生理前・生理中にはどんな症状がでる?原因は?
毎月の生理とうまく付き合う方法を考える前に、生理前・生理中にはどんな症状がでるか、またその原因はなにかみていきましょう。
PMS
月経前症候群とも呼ばれます。
精神的な面では気分が落ち込んだり集中力を欠いたりし、肉体的な面では頭痛や乳房のはりがおこる人が多いようです。
PMSの原因ははっきりしていませんが、女性ホルモンの変化やストレスが影響していると言われています。
この症状がひどいと月経前不快気分障害(PMDD)と呼ばれうつ病やパニック発作をひきおこすことがあり、抗うつ剤等での治療が必要になる場合があります
生理痛
その名の通り、生理中におこる下腹部の不快感や痛みが生理痛。
女性のホルモンバランスの変化で生理がおこり、その際子宮が収縮しけいれんするため痛みがおこります。
またPMSと同じくイライラしたり集中力を欠いたりする症状がでることもあります。
これがひどくなると「月経困難症」と呼ばれ、仕事や学校にいけないなどの症状があらわれます。
毎月の生理とうまくつきあう方法
さて生理痛やPMSのおおまかな原因がわかったところで、その原因を取り除く方法を考えていきましょう。
ハーブティーを飲む
ハーブティーには、子宮内の筋肉のけいれんを軽減する抗炎症作用と鎮痙作用のある化合物が含まれています。
カモミール、フェンネル、ジンジャーティーを飲むことは、生理痛を和らげる可能性があります。
また気分を落ち着かせる効果もありますので、集中力のかかせない仕事中などうまく取り入れたいですね。
もっと水を飲む
水を飲むと生理中の膨満感を軽減し、それが引き起こす痛みの一部を軽減することができます。
またお湯を飲むと体全体の血流が増え、筋肉がリラックスします。
これにより、子宮の収縮によって引き起こされるけいれんを軽減できる可能性があります。
脂っこいものや砂糖をひかえる
砂糖、トランス脂肪、塩分を多く含む食品は膨満感や炎症を引き起こし、子宮のけいれんを悪化させる可能性があります。
疲れているときに甘いものを食べたくなったりしますが、果物やナッツをとったほうがよいでしょう。
コーヒーをカフェイン抜きにする
仕事中、日常的にコーヒーを飲んでいる女性は多いと思います
コーヒーに含まれるカフェインは血管を狭くし子宮を収縮させ、けいれんをひどくさせる可能性があります。
集中力がきれたと感じたらコーヒーを飲むのではなく、少しデスクから離れ歩いてみるのもよいでしょう。
体をあたためる
体をあたためると筋肉がリラックスし、血流が改善され緊張が緩和されます。
温湿布をあてたり熱いシャワーを浴びたり、お風呂につかってリラックスしたりしてみてください。
軽い運動
おなかが痛いときに運動したいとは思わないかもしれません。
しかし、軽い運動は生理痛やPMSの緩和に効果があるといわれています。
軽い運動は筋肉をリラックスさせるエンドルフィンを放出するからです。
5分間のヨガ、軽いストレッチ、ウォーキングだけで改善する可能性があります。
無理せずできる範囲で体をうごかしてみましょう。
市販薬を服用する
イブプロフェンのような抗炎症薬は、生理痛に即効性があります。
上記のような軽い運動や水分を多くとるといったことはとても重要ですが、それでも痛みがおさまらないようであれば市販薬にたよりましょう。
低用量ピルをためす
生理痛やPMSの原因としてホルモンバランスの変化があげられます。
それをコントロールするために低用量ピルを使う方法があります。
低用量ピルはオンラインでも処方をうけることができますが、副作用もありますので必ず医師に相談してから服用するようにしてください。
そのほかの注意点
生理痛やPMSがあまりにひどい場合、月経前不快気分障害(PMDD)や月経困難症の可能性があります。
また子宮内膜症といった別の病気が隠れている場合もあります。
ぜひ病院の受診をおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
毎月の生理はわずらわしくあるものの、女性の体の健康状態を教えてくれるバロメーターでもあります。
上手に生理とつきあって、仕事でもプライベートでもいつも快適にすごしたいものですね。