営業成績が悪い原因5つ
営業職は、努力したからといって必ず契約がとれるものではありません。
自分なりにがんばっていても、どうしても営業成績が伸び悩むことがあるでしょう。
しかし、営業成績が悪いことには何かしらの原因があるものです。
ここでは、営業成績が伸び悩む際に考えられる原因を5つ取り上げて解説します。
2021.11.12
努力しているのになかなか契約が取れず、営業成績が悪いままでは辛いもの。営業成績が伸び悩む際は、どうして成約に至らないのか原因をはっきりさせ、適切な対策をすることが必要です。営業成績が悪い原因や、改善の努力をしても営業職を辛いと感じる場合の行動も解説します。
営業職は、努力したからといって必ず契約がとれるものではありません。
自分なりにがんばっていても、どうしても営業成績が伸び悩むことがあるでしょう。
しかし、営業成績が悪いことには何かしらの原因があるものです。
ここでは、営業成績が伸び悩む際に考えられる原因を5つ取り上げて解説します。
営業成績が伸びない原因の1つとして、自分では精いっぱいやっているつもりでも行動量がまったく足りていないケースがあります。
営業で成績を上げている人の多くは、時間を見つけては1件でも多く電話をかけたり、遠くまで顧客を訪問しにいったりと、精力的に行動しているもの。
どれだけ営業スキルが高くても、声をかければ必ずアポが取れたり、商談すれば契約に至ったりするわけではありません。
成績を上げるためには営業スキルの質を高めるだけでなく、営業活動の量を増やすことも必要です。
営業成績が伸び悩む一因として、具体的な目標を設定せずに動いているケースも挙げられます。
具体的な目標がなければ、何をいつまでにどうするべきかといった明確な指針が立てられません。
そのため営業活動の内容に無駄が多く、がんばっているのに結果が出ないことになりやすいのです。
もちろん、営業職である以上、ノルマは課せられているでしょう。
しかし、ノルマは大きな目標であり、漠然と目指すだけでは達成するのは困難です。
大目標にいたる道筋に小目標をいくつも設定し、ひとつずつクリアしていくことで最終的に大きな目標達成につながる可能性が高まります。
たとえば、「月に8件の契約をとること」がノルマだとしましょう。
自分の商談成功率はおよそ5件の提案で1件、テレアポの成功率は50件かけて1件程度。
この場合は、以下のように目標設定していきます。
このように大きな目標を細分化していくことで、毎日取り組むべき具体的な業務が明確に。
大きな目標達成のために「今日何をするべきなのか」がわかれば、効率的に動けます。
営業成績が悪い要因として、売り込むために必要な知識や情報が不足しているケースも考えられます。
特に、扱っている商材については細部に至るまで十分な知識を保有していることが不可欠です。
仮に、顧客が商材に興味を持ち、「我が社のケースならAとBのどちらのモデルがいいだろうか?」と聞かれたとしましょう。
そこで、「御社のケースでは、〇〇と××の点からBがよりおすすめですね。Aでも使えますが、××の点で困る可能性があります」などと自信をもって説明できれば、顧客も安心して契約しようという気持ちになります。
一方、自信なさげに「たぶん、Bのほがいいと思います……」などと言えば、顧客は不安になり、買う気が失せてしまうでしょう。
また、扱っている商材だけでなく、同業他社の競合している商品やサービス、業界全体の動向なども常に把握しておくことが望ましいです。
幅広い知識や情報があるほど顧客の抱える課題を見つけやすくなり、適切な助言がしやすくなります。
クライアントからの質問や疑問にすぐに答えられるよう、情報収集は欠かさずにおこないましょう。
営業は、性格的な向き不向きがはっきりと出る仕事です。
性格的に営業に向いていない場合、がんばっても結果に結びつかないことが多いでしょう。
一般に、営業に向いている性格といえば、「話がうまい」「盛り上げ上手」などのイメージを抱かれがちです。
ただし、これは必ずしも正しくありません。
営業では、顧客の話をじっくり聞いて悩みや課題を引き出し、適切な解決策の提案や助言をする能力が求められます。
話が上手でも、一方的にペラペラと商材の良さを語るだけの営業では、契約をとることは簡単ではありません。
反対に、口下手でも聞き上手で、課題解決力や提案力に優れた営業パーソンであれば契約も取りやすくなります。
しかし、話すのが下手なうえに会話を膨らませるのも苦手といったタイプは、営業には不向きです。
また、物事をロジカルに考えるのが不得手で説明が分かりづらい人や、顧客の悩みから根本的な課題を発見するのが不得意な人も向いていません。
ビジネスの場では、互いに気持ちよく仕事ができるように守るべきマナーがあります。
基本的なビジネスマナーが守れていない場合も、営業成績に響く可能性が高いでしょう。
たとえば、以下のようなことです。
どれも当たり前のことですが、意外にきちんとできていない人がいるもの。
営業成績が悪く、精神的に追い詰められて余裕がなくなっているケースもあるでしょう。
顧客は商材だけでなく、それを売りにきた相手も含めて評価し、契約するかどうかの判断をします。
いくらモノやサービスが良くても、きちんと挨拶もできない、身だしなみも整っていないような営業パーソンと契約する気にはなれないものです。
営業成績が悪い状態が続くと、上司からは叱責を受けたり、周囲の目も気になったりと辛いもの。
ここでは、営業成績が悪くて辛いときにどうすべきかについて解説します。
営業職として現在の会社でがんばっていきたいと考えているなら、まずは冷静に成績が悪い原因を分析してみましょう。
自分では十分にやっているつもりでも、まだまだ行動量が足りないこともありますし、知識や情報が不足しているケースもあります。
上司や先輩に相談して、自身のどこが悪いのか、教えてもらうのも良いでしょう。
原因がわかれば、それに合わせた対策を講じます。
たとえば、行動量が足りていないのであれば、これまで以上に行動するようにしましょう。
知識や情報が不足しているようであれば、十分に学ぶようにします。
性格的に向いていない人であっても、営業活動を数多くこなし慣れていくことで、苦手をカバーできるようになる可能性がありますよ。
同じ営業職であっても、法人か営業か、ルートセールスか新規開拓かなど、種類によって難易度は異なります。
扱う商品によっても、営業のしやすさには大きな違いがあるものです。
たとえば、保険営業は市場がすでに飽和状態にあり、営業成績を上げるのは簡単ではありません。
一方、IT業界はニーズが高いため、比較的営業しやすいといわれています。
営業職そのものにはやりがいを感じているものの、今いる業界や企業で成績を上げるのは難しい人もいるでしょう。
その場合は、ほかの業界や企業に営業職で転職するのも1つの方法です。
同じ営業職での転職であれば、未経験の業界でも採用されやすいでしょう。
性格的にどうしても営業に向かず、どのように努力しても成績が悪いままという人もいるでしょう。
その場合、ほかの企業に営業職で転職しても同じことの繰り返しになる可能性があります。
別の職種に転職することも検討したほうが良いでしょう。
ただし、「事務職なら自分でもできそう」「企画職なら楽しそう」といったあいまいな理由で職種を選んではいけません。
自分に合わない仕事に就くという失敗を繰り返す恐れがあるからです。
これまでの経験を通して身につけたスキルや強みを洗い出し、自分にはどのような仕事が向いているのかをじっくりと考えましょう。
営業成績が悪い原因として、主に以下のようなものが考えられます。
成績を改善したいのであれば、まずは原因を考え、それに合った対処をすることが大切です。
性格的に向いていなかったり、努力しても改善しなかったりする場合は、転職するのも1つの方法。
営業成績が悪く悩んでいる人は、冷静に原因を考え、適切な対策を講じるようにしましょう。