肩こりとめまいの関係とは?
肩こりは首から肩にかけての筋肉が固くなり、疲労感や痛みを感じることです。
男性よりも女性に多い症状だといわれています。
女性は肩まわりの筋肉量が少ないうえに重みのあるバストをが抱えなければならないため、男性よりも肩にかかる負担が大きいのです。
肩こりがめまいを引き起こす!
実は、肩こりとめまいは密接な関係性を持っています。
肩こりは筋肉だけでなく肩まわりの神経も痛めてしまい、それによって自律神経に関係するめまいが引き起こされるのです。
肩だけでなく首までこっている人は起床時など頭を動かしたときにフラフラするめまいを感じることがありますね。
自分がどんなめまいで悩んでいるかによって対処法も異なります。
めまいを感じたとき、自分がどんな行動を取っていたか思い返してみてくださいね!
肩こりの原因
めまいの原因になる肩こり。それでは肩こりの原因は何なのでしょうか?
主な原因は3つあります。皆さんはどれだけ当てはまるでしょうか。
①長時間のデスクワーク
現在ではどの企業でもパソコンで作業することが当たり前になりつつあります。
しかし、パソコンなどを使用した長時間のデスクワークは肩こりの大きな原因です!
パソコンで作業をするとなると、どうしても前屈みになり猫背のような体勢になってしまいますよね。
それに加えてブルーライトや細かい文字など目に負担をかけることになります。
その結果、肩の血流が悪くなるとともに眼精疲労によって首や肩の筋肉が凝り固まるのです。
パソコンで作業をするときは適度な休憩をとり、ブルーライトカット眼鏡をかけるなどの工夫をしましょう!
②運動不足
運動不足も肩こりの原因です。
普段からウォーキングやストレッチをしていないと筋力が低下し肩まわりの血流も悪くなります。
肩まわりの筋肉がある程度あれば血流も良くなり、肩こりを軽減できるでしょう。
肩こりに良いストレッチについては後述をご覧ください!
③ストレス
意外かもしれませんがストレスも肩こりの原因になります。
人間はストレスを感じると体の機能を調節する役目を持つ自律神経が乱れてしまうのです。
自律神経が乱れると血行が悪くなり肩こりを引き起こすのです。
ストレスによる肩こりはめまいだけでなく、吐き気まで起こす可能性があります。
「イライラしやすい」「ストレスがたまっている」と感じたときは要注意です!
肩こりを改善するには?
それでは、めまいの元にもなる肩こりはどうすれば改善するのでしょうか?
原因のところで紹介した通り、肩こりは血行不良や自律神経の乱れによって起こります。
そのため、肩まわりのストレッチや血流を良くする道具を使うことがおすすめです。
肩こり改善ストレッチ3選
まず、おすすめするのはストレッチ!日常で簡単に取り入れられるうえに効果も比較的早く感じられるでしょう。
今回は肩こりに効くストレッチを3つご紹介します。
デスクワークや家事の合間に取り入れてみてください♡
①肩の上げ下げ運動
「肩を上げ下げするだけ?」と思うかもしれませんが、これが意外と重要なのです!
やり方は以下の通りとっても簡単!
- 息を吸って肩を耳に近づけるように上げる
- 息を吐き出しながら肩を下ろす
これを1日を10回程度行ってみてください。
ストレッチというには簡単かもしれませんが、1番やりやすいですし、場所を問わずどこでもいつでもできます。
リラックス効果もありますから、ストレスも軽減できますよ♡
②首回し運動
肩こりということは同時に首も凝っていることが多いです。そ
のため、首の筋肉を凝りほぐすために首回し運動をすることをおすすめします。
やり方はこれまた至ってシンプルです!
- 肩の力を抜く
- 肩が上がらないように首を左右に倒す
- 同じように上下に倒す
- 最後にゆっくりと時計回りと反時計回りに首を回す
肩の力を抜いてゆっくり行うことがポイント。
早く回してしまうと首を痛めてしまうので注意してくださいね!
③肩甲骨ほぐし運動
最後に紹介するストレッチは肩甲骨ほぐし運動。
肩甲骨はその名の通り、肩に関する筋肉が多くある場所です。
その肩甲骨周辺をほぐしてあげれば自然と肩の血流が良くなり凝りが治りますね。
やり方は以下の通りです。
- 背骨を真っ直ぐにして立つ
- 手を肩の上に置く
- 両肘で円を描くように肩を回す
肩を回しているときは肩甲骨が動いていることを感じながら行ってください。
前回し・後回しをそれぞれ5回程度行いましょう!
血行をよくする3つのポイント
ストレッチのほかにも、肩まわりの血行を良くするポイントがあります。
難しいことではありません。
今日からでも実践できますので、肩こりに悩んでいる人はぜひ日常生活に取り入れてみてくださいね♡
ポイント①深呼吸
浅い呼吸を繰り返していると十分な酸素が行き渡らずに血行不良の原因になります。
姿勢も正しくなる「腹式呼吸」を心がけるようにして、身体に十分な酸素を与えてあげましょう。
腹式呼吸の正しいやり方は以下の通りです。
- お腹を膨らませてゆっくり息を吸う(約3秒)
- お腹をへこませてゆっくり息を吐く(約6秒)
時間をかけてゆっくりと呼吸をすることがポイントですね。
腹式呼吸は正しい姿勢でないと行うことができません。
正しい姿勢については後述をご覧ください!
ポイント②姿勢を正す
腹式呼吸にも関係する正しい姿勢。
デスクワークやゲームのしすぎによって猫背になっている人は一度鏡で自分の姿勢を見てください。
思っているよりも身体が前かがみになり肩と背中が張った状態なのが分かるでしょう。
この状態のままだと肩まわりの筋肉が硬くなり、血行不良となります。
すぐに以下のような正しい姿勢に切り替えてください!
- 背筋を伸ばす
- 外側のくるぶしからお尻、肩が一直線になるように立つ
コツとしては胸を張るように立って、目線をいつもより少し上にすると良いでしょう。
肩こりだけでなく美しい姿勢は周りの好印象にもつながりますよ♡
ポイント③肩を温める
肩を温めることも肩の血行を良くすることに効果的面です。
ストレッチや運動以外にも入浴や肩専用の温めグッズを使うことも良いでしょう。
肩を温めることはあまり動かさない状態で血行を良くすることができるので、肩こりによる痛みがひどい人には特におすすめです!
ただし、温めグッズなどは低温やけどを起こさないように規定の使用時間を守って使いましょう。
めまいが起きた時の対処法
ここまで、めまいの原因になる肩こりの改善方法をご紹介してきました。
しかし、それでもひどい肩こりによってめまいがしてしまうときはありますよね。
そんな時の対処法も知っておきましょう。
正しい対処法を知っていれば、めまいも早く回復しますよ♡
①ゆっくり横になる
まずはゆっくりと横になりましょう。
めまいがしている時は頭がフラフラしているので、立ったり座っている状態よりも横になるほうが良いです。
この時、決して勢いよく横にならないように気をつけてください!
余計めまいが悪化する恐れがあります。
もし、自宅ではなく屋外や会社でめまいがしたときは近くにいる人や同僚に助けを求めてください。
特に道路などでめまいが起きたときは危険です。
すぐに治らない場合は車や自転車とぶつかってしまう可能性があります。
恥ずかしいなどと思わずにゆっくりしゃがんで手をあげるなどして、助けを求めましょう!
②目を閉じる
安静になれる状態になったら、目を閉じましょう。
人間は視覚から様々な情報を得ています。
その分外界の刺激も脳に届いてしまうのです。
余計な刺激はめまいを悪化させるので、落ち着くまで目は閉じていましょう。
③頭を動かさない
めまいがした時はなるべく頭を動かさないように気をつけてください。
めまいは内耳の器官が管理している平衡感覚が著しく乱れている状態です。
そんな時に頭を動かすとただでさえ乱れている平衡感覚がさらに乱れてめまいが悪化します!
横になったときはなるべく寝返りをしないようにしてくださいね。
④着衣をゆるめる
身体を締め付けるような環境でいると血行もよくならず、リラックスできません。
普段は平気な格好でもめまいを感じたときは息苦しく感じるものです。
自宅ならばパジャマ、屋外や会社でも無理せずネクタイやシャツのボタンを少しだけ外しましょう。
⑤静かな環境で休む
これは「目を閉じる」という項目と目的は一緒です。
視覚だけでなく聴覚もめまいを緩和する妨げになります。
音楽や人の声のしない静かなところで休むようにしましょう。
また、少しの音でも気になる人は耳栓を持ち歩くのもおすすめです!
こんな症状が出たら病院へ!
最後に、肩こりやめまいの中でも以下のような症状がある場合は危険信号です!
自己判断で放置せずにすぐさま病気へ行くことをおすすめします。
①腕が上がらない
40歳から50歳にかけて起こりやすいのが「四十肩」「五十肩」と呼ばれる肩の痛み。
これは肩の関節が炎症を起こす症状です。
痛みで腕が上がらないことが特徴的で早めに病院を受診することで治りが良くなります。
自然治癒もできますが、日常生活において普段している動きを制限するのは難しいため専門家の治療を受けるほうがお金も時間も節約できますよ!
②手足が痺れる
肩こりによって血流が圧迫され、手足がしびれることがあります。
しかし、中には肩こりではなく椎間板が破れて神経を圧迫する「椎間板頸椎ヘルニア」などによって手足のしびれが起きている場合があるのです。
放置しておくとひどい痛みや歩行困難になることがあります。
手足のしびれが頻繁にある場合はただの肩こりだと思わずに一度病院を受診することをおすすめします!
③頭痛もひどくなった
「めまいと同時に頭痛もひどい」という人は要注意です。
軽度の頭痛であっても「くも膜下出血」「脳腫瘍」がある場合があります。
いずれも早期発見がベストです!
「最近、めまいと頭痛がひどいなぁ」と思っている人は一度大きな病院で見てもらってはいかがでしょう。
一度見てもらい、ちゃんとした薬を処方してもらうだけでも心のストレスや不安は減ります。
④視力が悪くなった
視力が急に悪くなった場合にも注意が必要です。
視力が低下したことにより度数の高い眼鏡をかけるようになったせいでめまいが頻発することがあります。
筆者も中学生の時に視力が悪くなったのですが、以前と同じ度数の眼鏡をかけてめまいを起こし保健室に行く羽目になったことがありました。
左右の度数が異なっていたことも原因だったようです。
自分ではよく見えているつもりでも、左右差があまりにも異なると脳が混乱してめまいを起こします。
筆者はコンタクトにしたら少し改善しましたが、日常使いの眼鏡は度数を低くせざる得ませんでした。
ただの肩こりによるめまいが眼鏡の度数によって悪化することもあるでしょう。
視力があまり良くない人は定期的に眼科を受診することを強くおすすめします!
⑤フラフラめまいと回転めまい
めまいにもそれぞれ種類がありますよね。
ここで特に気をつけてほしいめまいは「フラフラめまい」と「回転めまい」です。
「フラフラめまい」とは自分がまるで浮いているかのような感覚になり立っていられなくなります。
この「フラフラめまい」は肩こりではなく脳出血や脳梗塞が原因の場合もあるので専門医に診てもらってください!
「回転めまい」とは自分や周囲が回転しているように感じるめまいのことです。
めまいと同時に吐き気や耳鳴りが起きたら突発性難聴や神経炎症を起こしている可能性があります。
また、こちらも脳出血や脳梗塞が原因の場合も捨てきれません。
肩こりのめまいからこうした重大な病気につながることがあります。
上記のような症状が頻繁に起こる場合はくれぐれも大したことないなどと思わずに病院に行ってみてくださいね!
肩こりとめまいを治して毎日リフレッシュ♡
今回は肩こりとめまいの関係性から改善方法、対処法などを紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
肩こりは最近ではお年寄りだけではなく若者もなる人が多いですよね。
それもデスクワークやスマホが普及した時代の変化によるものなのでしょう。
しかし、いつの時代でも健康に長生きしたいと思うのが人間です。
肩こりやめまいは日々の疲れやストレス、運動不足が積み重なって悪化します。
肩こりやめまいがひどい皆さん。
ここで紹介したストレッチや血行促進の方法を試して「脱肩こり・めまい」を目指しましょう!