ロールモデルとは?ロールモデルが必要な理由
ロールモデルとは、「この人のようになりたい」という目標になったり、自分が成長するためのお手本になり得る人のことを指します。
たとえば、野球をする子どもがプロ野球選手を目標にして練習に励んだり、影響を強く受けた教師を目標にしたりします。
これと同じように、働く女性にとってのロールモデルは世界で活躍する女性起業家や、高いスキルを持つ取引先の女性、自身の会社の上司という場合もあるでしょう。
働く女性にとってロールモデルがなぜ必要なのか、その理由をひとつずつご紹介します。
仕事とライフイベント両立のロールモデルは次世代に大きな影響
厚生労働省の『女性社員の活躍を推進するための「メンター制度導入・ロールモデル普及マニュアル」』(外部リンク)によると、出産・育児というライフイベントを乗り越えたロールモデルの存在が、次に続く女性社員に大きな影響を与えるとしています。
「産休・育休を経て復帰できるのかな」「仕事と私生活のバランスが取れるのだろうか」「仕事がこれまでのようにできるのか」など、不安を抱えた女性にとって、すでに両立できている女性がいるという事実は大きな勇気になります。
身近な存在であればあるほど自身を投影しやすく、お手本として行動しやすくなるのが大きなメリットです。
キャリアアップの迷子になりにくい
ロールモデルについて行われた研究では、ロールモデルがいる大学生とそうでない大学生を面接を行った結果、ロールモデルがいる大学生の方が高い得点を示したといいます。
参考:大学生のキャリア発達とロールモデルタイプの関係(外部リンク)
「お手本」となるべき人がいるということは、何をすれば良いかわからないという状態になる可能性が低く、自分が進むべき道筋を示してくれると言い換えられます。
つまり、キャリアアップに向けてどうしたら良いかという迷子になりにくく、着実なステップアップが望めるということです。
ロールモデルは反面教師にもなる
ロールモデルは働く女性にとっての指針になるだけでなく、良い刺激にもなる存在と言えます。
たとえば、同じ仕事や年代の女性が、自分よりも高いスキルを持って一歩先を行く様子を見ると、自分も頑張ろうという意欲をかきたてられるでしょう。
子育てと仕事を両立させているフルキャリ女性が憧れの存在になるように、仕事もプライベートも両立させている女性を見ると、向上心が高まるだけでなく、その人の失敗を見て新たな解決策を見つけたりもできます。
自分にとっての憧れの人を見つけよう
働く女性にとって、お手本となるロールモデルがとても大切な存在であるということがわかりました。
誰をロールモデルにするか悩むところですが、恩師や上司などの身近な人はもちろん、有名人でも誰でもOKです。
ポイントは「こんな人になりたい」と思える人であること。
お手本にして行動することで多くの気付きを得られる人をロールモデルにして、着実なキャリアアップを目指しましょう!