは、かつての日本では美徳とされていました。
自分の子どものことを「愚女」「愚息」と言ったり、褒められても「そんなことはありません」とへりくだるのが大切なことだったんです。
ですが、そればかりを繰り返していると本当に「自分はたいしたことが無い」と思ってしまいがち。
いわば自分が原因で自分の自己肯定感を下げてしまっているという状態なんです。
「それでも自分だけが我慢をすれば良いはず」と思う方も多いかもしれませんが、自己肯定感が低いことで周りに迷惑をかけることもあります。
ここからは、自己肯定感が低いことで起こりうる事例をご紹介します。
周りの人を落ち込ませてしまう。
自己肯定感が低い人は、自分の身内のこともなかなか褒められません。
家族や恋人、部下などを褒められた時に、素直に「ありがとう」とはなかなか言えないという方も多いのでは無いでしょうか。
場合によっては「そんなことないよ。実は○○の時……」と悪口を言ってしまうことも。
結果的に、周りの人を傷つけ落ち込ませてしまう原因になってしまうこともあります。
また、過度なへりくだりはせっかく褒めてくれた相手の意見を否定してしまうことにもなります。
自己肯定感が低いということは、自分はもちろん、周りの人も傷つけてしまうことがあります。
仕事での評価がされづらい
自己肯定感が低い人には、仕事を振りづらいもの。
特にクライアントにアプローチする場面や、プレゼンテーションの場では自信を持って発言することが求められますよね。
「どうせ私なんて……」「たいしたことできません」などとマイナスな事を言っている人は、どうしても仕事がうまく行かないという印象を持たれてしまいます。
仮に仕事はうまくできても、自己肯定感が低いことで評価されないとなると、辛いですよね。
場合によっては、あなたの上司や会社全体の印象も悪くなってしまいます。
自己肯定感が低い原因を知れば、自分を好きになれる
多様性が叫ばれる今日この頃は、人の価値観というものも大幅に変わってきています。
見た目や趣味嗜好などが原因で自己肯定感が低いという方も、それを武器にして自分を好きになれるチャンスでもあります。
まずは、褒められたら「ありがとう」と言う。
「こうでなくてはいけない」という思い込みを外す。
自己肯定感が低くなる原因からは遠ざかる。
ひとつひとつ、原因を取り除いていくことで、自分のことをもっと好きになれるはずです。
そうすることで人間関係も円滑にまわり、より楽しい暮らしができることでしょう。